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- 竹野内豊
略歴 / Brief history
東京都の生まれ。豊南高校在学中の1989年に、男性ファッション誌の読者モデルに応募してグランプリを獲得したのをきっかけに芸能界入り。雑誌やCMのモデルとして活動しつつも、長い下積みの苦労を経験し、94年のTBS『ボクの就職』で、緒形直人演じる主人公の同僚となる新入社員・佐々木三四郎役を爽やかに演じて、俳優に転身する。翌95年の日本テレビ『星の金貨』で、酒井法子演じる聴覚障害者のヒロインをめぐって三角関係となる腹違いの兄弟を、同じくデビュー直後だった大沢たかおと演じ、揃って注目を集めた。翌96年には『続・星の金貨』にも続いて出演し、ゴールデンアロー賞放送新人賞を受賞。続いて、フジテレビ『ロングバケーション』96では、山口智子演じるヒロインの弟でプレイボーイの葉山真二役を演じる。さらに人気を決定的なものにしたのは、反町隆史とW主演をつとめた同局『ビーチボーイズ』97で、恋愛ものが定番のフジテレビ“月9”には珍しい男同士の友情が描かれ、反町とともに一躍トップスターの座に登り詰める。満を持しての映画初出演が、香港のスター女優、ケリー・チャンと共演した2001年の中江功監督「冷静と情熱のあいだ」。イタリア・フィレンツェを舞台に10年越しの男女の純愛を描いた同作で、絵画修復士の阿形順正役を好演した。以後も主にテレビドラマで活躍し、フジテレビ『WITH LOVE』98、『氷の世界』99、『できちゃった結婚』01、『人間の証明』04、『流れ星』10、日本テレビ『世紀末の詩』98、『サイコドクター』02、TBS『真夏のメリークリスマス』00、『ヤンキー母校に帰る』03、『輪舞曲(ロンド)』06、『Tomorrow/陽はまたのぼる』08、テレビ朝日『家族/妻の不在・夫の存在』06など多数に主演。NHK大河ドラマ『利家とまつ・加賀百万石物語』02、日本テレビ『瑠璃の島』05、フジテレビ『BOSS』09・11などでは助演に回り、ドラマをもり立てる名脇役ぶりも見せる。映画はその後、幼い娘を失った父親役で繊細な演技を見せた冨樫森監督「あの空をおぼえてる」08、アメリカ軍に恐れられた実在の大場栄陸軍大尉を熱演した平山秀幸監督「太平洋の奇跡・フォックスと呼ばれた男」11、一転して怪しげな地獄ツアーに参加する新婚夫婦の夫役でコメディに初挑戦した本田隆一監督「大木家のたのしい旅行・新婚地獄篇」11などに主演している。
竹野内豊の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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雪風 YUKIKAZE
制作年: 2025太平洋戦争のさなか、敵の攻撃によって沈没した戦艦の乗員たちを救い続け「生きること」を使命として担った『雪風』が、ほぼ無傷で終戦を迎えた唯一の駆逐艦だったという史実に基づいたヒューマンドラマ。80年前の平和な海が戦場だった時代。帰ることを夢見ながら戦い続けた兵士たちや、その無事を祈り、待ち続けた家族たち──。戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を背景に、懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を壮大なスケールで描き出す。主演は竹野内豊、共演は玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、中井貴一、石丸幹二、益岡徹、藤本隆宏、三浦誠己、山内圭哉、川口貴弘、中林大樹、田中美央。 -
SPIRIT WORLD -スピリットワールド-
制作年: 2024日本で客死した老齢のフランス人歌手。生者とともに旅をする彷徨える彼女の魂の物語。監督はエリック・クー。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、竹野内豊、堺正章ほか。2024年10月28日より開催の第37回東京国際映画祭(2024)企画「ガラ・セレクション」にて上映。 -
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
制作年: 2023内田英治と片山慎三がタッグを組み、6つのエピソードを交互に監督した探偵エンターテインメント。新宿ゴールデン街の小さなバーでバーテンとして働く一方、新宿探偵社の探偵の顔も持つ27歳のマリコ。その周囲で起きる奇想天外な事件の行方は……?出演は「宇宙人のあいつ」の伊藤沙莉、「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉、「シン・仮面ライダー」の竹野内豊。 -
映画 イチケイのカラス
制作年: 2023同名コミックを原作にしたTVドラマ『イチケイのカラス』の劇場版。みちおが“イチケイ”を去って2年。岡山県に異動になったみちおは、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件を担当。一方、坂間は裁判官の他職経験制度のもと、みちおの隣町で弁護士として働き始める。竹野内豊、黒木華といったメインキャストが続投。監督は「コンフィデンスマンJP」シリーズの田中亮。60点 -
唄う六人の女
制作年: 2023パフォーマンス集団キュピキュピの主宰で「ミロクローゼ」やドラマ『オー!マイキー』などを手がけた石橋義正監督によるサスペンススリラー。亡父の山を売却する萱島と開発業者の下請け・宇和島は事故に遭い、気付くと奇妙な六人の女たちに監禁されていた。『イチケイのカラス』の竹野内豊と「はるヲうるひと」の山田孝之が正反対の性格である萱島と宇和島を演じ、美しく奇妙な六人の女を「滑走路」の水川あさみ、東京2020オリンピック閉会式でソロパフォーマンスを披露したダンサーのアオイヤマダ、「ミッドナイトスワン」の服部樹咲、「N号棟」の萩原みのり、「消せない記憶」の桃果、「真・鮫島事件」の武田玲奈が演じる。60点