解説
32歳で命を絶った歌人・萩原慎一郎による歌集『滑走路』から着想を得て映画化。過重労働に苛まれる厚生労働省の若手官僚・鷹野は、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストの中から、自分と同じ25歳で死亡した青年に関心を抱き、その理由を調べ始める。出演は「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」の水川あさみ、「見えない目撃者」の浅香航大。監督は「キュクロプス」の大庭功睦。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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フリーライター須永貴子歌集の映画化だが、歌人も短歌も出てこない。歌人が歌に込めた希望と願いが、映画オリジナルのストーリーから放たれている。見事な換骨奪胎である。また、登場人物の名前の... もっと見る
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脚本家、プロデューサー、大阪芸術大学教授山田耕大こういう映画を観るとなぜかほっとする。身内ファースト自己満ガラパゴス映画ばかりが横行するのにうんざりしていただけに、爽やかな風に身体を撫でられた気がした。テーマ... もっと見る
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映画評論家吉田広明三人主人公がいて、それぞれに時間が違っている、というのが結構後になるまで分からないという作劇は面白いが、浅香の時間と水川の時間の差があまり生きていない気はする。... もっと見る
「滑走路」のストーリー
厚生労働省で働く若手官僚の鷹野(浅香航大)は、激務の中で仕事への理想も失い、無力な自分に思い悩んでいた。そんなある日、陳情に来たNPO団体から、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストが持ち込まれる。追及を受けた鷹野は、そのリストの中にあった自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める……。
「滑走路」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「滑走路」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2020年11月20日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | 「滑走路」製作委員会(埼玉県=SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ)(制作プロダクション:角川大映スタジオ=デジタルSKIPステーション) |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://kassouro-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2020「滑走路」製作委員会 |
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