解説
退屈な毎日を送る主婦の心の奥底に潜む狂気を、彼女が性的に変化してゆく姿の中で描いてゆく。製作はボー・ヨンソン、監督・脚本は「スウィート・ムービー」のドウシャン・マカヴェイエフ、撮影はトミスラフ・ピンター、音楽はコーネル・コヴァックが担当。出演はスーザン・アンスパック、スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチほか。
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「モンテネグロ」のストーリー
スウェーデンに住む裕福なアメリカ人ビジネスマン、マーティン・ジョーダン(エルランド・ヨセフソン)の妻マリリン(スーザン・アンスパック)は、ストックホルム郊外の美しい山荘で、二人の子供と共に何不自由ない快適な生活をしていたが、彼女の心の奥底には、退屈な主婦の欲求不満が深く潜んでいた。奇行の目立ち始めた妻を案じたマーティンは、精神科医パザージャン博士(パール・オスカーソン)に相談していたが、大晦日の日、マリリンは夫のブラジル出張に同行すると言った。しかし彼女は出国手続の際に警官に疑われ、その間に飛行機に乗り遅れてしまう。取調室でマリリンは、ユーゴスラビアからやってきた女性ターク(パトリシア・ゲラン)と知り合い、彼女が勤めるクラブのオーナー、アレックス・ロシニョール(ボラ・トドロヴィッチ)に誘われるまま、移民労働者たちの酒場へと向うのだった。そこで彼女はモンテネグロ(スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ)という青年と出会い、彼の無垢な優しさと力強い男らしさに、催眠術にかけられたように魅了される。酒と女と喧嘩が渦巻くその喧噪の中で、新しい自由な空気に歓びを覚えるマリリンは、やがて夜空に新年の花火が上がる頃、モンテネグロと結ばれる。一方マーティンは、妻の留守の間に、パザージャン博士と奇妙な友情で結ばれるようになっていた。翌朝マリリンは、バーを後にし帰宅した。そしてモンテネグロは、誰にも知られず死んでいた。マーティンは妻の二日間の失踪に当惑しつつも、今後の幸福を確信するが、そこには大きな不穏な空気が隠されているのである。
「モンテネグロ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「モンテネグロ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | スウェーデン イギリス |
製作年 | 1981 |
公開年月日 | 1989年4月15日 |
製作会社 | ヴァイキング・フィルム=スマート・エッグ・ピクチャーズ=ユーロパ・フィルム |
配給 | コムストック |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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