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「白人酋長」のストーリー
時は1870年代。南太平洋のヤップ島。ココナツの産地で、島民は丸い石を大切な貨幣として使う小さな島。乗組員の反抗で船を追われた船長オキーフ(バート・ランカスター)は、ココナツで一儲けしようと考えたが失敗し、香港に渡ってジャンクを手に入れると、真珠貝採取を計画して再び失敗、その果てはソロモン島で原住民に襲われ、重傷の身でパラオ島にたどりついた。ここで彼はオーストラリアの商人ハリスに救われ、さらにその娘の美しいハーフのダラボ(ジョーン・ライス)を愛するようになった。2人は結婚式を挙げる為、香港へ出発しようとするが、その折ヤップ島から貨幣に使う丸い石を採掘に来た原住民祈祷師ファトゥマクと会い、その石の輸送を引き受ける代償に、多量のコプラをもらう約束をした。こうしてヤップ島に立ちよった彼等は、コプラの取引でファトゥマクと一波乱をおこしたが、約束のコプラを手に入れ、無事香港に到着して結婚式を挙げた上、コプラの販売にも成功してパラオ島へ帰って来た。ところが彼の留守中、島は海賊バリー・ヘイズに襲われ、原住民たちはヤップ島に連れ去られていた。怒ったオキーフはただちにヤップ島を奇襲し、大格闘の末にヘイズを倒した。奴隷に売られるところを救われた原住民たちは、彼を一斉に「オキーフ陛下」といって崇め、それまで心を許さなかったダラボも、本当にオキーフを愛するようになった。