解説
「恋の闇 愛の光」原作の女性作家ローズ・トレメインの小説を、「8人の女たち」のフランソワ・オゾンが映画化。羽の生えた赤ちゃんによって再生していく家族の物語。出演は、TVコメディ出身のアレクサンドラ・ラミー、「ハリー見知らぬ他人」のセルジ・ロペス。第59回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
ユーザーレビュー
「Ricky リッキー」のストーリー
シングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)は、7歳の娘リザ(メリュジーヌ・マヤンス)と2人で郊外の団地に暮らしている。カティは毎朝バイクでリザを学校へ送ったあと工場で流れ作業をするという、代わり映えのない日々を送っていた。ある日、カティはスペイン人の新入り工員パコ(セルジ・ロペス)と恋に落ちる。パコは、カティの家に同居するようになる。小さなころから母親と2人きりで暮らしてきたリザは、新しい家族が加わったことと、カティの関心が自分以外のところに向いてしまったことから、パコに反発するような態度を取り、家庭内にギクシャクした雰囲気が漂う。そんな中、カティとパコの赤ちゃんが誕生し、リザがリッキーと名付ける。カティがリッキーにつきっきりになってしまい、リザは寂しい思いをしていた。そんなリザを見かねたパコは、今まで以上にリザの面倒を見るようになる。そんなパコにリザは次第に心を開いていき、バラバラだった一家は、本当の家族になろうとしていた。しかし、仕事に行き詰ったパコと、育児に追われるカティは、衝突を繰り返すようになる。そんな中カティは、リッキーの背中に痣を見つける。カティはパコが殴ったのではないかと問いただし、疑われたことに傷ついたパコは家を出る。ある日、リッキーの背中に羽が生えてくる。カティは戸惑いながらも、治療の方法を探る。しかし、リッキーの天真爛漫な笑顔を見るにつれ、我が子のありのままの姿を受け入れるようになる。クリスマスプレゼントを買いに3人で出かけたある日、リッキーの羽がばれ、大騒ぎになる。カティの家に取材陣が押し寄せるなか、パコが戻ってくる。
「Ricky リッキー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「Ricky リッキー」のスペック
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2010年12月下旬号 |
REVIEW 外国映画 「RICKY リッキー」 評論家発映画批評 「RICKY リッキー」 |