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「LOVE 3D」のストーリー
1月1日早朝。電話が鳴る。マーフィー(カール・グルスマン)は目覚める。傍には若い妻オミ(クララ・クリスティン)と2歳の息子ギャスパーの姿が。再生した留守番電話から聞こえてきたのは、かつての恋人エレクトラの母の声。心労で声がやつれ、娘から連絡はなかったか知りたがっている。エレクトラ(アオミ・ムヨック)はずっと行方不明なのだ。母親は、娘に何かあったのではないかと心配している。いつまでも雨のやまない1日、マーフィーはアパートにいて、彼の生涯最大の愛を思い返す。エレクトラとの2年間を。いつまでも続くはずだった、駆け引きに満ち、時に行き過ぎた、過ちだらけの、焼けつくような情熱の日々を……。その回想は、心を引き裂かれそうな別れから始まり、エレクトラと共に過ごした愛に溢れた時間が、時計の針を巻き戻すように蘇る。かつて人生のすべてだと思っていた女。情熱、性欲、嫉妬……。様々な感情に振り回され、ぶつかり合い、愛し合った彼女との時間。その回想がやがて2人の出会い、初めてのキス、初めての夜に立ち戻ったとき、男は喪失を抱えて人生を歩んでゆくほかない……。