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鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽
1947年に出版された太宰治の小説『斜陽』の映画化。戦後に没落していく貴族の娘でありながら、古い道徳に抗って太陽のように道ならぬ恋につき進んでいく27歳のかず子の生き方を、75年を経た現代に照らし合わせて描く文芸ドラマ。主人公を演じたのは本作にて映画デビューと初主演を飾った宮本茉由。最後の貴婦人の誇りを持ちながら結核で死んでいく母に水野真紀。麻薬と酒に逃げ破滅していく弟の直治に奥野壮。太宰自身を投影した無頼の売れっ子作家・上原を安藤政信が演じる。監督は「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」の近藤明男。故・増村保造監督の助監督を務めたことが縁で、増村と脚本家の白坂依志夫が遺した「斜陽」の脚本草稿を元に、自ら本作の脚本を仕上げた。 -
ナショナル・シアター・ライブ2022「ヘンリー五世」
英国ナショナル・シアターの舞台をこだわりのカメラワークで撮影し各国の映画館で上映するプロジェクトの1本。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントンがタイトルロールを演じたウィリアム・シェイクスピア作の史劇『ヘンリー五世』を収録。演出は、舞台『豊饒の海』のマックス・ウェブスター。 -
METライブビューイング2021-22 ブレット・ディーン「ハムレット」
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演される世界最高峰のオペラを映画館で上映しるシリーズの2021-2022年版。シェイクスピアの名作が現代に蘇る。父の不審な急死に疑惑を抱く王子ハムレットは、父の亡霊から叔父に暗殺されたことを聞かされる。出演は、これがMETデビューとなるアラン・クレイトン。「METライブビューイング2021-22/R・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』」のブレンダ・レイ。 -
破戒(2022)
1948年に木下恵介、1962年に市川崑が映画化した島崎藤村の『破戒』を60年ぶりに映画化。池部良、市川雷蔵が演じた自らの出自に悩みながらも最後に人生の決断をする青年教師・瀬川丑松を、「殺さない彼と死なない彼女」「Red」の間宮祥太朗が演じている。丑松への恋慕を秘めた女性・志保役に「砕け散るところをみせてあげる」の石井杏奈、悩める丑松を支える親友・銀之助役に矢本悠馬のほか、眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子など錚々たる実力派俳優が顔を揃えた。監督は2005年度キネマ旬報ベスト・テン文化映画第7位の「みみをすます」(教育映画祭最優秀賞・文部科学大臣賞)を監督した前田和男。脚本は加藤正人と木田紀生が担当し、明治後期の部落問題を、差別根絶と多様性のある社会を願う現在の物語へと昇華させた。60点 -
鍵(2022)
谷崎潤一郎の同名小説を映画化。中年の大学教授・神田は、年の離れた妻・敏子を性的に満足させられないことに悩んでいた。ある日、教え子の木村に対し、敏子が色目を使うのを見て、かつてない性的興奮を覚えた神田は、妻と木村が接近する状況を仕掛けていく。出演は、「罪の声」の水澤紳吾、「風に濡れた女」の桝田幸希、ドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』の水石亜飛夢、「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音。監督・脚本は、「LOVE STAGE!!」の井上博貴。 -
シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻
四代目鶴屋南北による、恋の因果を描いた歌舞伎史上最もスキャンダラスでドラマティックな物語の下の巻。自分を襲った顔も名前も知らぬ男を思い続ける桜姫、あらゆる悪事に手を染める危険な男・権助、かつての恋人と姿を重ねて桜姫に執着する僧・清玄を中心に、各々の欲望が絡み合う。僧の清玄と悪党権助の二役を演じるのは片岡仁左衛門。そして清玄の道ならぬ恋の相手・白菊丸とその生まれ変わりの桜姫を演じるのは坂東玉三郎。今回シネマ歌舞伎となるのは、この演目で二人が最後に共演してから実に 36 年ぶりとなる令和3年4・6 月歌舞伎座公演。伝説の「孝玉コンビ」の復活に、コロナ禍にも関わらずチケットは瞬時に完売した。上の巻・下の巻ともに、本編冒頭に片岡仁左衛門、坂東玉三郎のインタビュー映像を収録。本演目に対する考えや、上演した際の想いなど、シネマ歌舞伎だけの特別映像が楽しめる。仁左衛門、玉三郎は編集協力として本作の制作にも参加、細部までチェックを行い、こだわりの詰まった映像作品となっている。 -
シネマ歌舞伎 桜姫東文章 上の巻
四代目鶴屋南北による、恋の因果を描いた歌舞伎史上最もスキャンダラスでドラマティックな物語の上の巻。自分を襲った顔も名前も知らぬ男を思い続ける桜姫、あらゆる悪事に手を染める危険な男・権助、かつての恋人と姿を重ねて桜姫に執着する僧・清玄を中心に、各々の欲望が絡み合う。僧の清玄と悪党権助の二役を演じるのは片岡仁左衛門。そして清玄の道ならぬ恋の相手・白菊丸とその生まれ変わりの桜姫を演じるのは坂東玉三郎。今回シネマ歌舞伎となるのは、この演目で二人が最後に共演してから実に 36 年ぶりとなる令和3年4・6 月歌舞伎座公演。伝説の「孝玉コンビ」の復活に、コロナ禍にも関わらずチケットは瞬時に完売した。上の巻・下の巻ともに本編冒頭に片岡仁左衛門、坂東玉三郎のインタビュー映像を収録。本演目に対する考えや、上演した際の想いなど、シネマ歌舞伎だけの特別映像が楽しめる。仁左衛門、玉三郎は編集協力として本作の制作にも参加、細部までチェックを行い、こだわりの詰まった映像作品となっている。 -
シンデレラ 3つの願い
1973年製作の「シンデレラ/魔法の木の実」(別題「灰かぶり姫の三つの願い」)をノルウェーの歌手アストリッドS主演でリメイク。森の中で王子と出会い惹かれ合った勇敢な娘シンデレラは、舞踏会が近づく中、願い事を叶えてくれる3つの木の実を手に入れる。「シンデレラ/魔法の木の実」(別題「灰かぶり姫の三つの願い」)は、チェコ近代散文の祖の一人ボジェナ・ニェムツォヴァーによるメルヘンを土台にしている。弓や乗馬が得意なシンデレラをアストリッド Sが、厳しい継母を「マザーズ」のエレン・ドリット・ピーターセンが演じている。 -
あの庭の扉をあけたとき
『100万回生きたねこ』で知られる絵本作家・佐野洋子の童話を映画化したファンタジー。5歳の少女・洋子はある日、廃屋だった近所の洋館に引っ越してきた70歳のおばあさんと出会う。やがて洋子は、おばあさんの不思議な記憶の世界を覗くことに……。出演は『監察医 朝顔』の加藤柚凪、「人魚の眠る家」の松坂慶子。 -
帰らない日曜日
カズオ・イシグロが絶賛したグレアム・スウィフトの小説『マザリング・サンデー』を「キャロル」のプロデューサーが映画化。第一次世界大戦後のイギリスを舞台に、天涯孤独のメイドの人生を一変させた<秘密の恋>が、やがて小説家となる彼女自身の回想によって展開する。「バハールの涙」のエヴァ・ユッソン監督が抜擢され、オーストラリア出身の新星女優、オデッサ・ヤングと、大人気ドラマ『ザ・クラウン』で各賞を席巻した英国俳優、ジョシュ・オコナーが主演を務めた。また、オスカー俳優のコリン・ファースとオリヴィア・コールマンがアリス・バーチの脚本に惚れこんで出演を快諾。カンヌ国際映画祭ほか世界中の映画祭にて上映された、美しいラブストーリー。