制作年: 2016
「サウダーヂ」の富田克也監督による、タイ人娼婦と日本人の逃避行を歴史を捉えながら追うロードムービー。バンコクの歓楽街で働き家族を支える娼婦のラックは、元恋人オザワと5年ぶりに再会。二人は失われた楽園を探すようにラックの故郷やラオスに向かう。タイ東北部のイサーン地方の伝統音楽を交え、ベトナム戦争の傷跡やタイの抵抗の歴史、二人の道行き、さらに欲望渦巻く歓楽街の群像劇を重層的に描く。第 69 回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に出品され、若手審査員・最優秀作品賞を獲得した。