ありあまるごちそう
ありあまるごちそう We Feed the World- 上映日
- 2011年2月19日
- 製作国
- オーストリア
- 制作年
- 2005
- 上映時間
- 96分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- 社会派
解説
ヨーロッパを中心にした世界各国の食料事情を追い、飽食の先進国と栄養失調や飢餓に苦しむ貧しい国の間にある食糧供給の偏りと矛盾を描き出すドキュメンタリー。フランス、スペイン、ルーマニア、スイス、ブラジル、オーストリアなどでの撮影を敢行。食品会社、漁師、農家、畜産業者など様々な立場の人々の言葉を取材した。
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ユーザーレビュー
「ありあまるごちそう」のストーリー
オーストリア。毎日何台ものトラックがパンの山をゴミ処理場に捨てていく。その量は年間2000万トンにも上る。『食糧に関する権利』の著者ジャン・ジグレールは言う。スイスではパンの原材料のうち4/5は輸入に頼っている。主な輸入先はインドだが、そのインドでは2億人以上もの人が栄養失調に苦しんでいる。人類は120億人を養えるだけの食料を生産しながら、毎日10万人が餓死し、10億人が栄養失調という現実。これは飢餓ではなく、殺人ではないのか?フランス。ブルターニュ地方の漁師たちは嘆く。EU加盟後、長時間操業する大型船が増えて乱獲状態。不要な魚まで取っている状態で、限られた海洋資源を枯渇させる恐れがある。スペイン。広大な土地に広がる無数のビニールハウス農場。もともと貧しい場所だったこの土地を開墾し、トマトを植えた。そのトマトは一時、ヨーロッパ市場を席巻したものの、最近では豊かなEU諸国やアメリカから安価に供給される農作物に太刀打ちできなくなっている。ルーマニアのナス畑。牧歌的な農作業風景が広がる豊かな土地で、遺伝子組み換えの種を使って、見た目がよいナスを育てている。一方の在来種はいびつな形をしているが味はこちらの方が上だという。国や農家は、有機農法を選ぶかどうかの岐路に立たされている。オーストリアにあるブロイラーの親鳥の飼育工場。週40万羽ものひよこを育て、肥育業者に販売している。安さを追求するために工場は全てコンピュータ制御、暖房費を賄うためにニワトリを大量に飼わねばならない。だが、それでも利益は薄く、今やアジアや南米の養育業者に取って代わられようとしている。スイス。世界最大の食品会社ネスレのペーター・ブラベックCEO。“私たちは世界中で仕事を生み出し、安い製品を生み出し、飢えの問題にも取り組んでいる。”そう語る彼が示した社内モニター映し出されるのはロボット制御の無人工場だ。
「ありあまるごちそう」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ありあまるごちそう」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | オーストリア |
製作年 | 2005 |
公開年月日 | 2011年2月19日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | Allegro Film |
配給 | アンプラグド(提供 メダリオンメディア/協力 カフェグルーヴ) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ステレオ |
公式サイト | http://www.cinemacafe.net/official/gochisou/ |
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