わから始まるものでの検索結果

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  • WANDA ワンダ

    1970年にヴェネツィア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞しながらも、本国アメリカでは黙殺され、近年評価が高まっているバーバラ・ローデン監督・脚本・主演のデビュー作にして遺作。ペンシルベニア州に住む炭鉱の妻が離婚の末に盗難に遭い、人生の崖っぷちを彷徨うロードムービー。70年代アメリカ・インディペンデント映画の道筋を開いたと称される粒子の粗い16mmフィルムの質感はティファニーブルーを基調に、シネマ・ヴェリテ・スタイル(ドキュメンタリー撮影手法)で剥き出しのアメリカの風景をスクリーンに映し出す。マルグリット・デュラスはこの映画を「奇蹟」と絶賛、その想いを継いだイザベル・ユペールが配給権を取得し、フランスで蘇らせた。巨匠監督エリア・カザンの妻でもあったローデンは、彼からの独立宣言とも言うべき本作を残し、癌によって1980年に48歳の生涯を終える。ジョン・カサヴェテス、マーティン・スコセッシ、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、ジョン・ウォーターズ、ケリー・ライカート、ソフィア・コップラ、ダルデンヌ兄弟らが映画を絶賛。2017年、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
  • わたしは最悪。

    主演のレナーテ・レインスヴェが第74回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞、第94回アカデミー賞脚本賞・国際長編映画賞にノミネートされた人間ドラマ。人生の方向性が定まらない30歳のユリヤは年上の恋人との結婚を渋っていたところ、若いアイヴィンと出会い……。ヨアキム・トリアー監督の「リプライズ」「オスロ、8月31日」に続くオスロトリロジー3作目。「オスロ、8月31日」にも出演しているレナーテ・レインスヴェが、理想の未来とシビアな現実との間で揺れ動きながらも自分の気持ちに従い人生の選択をするユリヤを演じた。
  • わたし達はおとな

    20代の“等身大の恋愛”の危うさと歯がゆさを描いた(not)HEROINE moviesの第1弾公開作品。イタリアで映像演出と演劇について学び、帰国後は「劇団た組」を立ち上げ、『平成物語』『部活、好きじゃなきゃダメですか?』『俺のスカート、どこ行った?』など話題のテレビドラマの脚本を担当してきた加藤拓也のオリジナル脚本による長編デビュー作。「菊とギロチン」「鈴木家の嘘」の木竜麻生と、「佐々木、イン、マイマイン」「くれなずめ」の藤原季節が初共演を果たした。恋人との衝突、妊娠の不安、元カノの存在、成りゆきのセックス、大学の仲間との何気ない会話が、時間的順序を崩して描かれていく。過去か現在かあいまいなその時間の断片は、まるで主人公・優実の寄るべない日常と移ろいやすい記憶の欠片を拾う作業のようでもあり、観る者に甘く、苦く、痛い手触りを残す。これまでにない圧倒的リアリティの恋愛映画。
  • 私だけ聴こえる

    耳の聴こえない親から生まれた耳の聴こえる子どもたち、“コーダ”のドキュメンタリー。学校では耳の聴こえる子たちと馴染めず、ろうの世界でも距離を置かれ、どこにも居場所のないコーダの子どもたち。多感な時期を過ごす15歳のコーダたちの3年間を追う。2016年TokyoDocsにて最優秀企画賞を受賞。監督は、ドキュメンタリー『東京リトルネロ』で第58回ギャラクシー賞奨励賞を受賞した松井至。
  • 私のはなし 部落のはなし

    「部落差別」の歴史や、今も根強く残る差別の現状に迫るドキュメンンタリー。その起源と変遷から近年の「鳥取ループ裁判」まで、堆積した差別の歴史と複雑に絡み合ったコンテクストを多彩なアプローチで鮮やかにときほぐし、見えづらい差別の構造を描き出してゆく。監督は、屠場とそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007)が各地で上映され好評を博すも、劇場公開を断念せざるをえなかった経験を持つ満若勇咲。プロデューサーは「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」の大島新。
  • ワン・セカンド 永遠の24フレーム

    チャン・イーモウが文化大革命を背景に、娘への父の想いを描いたドラマ。強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚し、最愛の娘とも縁を切られてしまう。数年後、ニュースフィルムに娘の姿が1秒だけ映っていると知ると、脱走してフィルムを探す。出演は、「オペレーション:レッド・シー」のチャン・イー、本作がデビュー作となるリウ・ハオツン、「愛しの故郷」のファン・ウェイ。2021年トロント国際映画祭正式出品作品。
  • わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯

    長野県出身、東京女子大学で学び、24歳で亡くなった明治・大正・昭和初期の社会運動家、伊藤千代子の生涯を描く劇映画。多くの国民が貧困にあえいでいた軍国主義の日本において、敢然と戦争に反対し、社会の平等と女性の自立を目指して闘ったその勇姿を追う。新人の井上百合子が伊藤千代子を演じ、竹下景子が東京女子大学を創立した教育者の安井てつ、窪塚俊介が伊藤千代子の夫だった浅野晃、金田明夫が歌人の土屋文明を演じたほか、石丸謙二郎、嵐圭史が脇を固めた。原作は藤田廣登の『時代の証言者 伊藤千代子』。企画・プロデュース・監督は長編アニメーション映画「ガラスのうさぎ」、劇映画「アンダンテ 稲の旋律」「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」「校庭に東風吹いて」の桂壮三郎。
  • 笑いの王

    19世紀から20世紀にかけてナポリ演劇を代表する劇作家・役者だったエドゥアルド・スカルペッタの栄枯盛衰を、ナポリ出身のトニ・セルヴィッロの圧巻の演技とともにたどる。喜劇王として大人気で、莫大な富で豪邸も建て、成功を収めていたスカルペッタだが、偉大な詩人ダンヌンツィオの悲劇のパロディを上演することで状況は激変する。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。(イタリア映画祭2022公式HPより)
  • 私、あなた、彼、彼女

    ベルギーの女性監督シャンタル・アケルマンが監督・脚本・主演を務めた長編映画。撮影時24歳だったアケルマン演じる若い女が部屋で家具を動かし、手紙を書き、裸で砂糖を貪る。部屋を出るとトラック運転手と行動を共にし、訪れた家で女性と愛を交わす……。出演は、「預言者」のニエル・アレストリュプ。ヒューマントラストシネマ渋谷のシャンタル・アケルマン映画祭にてデジタルリマスター版で日本初公開。
  • 私はヴァレンティナ

    LGBTQの権利保障に動き、同性婚も認められているブラジル。だがその一方で、トランスジェンダーの中途退学率は82%、平均寿命は35歳と言われる。トランスジェンダーの少女がただ自分らしく学校生活を送ることの難しさをリアルに描き、現状に立ち向かう力強さを描いた希望の物語。主人公のヴァレンティナ役は自身もトランスジェンダーであり、著名な YouTuber &インスタグラマーとしても活躍中のティエッサ・ウィンバックが演じている。監督・脚本は、2008年に手掛けた短編「秘密の学校」がショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009でオーディエンス・アワードを受賞したカッシオ・ペレイラ・ドス・サントスで、本作で長篇デビューを果たした。監督はプロデューサー・キャスティングディレクターのエリカ・ペレイラ・ドス・サントスともにLGBTQであり、多くの当事者の意見や参加が映画製作の全過程で重要だったと語っている。
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