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大都市シカゴで、人々を救うために現場に急行する消防士と救命隊員たち。彼らの救出活動と人間ドラマの両方を描く人気ドラマシリーズ『シカゴ・ファイア』のシーズン10のDVDが2月7日に(Vol.1~Vol.6)レンタル開始され、3月6日にはセルDVD-BOX発売&DVD(Vol.7~Vol.11)レンタル開始となる。 災害現場の救出のリアルな描写 ドラマの魅力はこれまで通り。大都会シカゴのどこかで毎日発生する、交通事故、火事、建物の崩壊など、さまざまな緊急事態に真っ先に駆けつける消防隊員たちと緊急隊員たちを描くもの。災害現場の救出のリアルな描写と、そこで働く隊員たちや、現場で出会った人々の人間ドラマの両方が描かれていく。登場人物はみな人命救助を生き甲斐にする人々なので、基本的には善い人間ばかり。なので、いろんな問題が起きても、ドラマを見終わった時にいい気持ちになれるのもこのシリーズの嬉しいところだ。全米ではすでにシーズン12が放送中で、10年以上の長期間にわたってファンに支持され続けている事実が、このシリーズの面白さを証明している。 シーズン1からのメインキャラクター、ケイシーがこのシーズンで卒業! シーズン10での大きな変化は、レギュラー登場人物の交代。シーズン1の第1話からこのシリーズの中心人物だった、はしご第81小隊の中隊長マシュー・ケイシーが、このシーズン10の第5話でシリーズを卒業する。彼がなぜいなくなるのかはドラマの中で描かれるので、それも見逃せない。しかし、ケイシーが去るとなると、やっと前シーズンで彼のプロポーズを承諾した緊急救命士ブレットとの交際はどうなるのか。また、ずっと彼の親友だったレスキュー第3小隊の小隊長セブライドは大丈夫なのか。そこで起きるドラマにも注目したい。 一方、新たな主要人物も登場。ケイシーに代わる暫定小隊長として、新たな隊員ジェイソン・ベラムが配属になる。演じるのは、マーベルのヒーロー活動を支える組織S.H.I.E.L.Dを描くドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」で凄腕の捜査官グラント・ウォード役を演じたブレット・ダルトン。彼が演じるベラムは、過去に秘密があるらしい。彼がどんな人物なのかも、このシーズンの見どころになる。 昇進、恋愛、出産------人間関係にも新たな変化が起きる 登場人物たちの人間関係にも変化あり。女性にモテるレスキュー隊のセブライドと、気の強いはしご隊小隊長キッドは、シーズン9で婚約したが、キッドは他の消防局に異動することになる。2人の関係にはまだまだ波乱がありそうだ。また、みんなが頼りにしている51分署長ボーデンは、地域総括リーダーへの昇進を打診されているが、引き受ければ51分署から去ることになる。果たして彼の決断は? そして、仲良し飲み仲間3人組、はしご隊のギャロ、ポンプ隊のリッター、女性緊急隊員ミカミは、3人でできる副業を探しているが、はたして副業は見つかるのか。ミカミには、新たな恋の気配も? 一方、レスキュー隊員クルーズには、初めての赤ん坊が生まれる。いつものこのシリーズ通り、登場人物たちの日々のさまざまな出来事が、心を温かくしてくれる。 人命救助のリアルな描写がスリリング 緊急隊員たちが直面する、様々な災害が巻き起こすスリルと、人命救助のリアルな描写も必見。このシーズンは、前シーズン最終話の緊迫した状況からスタート。転覆したボードに救助に向かったセブライトたちレスキュー隊は、船の中に閉じ込められてしまっている。彼らはどうやって脱出するのか。 他にも、交通事故で潰れた自動車の中から運転手をどうやって救い出すのかなど、救出活動の細かな手順が具体的に描かれて、臨場感たっぷり。その一方で、シカゴ全体の情報ネットワークがサイバー攻撃を受けて51分署がコールセンターの代理拠点になったり、移送中だった犯罪者がスーパーに立て篭もったり、飛行機からジェッドエンジンが落下すしたりと、毎回タイプの違う事態が起きて、視聴者を飽きさせない。 製作総指揮は、多数のスピンオフを持つ『ロー&オーダー』シリーズでもおなじみのドラマの名人、ディック・ウルフ。この『シカゴ:ファイア』も同じシカゴを舞台にしたスピンオフ2作が現在進行中で、刑事たちを描く『シカゴP.D.』は全米でシーズン11が、医師たちを描く『シカゴ・メッド』は全米でシーズン9が放送中。それぞれの登場人物が、スピンオフシリーズに登場するクロスオーバー・エピソードもあるので、ファンはスピンオフも要チェックだ。 文=平沢薫 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=yPiU9dAh4ps 「シカゴ・ファイア シーズン10」 ●2月7日(水)DVD(Vol.1~Vol.6)レンタル開始 ●3月6日(水)セルDVD-BOX(5枚組)発売/DVD(Vol.7~Vol.11)レンタル開始 ▶DVDの詳細情報はこちら ●セルDVD 価格:10,450円(税込) ●2021-2022年/アメリカ/全22話/本編約916分 ●製作総指揮:ディック・ウルフ ●出演:ジェシー・スペンサー、テイラー・キニー、イーモン・ウォーカー、デヴィッド・エイゲンバーグ、カーラ・キルマー、ミランダ・レイ・メイヨ、アルベルト・ロゼンテ、アドリヤン・レイ、ハナコ・グリーンスミス、ジョー・ミノソほか ●発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント © 2021 OPEN 4 BUSINESS PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.
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「RRR」「ランガスタラム」のラーム・チャラン主演で、整形手術により顔を変えた主人公の復讐を描いたハイパーアクション劇「ザ・フェイス」(2014)が、2月23日(金・祝)よりシネ・リーブル池袋、池袋HUMAXシネマズほかで順次公開。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が到着した。 ニコラス・ケイジ主演「フェイス/オフ」(1997)にインスパイアされた顔面変形ストーリーだが、味付けはテルグ語映画特有のこってり感満点。過激なバイオレンスアクション、脱力を誘うお笑い、セクシーなダンスを盛り込んで楽しませる。 とりわけ『♪フリーダム』をはじめとする劇中歌に合わせたラーム・チャランの踊り、そして彼の従兄であり「プシュパ 覚醒」(2021)に主演したアッル・アルジュンのカメオ出演が見ものだ。 https://www.youtube.com/watch?v=ppvvb-Nko6k 「バードシャー テルグの皇帝」(2013)のカージャル・アガルワール、「ロボット2.0」のエイミー・ジャクソン(2018)も出演。熱きエンタテインメントに注目したい。 Story アーンドラ・プラデーシュ州のヴァイザーグに暮らす相思相愛のサティヤとディープティは、結婚を考えていた。そんな中、ギャングの首領ヴィール・バーイがディープティに恋慕してつけ回し始めたため、州都ハイダラーバードに逃れることに。ところが二人の乗ったバスはヴィール・バーイ一味に襲われて炎上し、ディープティは焼死する。 一命を取り留めるも顔を大火傷したサティヤは、手術で人相を変えてラームと名乗り、復讐のためヴァイザーグへ帰還。そしてシュルティという女性の協力を得て、次々と敵を倒していく。 やがてハイダラーバードのマフィアの親分ダルマの手下に狙われ始めたラーム。実はダルマが追うのは、スラムの人々を救おうとする大学生のチャランだった。ラームとチャランの関係とは……。 「ザ・フェイス」 出演:ラーム・チャラン、シュルティ・ハーサン、エイミー・ジャクソン、ジャヤスダ、ラーフル・デーヴ、スッバラージュ、アッル・アルジュン、カージャル・アガルワール 監督・脚本:ヴァムシー・パイディパッリ 原案:ヴァッカンタム・ヴァムシー、ヴァムシー・パイディパッリ 撮影:C・ラームプラサード 音楽:デーヴィ・シュリー・プラサード 編集:マールターンド・K・ヴェンカテーシュ 製作:ディル・ラージュ 製作会社:シュリー・ヴェンカテーシュワラ・クリエーションズ Yevadu(原題)/2014年/インド/テルグ語/PG12/166分 字幕:内海千広 配給:インドエイガジャパン 公式サイト:https://indoeiga.co.jp/theface
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2002年にニューヨークの美術大学を卒業してすぐ、交通事故に遭って下半身不随となった映画作家・アーティストの山岡瑞子が、大混乱(マエルストロム)の中で自身を見つめ直していく姿を収めた「Maelstrom マエルストロム」が、5月10日(金)よりアップリンク吉祥寺で公開される。 山岡監督が5年半をかけて制作した本作は、ピッツバーグ大学Japan Documentary Film Award 2022、東京ドキュメンタリー映画祭2022、ニッポンコネクション2023などで上映された。 そしてこのたび、キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門5位に入選。選評では、映画評論家の松本侑壬子が「留学先の事故で突然身障者になった女性(監督)の生きる闘い20年の体験記録。大混乱(題名)の中で毅然と生きる姿に圧倒される。」、映画ジャーナリストの谷川建司が「次点の「Maelstrom マエルストロム」も含めて(1位は「ケアを紡いで」)、人生の大きな困難に直面しながらも前向きに生きる姿に感銘を受け、そういった人たちに目を向け、多くの人たちにその想いを届けたいという作り手の姿勢にも共感。」と称えている。 それまでの日常を失った時、何がその人らしさを繋ぎ止めるのか。事故前の自身と繋がり直し、探している場所に辿り着けるのか。切実かつ繊細な表現で心揺さぶる“魂のセルフ・ポートレート”に注目したい。 〈コメント〉 オシダアヤ(「Maelstrom マエルストロム」音楽) 「さっき歌ってた曲を私の映画に使わせて下さい!」とライブの後で声をかけていただいたのが山岡さんとの出会いでした。当時私は出産を機にバンド活動を休止し育児に専念するも、やっぱり音楽がやりたくて一人でライブを始めた頃で、びっくりしたけど嬉しかったのを覚えてます。如何なる状況下でも表現し続けようとする彼女の意志に胸が熱くなりました。「軸を自分自身と表現することに戻していかないと、ゆっくりと私が死んでゆくだろう。」と山岡さんが語るところで、毎回私は大きく頷きながら涙ぐみます。感銘と共鳴が波のように押し寄せ、気づくと自分も大渦に巻かれているような凄い映画だなと思います! 山岡瑞子(映画作家・アーティスト) 答えのない試行錯誤と葛藤の渦に脚を取られ、溺れていた──見失った自分と繋がり直し、どこかにあるはずの陸に這い上がることを祈りながら、執筆・編集を続けた5年半でした。この個人的で小さな自主映画が、国内外の映画祭での上映/受賞、劇場公開、2023年キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門5位と進めたことに、深く感謝しています。未来を探る一人の女性のモノローグが、観る人の何かの気付きに繋がれば、誠に幸いです。 「Maelstrom マエルストロム」 監督・撮影・編集・ナレーション:山岡瑞子 撮影:本田広大、平野浩一、高橋朋子 音楽:オシダアヤ 配給・宣伝協力:ムービー・アクト・プロジェクト 2022年/カラー/HD/日本/79分 映画公式サイト:maelstromfilm.com 山岡瑞子サイト:https://mizuko-yamaoka.amebaownd.com ©Mizuko Yamaoka
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キネマ旬報2月増刊ベスト・テン発表号の P48 役所広司さんインタビューの記事に誤りがありました。 これまで主演男優賞の最多受賞は3回の3人、 とありますが、正しくは、真田広之さんが4回受賞 (1988年、1993年、1995年、2002年)されています。 ※役所さんの4回受賞は、真田さんに続く最多記録となります。 役所広司様、真田広之様、および関係者の皆様、 そして読者の皆様に深くお詫び申し上げます。 (キネマ旬報編集部)
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長江の“最初の一滴”を目指しながら、中国の今に出会う旅「劇場版 再会長江」
2024年2月6日中国で1000万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーの竹内亮監督が、長江の源流を目指す6300キロの旅を通して中国の今を見つめていくドキュメンタリー「劇場版 再会長江」が、4月12日(金)より角川シネマ有楽町ほかで全国順次公開。本ビジュアルと予告編が到着した。 NHKの番組で長江を訪れた竹内亮には、一つの後悔があった。それはチベット高原にある《長江源流の最初の一滴》をカメラに収められなかったこと。それから10年後の2021年、日本から南京市に移住して“長江沿いの民”となっていた竹内は、今度こそ源流を撮るべく長江を遡る旅に出発。その中で友人たちと再会し、中国の変化を目の当たりにしていく──。 ナレーションは中国好きのタレント・小島瑠璃子が担当。映画は第28回中国ドキュメンタリー長編映画ベストテンに選ばれ、第12回中国ドキュメンタリー・アカデミー賞にノミネートされた。中国映画としては初めて日本先行公開となる注目作だ。 https://www.youtube.com/watch?v=GGEx_zZ-PLo 〈コメント〉 監督:竹内亮 「中国は何だかよく分からないけど、不気味で怖い国」 飛行機で2時間の隣国なのに、街中で中国人観光客を見かけるのに、実際の中国について、日本人はほぼ何も知りません。大手メディアで流れる現代中国は、どれも「批判ありき」で描かれており、中国に住む私からすると、リアルではありません。「キングダム」や「三国志」など、日本人は中国物語が大好きなはずなのに…。《再会長江》は、政治的な文脈は一才無く、主に私と長江沿いに住む友人達との友情を描き、ミクロな視点からよりリアルな中国を浮かび上がらせようという作品です。この映画を見終わった後、皆さんの中国に対する見方が変わる、という自信があります。それは別に特別な事をしたわけではなく、批判でも称賛でもないフラットな視点で中国を描く人が、日本にはあまりにも少ないからです。私は別に、「日中友好」を唱えるつもりはありません、あくまで「隣にこんな面白い国あるよ」と言いたいだけです。さあ皆さん、私と一緒に悠久の大河・長江を旅して、この巨大で不思議で面白い国、中国の今を見つめてみましょう! ナレーション:小島瑠璃子 外から傍観するのではなく人の内側から寄り添うような竹内さんの目。その目をお借りして、長江沿いに暮らす人々の暮らしを近い距離感で垣間見ることが出来ます。特に印象に残っているのはシャングリラというチベット族自治区に暮らすツームーという少女。10年という月日は彼女をどう変えたのか、挑戦する勇気を貰えました。 「劇場版 再会長江」 監督:竹内亮 ナレーション:小島瑠璃子 プロデューサー:趙萍、張楠 助監督:王可可 撮影:徐亮 編集:蘇焕 宣伝:大﨑かれん、本谷智子 製作:ワノユメ 配給:KADOKAWA ©2024『劇場版 再会長江』/ワノユメ