解説
30代後半を迎え人生の岐路に立つ女性4人の心情を掬い取るヒューマンドラマ。主演4人は演技未経験ながら第68回ロカルノ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。同映画祭脚本スペシャル・メンションにも輝いた。監督は「親密さ」の濱口竜介。市民参加の『即興演技ワークショップ in Kobe』から生まれた。蜷川幸雄演出作品など数々の舞台、テレビ番組を担当してきた阿部海太郎が音楽を手がける。2015年12月5日より神戸・元町映画館にて先行公開。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「ハッピーアワー」のストーリー
神戸在住のあかり(田中幸恵)、桜子(菊池葉月)、 芙美(三原麻衣子)、純(川村りら)の4人は、30代後半を迎えた親友同士。桜子と純は中学からの付き合いであるものの、あかりと芙美は30歳を超えてから知り合った。久々に集まり、近々旅行しようと相談し合う4人。屈託なく話す一方で、それぞれ親友にも話せない悩みや不安があった。専業主婦の桜子は最近同居し始めた姑との関係に気を遣う日々。アートセンターPORTOに勤めるキャリアウーマンの芙美は、編集者の夫と表向きは仲が良いが、夫との間に言いようのない不安を感じていた。バツイチの看護師あかりは多忙な毎日を過ごし、病院で知り合った男性からアプローチされても恋愛する気になれない。ある日、4人はPORTOで開催されたアーティスト鵜飼によるワークショップに参加し、打ち上げに流れていく。その席で純は、1年近く離婚協議をしていると告白。戸惑いを感じる3人。やがて3人もまた人生を大きく揺るがす局面を迎える。
「ハッピーアワー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ハッピーアワー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2015年12月12日 |
上映時間 | 317分 |
製作会社 | 神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive) |
配給 | 神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive) |
レイティング | |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://hh.fictive.jp/ja/ |
コピーライト | (C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト |
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