古都(2016)

こと
上映日
2016年12月3日

製作国
日本

制作年
2016
上映時間
117分

レーティング
一般映画
ジャンル
文芸 ドラマ

check解説

川端康成の同名長編小説を、舞台を現代に置き換え映画化。松雪泰子が双子の二役を演じている。京都で代々続く呉服店を営む千重子と、北山杉の里で働く苗子。生き別れた双子の姉妹とその娘たちは、時代が大きく移ろう中、受け継いできた伝統の継承に葛藤する。京都とフランス・パリで撮影が行われた。監督はハリウッドで映画を学び「Re:Play-Girls」などを手がけたYuki Saito。岐路に立つ娘たちを「寄生獣」シリーズの橋本愛と「無伴奏」の成海璃子が演じる。2016年11月26日より京都先行公開。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画評論家
    北川れい子
    ちょっと批評のことばもない。星一つはおマケです。どういう狙いがあってハリウッドで8年映画作りを学んだという実力未知数の新人監督を起用したのか不明だが、和服姿の松... もっと見る
  • 映画文筆系フリーライター、退役映写技師
    千浦僚
    川端康成『古都』は過去に岩下志麻版、山口百恵版があるが、本作は単に再映画化ではない、いま流行の新味を加えた改変をアピールしたいリブート版。変えたところ付け加えた... もっと見る
  • 映画評論家
    松崎健夫
    本作は西陣織の世界を描いているが、これは〈映画〉そのもののことを描いているようでもある。後継者を失い、技術が廃れ、次世代に引き継げないという現状。この映画は、そ... もっと見る

「古都(2016)」のストーリー

京都の室町で代々続く佐田呉服店を営む佐田千重子(松雪泰子)は、20年前に店を継いで以来、同じ場所で同じ生活を続けてきた。店ではあるが、古くから付き合ってきた職人は次々に廃業。時代が変わっていく中で店をどうしていくか、また、大学生の娘・舞(橋本愛)にも同じ宿命を背負わせていいものか思いあぐねている。そして舞も、店を継ぐべきか、将来について迷っていた。一方、千重子の生き別れた双子の妹・中田苗子(松雪泰子/二役)は、京都のはずれにある北山杉の里で林業を営んでいる。家業は経営難に直面。苗子の娘・結衣(成海璃子)は北山杉を使った新しいものを作れないか模索しフランスに留学するが、他の学生たちとの力の差を感じ無力感に苛まれてしまう。苗子は結衣に会うためにパリに向かうことに。その頃、日本文化を紹介するイベントに参加するため、舞もパリを訪れていた。伝統を担う2組の親子の人生が交差する。

「古都(2016)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「古都(2016)」のスペック

基本情報
ジャンル 文芸 ドラマ
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2016年12月3日
上映時間 117分
製作会社 (製作幹事:DLE/企画・制作:and pictures/企画監修:川端康成記念會/特別制作協力:beachwalkers.)
配給 DLE
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
公式サイト http://koto-movie.jp/
コピーライト (C)川端康成記念會/古都プロジェクト

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