徳重聡 トクシゲサトシ

  • 出身地:静岡県静岡市
  • 生年月日:1978/07/28

略歴 / Brief history

静岡県静岡市の生まれ。立正大学社会福祉学部在学中の2000年、石原プロモーション主催の新人発掘オーディション“21世紀の石原裕次郎を探せ!”で、応募総数5万人以上の中からグランプリに選ばれる。数年間の基礎レッスンを受けたあと、石原プロ制作のかつてのヒットドラマの復活スペシャル版となる、テレビ朝日『西部警察SPECIAL』04で、ニューヨーク市警帰りの新人刑事・橘数馬役を演じて、俳優デビューを飾る。同年、石原慎太郎が亡き弟・裕次郎との絆を綴った自伝的小説をドラマ化したテレビ朝日『弟』では、青年時代の石原裕次郎役に抜擢。さらに、石原プロ代表の渡哲也が主演した平山秀幸監督「レディ・ジョーカー」04では、ビール会社社長誘拐事件の捜査に当たる若き刑事・合田雄一郎役で映画初出演も果たし、石原プロを挙げての大々的な売り出しで幸福なスタートを切った。翌05年には、やはり渡主演のテレビ朝日『熟年離婚』にレギュラー出演。渡が扮する父親に、離婚調停中の女性との結婚を反対される長男を演じた。以後も、同局『祇園囃子』05では来日したアメリカ国防庁軍事顧問の護衛をつとめる防衛庁のエリート、『風林火山』06では戦国武将・上杉謙信、06年より参加したTBS『渡る世間は鬼ばかり』では野村真美演じる岡倉家の四女・葉子の夫となる一級建築士と、ドラマ出演が相次ぐ。剛健なキャラクターや愚直なほどに真面目な男の役が多く、個性を発揮する機会がなかなか得られなかった面もあったが、07年、NHK『グッジョブ』で、異動により女性の力が強い職場に配属されて面食らう建設会社のプライドの高い営業マンを演じたあたりから、徐々に柔らかい物腰の芝居を体得していく。映画はその後、新城卓監督「俺は、君のためにこそ死ににいく」07で、特攻直前の空中戦で唯一生き残ったことに負い目を感じる特攻隊長の中西少尉を好演。08年の明治座『華々しき一族』で初舞台も踏み、10年のつかこうへい演出『飛龍伝2010・ラストプリンセス』では、黒木メイサ演じる全共闘委員長と禁断の恋に落ちる機動隊長を熱演した。テレビドラマはほかに、TBS『赤い奇跡』06、『水戸黄門』08、テレビ朝日『夫婦』06、『マグロ』『特命係長・只野仁』『おいしいごはん/鎌倉・春日井米店』07、『結婚』09など。11年のテレビ朝日『Dr.伊良部一郎』では、個性の強い患者たちにひけを取らない変人の精神科医・伊良部一郎をコミカルに演じ、ドラマ初主演をつとめた。

徳重聡の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!

    制作年: 2025
    「LINEマンガ」で連載された練馬ジムの同名漫画を原作に、Z世代を中心に好評を博した深夜ドラマを映画化。世代間のギャップやジェンダーへの理解を、とまどいながらもアップデートしていく「おっさん」こと沖田誠を原田泰造が再び演じ、ドラマのキャスト・スタッフがそのまま再結集した。共演は中島颯太(FANTASTICS)、城桧吏、大原梓、東啓介、松下由樹、富田靖子。
  • 劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~

    制作年: 2023
    オペ室を搭載した大型車両で事故や災害の現場に駆け付ける医療チームを描いたTVドラマの劇場版。横浜・ランドマークタワーで爆発事故が発生、地上70階に193名が取り残される。そこに、チーフドクター・喜多見の妻で妊娠中の千晶もいることが判明する。脚本の黒岩勉、監督の松木彩がドラマ版に続き担当。出演は、「エゴイスト」の鈴木亮平、「今日から俺は!!劇場版」の賀来賢人、「水上のフライト」の中条あやみらドラマのレギュラー陣のほか、「とんび」の杏、「映画 少年たち」のジェシーが新たに参加している。
  • アキラとあきら

    制作年: 2022
    『半沢直樹』『陸王』などのベストセラー作家・池井戸潤の累計発行部数70万部を突破した同名小説を映画化。対照的な宿命を背負った二人の若者〈アキラ〉と〈あきら〉が、メガバンクを舞台に、情熱と信念で現実に立ち向かう社会派エンターテインメント。小さな町工場の息子・山崎瑛(やまざきあきら)を竹内涼真、大手海運会社の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)を横浜流星が演じる。同じ社長の息子同士でも、家柄も育ちもまったく違う二人が、破産寸前の企業グループの未来と4800人の人生を救うため、奇跡の大逆転劇を巻き起こす。監督は2022年夏、本作と「今夜、世界からこの恋が消えても」「TANG タング」が立て続けに公開され、快進撃が続く三木孝浩。
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  • シグナチャー 日本を世界の銘醸地に

    制作年: 2021
    「シグナチャー」とは、特別なワインに醸造責任者がサインを入れること。日本のワイン業界を牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の後継者となり、日本を世界の銘醸地にするために奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いたヒューマンドラマ。主人公の安蔵を「ハルカの陶」の平山浩行が演じ、本作で映画初主演を飾った。妻の正子を演じた竹島由夏がパリ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。その他、麻井宇介役に榎木孝明、安蔵光弘の上司役に徳重聡、山崎裕太、大鶴義丹、ソムリエの田邉公一など、豪華な顔ぶれが揃った。監督・脚本は「ウスケボーイズ」でも日本のワイン業界の革命を描いた柿崎ゆうじ。ニース国際映画祭で最優秀作品賞を受賞した。
  • ラストメッセージ~“不死身の特攻兵 佐々木友次伍長”~

    制作年: 2021
    太平洋戦争末期、特攻隊として9回出撃を命じられ、9回生還した佐々木友次伍長を亡くなる半年前にインタビューした映像で構成したドキュメンタリー。「ドキュメンタリー テレビ朝日」放映作品。監督は上松道夫。ナレーションは徳重聡、星野知子。2024年8月10日~16日 シネマヴェーラ渋谷にて開催の「家族たちの戦争(「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」共催)」にて上映。
  • 天外者(てんがらもん)

    制作年: 2020
    2020年に急逝した三浦春馬が、薩摩藩士・明治政府役人を経て商都・大阪の基礎を作った実業家・五代友厚を演じた歴史群像劇。攘夷か開国か、国が揺れ動く中、五代は世界に目を向け、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬ら盟友たちと志を共にする。天外者(てんがらもん)とは、鹿児島の方言で“すごい才能の持ち主”のこと。五代の盟友・坂本龍馬を「ひるなかの流星」の三浦翔平が、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎をミュージシャンの西川貴教が、伊藤博文を「小さな恋のうた」の森永悠希が演じる。「利久にたずねよ」「海難1890」の田中光敏監督と脚本家・小松江里子が再び組み、近代日本の夜明けと大いなる目標に向かう偉人たちの青春を描く。
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