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- シド・チャリシー
略歴 / Brief history
アメリカ、テキサス州アマリロ生まれ。8歳の頃からバレエを習い、42年にコール・ポーター作のミュージカル映画“Something to Shout About”のダンサー役で映画デビューし、44年にMGMと契約。46年の「ジーグフェルド・フォリーズ」で注目を集め、以後「雨に唄えば」(52)「バンド・ワゴン」(53)「ブルガドーン」(54)「いつも上天気」(55)「絹の靴下」(57)などハリウッド黄金期のミュージカル映画スターとして躍進。当時、その美しい脚には500万ドルの保険がかけられていた。90年には熟年層対象のエクサイズビデオを発売。私生活では歌手のトニー・マーティンと再婚し、おしどり夫婦として知られた。
シド・チャリシーの関連作品 / Related Work
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ザッツ・エンタテインメント PART3
制作年: 1993MGM映画創立70周年を記念して、「ザッツ・エンタテインメント」(74)、「ザッツ・エンタテインメント PART2」(76)に続き、MGMのミュージカル映画の名場面を集めたシネ・アンソロジー。監督・製作・脚本・編集は、前2作で編集を担当したバド・フリージェンとマイケル・J・シェリダンのコンビ。「雨に唄えば」のジーン・ケリーがオープニングとエンディングに登場するほか、「姉妹と水兵」のジューン・アリソン、「バンド・ワゴン」のシド・チャリシー、「キス・ミー・ケイト」のアン・ミラー、「世紀の女王」のエスター・ウィリアムスら、ゆかりのスターたちがホストを務め、カリフォルニア州カルヴァー・シティにある旧MGMスタジオに集まり、曲や共演者にまつわる思い出、当時の体験談、撮影の裏話などを語る。史上初のミュージカル映画「ホリウッド・レビュー」(29)から、カラー時代、ワイドスクリーン時代・・・と時代の流れを追いながら、「雨に唄えば」「イースター・パレード」「バンド・ワゴン」をはじめ、62曲のミュージカル・ナンバーを収録。また、今回は「雨に唄えば」「ショウ・ボート(1951)」「バンド・ワゴン」「ギャビン・イン・ザ・スカイ」など、本編では未使用のアウトテイク6曲を、製作現場の映像と共に初公開。本作の製作に当たり、3原色のテクニカラーのネガ及びサウンドトラック(ドルビー・ステレオ化)を、デジタル技術を駆使して全面的に修復、MGMシネ・ミュージカルの黄金時代を鮮やかに蘇らせている。 -
ザッツ・ダンシング
制作年: 1984映画に登場したダンス・シーンの傑作場面をセレクトして編集し直した踊りの名場面集。製作はデイヴィッド・ニーヴン・ジュニアとジャック・へイリー・ジュニア、エグゼクティヴ・プロデューサーはジーン・ケリー、監督・脚本は「ザッツ・エンタテインメント」のジャック・ヘイリー・ジュニア、追加撮影はアンドリュー・ラズロとポール・ローマン、音楽はヘンリー・マンシーニ、編集はマイケル・J・シェリダン、衣裳はロン・タルスキーが担当。登場するダンサーはフレッド・アステア、ミハイル・バリシニコフ、レイ・ボルジャーなど。映画は6つのパートに分かれ、それぞれ映画のダンス・シーンに貢献した人々(ミハイル・バリシニコフ、レイ・ボルジャー、サミー・デイヴィス・ジュニア、ジーン・ケリー、ライザ・ミネリ)がナレーションを担当している。「バークレイ時代」を扱った<パート1>は、バスビー・バークレイ時代の傑作「青空狂騒曲」「四十二番街」「ゴールド・ディガース」等のフィルムを、ジーン・ケリーの解説で写し出す。バークレイ映画の影響でダンサーたちが次々と世に出る道を切り開き、ある時代を作ったのが「アステア=ロジャーズ時代」。2人の名シーンを中心にさらに、サミー・デイヴィス・ジュニアの登場、「オズの魔法使い」のヒットなどを扱っている。<パート3>は「クラシック・バレエの世界」。バリシニコフのナレーターで、ヌレエフや「赤い靴」のモイラ・シアラー等のバレエ・シーンが展開される。<パート4>では「ミュージカル映画の黄金期」が登場、「土曜をあなたと」「舞踊への招待」「雨に唄えば」等、MGMミュージカルの代表作が登場。<パート5>では、ブロードウェイのヒットミュージカルの映画化作品が登場。ナレーターはライザ・ミネリ。「ウエスト・サイド物語」「スイート・チャリティ」が写し出される。そして今日と将来を展望するのが<パート6>。再びジーン・ケリーのナレーションで「フェーム」「フラッシュダンス」、マイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」等が写し出される。 -
サイレンサー 沈黙部隊
制作年: 1966ドナルド・ハミルトンの小説“マット・ヘルム”シリーズのうちから「沈黙部隊」のオスカー・ソウルが脚色、「ランページ」のフィル・カールソンが監督したスパイ・アクション。撮影は「ちょっとご主人貸して」のバーネット・ガフィー、音楽は「ビッグトレイル(1965)」のエルマー・バーンスタインが担当した。出演は「結婚専科」のディーン・マーティン、「底抜け大学教授」のステラ・スティーヴンス、「ロード・ジム」のダリア・ラビ、「ふるえて眠れ」のヴィクター・ブオノ、「夢の渚」のアーサー・オコンネル、「ブラック・タイツ」のシド・チャリシーなど。製作はアーヴィング・アレン。80点 -
ブラック・タイツ
制作年: 1960フランスの七〇ミリ映画第一作で四部からなるバレエ映画。監督が「熱砂の舞」のテレンス・ヤング、撮影が「忘れえぬ慕情」のアンリ・アルカン、美術総監督がジョルジュ・ヴァケヴィッチ、音楽演奏はマリウス・コンスタン指揮のコンセール・ラムルウ。このほか各部ごとのスタッフとキャストは、「ダイヤモンドを食べる女」が原案・ローラン・プチ(“バレエ・ド・パリ”主宰者)とアルフレ・アダン、音楽・ジャン・ミシェル・ダマス、装置・衣装・ジョルジュ・ヴァケヴィッチ(「自殺への契約書」)、出演はジジ・ジャンメール(「夜は夜もすがら」)とダーク・サンダース(バレエ振付師)。「シラノ・ドウ・ベルジュラック」はエドモン・ロスタンの同名戯曲を原作に音楽・マリウス・コンスタン、装置・バサルテ、衣裳・イヴ・サンローラン、主演がローラン・プチ、モイラ・シアラー(「ホフマン物語」)、ジョルジュ・レーク(アメリカの舞踊家)。「陽気な未亡人」は創作バレエ・ローラン・プチ、音楽・モーリス・ティリエ(「嘆きのテレーズ」)、装置・衣裳・アントニ・クラーベ、出演がシド・シャリース(「絹の靴下」)、ハンス・ファン・マネン(オランダの舞踊家)。「カルメン」はメリメの同名小説にあるジョルジュ・ビゼーのオペラを原作に、音楽・モーリス・ティリエ、装置・アントニ・クラーベ、出演がジジ・ジャンメール、ローラン・プチ、ヘニング・クロンスタム、ジョゼット・クラビエ。なお各部分をつなぐ解説者としてモーリス・シュヴァリエが特別出演。テクニカラー・七〇ミリ・テクニラマ。 -
暗黒街の女(1958)
制作年: 1958「にがい勝利」のニコラス・レイ監督がアメリカに帰って作った、ミュージカル的要素を加味したラヴ・ロマンス映画。禁酒法時代のシカゴ暗黒街を背景にして、中年の弁護士とショウ・ガールの物語が展開する。レオ・カッチャーの原作を、「バラの肌着」のジョージ・ウェルズが脚色し、撮影を「縄張り」のロバート・ブロナーが担当。音楽はジェフ・アレクサンダー。主題歌“パーティ・ガール”をサミー・カーンが作曲、ニコラス・ブロドスキーが作詞している。出演するのは「絹の靴下」のシド・シャリース、「ゴーストタウンの決斗」のロバート・テイラー、「拳銃の罠」のリー・J・コッブ、ジョン・アイアランド、クレア・ケリー、コリー・アレンら。製作ジョー・パスターナク。ジョン・アイアランド、クレア・ケリー、コリー・アレンら。製作はジョー・パスターナク。