婚約者の友人
こんやくしゃのゆうじん FRANTZ
解説
エルンスト・ルビッチ監督が1932年に「私の殺した男」として映画化したモーリス・ロスタンの戯曲を「彼は秘密の女ともだち」のフランソワ・オゾン監督が大胆に翻案。20世紀初頭ドイツを舞台に、戦死した男の謎めいた友人と残された婚約者が織り成す交流を綴る。出演は「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ、本作で第73回ヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した「ルートヴィヒ」のパウラ・ベーア。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
舞台は第1次世界大戦後のドイツの地方都市。
ドイツ人もフランス語を学んでいるんだな。フランス人もドイツ語を学んでいるんだな。
前半、ミステリーの謎解きが終わるのだが、後半、フランスでの話がどうも。
大体、友人じゃ無いよね。
結局、フランスの金持ちの"友人”が気まぐれでドイツを訪ねて、周りの人を振り回す映画?
ラストも意味深にしているけど、フランスの"友人”にとっては気まぐれかな。
主人公の感情も複雑に描いているつもりでしょうが、監督の独りよがりにも思える。
予告編で見せているから、ネタバレではないでしょう。パートカラーの映画だった。ただ、私には、カラーになるシーン、何故なのかわからなかった。白黒だけで十分持っていけたと思う。
閑話休題。昔、パートカラーと言えば、ピンク映画だった。昔はカラーフィルムが高かったので、大事なシーンだけカラーにして、他は白黒で撮っていた。若松孝二のピンク映画が配信で観られたが、ちゃんとパートカラーになっていた。ただ、大事なシーンでも無かったけど。
「婚約者の友人」のストーリー
1919年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。アンナ(パウラ・ベーア)は、婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くし、悲しみの日々を送っていた。そんなある日、アンナがフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。アドリアン(ピエール・ニネ)と名乗るその男は、戦前にパリでフランツと知り合ったという。アンナとフランツの両親は、彼とフランツの友情に感動し、心を癒される。やがて、アンナはアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱き始めるが、そんな折、アドリアンが自らの正体を告白。だがそれは、次々と現れる謎の幕開けに過ぎなかった……。
「婚約者の友人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「婚約者の友人」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 歴史劇 戦争 ドラマ |
製作国 | フランス ドイツ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年10月21日 |
上映時間 | 113分 |
配給 | ロングライド(提供:KADOKAWA=ロングライド) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://frantz-movie.com/ |
コピーライト | (C) Mandarin Production – FOZ – X FILME Creative Pool GmbH – Mars Films – France 2 Cinema – Films Distribution (C)2015 MANDARIN PRODUCTION–X FILME–MARS FILMS–FRANCE 2 CINEMA-FOZ-JEAN-CLAUDE MOIREAU |
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