解説
32歳で命を絶った歌人・萩原慎一郎による歌集『滑走路』から着想を得て映画化。過重労働に苛まれる厚生労働省の若手官僚・鷹野は、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストの中から、自分と同じ25歳で死亡した青年に関心を抱き、その理由を調べ始める。出演は「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」の水川あさみ、「見えない目撃者」の浅香航大。監督は「キュクロプス」の大庭功睦。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
主人公達3人の現在と中学時代を並行して描いていく。
大人の3人がストーリーで繋がっていくかというと、みどりは繋がってこないんだけど。
それと、大人になってからのキャラクターと中学時代のキャラクターが違って見えるんだけど。これは大人になって擦れてしまった、ということ?
特にみどりがラインの連絡で中学時代の同級生が自殺したことを知らされた時。あんな反応なの?中学時代、あんなに仲良かったのに。
ラストシーン、いじめからの再生を描いているんじゃないの?なのに大人になったら...?
だいたいいじめられたら、負けてもいいから反撃しろよな。って思うのはそんな経験がないから?
全体的に台詞回しが堅い。
高野がパソコン内の写真をみていて、その写真が目までアップするんだけど、このシーン、何なのかわからなかったけど、友人と気づいたシーンなのね?だけど、目までのアップの意味は?わからなかった。
そうそう、印刷会社のシーンで「こんな仕事、キャリアアップも出来ない。」みたいな台詞あるけど、昔、関係していた立場からすると、その台詞はないんじゃない。
閑話休題:鷹野は厚労省官僚なんだけど、本当、官僚なんてくずばかりなんだから、やる気があるならとっととやめた方がいいね。私の3年間、厚労省の外郭団体で働いたことあるけど、働かない奴は本当に働かないで、税金泥棒だし、組織自体が国民に目を向けているよりも、組織内に向いているからね。国民のために何かする、なんて意識或る奴はまれだからね。
坂井真紀ちゃんが出ていて、デビューしたての頃は可愛かったよなあ。
それと中学時代のみどりを演じた木下渓ちゃんが良かったのでこの点数。
「滑走路」のストーリー
厚生労働省で働く若手官僚の鷹野(浅香航大)は、激務の中で仕事への理想も失い、無力な自分に思い悩んでいた。そんなある日、陳情に来たNPO団体から、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストが持ち込まれる。追及を受けた鷹野は、そのリストの中にあった自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める……。
「滑走路」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「滑走路」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2020年11月20日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | 「滑走路」製作委員会(埼玉県=SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ)(制作プロダクション:角川大映スタジオ=デジタルSKIPステーション) |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://kassouro-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2020「滑走路」製作委員会 |
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2020年12月上旬号 |
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