解説
「ニセ札」で長編デビューした木村祐一監督による第2作。監督自らの体験をもとに、日常の何気ない幸福が綴られる。出演は、お笑いコンビ“しずる”の村上純、「ボックス!」の香椎由宇、「さんかく」の田畑智子、「十三人の刺客」の高岡蒼甫、「so-far そ・ふぁー」の鈴木杏樹、「必死剣鳥刺し」の吉川晃司など。
ユーザーレビュー
「ワラライフ!!」のストーリー
東京で一人暮らしをしている古川修一(村上純)は、交際中の綾城まり(香椎由宇)との結婚に向けて、2人で暮らす部屋を探していた。それと同時に修一の両親も引っ越すという。引っ越しの前日、母・慶子(鈴木杏樹)から電話をもらうまで、そのことをすっかり忘れていた修一が久しぶりに実家に帰ると家は留守。秘密のカギ置き場、植木鉢の下を探るが鍵はない……。修一の家族は、靴職人の父・肇(吉川晃司)、専業主婦の母、2つ上の姉・和恵(田畑智子)、そして5歳離れた弟・聡の5人家族だった。家族で行った海へのドライブ、変な歌を歌う母、道端で拾った子犬、ゲームのルールをめぐる弟とのケンカ、姉とごまかしたお年玉、3人で分け合ったプラッシー、001から回し続けてようやく開いた学校の三ケタ錠、ほのかな憧れを抱いた隣のきれいなお姉さん、バイクを盗んで追いかけられた警官、大好きだったクリームシチュー、そして姉の結婚で父が流した涙……。修一は荷物が運び出さる生まれ育った家を眺めながら、笑顔に溢れ、明るく賑やかだった日々を思い起こす。そんなある日、修一が訪れた不動産屋で応対されたのは小学校の同級生・小倉弘之(高岡蒼甫)だった。彼とは十数年ぶりの再会だが、子供の頃のとある事件があってから一度も連絡を取っていなかった。今思えば大したことのない出来事だが、なぜか修一の心にはわだかまりが残っていた。修一は、まりにその事を正直に話すと、まりに背中を押され再び不動産屋に出向く。小倉に謝ろうと修一は声をかけるが、結局、気まずい空気が流れ、無口になってしまうのだった。その帰り道、修一はケガをして歩けなくなった少年とその弟に出会う。少年をおぶって歩きながら思い出す自分と弟とのこと。兄弟を家に送り届けたときに足を捻り、思い出した母の手当。帰宅後、家で寝ていて思い出した父なりの不器用な看病……。様々な家族との出来事を思い出した修一は意を決し、もう一度小倉を訪ねる……。
「ワラライフ!!」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ワラライフ!!」のスペック
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2011年2月上旬号 |
REVIEW 日本映画 「ワラライフ!!」 UPCOMING 新作紹介 「ワラライフ!!」 |