- キネマ旬報WEB トップ
- 金山一彦
略歴 / Brief history
大阪府豊崎市の生まれ。歌手を目指して上京し、デビュー間もない頃の吉川晃司と近所に住んでいた縁で、芸能界入りを果たす。俳優としてのデビュー作は、1985年の日本テレビのドラマ『気になるあいつ』。NHK『イキのいい奴』87・88の板前役が認められ、中原俊監督「シャコタン・ブギ」87で、主演の木村一八とコンビを組む兄貴分の役で、映画にも初出演を果たす。この時期はロックシンガーとしての活動もしており、86~88年には全国7大都市ツアー40公演を敢行している。90年、サザンオールスターズの桑田佳祐が初監督した「稲村ジェーン」に、主人公の加勢大周の親友でラテンバンドのリーダーの役で出演。95年には石井輝男監督「無頼平野」、望月六郎監督「新・悲しきヒットマン」などの演技により、ヨコハマ映画祭の助演男優賞を受賞した。90年代以降はオリジナルビデオ作品への出演も多く、日活ロマンポルノの旗手・加藤彰監督による風俗ラブストーリー『F・ヘルス嬢日記』96ではヒロインに想いを寄せる若者を好演して、存在感を発揮した。96年、タレントの芳本美代子と結婚。以後も、任俠もののOV作品などを中心に、映画、ドラマに数々出演するほか、ロックバンド“DogsBone”のヴォーカル“KINTA”としても活動するなど、メディアやジャンルにこだわらない幅広い活躍を続ける。テレビドラマの出演作はほかに、フジテレビ『おヒマなら来てよネ!』87、NHK『翔ぶが如く』90、『琉球の風』93、『チョコレート革命』98、『陰陽師』01、『龍馬伝』10、『江・姫たちの戦国』11、テレビ東京『かりゆし先生ちばる!』09など多数。中華料理屋で働いていた経験から料理を得意とし、芸能人対決の料理番組などで達人の腕を披露している。
金山一彦の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
-
Fukushima 50
制作年: 2020門田隆将のノンフィクションを原作に、東日本大震災時の福島第一原発事故を描いたドラマ。2011年3月11日、巨大地震が発生。大津波で原子炉が冷却できなくなった福島第一原発では、吉田所長や現場作業員の伊崎が、最悪の事態を回避しようとするが……。出演は「楽園」の佐藤浩市、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の渡辺謙。監督は「空母いぶき」の若松節朗。82点 -
バードソング
制作年: 2019「太秦ライムライト」の監督・落合賢がプロデュース、音楽バンド『アーセナル』のヘンドリック・ウィレミンスが監督・脚本を手がけた音楽サスペンス。飛鳥は諦めていた歌手になる夢に挑むことに。しかしオーディション番組で盗作や殺人の疑いをかけられ……。落合賢とヘンドリック・ウィレミンスは、「NINJA THE MONSTER」や「ダンスダンスダンス」でも組んでいる。出演は、「スティルライフ オブ メモリーズ」の永夏子、「猫忍」の金山一彦ほか。特集『未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦』にて上映(同時上映:「ダンスダンスダンス」)。 -
写真甲子園 0.5秒の夏
制作年: 2017全国高校写真部日本一を決める大会「全国高等学校写真選手権大会」を題材にした青春ドラマ。夏の北海道東川町を舞台に、一枚の写真に懸ける大阪の関西学園写真部と東京の桜ヶ丘学園写真部の高校生たちが、挫折や葛藤に直面しながら成長していく姿を描出する。出演は「早咲きの花」の笠菜月、「セシウムと少女」の白波瀬海来、「3月のライオン 後編」の中田青渚、『仮面ライダーエグゼイド』の甲斐翔真、「イノセント 15」の萩原利久、「ライアの祈り」の河相我聞、「エイプリルフールズ」の千葉真一、「白ゆき姫殺人事件」の秋野暢子。監督・脚本は「ぼくらの七日間戦争」「早咲きの花」の菅原浩志。撮影を「恋人たち」の上野彰吾、音楽を「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の吉村龍太が担当する。2017年11月11日より北海道先行公開。100点