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- 寺尾次郎
寺尾次郎の関連作品 / Related Work
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ティエリー・トグルドーの憂鬱
制作年: 2015ヴァンサン・ランドンが社会の厳しさの中で板挟みになる中年男を演じ、第68回カンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得した人間ドラマ。失業したティエリーは苦労の末にスーパーの警備員として再就職。不正を告発した従業員が自殺し、会社の厳しい姿勢に疑問を抱く。ステファヌ・ブリゼ監督とヴァンサン・ランドンが「母の身終い」以来のタッグを組んでおり、ブリゼ監督もキリスト教徒の審査員が選ぶ同映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞した。 -
あの頃エッフェル塔の下で
制作年: 2015偽のパスポートをめぐるトラブルを契機に人類学者の脳裏に家族や若き日の旅、初恋といった思い出が色鮮やかに蘇り、人生を追想する人間ドラマ。マチュー・アマルリックが約20年の時を経て「そして僕は恋をする」と同じ役で出演している。監督は「クリスマス・ストーリー」「そして僕は恋をする」のアルノー・デプレシャン。第 68回カンヌ国際映画祭監督週間SACD賞を受賞。80点 -
ベルファスト71
制作年: 2014北アイルランド紛争が続く北アイルランドの町ベルファストを舞台に、政治的思想も持たないまま戦いに駆り出され一人敵地に取り残されてしまった若きイギリス軍兵士や、複雑に絡み合う活動家たちの思惑を描いたドラマ。監督は短編作品やテレビドラマを手がけてきたヤン・ドマンジュ。長編映画初監督作品となる本作で第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンションを受賞した。主演は「ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-」のジャック・オコンネル。ほか、「パッション(2012)」のポール・アンダーソン、「プロメテウス」のショーン・ハリス、「レイルウェイ 運命の旅路」のサム・リードらが出演。68点 -
フレンチアルプスで起きたこと
制作年: 2014人間の本能が起こしてしまった行動の残酷な代償を、ブラックユーモアを交えて描く人間ドラマ。前作『プレイ』(11)が世界中で話題となり、東京国際映画祭でも監督賞を受賞したリューベン・オストルンド監督最新作であり、人間観察に長け、特殊な状況下における人間の心理の揺れを丁寧に、そして徹底的に描いていく手腕は冴えを増している。もっとも、『プレイ』では危機下における心理描写が強調されていたのに対し、本作では悲しみや希望といった、より「通常の」感情にも重きが置かれており、映画の普遍性は増している。本作は今年のカンヌ映画祭の「ある視点」部門でプレミア上映され、審査員賞を受賞。第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で「ツーリスト」のタイトルで2014年10月25日に上映。66点 -
陽だまりハウスでマラソンを
制作年: 2013人生の晩年を迎えて、妻とともに老人ホームに入居したオリンピック金メダリストの元マラソン選手が、再びフルマラソンに挑戦する姿をユーモアたっぷりに描いたドラマ。主演は、「ノンストップ・トラブル 相続大混乱」などのコメディで人気を集め、本作でドイツ映画賞最優秀主演男優賞を受賞したディーター・ハラーフォルデン。