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ある最新技術を用いた“延命治療”を国家が促進する時代。病に侵された上位階級者が、自身と同じ姿の“それ”を身代わりとして提供されたら──? 「赤い雪 Red Snow」の甲斐さやか監督が、自身のオリジナル脚本をもとに、井浦新、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏の共演で撮り上げた日仏合作映画「徒花-ADABANA-」が、10月18日(金)よりテアトル新宿ほか全国で順次公開。永瀬正敏が撮影したキャラクタービジュアルが到着した。 編集は「落下の解剖学」のロラン・セネシャルと「ドライブ・マイ・カー」の山崎梓が担当。生命をめぐる独創的な物語に注目したい。 〈コメント全文〉 井浦新 甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています。 前作【赤い雪】に続き甲斐監督の描く新たなこの物語も、やはり無自覚に否応なく心に爪痕を残し、深いところまで沁み入ってくる。言語化し難い超オリジナルな世界観が広がっていて、台本の時点で既に唯一無二の素晴らしい作品でした。 だから主人公の新次を演じるならば、今まで培ってきた経験もフルで活かし、自分がまだ開いていない扉も全開にして挑む必要がある。全ての感覚をギラリと研ぎ澄ませながら、監督スタッフキャストの皆んなと摩訶不思議で無茶苦茶で奇怪な日々を過ごしました。撮影期間は苦しくて楽しくて最高に幸せでした。 私にとって甲斐組は至高の表現の遊び場です。 皆さん【徒花】の香りに酔いしれて下さい。公開される日が待ち遠しいです。 水原希子 この度、まほろ役を演じさせて頂き、井浦新さんをはじめとする俳優の皆様とお芝居を通じて、自分の未熟さを痛感しながら、たくさんの宝物を頂いた素晴らしい経験をさせて頂きました。 甲斐さやか監督が描く世界観は唯一無二で、『徒花-ADABANA-』は今の時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります。井浦さんのシンジは本当に圧巻です。『徒花-ADABANA-』を楽しみにしていてください。 三浦透子 演出の際に選んでくださる甲斐監督の言葉がとても好きでした。観終わったあと、自分の心臓の音がより強く大きく聴こえたような気がします。今まで意識の外にあったものに、自然と目を向けたくなる、そんな感覚が残ります。必ず映画館で観ていただきたい作品です。 斉藤由貴 母という、この切なくも美しきもの 母という、この切なくも恐ろしきもの 愛という業を腕(かいな)に抱きしめ、ひっ抱え、弱さも狡さも鬼の残酷も身体の奥にひっ抱え ただひたすらに、子のために、ただひたすらに、己の思いを遂げるために。 甲斐さやか監督のディレクターズステイトメントを拝読した時、監督の深き思いに胸打たれました。と共に、その透徹(とうてつ)した眼差しの向こうにある「この映画の完成形」に想いを馳せるというより、私はただ、追憶の物語の中に、母として無垢に存在していようと感じました。 今回、甲斐監督の世界に参加でき、心より光栄に思います。 永瀬正敏 甲斐さやか監督の独自で深いメッセージとビジョン、 明確なビジュアルイメージと人物設計、細部までこだわり抜かれた映像と音、、、 短い時間でしたが、再びその世界の中に身を置けた事、幸せでした。 そして今回は更に、演じ手と撮影(写真)二刀流で現場に呼んでいただいた事も感謝しかありません。 甲斐さやか監督 スピードが早すぎて、自分のことも見失いがちな現代。恐れずに自分と向き合い、 どう生きるべきかを改めて考えたい……そのような思いで書いた脚本に、 同じ思いを持つ最高の俳優と最高のスタッフが集結してくれました。 「徒花―ADABANA-」は、忙しい日々の中で、“私が失ったものは何なのか”という現代人の疑問に共鳴するものと信じています。是非、劇場でご覧いただきたいです。 「徒花-ADABANA-」 出演:井浦新、水原希子、三浦透子、甲田益也子、板谷由夏、原日出子、斉藤由貴、永瀬正敏 脚本・監督:甲斐さやか プロデューサー:布川均、宮田公夫、ビックァン・トラン、赤澤賢司、上野弘之 キャスティングディレクター:杉山麻衣 撮影:高木風太 照明:後関健太 録音・音響効果:小川武 美術:河島康 編集:山崎梓、ロラン・セネシャル VFX:菅原悦史 衣装デザイン:前田敬子(LOISIR) 劇中アートディレクション:小林和史 助監督:近藤有希 制作担当:久保田辰也 ラインプロデューサー:古賀奏一郎 音楽:長屋和哉 音楽プロデューサー:akiko クリエイティブディレクター:佐倉康彦 タイトルロゴ・宣伝美術:日高英輝 制作プロダクション:ROBOT、DISSIDENZ 配給・宣伝:NAKACHIKAPICTURES ©2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ 公式サイト:adabana-movie.jp
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鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの衝撃的デビュー作にして幻のカルトムービー「アクション・ミュタンテ」(1993)が、4K版でリバイバル決定。8月23日(金)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。メイン写真が到着した。 美しい者だけが権力を握る近未来。胸に5キロの爆弾を抱えたケミスト、結合双生児の兄弟アレックスとアラン、怪力のM・Aなど容貌が原因で迫害されてきたテロリスト集団〈アクション・ミュタンテ〉は、「美しいものは悪だ」を合言葉に、誘拐、略奪、殺人を繰り返していた。 そしてある日、監獄から出所したボスのラモンを迎え、パン製造業で財を成したオルホの娘であるパトリシアの結婚パーティに潜入。ミュタンテたちは次々と客を殺害し、パトリシアを拉致する。 しかし、身代金の引換え場所である惑星へ向かう最中、互いを疑い始め、挙げ句の果てに殺し合いに。それでも惑星もろともぶっ飛ばす勢いで突き進む──。 のちに「ビースト獣の日」(1995)でゴヤ賞の監督賞などに輝き、「気狂いピエロの決闘」(2010)はクエンティン・タランティーノに絶賛されてヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したアレックス・デ・ラ・イグレシア。ペドロ・アルモドバルが製作を務めたそのデビュー作が、邦題を「ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦」さらには「未来世紀ミュータント」からこのたび「アクション・ミュタンテ 4K」に改め、スクリーンに甦る。 強烈キャラクターによるバイオレンスとブラックユーモアが炸裂。キッチュでポップでどこまでもアナーキーな怪作をお見逃しなく。 「アクション・ミュタンテ 4K」 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア 脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバァリア 製作:ペドロ・アルモドバル、アウグスティン・アルモドバル 撮影:カルレス・グシ 音楽:ファン・カルロス・クエリョ 出演:アントニオ・レシネス、フェルナンド・ギーエン、フレデリケ・フェデール、アレックス・アングロ、フアン・ヴィアダス、サテュリアーノ・ガルシア、カラ・エレハルデ 1993年/スペイン=フランス合作/95分/スコープサイズ/原題:ACCION MUTANTE キングレコード提供 フリークスムービー配給 © EL DESEO, S.A. – CIBY 2000 - 1992
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〈ホラー秘宝まつり2024〉開催。1970年代の変態ホラー3本を日本初公開
2024年6月12日キングレコード主催の映画祭〈ホラー秘宝まつり〉。11年目となる2024年は、8月30日(金)よりキネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次開催される。禍々しいコラージュが印象的なポスタービジュアルが到着した。 ラインナップは、ミステリアスなムード漂う先駆的ゾンビ映画「メサイア・オブ・デッド」(1973)、ジャッロの奇才レナート・ポルセッリが異常なエロス世界を描いた「デリリウム」(1972)、B級専門の映画会社トロマ・エンターテインメントの初期作「悪魔のしたたり」(1976)という、すべて日本劇場初公開の1970年代カルトホラー3本だ。 「メサイア・オブ・デッド」 【STORY】海沿いの町ポイント・デューンに暮らす父より、定期的に手紙を受け取ってきたアーレッティ。ところが内容が徐々に奇妙になり、やがて音信不通に。心配した彼女は町を訪れ、父が残した日記から奇怪な事態を知ることに……。 監督・脚本:ウィラード・ハイク 製作・脚本:グロリア・カッツ 撮影:スティーブン・カーツ 美術:ジャック・フィスク、ジョアン・モシン 編集:スコット・コンラッド 音楽:フィラン・ビショップ 出演:マイケル・グリーア、マリアンナ・ヒル、ジョイ・バン、アニトラ・フォード、ローヤル・ダーノ、エリシャ・クック・Jr.、ウォルター・ヒル 1973年/アメリカ/90分/スコープサイズ/英語/原題:MESSIAH OF EVIL © MCMLXXⅢ by A V/M Production. All Rights Reserved. 「デリリウム」 【STORY】人望の厚い心理学者のリュータック教授は、性的不能であることに苦悩し、若い女性をつけ狙う殺人者と化していく。それに気づいた妻のマルツィアは、警察の目を誤魔化そうと自らも凄惨な犯罪に手を染めていくが……。 製作・監督・脚本:レナート・ポルセッリ(ラルフ・ブラウン) 撮影:ウーゴ・ブルネッリ 美術:ジュゼッペ・ラニエリ 音楽:ジャンフランコ・レヴェルベリ 出演:ミッキー・ハージティ、リタ・カルデローニ、タノ・チマローサ、ラウル・ラヴッチオ、カルメン・ヤング、クリスタ・バリモア 1972年/イタリア/102分/ビスタサイズ/イタリア語/原題:DELIRIO CARDO © 1972 G.R.P. CINEMATOGRAFICA 「悪魔のしたたり」 【STORY】ニューヨークのシアターで、サルドゥはアシスタントを従え、若い女性を拷問して切断するショーを上演。観客はまやかしだと思っているが、それは現実の殺人だった……。 監督・脚本:ジョエル・M・リード 撮影:ロン・ドルフマン 特殊効果:ボブ・オブラドヴィッチ 音楽:マイケル・サウル 出演:シーマス・オブライエン、ヴィジュ・クレム、ナイルズ・マクマスター、ダン・ファウチ、アーニー・ピッシャー、ヘレン・トンプソン 1976年/アメリカ/89分/ビスタサイズ/英語/原題:BLOODSUCKING FREAKS © Troma Entertainment, Inc.1976 〈ホラー秘宝まつり2024〉 提供・配給:キングレコード 宣伝:ブラウニー 公式サイト:https://horror-hiho.com -
心の居場所を見つける。ノルウェー発のスローシネマ「ヒューマン・ポジション」
2024年6月12日病気の療養を経て新聞記者に復職した主人公が、何気ない日常や社会との繋がりから心の居場所を見つけていく姿を描いたノルウェー発の物語「ヒューマン・ポジション」が、9月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。ティザーポスターと特報映像が到着した。 新聞社に勤めるアスタは、ホッケーチーム、アールヌーボー建築を保存するための小さなデモ、クルーズ船の景気など地元の人々を取材してニュースにする。支えとなるガールフレンドのライヴは、デザインチェアを修復し、キーボードを演奏し、作曲する。子猫が歩き回る家で、料理を作ったり、古い映画を観たり、ボードゲームを楽しんだりと二人は穏やかな時を過ごしている。 そんな中でアスタが目にしたのは、10年間ノルウェーに暮らしてきた難民のアスランが強制送還されたという記事だった。事態を調べながら、アスタは自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で“心の居場所”を見出していく──。 https://www.youtube.com/watch?v=gtgK7HsXte0 これが長編2作目となるアンダース・エンブレム監督が、故郷である美しい港町オーレスンを舞台に描出。監督はインスピレーションの源としてロベール・ブレッソンと小津安二郎を挙げており、劇中には「お茶漬けの味」の台詞が登場する。もう一つの主役といえる椅子、主人公を見守る子猫も印象的。 アスタを演じるのは、「HURRY SLOWLY」(原題)に続いてエンブレム監督とタッグを組んだアマリエ・イプセン・ジェンセン。ライヴ役にはマリア・アグマロ。静かで優しいスローシネマに注目したい。 「ヒューマン・ポジション」 監督・脚本・編集:アンダース・エンブレム 撮影:マイケル・マーク・ランハム 音楽:エイリク・スリニング 製作:スティアン・スキャルタッド、アンダース・エンブレム 出演:アマリエ・イプセン・ジェンセン、マリア・アグマロ、ラース・ハルヴォー・アンドレアセン 原題:A Human Position 日本語字幕:西村美須寿 提供:クレプスキュール フィルム、シネマ サクセション 配給:クレプスキュール フィルム 2022年/ノルウェー/ノルウェー語/カラー/ビスタ/78分 © Vesterhavet 2022 -
永野芽郁と佐藤健がW主演。実写映画「はたらく細胞」超特報映像が解禁
2024年6月12日人間の体内を舞台に、擬人化された細胞たちの活躍を描いた漫画『はたらく細胞』(著者:清水茜/講談社「月刊少年シリウス」で連載)。2017年にフランスの新聞ル・モンドで《この夏推薦する図書リスト》に選出され、2018年のアニメ化でブームが加速、スピンオフも相次ぎシリーズ累計発行1,000万部を突破している。 その実写映画版が2024年12月に全国公開。このたび主人公の〈赤血球〉を永野芽郁、〈白血球〉を佐藤健が演じることが発表され、キャラクタービジュアルと超特報映像が解禁された。 一人前になることを誓うフレッシュな赤血球と、侵入した細菌を瞬く間に駆除するクールな白血球。彼らをはじめ37兆個の細胞が働く“体内ワンダーランド”に、未曾有の危機が訪れる……!? https://www.youtube.com/watch?v=D3t5S9YlwJw 監督は「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」の武内英樹、アクション演出は「るろうに剣心」『幽☆遊☆白書』の大内貴仁が担当。日本映画最大級のスケールで描かれる“世界最小”の物語に注目だ。 ©清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会 配給:ワーナー・ブラザース映画 ▶︎ 『はたらく細胞』が実写映画化。「翔んで埼玉」の監督&脚本コンビで贈る!