解説
ブルーリボン作品賞をはじめ、多くの映画賞に輝いた青春映画の快作「パッチギ!」のパート2。今回はキャストを一新して、在日韓国人ファミリーの家族史を三世代に渡って俯瞰的に描く。主演の井坂俊哉と中村ゆりは、2200人を越えるオーディションから抜擢された新鋭。脚本は、「フラガール」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した羽原大介と監督の井筒和幸監督が前作から続いて担当している。
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「パッチギ!LOVE&PEACE」のストーリー
1974年。アンソン(井坂俊哉)たち一家は、難病を患った息子チャンスの治療のため京都から東京へと引っ越してきた。 ある夜、アンソンは駅のホームで勃発した大学応援団と朝鮮高校生の大乱闘に巻き込まれるが、国鉄職員の佐藤(藤井隆)によって助けられた。そんな縁でアンソンと知りあった佐藤だが、焼肉屋で働く妹のキョンジャ(中村ゆり)の美しさに魅せられて、ひと目惚れした。一方、その焼肉屋を訪れた芸能事務所のマネージャーもキョンジャに目をつけた。アンソンらは反対するが、芸能界への憧れとチャンスの治療費を稼ぐために芸能界入りを決意したキョンジャは、小さなプロダクションに所属することになる。韓国人であることを隠してタレント活動をはじめたキョンジャだが、芸能界のしきたりにはなかなか馴染めなかった。そんなとき、人気俳優の野村(西島秀俊)から声をかけられ、恋に落ちていく。大作映画のオーディションを受けたキョンジャは、プロデューサー三浦(ラサール石井)との裏取引の結果、ヒロイン役に抜擢された。しかし、その内容は出兵する日本人兵士とのラブストーリーであり、キョンジャにとっては抵抗のある役柄だった。戸惑いながらも必死で演じるキョンジャ。チャンスの手術費用のため大金が必要になったアンソンも、佐藤と組んで闇の仕事に手を染める。しかし、計画は失敗して佐藤がひとり罪を被ることになってしまった。日本の芸能界で韓国人が生きることの難しさを痛感したキョンジャは、映画の完成披露の席で自分がコリアンであることを告白する。客席からはブーイングが起こり、またもアンソンの大乱闘が始まった。野村との恋にも破れ、キョンジャは実家へ戻る。そこにはアンソンや佐藤、そしてチャンスの笑顔が待っていた。
「パッチギ!LOVE&PEACE」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「パッチギ!LOVE&PEACE」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年5月19日 |
上映時間 | 127分 |
製作会社 | シネカノン/ハピネット/SHOWBOX/読売テレビ/メモリーテック/エイベックス・エンタテインメント/TOKYO FM |
配給 | シネカノン |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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