アンダーグラウンド(1995)
あんだーぐらうんど Underground- 上映日
- 1996年4月20日
- 製作国
- フランス
- 制作年
- 1995
- 上映時間
- 171分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- ドラマ
解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
公開時に観ているが、うるさい映画という印象しかなかった。多分途中寝てしまっていたのかも。
若い人達はユーゴスラビアという国があったことを知っているだろうか。私にとっては今のバルカン半島の小さな国々の多くは、つい最近までユーゴスラビアという国であった。チトー大統領が統治し、旧ソ連圏とは一線を画して独自の社会主義国として成立していた。チトー亡き後、ユーゴ紛争が起きて分裂して小さな国々が独立していった。今の時代にしかもヨーロッパの地で内戦が起きるなんて。信じられなかった。しかもそれまで仲良くしていた隣人同士で殺し合うなんて。サラエボは冬季オリンピックが開かれた街で、そこで市街戦が行われて、街が瓦礫の山になるなんて衝撃だった。
ユーゴという国が第2次大戦でドイツと戦い、独立を勝ち取り、そして国が分裂していく様をその時代、時代の映像を差し込みながらみせてくれた。チトーの葬儀のフィルムでは当時の各国の首脳達の映像が流れて、懐かしい顔がたくさんあった。特にブレジネフが映っていたのは珍しかった。チトーの時代も後半は停滞の時代だったんだね。ユーゴ紛争が始まったのはウェキ先生に教えてもらうと、1991年から、で、この映画は1995年の映画。紛争が始まって2,3年で映画を作り始めているんだ。クストリッツァも、当たり前だけど、隣人同士の殺し合いに切羽詰まってこの映画を作ったんだろう。ラストは皆仲良くというメッセージと、でも、もう無理だよ、という諦めで終わっている。改めてユーゴの悲劇に哀悼を表したい。
クストリッツァは合成が下手(「オン・ザ・ミルキー・ロード」でもいかにも合成なのが判った)で貼り合わせたのがすぐ判る。映画の撮り方も粗いが、そのエネルギーはよく感じる。
クストリッツァの映画、他に何か観ているか調べたら、劇場で「ジプシーのとき」と「アリゾナ・ドリーム」を見ていた。「ジプシーのとき」はクストリッツァらしいが、「アリゾナ・ドリーム」がクストリッツァとは思わなかった。
「アンダーグラウンド(1995)」のストーリー
「アンダーグラウンド(1995)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アンダーグラウンド(1995)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1995 |
公開年月日 | 1996年4月20日 |
上映時間 | 171分 |
製作会社 | 仏*CIBY2000=独*パンドラ・フィルム=ハンガリー*ノヴォ・フィルム作品 |
配給 | エース ピクチャーズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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