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ミシェル・セイドゥーの関連作品 / Related Work
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ホドロフスキーのDUNE
制作年: 2013ホドロフスキー監督が進めていたSF小説「デューン」の映画化が、いかに衝撃的な企画であったか、そしていかに中止に追い込まれたかを振り返る、驚きと爆笑と感動と勇気のドキュメンタリー。本年カンヌ映画祭最大の話題作の1本。『エル・トポ』(69)『ホーリー・マウンテン』(73)でカルト的な人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督は、1974年にSF小説「デューン」の映画化を企画するが、撮影に至る前に中止となってしまう。映画史上最も有名な「実現しなかった映画」の顛末を、ホドロフスキー自身が解説する本作は、映画作りへの情熱と勇気の衝撃の記録である。その計画の壮大さや、予定されたスタッフやキャストの豪華さは驚異的であり、いかにこの企画がその後の映画界に影響を与えたかは必見である。同時に、終盤のホドロフスキーのメッセージほど、現代人に勇気を与えるものはないだろう。プレミア上映されたカンヌ映画祭では会場が驚愕と爆笑に包まれ、映画祭最大の話題作となった。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。74点 -
リアリティのダンス
制作年: 2013「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」「サンタ・サングレ/聖なる血」でカルト的な人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、「The Rainbow Thief」(未)以来23年ぶりにメガホンを取った人間讃歌。同名の自伝(文遊社・刊)をもとに、監督の生まれ故郷であるチリの田舎町トコピージャにウクライナから移り住んだある家族の生活を描く。シュールレアリスティックな演出や残酷さも交えた本作には、詩人やパフォーマー、舞台演出家、コミック作家、タロットカード研究者といった多彩な顔を持ち、禅や瞑想、心理療法にも造詣が深い監督の美学が詰まっている。主演は監督の息子であり「エル・トポ」に出演したブロンティス・ホドロフスキー。80点 -
見憶えのある他人
制作年: 1996「妻を殺した」と告白する患者に接した高名な精神分析医が危険な罠に陥っていく姿を通し、人の心に潜む“魔”を描いた犯罪ミステリー。フランスの作家ジャン=ピエール・ガッテーニョの処女小説『悪魔の囁き』(邦訳・扶桑社)を、「地獄の貴婦人」「華麗なる女銀行家」のフランシス・ジローの監督で映画化。脚本はジロー、「深夜カフェのピエール」のミシェル・グリゾリア、著名な精神分析医のジェラール・ミレール(台詞も)の共同。製作はブリュノ・ペゼリとミシェル・セイドゥ、撮影は「無伴奏『シャコンヌ』」のシャルル・ヴァン・ダム、音楽は「絹の叫び」のアクレサンドル・デズプラ、美術は「アメリカの贈り物」のベルナール・ヴェザ、編集は「インドシナ」のジュヌヴィエーヴ・ウィンディング、衣裳は「赤い航路」のジャッキー・ビュダン。出演は「八日目」のダニエル・オートゥイユ、「ペダル・ドゥース」のパトリック・ティムシットとミシェル・ラロック、「彼女たちの関係」のアンヌ・パリロー、「そして僕は恋をする」のマリアンヌ・ドニクール、「小さな泥棒」のクロチルド・ド・ベゼール、「百貨店大百科」のマルク・ベルマンほか。 -
太陽に灼かれて
制作年: 1994旧ソ連映画を代表する名匠ニキータ・ミハルコフが30年代のスターリンの大粛清をテーマに、激動の時代に引き裂かれた男女の悲劇を描いた人間ドラマ。ミハルコフが主演を兼ね、脚本をルスタム・イブラギムベーコフと共同で執筆、製作にも参加。撮影は「ウルガ」のヴィレン・カルータ。美術はウラジミール・アロニン、アレクサンドル・サムレキン。録音はフランスのジャン・ウマンスキー、編集はイタリアのエンツォ・メニコーニ。音楽は「惑星ソラリス」などタルコフスキー作品で知られ、「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」「ウルガ」でもミハルコフと組んだエドゥアルド・アルテミエフ。出演はほかに「恋愛小説」のインゲボルガ・ダプコウナイテ、ミハルコフの末娘ナージャ、舞台の名優でミハルコフの「絆」などのオレグ・メシーコフ。主題歌はロシアン・タンゴの名曲『疲れた太陽』。67回米アカデミー外国語映画賞、94年カンヌ映画祭審査員グランプリ受賞。キネマ旬報外国映画ベストテン第6位。 -
可愛いだけじゃダメかしら
制作年: 1993美人でセクシーなのに、なぜか恋愛運がないヒロインが、失恋から立ち直るまでの三日間を描いたラヴコメディ。実際に数々の男たちと浮名を流したイザベル・アジャーニの実生活をモデルにしており、「カミーユ・クローデル」以来四年ぶりの映画出演となる作品。監督・脚本はCM界出身で、本作が長編第二作の女流監督フィロメーヌ・エスポジト。製作は「シラノ・ド・ベルジュラック」のミシェル・セイドゥー。撮影は「カミーユ・クローデル」のピエール・ロム。音楽は「ジプシーのとき」のゴラン・ブレゴヴィッチが担当。共演は「愛さずにいられない」のイポリット・ジラルド、「恋愛小説ができるまで」のファブリス・ルキーニ、「仕立て屋の恋」のミシェル・ブラン、「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」のクレマンティーヌ・セラリエ、「グラン・ブルー」のセルジオ・カステリットら。