石田えり イシダエリ

  • 出身地:熊本県八代市の生まれ
  • 生年月日:1960/11/09

略歴 / Brief history

熊本県八代市の生まれ。本名・内田恵理子。市立第二中学3年の75 年5月、指揮者チャーリー石黒のオーディションに合格し、歌手を目指して上京。堀越高校へ進学したのち76 年10 月から、NET(現・テレビ朝日)『スター・チャレンジ』のアシスタントをつとめて芸能界デビュー。78年、堀川弘通監督の「翼は心につけて」のオーディションで1000 人の中から主役に抜擢されて映画初出演。81 年に青春映画「遠雷」で主人公の妻役を明るく健康的に演じ、日本アカデミー賞主演女優賞と新人女優賞に輝く。その後は助演クラスの役で立て続けに映画出演。87 年の「ちょうちん」で毎日映画コンクール女優助演賞、88 年には「嵐が丘」「ダウンタウンヒーローズ」「華の乱」の演技によって文部大臣新人賞、89 年の「飛ぶ夢をしばらく見ない」ではアジア太平洋映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、演技派としてのポジションを確立。また89 ~94 年には「釣りバカ日誌」シリーズに、西田敏行演じる浜ちゃんの妻・みち子さん役で出演した。以後も、90 年のオーストラリア映画「AYA」(日本公開は92 年)や日韓合作の「愛の黙示録」97 など国際的にも活躍の場を広げ、年齢とともに生命力を感じさせるたくましい女性像を披露。特に高崎映画祭主演女優賞にも輝いた「サッドヴァケイション」07 の浅野忠信演じる主人公を捨てた母親・千代子役は、大いなる母性を感じさせて秀逸だった。「ACACIA」10 ではアントニオ猪木と共演している。最近はTBS『愛なんていらねえよ、夏』02、『GOODLUCK!!』03、フジテレビ『風のガーデン』08、NHK『風の果て』07 などのテレビドラマに出演するほか、舞台でもコンスタントに活躍を続ける。85 年にミュージシャンの芳野藤丸と結婚したが、90 年に離婚。

石田えりの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 私の見た世界

    制作年: 2025
    日本犯罪史に残る大事件として世間の耳目を集めた松山ホステス殺人事件。その福田和子が松山拘置所内で自ら綴った原稿用紙360枚にわたる激動の半生『涙の谷』(扶桑社刊)を原作に、女優の石田えりが、自ら監督・脚本・編集・主演の4役に携わり映画化。
  • 日めくりの味

    制作年: 2024
    福島県会津を舞台にしたラーメンが繋げる母子の物語。会津地方の小さなラーメン店・穂来軒は、母から息子の海生に代替わりしてから客足が遠のいていた。ある日、店を訪れた彩乃はラーメンの味が変わったことに気づき、かつてのラーメンを作ってほしいと頼む。出演は、「叢雲 ゴースト・エージェンシー」の虎牙光揮、ドラマ『雪女と蟹を食う』の風詩。監督は、会津出身で本作が初長編となる松巖夫。2024年10月4日(金)イオンシネマ福島、イオンシネマ米沢ほか公開
  • わたしのお母さん

    制作年: 2022
    「八日目の蝉」の井上真央と「遠雷」の石田えりがわだかまりを抱えた親子を演じるドラマ。三人姉弟の長女で今は夫と暮らす夕子は、急な事情で母の寛子と一時的に同居することに。明るくて社交的な寛子が長年苦手だった夕子は、不安を抱えたまま同居を始める。監督は、「人の望みの喜びよ」の杉田真一。出演は、「2つ目の窓」の阿部純子、「リング・ワンダリング」の笠松将。
  • 松田優作・メモリアル・ライブ

      制作年: 2022
      1990年12月3日、松田優作の死の一年後に池袋サンシャイン劇場で行われた幻のステージを、当時ライブを演出した崔洋一が作品化。水谷豊扮するボーイ頭に導かれて、原田芳雄、内田裕也、宇崎竜童等々が扮する客たちが、次々と現れては歌い、思いを語り、去ってゆく。セントラル・アーツを率いた黒澤満の遺品から見つかった伝説のライブ映像。
    • 来る

      制作年: 2018
      第22回日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智による『ぼぎわんが、来る』を「告白」の中島哲也監督が映画化。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者が現れ、取り次いだ後輩は謎の死を遂げる。それ以降、秀樹の周囲で奇妙な出来事が起こり始める。出演は「散り椿」の岡田准一、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「小さいおうち」の松たか子、「怒り」の妻夫木聡。脚本を中島哲也と、劇作家の岩井秀人、「渇き。」の門間宣裕が務める。
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    • うつくしいひと(2016)

      制作年: 2016
      熊本県出身である行定勲監督や熊本に縁のある著名人、熊本県内などで地域活性化に取り組んでいる人々が『地方創生版チーム熊本』として連携したプロジェクト。2016年3月4日、菊池映画祭2016にて初上映。無料配信や熊本地震チャリティー上映会を経て、2016年5月21日よりdenkikan(熊本県)にて劇場公開。