解説
「ピンポン」や「パーマネント野ばら」などで圧倒的な存在感を放ってきた夏木マリ主演によるヒューマンドラマ。東日本大震災で夫を失った千恵子。離れて暮らす娘や息子とのすれ違いが続くなか、ある日、以前同じ町に住んでいた韓国人青年ドヒョンがやって来る。共演は「ユリゴコロ」の佐津川愛美、「青空エール」の堀井新太、韓国のロックバンドCNBLUEのイ・ジョンヒョン、「あさひなぐ」の岡野真也、「エキストランド」の吉沢悠。脚本を「アリーキャット」の清水匡と「捨てがたき人々」の秋山命が担当。監督は「アリーキャット」の榊英雄。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家北川れい子華やかな芸能人という印象が強い夏木マリが、地元育ちのふつうの中年女性を、ちょっとガニ股歩きで演じ、かなりくすぐったい。化粧っけがなくても眉など芸能人のそれだし。... もっと見る
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映画文筆系フリーライター、退役映写技師千浦僚東日本大震災を劇化することも映画に課せられた使命だと思う。取材、仮構、やがて映画として現れる、ほんとうに居るひとたちの代理のキャラクターと物語。本作が対象として... もっと見る
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映画評論家松崎健夫この映画では「コミュニケーション」=「人と人の触れ合い」のあり方が様々な視点で描かれている。例えば「コミュニケーションが上手くゆかない理由は〈言葉〉に起因するも... もっと見る
「生きる街」のストーリー
生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと共に幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは2011年3月11日に起きた東日本大震災により一変。津波に流された夫がいつか戻って来ると信じ、千恵子は地元を離れずに生きている。だがあの日を境に、今は離れて暮らす子どもたちも癒えない傷を抱えていた。被災のトラウマから子を持つことを恐れる娘・香苗(佐津川愛美)。何でも震災のせいにして人生から逃げている息子・哲也(堀井新太)。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでいたカン・ドヒョン(イ・ジョンヒョン)が、韓国からある人の手紙を持ってやって来る。その手紙に託された想いに触れたとき、止まっていた家族の時間がゆっくりと動き出す……。
「生きる街」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「生きる街」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2018年3月3日 |
上映時間 | 124分 |
配給 | アークエンタテインメント=太秦 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.ikirumachi.com/ |
コピーライト | (C)2018「生きる街」製作委員会 |
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