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  •   法に抗って同性を愛する自由を求め続けた男の20余年にわたる物語を描き、2021年カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞、2022年アカデミー賞国際長編映画賞オーストリア代表作に選ばれた「大いなる自由」が、7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開。オープニングシーン映像と著名人コメントが到着した。     1968年の西ドイツ。男子トイレの個室に若い男が入り、間をおいて中年男ハンスが続く。その模様を捉えた映像が流れるのは、裁判の場だ。審議は粛々と進み、ハンスに反論の機会が与えられることなく、男性の同性愛を禁じた刑法175条に反したとして「執行猶予なしの懲役24ヵ月」が言い渡される。車で刑務所に連行され、入所手続きを行うハンスはどこか淡々としていた……。 終戦後の1945年、恋人と共に投獄される1957年、刑法改正が報じられる1968年という3つの時代を行き来しながら、愛する自由を諦めないハンスの闘いを描いていく本作は、最後の1968年から始まる。 脚本も担当したセバスティアン・マイゼ監督は「劇中に登場するような、隠しカメラでの監視はかつて実際に行われていました」と語る。彼がそうした映像と出会ったのは、アメリカに残る公的フィルムに基づいたあるインスタレーションを見た時だったという。「男性同士の恋愛が犯罪とされていたため、彼らはつかの間の出会いの場を作る必要があったのです。その中には、“クラッペ”と呼ばれる男性用公衆便所も含まれていて、風紀警察が知恵を絞り、熱心に探っていました。映像を見ると、“異常なのは撮る側と撮られる側のどちらなのか?”という疑問が湧いてきます。それらの映像を見たとき、これを映画の始まりにするべきだと思ったんです」(マイゼ監督)。   〈コメント〉(五十音順/敬称略) もうそれ以外には何も持っていないかのように、愛だけを抱えて生きるハンスが眩しい。愛と欲望は人の心の中にあるものなのに、その外側の都合で繰り返し繰り返し押し潰される。それでも愛も欲望も壊れはしないのは、やはり人の心の中にあるものだから。 ──王谷晶(小説家)   この映画を見るあなたは主人公ホフマンを演じるフランツ・ロゴフスキの表情と佇まいに、冒頭から吸い込まれるように見入るだろう。そしてラストシーンでは陶然とするような、宇宙に放り出されるような経験を味わうだろう。 ──岡田利規(演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰)   その肌に温もりを絶やさぬよう、誰かが灯した火。私のためでも、あなたのためでもない。例えを拒む、震える光。条件付きの「未来」を尻目に、またどこかでガラスが割れる。その目はいつも開いてる。 ──折坂悠太(シンガーソングライター) 「本当の自由とは何か」という問いを突きつけてくるようなラストシーンに、どう応答したら良いのか今もわかりません。監獄の光と闇の中で紡がれる、自由をあきらめることができなかった男のドラマを、これからの人生で何度も思い出しそうです。 ──カナイフユキ(イラストレーター)   それにしても、『青』の囚人服とおとこの裸体がこんなにもエロチックで美しいとは思わなかった。マッチの炎が一際おとこを妖しくさせるのはクリステル・フルニエの才能。 ──北村道子(スタイリスト)   あらゆる轟音が、無音のように感じられた。 その一方で、エンドロールの微かなホワイトノイズは最も大きな叫びとなり、どこまでも正直に生きようとするハンスを抱擁しているようだった。多彩な色温度の照明、そのすべてに存在意義があるように、だれの光も邪魔しない社会を願う。 ──木村和平(写真家)   同性愛者ハンスの腕に黒黒と刻印された二重の入れ墨。同様の峻烈な痛みが胸に刻まれ跡を残す。透明で強靭な闇と、時折、開く光の窓。刑法175条の歴史。内と外の概念が逆転する。観た後、自分が変わる映画だ。 ──小池昌代(詩人・作家)   ニルス・ペッター・モルヴェルの劇中に流れる不協和音のようなソロはマイルス(ディヴィス)の『処刑台のエレベーター』あるいは黎明期日本のフィルムノワールを想起させる。ラスト近くのフリー・ジャズの演奏がこの映画を物語る音像と想定されるならば、その命題とのパラドックスが監督の意図なんでしょう。 ──須永辰緒(DJ・音楽プロデューサー)   ハンスが求めていたのは肌と肌、心と心が密着するような親密さだった。同性愛禁法のせいで戦後も入獄を繰り返した彼が、監獄内で初めてロマンチックな愛や、深い信頼関係を知る。カメラはそんな彼を肌に触れそうなほど近くから写し続けた。 ──多和田葉子(作家・ドイツ在住)   LGBTQの人間的権利確保のための長きにわたる精神的苦闘を描く「政治的に正しい」装いの映画だ。実際、構成材料の99%は確かにそれ系なのだけど、残り1%で「すべてをひっくり返し、価値観を再定義」してしまう、とてもきわどい内面アート作品なのだ。なるほどカンヌで評価されるだけのことはある、と感嘆せずにいられない。 ──マライ・メントライン(独、和翻訳家・TVプロデューサー)   暗闇が隠そうとする、あるいはそこに隠れることで生まれる関係性。おぼろげな煙草の火が浮かび上がらせるのはハンスが築いた関係性であり、そこにいたかもしれない無数の誰かの消せない感情でもある。 ──ミヤギフトシ(現代美術家)   人間は自由のもたらす孤独に耐えられるのか、というエーリッヒ・フロムの問いがナイーブに思えるほど。ここに描かれるのは、自分の精神を、肉体を縛りつける空間や力から切り離しとことん守り抜こうとする、純度の高い「自由」への渇望。 ──藪前知子(東京都美術館学芸員・「山口小夜子」「石岡瑛子」展キュレーター)       Story 第二次世界大戦後のドイツ。男性同性愛を禁じた刑法175条のもと、ハンスは性的指向を理由に繰り返し投獄される。同房の殺人犯ヴィクトールは彼を嫌悪して遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所にいたことを知る。己を曲げず何度も懲罰房に入れられる頑固者ハンスと、長期の服役によって刑務所内での振る舞いを熟知しているヴィクトール。反発から始まったふたりの関係は、長い年月を経て、互いを尊重する絆へと変わっていく。   ©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions 配給:Bunkamura ▶︎ カンヌで受賞。法に抗って同性を愛する自由を求めた男の物語「大いなる自由」
  •   三谷幸喜の脚本・監督による「ザ・マジックアワー」(2008)を中国の人気喜劇集団・開心麻花(カイシンマーファー)のメンバーらがリメイクした「トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~」が、7月8日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。予告編が到着した。     万年エキストラ俳優のウェイは、売れっ子になる夢を追い続けていた。そんな中、スター女優ミランの推薦により、主役である伝説的殺し屋カールを演じることに。ところがミランとその弟で映画監督のミラーによる“芝居計画”はコントロールを失い、それぞれの思惑が交錯する中で予期せぬ展開に……。 中国で7ヵ月のロングラン上映となり、2022年中国映画興収ランキング第3位、ならびに日本映画のリメイク作品として歴代1位のヒットを記録した本作。笑いあり、涙あり、ドタバタありで楽しませる。         「トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~」 出演:マー・リー、ウェイ・シャン、チェン・ミンハオ、アレン・アイ、ジョウ・ダーヨン、ホァン・ツァイルン 監督:シン・ウェンション 2022年/中国/中国語/109分/ビスタサイズ/5.1ch/原題:這個殺手不太冷静/英題:TOO COOL TO KILL/日本語字幕:本多由季/映倫:G 配給:JOYUP、ムーランプロモーション 配給協力:ギグリーボックス ©New Classics Media 公式サイト:https://toocool-movie.com/
  •   全米公開40周年を迎えたデヴィッド・クローネンバーグのカルト作「ビデオドローム」(1982)が、4Kディレクターズカット版で、6月16日(金)よりシネ・リーブル池袋ほかで全国順次公開。著名人のコメントが到着した。     〈コメント〉 塚本晋也(映画監督) ビデオを通して、夢幻の官能性とともに金属と溶け合う。 サイバーパンクの父親的存在!『鉄男』がエロくなるわけだ! 小島秀夫(ゲームクリエイター) ブラウン管とビデオ隆盛の時代に産まれた「ビデオドローム」は、僕らの世代にとって、特別なクローネンバーグの傑作だった。 ところが、SNSや配信漬けでスマホが片手に癒着してしまった令和の時代にこそ、再び刮目すべき映画として侵食してくる。 “ビデオドローム”は、もはや警告ではない。まさに現在(いま)、現実(ここ)で起きている症候群だ。4Kディレクターズカット版よ、永遠なれ! 後藤護(暗黑批評) クローネンバーグにとってVHSはViolence(暴力)、Hallucination(幻覚)、Sex(セックス)の略語だった!!!!!! ビデオ「ソフト」全盛時代の「ハード」コア伝説が4Kで甦る。「現実以上の現実」に生きる我らSNS新人類の内臓をも掻き回し「マッサージ」するボディホラー。これはマクルーハンの夢みた触覚性メディア論の裏返された悪夢ver.なのか!? 鳥居真道(ミュージシャン) ぐちょんぐちょんの肉や臓器、変形する人体、脈打つテレビ、陰謀めいたストーリー、アブノーマルな世界観にクラクラしながらも、ドライで無機質な映像が妙に艶めかしく、思わず生唾を飲み込んだのでした。精神および肉体の不可逆的な変容はクローネンバーグ作品を貫くテーマだといえます。私もまた『ビデオドローム』により、新たな嗜好を植え付けられた人間のひとりです。そしてそれは今も腫瘍のように消えずに残っています。 松本穂香(女優) 観ていると楽しくてニヤニヤがこみあげてくる系の気持ちの良い気持ち悪さ。 ルンルンな悪夢!私はこういう映画が好きなのだと改めて思いました!最高です!! 人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー) より官能的に、よりグロテスクに、より艶かしく進化した。これこそが悪夢映像の極致。辺りを暗くして、出来る限り顔を画面に近づけて観てください。         Story 暴力やポルノが売り物のケーブルテレビ局を経営するマックスは、部下が偶然に傍受した電波から〈ビデオドローム〉という番組の存在を知る。そこには拷問や殺人が生々しく映っていた。調査を進めると、ビデオドロームは視聴者の脳に腫瘍を生み、幻覚を見させることが判明。やがてマックスの世界は番組に支配され、均衡が崩れていく……。   「テアトル・クラシックス ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」 監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ 製作総指揮:ビクター・ソルニッキ、ピエール・デヴィッド 製作:クロード・エロー 特殊メイク:リック・ベイカー 音楽:ハワード・ショア 出演:ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー、ソーニャ・スミッツ、ピーター・ドゥヴォルスキー 配給:東京テアトル ©1982 Guradian Trust Company.All Rights Reserved.
  •   マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーの共演で “最高に美しく、最高に仲の悪い” 姉と弟の物語を描き、2022年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたアルノー・デプレシャン最新作「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」が、9月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開される。     姉のアリスは有名な舞台女優で、演出家の夫との間に一人息子がいる。弟のルイは詩人で、人里離れた山中で妻と暮らしている。ずっと憎み合い、顔を合わせてもいなかったふたりだが、両親の事故をきっかけに再会する……。 姉と弟は憎しみから解放されるのか? 名匠と名優が紡ぐ珠玉のヒューマンドラマに注目したい。   「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」 監督:アルノー・デプレシャン 出演:マリオン・コティヤール、メルヴィル・プポー、ゴルシフテ・ファラハニ、パトリック・ティムシット 原題:Frère et sœur 英語題:Brother and Sister/フランス/2022年/110分/シネマスコープ/5.1ch 字幕:磯尚太郎 字幕監修:松岡葉子 配給:ムヴィオラ ©︎ 2022 Why Not Productions - Arte France Cinéma 公式HP:https://moviola.jp/brother_sister ※本作は“French Cinema Season in Japan”の一環として、ユニフランスの支援を受けて公開される
  •   国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーで、若手映画作家たちが抑圧された民衆の日常を紡ぎ、ベルリン国際映画祭でドキュメンタリー賞、ブロンズ観客賞、アムネスティ国際映画賞を受賞した「ミャンマー・ダイアリーズ」が、8月5日(土)よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと予告編が到着した。     民主化に向けて変革が続いたこの10年、ミャンマー国民は自由と発展への希望を抱いてきた。しかし2021年2月1日、軍が再び国の支配に乗り出し、反発した民衆は全国でデモを敢行。“3本指”を掲げて軍政に抗議するが、一人の少女の死を皮切りに弾圧は激化していく。 インターネットが定期的に遮断され、軍に不都合なメディアやSNS投稿が処罰の対象となり、国内外への情勢伝達は困難に。そうした中、若いミャンマー人映画作家たちが匿名性を維持しつつ“ミャンマー・フィルム・コレクティブ”を結成。それぞれが生んだ短編映画と、市民がSNSに投稿した記録映像をシームレスに繋ぎ、圧制下における切実な“一人称の物語”を紡いでいく。     なお配給元の株式会社E.x.Nは、ミャンマー避難民を支援する団体・施設に配給収益を寄付する。ドキュメンタリーとフィクションを行き来しつつ、生々しい声の断片を伝える重要作だ。   〈レビュー〉 軍事政権下の恐怖を詳細に記録。──ハリウッド・レポーター 政治的にも芸術的にもパワフル。──シネヨーロッパ 示唆に富んだ芸術作品。──スクリーンデイリー ゾッとするような光景。──ヴァラエティ           Story 2021年2月1日、軽快な音楽に合わせてエクササイズ動画を配信する女性。その背後では、軍の車両が慌ただしく集結していく。抗議活動に参加したため指名手配され、引き裂かれるパートナー。母親が理由もわからず拘束され、必死に抵抗する幼い子ども。軍と戦うために地元を離れて訓練を受ける若者たち。自身が拘束される様子を必死に配信するジャーナリスト。パンデミック中に一人で隣国に避難した女性は、ホテルで平和だった頃の記憶をノートに綴る──。   「ミャンマー・ダイアリーズ」 監督・制作:ミャンマー・フィルム・コレクティブ(匿名のミャンマー人監督たちによる制作) 原題:Myanmar Diaries/2022年/オランダ、ミャンマー、ノルウェー/70分/ミャンマー語/カラー/DCP/5.1ch 配給:株式会社E.x.N 宣伝:高田理沙 © The Myanmar Film Collective 公式サイト:www.myanmar-diaries.com

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