制作年: 2006
1970年代後半、英国ロック界に彗星のように現れ、一瞬の輝きを放って消えていった伝説的バンド“ジョイ・ディヴィジョン”。当時のメンバーや関係者へのインタビュー、初ライブの貴重な映像や新発見の録音テープなどを織り込み、ジョイ・ディヴィジョンと自殺したヴォーカル、イアン・カーティスの真実に迫るドキュメンタリー。1976年6月4日、金曜日。マンチェスターで行われたセックス・ピストルズのライブ。観客が50人にも満たなかったこのライブに衝撃を受けたバーナード・サムナーとピーター・フックはバンドを結成する。イアン・カーティスがヴォーカルとして参加した後、77年5月にデビューライブを行う。その後さらに、スティーヴン・モリスがドラマーとして参加。78年1月には、“スティッフ・キトゥンズ”、“ワルシャワ”と変遷を辿ったバンド名が、イアンのアイデアでナチス・ドイツ将校専用の慰安所の名前からとった“ジョイ・ディヴィジョン”に落ち着く。79年6月にファーストアルバム『アンノウン・プレジャー』をリリースすると、初回プレスの1万枚が2ヵ月弱で完売するヒットとなる。以後、全英ツアーやヨーロッパツアーの実施、セカンドアルバムのレコーディングと、順調に階段を昇って行った彼らだったが、スケジュールが過密になるにつれ、かねてからてんかんの発作に悩まされていたイアンの症状は悪化していき……。