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父スタンリー・ルピノ（1892-1942）は曲芸師出身のコメディアン。母コニー・エメラルドは女優。ルピノ家はルネサンス頃にさかのぼる宮廷芸人の家系という。ロンドンのRADA出身、33年にイギリス映画、34年にアメリカ映画にデビュー。36年「歌へ陽気に」、37年「画家とモデル」、40年「消え行く灯」などで人気を得た。手がたい演技力で役幅は広く、コメディ、スリラー、恋愛ものと多ジャンルにわたっている。ハンフリー・ボガートと共演した「ハイ・シェラ」（41）、ロバート・ライアンと共演した「危険な場所で」（52）などが彼女の代表作。49年 “Not Wanted” では脚本と製作、さらに50年には “Never Fear” で監督を手がけ女性監督のはしりになった。その他53年 “The Hitch-Hiker”、65年「青春がいっぱい」など監督作品があり、TVも「ヒッチコック劇場」「アンタッチャブル」「逃亡者」などの監督を手がけている。72年、サム・ペキンパーの「ジュニア・ボナー」のスティーヴ・マックィーンの母親役で16年ぶりにスクリーンにカムバックした。俳優のルイス・ヘイワード（38－45）、コロムビアの重役コリアー・ヤング（48－51）、俳優のハワード・ダフと結婚（51－72）。ダフとの間に娘ブリジットを産む。
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