六平直政 ムサカナオマサ

  • 出身地:東京都中野区
  • 生年月日:1954/04/10

略歴 / Brief history

東京都中野区の生まれ。武蔵野美術大学在学中から現代日本美術展に入選するなど、彫刻家として頭角を現すが、大学院時代に主任教授と意見が食い違い、中退。その後は職業訓練校で学び、溶接工として町工場で働いていたが、唐十郎主宰の劇団状況劇場のスタッフ募集に応募して、演劇の世界へ入る。状況劇場には8年間在籍し、87年、劇団新宿梁山泊の旗揚げに参加。初公演の『パイナップル爆弾』以降、数々の舞台に出演する。その間は、300種を越えるアルバイトを経験して生活をしのいだという。そうした演劇活動の傍ら、80年代半ばより映画にも進出し、周防正行監督「シコふんじゃった。」92で演じた相撲部の強面OB役が評判で、出演依頼が続々と舞い込むようになる。アクの強い芝居と、一度見たら忘れられないほどのインパクトある個性的なルックスとで映画ファンに広く認知され、「ミンボーの女」92、「スーパーの女」96、「マルタイの女」97など伊丹十三監督作品の常連俳優としても活躍。新藤兼人、北野武らにも重用され、深作欣二監督「忠臣蔵外伝・四谷怪談」94、佐藤信介監督「修羅雪姫」01、本木克英監督「ドラッグストア・ガール」04、「ゲゲゲの鬼太郎」07、堤幸彦監督「大帝の剣」07などでの怪演も印象に残る。舞台、テレビドラマの出演も多数あり、凶暴な悪役から、凄みを愛敬に転じさせたコメディリリーフまで、手がける役柄は幅広い。

六平直政の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 新幹線大爆破(2025)

    制作年: 2025
    高倉健主演、佐藤純彌監督の1975年公開の東映映画を、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督がメガホンをとり、現代版として新たに映画化。主人公の高市を草彅剛が演じる。
  • アンジーのBARで逢いましょう

    制作年: 2025
    「九十歳。何がめでたい」で91歳にして第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の主演女優賞を受賞した草笛光子が主演したファンタジックなドラマ。風に吹かれてやってきた白髪の女性アンジーは、いわくつきの物件を借りてBARを開き、出会った人の人生をそっと変えていく。監督は「星に語りて-Starry Sky-」の松本動。「うなぎ」や「十三人の刺客」などの脚本を手がけた天願大介が脚本を担当。謎多きヒロイン・アンジーを草笛光子が、アンジーに物件を貸す熊坂を寺尾聰が、謎の青年をディーン・フジオカが演じる。
  • おいしい給食 Road to イカメシ

    制作年: 2024
    2019年に放送を開始した市原隼人主演のコメディドラマ『おいしい給食』シリーズの劇場版第3弾。函館の中学校に赴任した給食マニアの教師・甘利田幸男は、生徒の粒来ケンと給食アレンジバトルを繰り広げていたが、給食が危うく政治利用されそうになり、「おいしい給食」を守るために立ち上がる。2023年秋放送のドラマseason3と同じく北海道の函館を舞台に、英語教師・比留川愛役の大原優乃や粒来役の田澤泰粋など、おなじみの俳優陣が集結。新たに石黒賢が甘利田の行く手に立ちはだかる等々力町長役で参加する。監督は『おいしい給食』シリーズのほか、『ねこ物件』シリーズや、映画「人狼ゲーム」シリーズなどを手がけてきた綾部真弥。
  • 先生!口裂け女です!

    制作年: 2023
    “口裂け女”の都市伝説をモチーフにした青春アクションホラー。高校生のタケシとF1は、転校生アヤカと共に、盗んだ原付を売ってお金を稼ごうとする。ところが、その現場をマスク姿の女に見つかり、追われることに。その女こそ、伝説の“口裂け女”だった。出演は「First Love 初恋」の木戸大聖、『仮面ライダーエグゼイド』の黒崎レイナ、「あの娘は知らない」の上野凱。
  • 首(2023)

    制作年: 2023
    北野武が原作・監督・脚本・編集・出演を務め、本能寺の変を独自の歴史観で描いた時代劇。信長が天下統一を掲げ、毛利軍、武田軍、上杉軍などと戦っていた最中、家臣の荒木村重が反乱を起こし、姿を消す。信長は秀吉、光秀ら家臣に村重の捜索を命じるが……。出演は、「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊、「MINAMATA-ミナマタ-」の加瀬亮、「怪物」の中村獅童。第76回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門出品。
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  • ハザードランプ

    制作年: 2022
    人生にハザードランプが点った男ふたりの満月の夜の物語。3年前の悲痛な事件をきっかけに、北陸の地方都市で代行ドライバーとして働く須貝は、突然現れた新人ドライバーの刈谷とコンビを組むことになる。様々な酔客を乗せて走る月明りの下、男たちの奇妙な因縁が浮かび上がる。監督・榊英雄×脚本・清水匡の「アリーキャット」「生きる街」コンビが完全オリジナルストーリーで映画化。主人公・須貝を安田顕、その相棒となる刈谷を山田裕貴が演じ、男たちの関係がサスペンスフルに、ユーモラスに、悲痛に、刻一刻と変化する。須貝の恋人・美乃梨役に松本若菜、謎の人物・ズーコに中村中が、二人の過去を握る人物を魅力的に演じているほか、運転代行会社の社長に石倉三郎、代行利用客に阿部純子、大和田伸也と津田寛治、六平直政と金田明夫など実力派が揃った。

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