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宇野重吉の関連作品 / Related Work
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われは海の子(1956)
制作年: 1956黒潮洗う荒磯に父を海にうばわれ、なお海に生きる少年と母の物語。久藤達郎の戯曲から、「夜あけ朝あけ」の片岡薫と「石合戦」の村山亜土が共同で脚本執筆、「病妻物語 あやに愛しき」に次ぎ宇野重吉が監督する。撮影は荒牧正の担当。主人公の少年に劇団虹の橋の相良和文が扮するほか、赤木蘭子、滝沢修、高野由美、小夜福子、大町文夫、下元勉、宇野重吉など劇団民芸が総出演する。 -
病妻物語 あやに愛しき
制作年: 1956上林暁の“聖ヨハネ病院にて”他一連の病妻ものから「流離の岸」の新藤兼人が脚本執筆、宇野重吉が第一回監督した劇団民芸作品。撮影は「夜間中学」の前田実。主な出演者は「逆光線」の信欣三、「雑居家族」の田中絹代、「母子像」の山田五十鈴、「三っ首塔」の小沢栄、「悪魔の街」の菅井一郎、「名寄岩 涙の敢斗賞」の清水将夫、滝沢修、「白夫人の妖恋」の東野英治郎、その他内藤武敏、小夜福子、奈良岡朋子など劇団民芸総出演。 -
少女と山猫
制作年: 1956昨年「熱帯魚の生態」で我が国に紹介されたハンガリーのアーゴシュトン・コラーニが脚本を書き監督した記録映画。コラーニは「大湖沼」の監督、ハンガリー映画界の巨匠イシュトヴァン・ホモキ・ナギイ博士の後継者として嘱目される新進監督。記録映画の分野に色々な意欲的手法を試み、この「少女と山猫」でも、動物の生態を描きつつ、児童劇映画としての要素を取入れ異色ある構成をしている。撮影はラヨシュ・ヴァンチャ、音楽はジェルジィ・ラーンキ。日本語版解説者には宇野重吉が当る。 -
太陽の帝国(1956)
制作年: 1956十五世紀の初め南米ペルーを中心にアンデス文化の全盛時代を築いたインカ帝国(インカとは“太陽の子”の意味)の遺跡、三万キロの領域をカメラに収めた長篇記録映画。撮影は一九五五年十月からペルーの首府リマに探検隊本部をおき一行八名により八カ月にわたって行われた。製作スタッフは同じイタリア長篇記録映画「失われた大陸」の人々が大部分を占めている。すなわち監督は、前に技術監督をつとめたエンリコ・グラスと撮影監督のマリオ・クラヴェーリ、クラヴェーリは今回も撮影監督を担当、彼の下に、前作と同じくジャンニ・ラファルディ、フランコ・ベルネッティ、それにウバルド・マレリの三人が撮影に当っている。音楽も前作同様フランチェスコ・ラヴァニーノ、編集も同じくマリオ・セランドレイ。解説台本は「青い大陸」の解説を担当したジャン・ガスパレ・ナポリターノ、日本語版は宇野重吉が解説した。 -
青カ島の子供たち 女教師の記録
制作年: 1955「青春怪談(1955 阿部豊)」(新東宝)の館岡謙之助が脚本を書き、「三四郎」の中川信夫が監督、「母の曲」の岡戸嘉外が撮影を担当した。主なる出演者は「人生とんぼ返り(1955)」の左幸子、「黒帯無双」の沼田曜一、「心に花の咲く日まで」を監督した佐分利信、「幼きものは訴える」の宇野重吉、「王将一代」の香川京子など。 -
青春怪談(1955 市川崑)
制作年: 1955読売新聞連載の小説を、「女性に関する十二章」と同じく和田夏十が脚色し、市川崑が監督する。撮影は「愛のお荷物」の峰重義。新東宝との競作。主なる出演者は「銀座の女」の北原三枝と轟タ起子、「愛のお荷物」の三橋達也と山村聡、「天下を狙う美少年」の瑳蛾三智子、「月は上りぬ」の山根寿子、新人芦川いづみ等。 -
生きとし生けるもの(1955)
制作年: 1955山本有三の原作を、「初姿丑松格子」の橋本忍が現代版に脚色したもので、日活入社第一回の西河克己が潤色・監督に、高村倉太郎が撮影に当っている。出演者は、「からたちの花」の山村聡、「女人の館」の三國連太郎、北原三枝、「地獄への復讐」の山内明のほか南寿美子、三島耕、東谷暎子、轟夕起子、清水一郎、多々良純、清水将夫など。 -
おふくろ(1955)
制作年: 1955田中千禾夫の戯曲『おふくろ』『橘体操女塾裏』より井手俊郎が脚色、久松静児が監督、姫田真佐久が撮影、「警察日記」のスタッフが当り、音楽は「浮雲」の斎藤一郎が作曲した。出演者は「晩菊」の望月優子、「億万長者(1954)」の木村功、「鶏はふたたび鳴く」の左幸子ほか宍戸錠、明石淳子、沢村貞子、宇野重吉、千石規子、二木てるみ等である。 -
唐人お吉
制作年: 1954京映プロの第一回作品で江戸末期の外交にからむラシャメンお吉の生涯を描くもの。脚本は「祇園囃子」の依田義賢、「忍術罷り通る」の若尾徳平、これに「君に捧げし命なりせば」の若杉光夫が共同で執筆し、若杉光夫が「君に捧げし命なりせば」につづいて、監督にあたっている。撮影は瀬川順一、音楽は「サラリーマンの歌」の飯田信夫。出演者は「魅せられたる魂」の山田五十鈴、「若さま侍捕物帳 恐怖の折り鶴」の嵯峨美智子の母娘初顔合せのほか、「赤い自転車」の薄田研二、「赤い自転車」の朝霧鏡子、加藤嘉、北林谷栄など。それに三島雅夫、永田靖、これに民芸の宇野重吉、細川ちか子、前進座の瀬川菊之丞、河原崎国太郎、阪東調右衛門、市川染升が特別出演し、河原崎以下三人は劇中劇『明烏花濡衣』に出る。 -
白き神々の座
制作年: 1954昭和二十八・九年の二回に亘って日本登山隊によって試みられた、ヒマラヤ山脈の処女峰マナスル(八、一二五米)登山の総天然色記録映画(イーストマン・カラー撮影)である。ヒマラヤ登山後援会の企画、日本山岳会の監修で、依田孝喜が一人で撮影に当った。語り手は宇野重吉。 -
美しい人(1954)
制作年: 1954三好十郎のNHK連続放送劇の映画化で、これを出版しているダヴィッド社の自主製作々品である。北風一平(山内久)の脚本を「唐人お吉」の若杉光夫が監督している。撮影は「君に捧げし命なりせば」の岡崎宏三、音楽は「金色夜叉(1954)」の斎藤一郎。キャストは「山の音」の上原謙、「遊侠夫婦笠」の宮城野由美子、「勲章」の香川京子、「大阪の宿」の乙羽信子のほか、滝沢修、細川ちか子、宇野重吉、山内明など民芸の面々が出演する。 -
平手造酒(1954)
制作年: 1954「国定忠治(1954)」「沓掛時次郎(1954)」に次ぐ日活の新国劇総出演映画。製作、脚本、監督は「国定忠治(1954)」と同じく星野和平、菊島隆三滝沢英輔で、「風立ちぬ(1954)」の三村明が撮影に当った。辰巳、島田以下の新国劇に加えて、「学生心中」の宇野重吉、「ママの新婚旅行」の山田五十鈴と南寿美子、「三つの愛」の山形勲等が出演する。 -
人生劇場 望郷篇 三州吉良港
制作年: 1954尾崎士郎原作の『人生劇場』戦後篇で、脚本は岡本功司、監督は「黄金街の覇者」の萩原遼、撮影は「懐しのメロディー」の永塚一栄。出演者は「どぶ」の宇野重吉、「その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人」の佐野周二と久慈あさみ、「二挺拳銃の龍」の宇佐美諄、「芸者秀駒」の利根はる恵、「黄金街の覇者」の堀雄二に小沢栄、月形哲之介、折原啓子、田代百合子、高木二朗、長谷川菊子など。 -
からたちの花(1954)
制作年: 1954長谷健の小説を「銭形平次捕物控 幽霊大名」の八住利雄が脚色し、「沓掛時次郎(1954)」の佐伯清が監督する。撮影は「学生心中」の中尾利太郎。主なる出演者は北原隆、牧真介、桂典子、雨宮節子など日活ニューフェースが主演し、「黒い潮」の山村聡、「忠臣蔵(1954)」の夏川静江と山田五十鈴のほか伊藤雄之助、宇野重吉、清水元、小夜福子、利根はる恵らが助演している。 -
君に捧げし命なりせば
制作年: 1953昭和十三年『文芸』に発表された故作家平林彪吉の短篇「月のある庭」を「欲望」の新藤兼人が脚色、「母のない子と子のない母と」の新人若杉光夫が共同脚色、監督にあたった。撮影は「初恋トコシャン息子」の岡崎宏三、音楽は「純潔革命」の木下忠司が担当している。「もぐら横丁」の佐野周二、「山下奉文」の宮城野由美子、山形勲、「欲望」の北林谷栄、「女ひとり大地を行く」の岸旗江、その他宇野重吉、杉村春子、滝沢修、清水将夫など新劇人が出演している。 -
女の一生(1953)
制作年: 1953吉村公三郎、篠勝三の製作になる近代映画協会作品で、モーパッサンの同名小説の翻案。脚本(夜明け前)、監督(縮図)ともに新藤兼人の担当、撮影は「縮図」の伊藤武夫、音楽は「夜明け前」の伊福部昭。出演者は「夜明け前」の乙羽信子、山内明、日高澄子、菅井一郎、宇野重吉、殿山泰司、「東京物語」の杉村春子、東野英治郎、「健児の塔」の轟夕起子などである。 -
薔薇と拳銃
制作年: 1953新生プロで企画され、東映東京スタヂオで撮影された小説倶楽部所載の甲斐克彦原作『破廉恥街』の映画化で、岸東助の脚本を「姫君と浪人」の志村敏夫が監督し、「伊豆の佐太郎」の平野好美が撮影している。キャストは「野戦看護婦」の鶴田浩二、「明日はどっちだ」の島崎雪子、新倉美子、宇野重吉、「さすらひの湖畔」の田崎潤など。 -
チャタレイ夫人は日本にもいた
制作年: 1953文芸春秋所載の川口松太郎の原作を「怪盗火の玉小僧」の八柱利雄が脚色し、「十代の性典」の島耕二が監督した。「秘密(1952)」の高橋通夫、「サラリーマン喧嘩三代記」の大森盛太郎がそれぞれ撮影、音楽を担当している。「姫君と浪人」の岡謙二、「喧嘩笠(1953)」の轟夕起子、「怒れ三平」の若尾文子、他に字野重吉、宮崎準、芥川篭子、有馬圭子などが出演。 -
或る夜の出来事(1952)
制作年: 1952民芸と「湯の町情話」の新映画社の共同製作で、企画は大塚和。故横光利一の『慄える薔薇』と『無礼な街』から、「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」の稲垣浩がシナリオを書き、「夜の未亡人」の島耕二が監督、同じく小原譲治が撮影を担当している。出演者は「愛情物語」の宇野重吉、「武蔵野夫人」の轟夕起子のほかに、滝沢修、高杉早苗、小夜福子、細川ちか子などが助演している。 -
いとし子と耐えてゆかん
制作年: 1952企画は、「恋風五十三次」を西原孝とともに企画した栄田清一郎で、「風ふたたび」の植草圭之助が脚本を書き、「恋風五十三次」の中川信夫が監督に当たっている。撮影は「醉いどれ歌手」の永塚一栄である。出演者の主なものは、「嵐の中の母」の水谷八重子、「月形半平太(1952)」の山田五十鈴、「西陣の姉妹」の宇野重吉、「右門捕物帖 謎の血文字」の月丘千秋の他、利根はる恵等。 -
母のない子と子のない母と
制作年: 1952「原爆の子」「花荻先生と三太」などの作品を作った民芸が、新教映株式会社と共同で製作したもの。製作は菅義雄と八名正の共同、壷井栄の原作から、「白痴」以来久しぶりの久板榮二郎が脚本を書き黒澤明の第一助手を勤めていた若杉光夫が演出に当っている。撮影は井上莞。出演者は宇野重吉、高野由美、北林谷栄、左卜全、斎藤美和などの民芸の人々に田中晋二のほかは現地の子供達が大勢出演している。 -
風にそよぐ葦 前編
制作年: 1951毎日新聞連載中の石川達三原作の小説を前後二編に分けて映画化したもので、製作は「天皇の帽子」のマキノ光雄、企画も同じく坪井与と、吉田信、脚本は「七色の花」の八木保太郎、監督も同じく「七色の花」の春原政久が受け持っている。出演者は「レ・ミゼラブル」の薄田研二、東山千栄子、「夜の緋牡丹」の北沢彪、「帰郷(1950)」の木暮実千代、「きけわだつみの声(1950)」の沼田曜一、「七色の花」の三島雅夫、「長崎の鐘」の滝沢修、「黒い花」の小沢栄、「午前零時の出獄(1950)」の岡田英次、「レ・ミゼラブル」の宇野重吉のほか、加藤嘉、新人千秋みつる等が助演している。 -
怒りの街
制作年: 1950製作は「ジャコ万と鉄(1964)」「暁の脱走」の田中友幸。丹羽文雄の原作から「地獄の貴婦人」(黒澤明と協同)の西亀元貞と、「石中先生行状記(1950)」演出の成瀬巳喜男の協同で脚本を書き、成瀬巳喜男が演出した。カメラは「歌うまぼろし御殿」「東京無宿(1950)」の玉井正夫担当。主演は「暴力の街」「魔の黄金」「火山脈」の宇野重吉、「暴力の街」の原保美、「暁の脱走」「女の四季」の東山千栄子、「妻も恋す」の村瀬幸子、「妻の部屋」「続不良少女」の浜田百合子、「また逢う日まで」「殺人者の顔」の久我美子、「石中先生行状記(1950)」「戦慄」の木匠久美子、「暴力の街」「春雪」の志村喬、「白昼の決闘」の菅井一郎などが出演する。 -
暴力の街(1950・日本)
制作年: 1950日映演、映画人同盟協力作品で、原作は本庄事件のルポルタージュ「ペン偽らず」(同事件に活躍した朝日記者団の筆になる)である。製作はこの映画のために設けられた製作委員会が当り、脚本は「こんな女に誰がした」の八木保太郎と「わが愛は山の彼方に」いらいの山形雄策の共同で、演出には「戦争と平和」(龜井文夫と共同)「こんな女に誰がした」の山本薩夫があたる。カメラは「風の子」の植松永吉の担当。なお、その他のスタッフや俳優は、改めて解説するまでもなく東宝、松竹、大映等日映演さん下の各撮影所のメンバーをはじめ劇団関係の俳優まで網らしており、既成会社のワクをはずした規模の大きさは画期的である。 -
魔の黄金
制作年: 1950「野良犬(1949)」の本木莊二郎と「暁の脱走」の田中友幸の共同企画、関川周の原作を谷口千吉、松浦健郎と共同脚色し、「暁の脱走」についで谷口千吉が演出する大映での第一回作品である。「破れ太鼓」の森雅之「無頼漢長兵衞」の相馬千恵子「破れ太鼓」の宇野重吉「私刑」の東野英治郎「母椿」の星美千子、伊沢一郎が出演する。 -
今日われ恋愛す 第一部 愛慾篇 第二部 鬪爭篇
制作年: 1949田村泰次郎の原作を小川記正が企画脚色して、C・A・Cと民芸提携の第一回作品である。監督には「びっくりしゃっくり時代」(大映)の島耕二が当たり、カメラは「ボス」の三木滋人と渡辺公夫が協同で撮影する。出演者は「ボス」「森の石松(1949)」の轟夕起子、「不良少女(1949)」「わが生涯のかがやける日」の森雅之が主演で「破戒(1948 木下恵介)」の宇野重吉、「肉体の門(1948)」の月丘千秋、「白頭巾現わる」の野上千鶴子をはじめ、民芸の滝沢修、清水将夫をはじめ藤原釜足、石黒達也らがそれぞれ助演する。 -
新釈 四谷怪談(1949)
制作年: 1949「彼女は答える」の小倉浩一郎が製作し、文政八年(一八二五年)鶴屋南北の作を封建時代に非人間的に歪曲された碑史伝説を新な解釈のもとに、「新釈四谷怪談」として「破戒(1948 木下恵介)」の久板栄二郎がその脚本を執筆、「破戒(1948 木下恵介)」「お嬢さん乾杯!」の木下恵介が監督に当る。キャメラは「破戒(1948 木下恵介)」の楠田浩之が撮影する。主演としては「異国の丘」「美貌の顔役」の上原謙が始めて時代劇に出演、「わが恋は燃えぬ」の田中絹代が二役を演ずる他に、「最後に笑う男」の滝沢修「お嬢さん乾杯!」の佐田啓二、「朱唇いまだ消えず」の杉村春子「今日われ恋愛す」の宇野重吉らがそれぞれ出演する。前篇88分、後篇73分。 -
痴人の愛(1949)
制作年: 1949企画は「三つの真珠」につぐ清水龍之介で、谷崎潤一郎の原作から「月よりの使者(1949)」「仮面舞踏会」の八田尚之と木村恵吾が協同で脚本を書き「大江戸七変化」につぐ木村恵吾が監督する。キャメラは「三つの真珠」の竹村康和が担当する。主演は「地下街の弾痕」「三つの真珠」の京マチ子と「今日われ恋愛す」「四谷怪談(1949)」の宇野重吉で、それに「グッドバイ(1949)」「大都会の丑満時」の森雅之、「花の素顔」「悲しき口笛」の菅井一郎、「母呼ぶ鳥」「仮面舞踏会」の清水将夫、「わたしの名は情婦」の上田寛「海の野獣」の三井弘次、「三つの真珠」の近衛敏明らが出演する。 -
破れ太鼓
制作年: 1949製作は「薔薇はなぜ紅い」の小倉浩一郎で木下恵介と助監督の小林正樹が協同で脚本を書き、「お嬢さん乾杯!」「四谷怪談(1949)」についで木下恵介が監督する。キャメラは「四谷怪談(1949)」の楠田浩之が担当。主演は「王将(1948)」「佐平次捕物控・紫頭巾」の阪東妻三郎、「大都会の顔」「真昼の円舞曲」の村瀬幸子(俳優座)「大都会の丑満時」「痴人の愛(1949)」の森雅之、今回日劇ダンシングチームから抜てきされた小林トシ子で、それに本作品で音楽を担当している木下忠司、「痴人の愛(1949)」の宇野重吉、「真昼の円舞曲」の滝沢修、東山千栄子(俳優座)、「足を洗った男」の桂木洋子らが出演する。90点 -
破戒(1948 木下恵介)
制作年: 1948原作は島崎藤村の小説である。この映画化は一昨年東宝で企画され、阿部豊演出、高峰秀子、池部良主演でロケーションまで行われたが、争議のため製作を中止した。今回当時の製作者筈見恒夫のあっせんにより、松竹京都が同企画をとりあげることになった。「武装警官隊」「一寸法師(1948)」の小倉浩一郎が製作を担当「大曽根家の朝」「女優(1947)」「夜の女たち」等の久板栄二郎の脚本をそのまま使用、監督は「大曽根家の朝」「女」「肖像」の木下恵介が、松竹の東西一元化による演出家交流の第一陣として、とくに大船から京都へ出張する。カメラは同様大船の楠田浩之。主演は前回の池部良(東宝)と松竹少女歌劇出身で「肖像」にデビューした桂木洋子。その他民芸より「安城家の舞踏会」「わが生涯のかがやける日」の滝沢修、清水将夫、永田靖、宇野重吉、俳優座より「肖像」の小沢栄太郎「颱風圏の女」の東野英治郎「肖像」の東山千栄子、村瀬幸子、それに「女性の勝利」の松本克平が賛助出演、薄田研二も出演する。 -
わが生涯のかゞやける日
制作年: 1948製作小倉武志、脚本新藤兼人、監督吉村公三郎、撮影生方敏夫はそれぞれ「安城家の舞踏会」「誘惑(1948)」につぐ同じスタッフである。主演は「安城家の舞踏会」「われ泣きぬれて」「受胎」の森雅之、「安城家の舞踏会」「誘惑(1948)」「時の貞操」(大映)「青い山脈(1949)」(東宝)の原節子で、「安城家の舞踏会」の滝沢修、「リラの花忘れじ」「愛情十字路」の井上正夫、「酔いどれ天使」の清水将夫、民藝より映画第一回出演の宇野重吉、それに加藤嘉らが助演している。