解説
ヘンリー・ファレルの原作をルーカス・ヘラーが脚色し「ガン・ファイター」のロバート・アルドリッチが監督したサスペンス・ドラマ。撮影は「風と共に去りぬ」のアーネスト・ホーラー、音楽はフランク・デヴォール。出演者は久しぶりのベティ・デイヴィスとジョーン・クローフォード、新人ヴィクター・ブオノなど。
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「何がジェーンに起ったか?」のストーリー
ジェーン・ハドスン(ベティ・デイヴィス)は6歳の時から名子役として、その芸達者をうたわれ、ベビイ・ジェーンの芸名で稼ぎまくっていた。やがて年が経った。ジェーンは子役としての魅力を失い、代わりに姉のブランチ(ジョーン・クローフォード)が美しいスターになった。彼女が人気絶頂の時、突然の自動車事故で生涯不具の身となった。が、一緒に乗っていたはずのジェーンはかすり傷ひとつさえも負わなかった。年月が経った。まだその事件を覚えているのは、ジェーンとブランチだった。2人は古屋敷に孤独の生活を続けていた。その孤独を破るのは、掃除婦だけだった。ジェーンの次第に度を越してくる異常な行動や飲酒癖は、ブランチを極度の不安に陥れた。ある日、ジェーンは、突然カムバックを夢見て少女時代そのままの舞台衣装を注文した。ブランチは不自由な体で電話をかけようとした時、ジェーンにみつかり、部屋に入れられ、唇にテープを貼りつけられて、ベッドにくくりつけられた。そして、それを見た掃除婦はハンマーで殺された。夜明け、ジェーンはブランチを海岸に連れていき、彼女を生き埋めにするかのように大きな穴を掘った。ブランチは最後になって初めて告白した。少女時代、妹ジェーンの影に育ったブランチは、自分が映画スターになってもその復讐を忘れず、彼女を不具にしようと自動車事故を起こしたのだ、と。が結果は逆になってしまった……。それを聞いたジェーンの態度が変わった。その狂った心に、ある優しさをよみがえらせたのだった。「アイスクリーム買ってあげるね。」ジェーンはアイスクリームを買いに町へ行った。そして警官に捕らえられると周囲の群衆を見回して、突然、気どった身ぶりで自分が6歳の時に喝采をはくした、その演技を始めるのだった。
「何がジェーンに起ったか?」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「何がジェーンに起ったか?」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1962 |
公開年月日 | 1963年4月27日 |
上映時間 | 134分 |
製作会社 | セブンアーツ・プロ映画 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
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