制作年: 1997
中年スチュワーデスが武器密売人と警察を向こうに回し、一獲千金の大博打に出る姿をコミカルに描いたサスペンス。監督・脚本は「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」のクエンティン・タランティーノで、彼の長篇劇映画第3作。原作は「ゲット・ショーティ」など映画化も多い作家エルモア・レナードの『ラム・パンチ』(邦訳・角川文庫)。製作はタランティーノの全監督作を手掛けるローレンス・ベンダー。製作総指揮はレナード、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟、リチャード・N・グラッドステイン。撮影はタランティーノの脚本・出演作「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でも組んだギレルモ・ナヴァロ。音楽は前2作に続きタランティーノ自身が選曲、ベンダーと共同で製作総指揮をつとめた。美術のデイヴィッド・ワスコ、編集のサリー・メンケ、衣裳のメアリー・クレア・ハナンはタランティーノ作品の常連。主演は「Coffy コフィ」など70年代ブラックスプロイテーション映画の人気女優パム・グリアーで、タランティーノは10代からの憧れの女優の彼女のため、原作では白人の設定のヒロインを黒人に変更して脚本を執筆、彼女を起用した。共演は「パルプ・フィクション」「ロング・キス・グッドナイト」のサミュエル・L・ジャクソン、グリアーと『ホットシティ』(V)で共演したロバート・フォースター、「ルームメイト」のブリジット・フォンダ、「コップランド」のロバート・デ・ニーロ、「クローンズ」のマイケル・キートンと豪華な顔ぶれ。