「果てしなき蒼空」のストーリー
1830年代、ケンタッキーから西部にやってきたジム(カーク・ダグラス)とブーン(デューウィ・マーティン)は、ミズリー河を遡ってブラックフット・インディアンと毛皮の取引きをすることを目論み、毛皮商人ジュルドネーの持船にのりこんだ。船出して間もなくブラックフット・インディアンの娘ティール・アイ(エリザベス・スレット)がこの船にのっていることがわかった。彼女は3年前、瀕死のところをブーンの叔父ゼブに救われたのである。ジュルドネーは、娘に近寄ってはならぬと水夫たちに厳命した。ジムはティール・アイに護身用のナイフを贈ったが、彼女はそのナイフで、ブーンのもっているインディアンの頭皮を盗もうとし、誤って彼に重傷を負わせてしまった。彼女はブーンを献身的に看護した。ある夜、毛皮業者マクマスターズの一味が船を襲って放火し、ティール・アイを連れ去ったが、ジム達は直ちに追跡して彼女を奪いかえし、一味の者を人質にしてマクマスターズの妨害を抑えながら河を遡っていった。ようやく目的地に近づいたとき、突然クロウ族の襲撃をうけ、船は河の真中に出て岸辺を離れぬクロウ族と対峙した。インディアンの眼をぬすんで、食物を獲るために上陸したジムが行方不明になり、ブーンは危険を冒して救いに出かけたが、ティール・アイもついてきた。傷ついて虫の息のジムを発見した彼女は、自分の体温で彼を温めて彼の危機を救った。彼等が船にかえってみると、マクマスターズの部下が一行を脅迫しているところだった。ジムの体にうちこまれた弾丸と彼等の弾丸とが同じであることを発見したジム達はマクマスターズの一味を殺してしまったが、その騒ぎの間にティール・アイがいなくなった。数々の困難ののち、ようやくブラックフット・インディアンの集落にたどりつくと意外にもティール・アイが彼等を待ち受けていた。彼女のおかげで交易は友好裡にすすみ、秋のふけるころ一行は帰路についた。しかしブーンはティール・アイと結婚して後に残ったのである。