解説
ジャック・ドゥミー監督の映画への憧れに満ちた少年時代を、彼の代表作の名場面、死の直前のドゥミーの映像を交えて再現する。ドゥミー自身の思い出をもとに、ドゥミー夫人で「冬の旅」のアニエス・ヴァルダが脚本・監督・製作を手がけた。撮影はパトリック・ブロシェとアニエス・ゴダールとジョルジュ・ストルーヴ、音楽はジョアンナ・ブルドヴィッチが担当。特集『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』にて2017年7月29日より再上映(配給:ザジフィルムズ)。
ユーザーレビュー
「ジャック・ドゥミの少年期」のストーリー
1939年、大西洋に面した港町ナント。8歳のジャコ(ジャックの愛称。フィリップ・マロン)は自動車修理工場を営む父(ダニエル・デュブレ)と髪結いをしている歌の好きな母(ブリジット・ド・ヴィルポワ)に見守られて幸福な日々を送っていた。母と一緒にオペレッタや人形劇を見に行くのが大好きな彼は、祖母に人形のドレスを作ってもらって自分で操り人形の小屋を作ったり、ディズニーの「白雪姫」に熱中する。彼の憧れはバレエを習っている向かいの家のレーヌ(エレーヌ・ポール)。ふたりは曲芸ショーで世界中を回ろうと約束する。第二次大戦。ドイツに占領されて、味方のアメリカ軍から猛爆を受けたナントで、ジャコ(エドゥアール・ジョボー)は暴力を憎むようになった。一方、友人から映写機と無声喜劇映画のフィルムを借りた彼はますます映画にのめり込み、中古カメラを手に入れて近所の子供を集めて短編を撮り、レーヌに出演を断られてからは屋根裏部屋にこもって人形アニメの製作に没頭する。やがて、長男の彼に家業を継いでほしい父の命令でジャック(ローラン・モニエ)は工業学校に入学、そしてレーヌ(マリー・シドニー・ブノワ)はアメリカ兵の子を身ごもっていた。しかし、近所のおじさんと母の応援で映画館での上映にこぎつけた映画が新作キャンペーンにやってきたクリスチャン・ジャック監督の目に止まり、翌10月ジャックは父の許しを得てパリの写真映画技術学校に入学した。
「ジャック・ドゥミの少年期」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ジャック・ドゥミの少年期」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1991 |
公開年月日 | 1992年4月25日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | シネ・タマリス |
配給 | ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー・モノクロ/ビスタ |
音量 | モノラル |
公式サイト | http://www.zaziefilms.com/demy-varda/ |
コピーライト | (C) ciné tamaris 1990 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1992年5月上旬号 |
グラビア《Coming Attractions》(新作紹介) ジャック・ドゥミの少年期 特集 ジャック・ドゥミの少年期 アニエス・ヴァルダ インタビュー 特集 ジャック・ドゥミの少年期 作品論 特集 ジャック・ドゥミの少年期 ロザリー・ヴァルダ インタビュー 外国映画紹介 ジャック・ドゥミの少年期 |
1992年5月下旬号 | 外国映画批評 ジャック・ドゥミの少年期 |