たから始まるものでの検索結果

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  • 「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二×音楽:小林武史が新たにタッグを組み、主演にアイナ・ジ・エンド、共演に松村北斗・黒木華・広瀬すずを迎え、主役4人が13年間にわたり織り成す出会いと別れの壮大な旅路を描いた「キリエのうた」。5月29日(水)のBlu-ray&DVDリリースを記念し、劇中衣裳・小物&パネル展を開催することが決定した。なお会場でBlu-ray&DVDを購入すると、ステッカーがプレゼントされる。     【開催店舗・期間・展示物】 ①タワーレコード渋谷店 5月28日(火)~6月1日(土) Kyrie・キリエ(アイナ・ジ・エンド)衣裳、夏彦(松村北斗)衣裳、イッコ(広瀬すず)衣裳、小物、劇中場面写真パネル ②HMV&BOOKS SHINSAIBASHI 6月4日(火)~6月9日(日) Kyrie衣裳、イッコ衣裳、劇中場面写真パネル ③Joshin日本橋店ディスクピア 6月12日(水)~6月16日(日) Kyrie・キリエ衣裳、夏彦衣裳、小物、劇中場面写真パネル ④コーチャンフォー若葉台店 6月19日(水)~6月23日(日) Kyrie・キリエ衣裳、夏彦衣裳、劇中場面写真パネル ⑤タワーレコード盛岡店 6月26日(水)~6月30日(日) Kyrie衣裳、夏彦衣裳、イッコ衣裳、小物   https://www.youtube.com/watch?v=PcCgnxN9a2E&t=1s   [caption id="attachment_37937" align="aligncenter" width="850"] ※Blu-ray豪華版[/caption]   「キリエのうた」 5月29日(水)Blu-ray・DVDリリース(レンタル同日) Blu-ray豪華版:7,700円(税込) Blu-ray通常版:5,500円(税込) DVD豪華版:6,600円(税込) DVD通常版:4,400円(税込) 発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2023 Kyrie Film Band
  • 両想いになった瞬間に恋した運命の相手が消えてしまうことから、見上愛ふんするヒロインが何度も運命の男性との出会いと別れを繰り返すことになる異色の恋愛映画「不死身ラヴァーズ」(5月10日よりテアトル新宿ほかにて全国公開)。恋愛初期のドキドキ感だけを凝縮したようなラブストーリーの本作は、松居大悟監督が映画化を構想してから10年を経て完成した渾身の1作だ。   原作のその先までを描いたような物語 原作は、『進撃の巨人』の諫山創のアシスタントだった高木ユーナが、2013~2014年に『別冊少年マガジン』(講談社刊)で初連載した同名漫画。連載時には漫画ファンから「今までに読んだことのないジャンル」「革新的構造の発明的作品」と話題になったという。その映画化を松居大悟監督は10年前から構想していたが、なかなか製作資金が集まらなかった中、「笑いのカイブツ」(24)「ほつれる」「そばかす」(23)「ケイコ 目を澄ませて」「よだかの片思い」「LOVE LIFE」(22)などの良作を手掛けている映画製作にも意欲的なメ~テレと組むことで念願の企画が実現。原作の“好きになる男性”と“好きになられる女性”という設定を大胆に入れ変えつつも本質はぶれることなく、未完に終わった原作のその先を描いたような、原作ファンも見たかった作品に仕上げてみせ、原作者の高木ユーナも「初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました」との心からの好評を寄せている。 主人公の長谷部りの(見上愛)は、7歳の頃に入院していた病院で出会った少年・甲野じゅん(佐藤寛太)のことを“運命の相手”と信じて探し続けている。そして中学2年生になったりのは、ある日、後輩に陸上選手の甲野じゅんがいることに気付き、陸上部のマネージャーとなる。陸上競技会に挑むじゅんを熱烈に支え続けた彼女は、両想いになることに成功するも、彼からの想いを聞いた途端になぜかじゅんは消えてしまう。りのはその後の人生の中で、高校の軽音部の先輩、登下校中の際に会った車椅子の男性、バイト先のクリーニング店の店主として、何度も「甲野じゅん」を見つける。その度に恋に落ち、全力で好きだと伝えるが、両想いになった途端にやはり彼は消えてしまう。そんな不思議な報われない恋を繰り返してきたりのは、大学内でまた「甲野じゅん」と出会っても好きになることを躊躇するようになる。しかし、彼のある事情を知ったりのは、再び全力でじゅんに毎日好きだと伝えるようになるが……。   心を揺さぶる濃密な青春映画かつ恋愛映画 両想いになった途端に消えるというのは、失踪したり消息不明になったわけではなく、文字どおり目の前から忽然と消えてしまう。一緒に会ったこともあるはずの幼馴染の親友・田中(青木柚)やバイト先の優しい先輩・花森(前田敦子)ら周囲の人に聞いても、誰も彼のことを知らず、元からじゅんが存在していなかったかのようになる。ではSFやファンタジーなのかというと、それは最後に明かされることになる。 年齢や立場は異なっても「甲野じゅん」である男性と何度も出会う主人公・りのは、その度に理屈抜きで彼を好きになる。好きな理由を聞かれても「好きなものは好きなの」「人を好きになる時の引力ってすごいんだよ!」と暴走気味に突っ走る。両想いになると彼が消えてしまうとしても、全力で想いを伝えずにはいられず、好きになってもらうために努力する。しかし、その気のなかった相手を振り向かせることに成功しても、それは終わりでもあるというジレンマが、とても切ない。 人を好きになった時の衝動的なときめきだけを何度も追い続けるような本作は、ポジティブな恋の力に満ちていて、好きな想いを相手に伝えることの大切さやその瞬間のドキドキを思い出させてくれる。りのは、全力で相手に毎日「大好き」と伝え続けるが、両想いになるとその先がない。それでも先のことなど考えずに好きだと伝えずにはいられない主人公の恋のパワーには圧倒されると共に不思議な力をもらえる。普通は好きな想いを相手に伝えること自体が難しいものだが、伝えなければ何も始まらないし、付き合うことができてもそれを続けていくことの方が難しい場合もある。劇中でりのは親友の田中から「恋に恋しているだけだろう」とも言われるが、好きになった時の気持ちをずっと忘れずに持ち続けることができたら、それほど幸せなことはないし、そうありたいとも思わせてくれる。 前半はとにかく疾走するラブストーリーという感じで怒涛の展開を見せ、まさに原作のパワフルさそのものだが、大学生のじゅんと出会ってからのオリジナルな展開は、不器用な若い男女の恋をじっくりと見せていく。大学で出会ったじゅんは、りのが毎日好きだと伝えても消えないでいてくれるが、消えてしまった時よりも切ない展開ともなっていく。「くれなずめ」(21)「ちょっと思い出しただけ」(22)などの松居大悟監督ならではの共感したり懐かしさを感じる人もいれば、切なさや痛みも含め、胸の奥底にしまっていたり忘れかけていた様々な想いをくすぐられるような、心を揺さぶる濃密な青春映画かつ恋愛映画となっている。   唯一無二のハマリぶりを見せる恋に真っ直ぐな主人公役の見上愛 主人公の長谷部りのを演じるのは、2021年のドラマ『きれいのくに』で注目を集めて以降、映画「異動辞令は音楽隊!」(22)「658km、陽子の旅」(23)や放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』など出演作が相次ぎ、大活躍を見せている見上愛。今回は中学生から大学生までを演じ分け、様々な髪型と衣装も披露。一見クールビューティーな顔立ちなのだが、コロコロ変わる表情も含め豊かな感情表現力があり、時に繊細に時に大胆に様々な芝居を見せる。全力で走り、人力車を引き、ギターを弾きながら歌いと、全編出ずっぱりで全力投球の演技が気持ちよく、唯一無二のハマリ役。恋する想いに真っ直ぐすぎて暴走する危ない女性にも見えかねない主人公を、ギリギリのところで愛らしく魅力的に見せているのは彼女ならではだろう。確かな演技力と底の見えないポテンシャルの高さも感じられ、今後のさらなる活躍が楽しみだ。また、劇中で見上が弾き語るGO!GO!7188の『C7』は、学生時代にバンド活動をしていた見上自身が弾ける曲の中で松居監督が選んだそうだが、その歌詞のシンクロぶりも面白い。 運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、映画「軍艦少年」(21)「正欲」(23)などに出演した佐藤寛太。佐藤は、年齢も性格も異なる5人の「甲野じゅん」を演じ分け、確かな実力を発揮している。そして、りのの幼馴染・田中役には、松居監督の作品には「アイスと雨音」(18)以来の出演となる青木柚。見上とはドラマ『きれいのくに』や『往生際の意味を知れ!』(23)、放送中のドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』などで度々共演してきているだけに、腐れ縁の異性の親友役を違和感なく演じて見せている。 劇中音楽とエンディングの主題歌は、数々のアニメ、映画、ドラマ、CMなどにも楽曲提供しているスカートの澤部渡。主題歌『君はきっとずっと知らない』は本作のために書き下ろされただけに、ラストを締めくくるのにピッタリな、感動の余韻を優しく心の中にずっと留めてくれるような楽曲になっている。余談ながらこの主題歌のMVは松居監督が演出し、佐藤寛太と青木柚、さらには原作者の高木ユーナも出演。映画の世界観も楽しめる味わい深いMVになっているので、映画本編と併せてお薦めしたい。   文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社   https://www.youtube.com/watch?v=eRsrxjz984w 「不死身ラヴァーズ」 5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開 2024年/日本/103分   監督:松居大悟 原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載) 脚本:大野敏哉、松居大悟  主題歌:「君はきっとずっと知らない」スカート(PONYCANYON / IRORI Records Records) 出演:見上愛 / 佐藤寛太 落合モトキ、大関れいか、平井珠生、米良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダム、 青木柚、前田敦子、神野三鈴 配給:ポニーキャニオン © 2024 「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️ 高木ユーナ/講談社 公式HP:https://undead-lovers.com/  
  •   スティーブン・キングも影響も受けたと⾔われるゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた、想像⼒とダイナミズムに満ちた⼼理サスペンス「Shirley シャーリイ」。奇才ジョセフィン・デッカーが監督を務め、彼女の才能に惚れ込んだマーティン・スコセッシが製作総指揮に名乗りを上げた本作の、本予告編とポスタービジュアルが解禁された。     鬱蒼とツタの⽣い茂る家と窓から外を⾒つめるシャーリイの姿を捉えたポスターは、見る者の想像を掻き立てる不穏な予感に満ちた仕上がり。創作するシャーリイの頭の中を垣間見るような美しく幻想的なカットが印象的な予告編と合わせて、現実と虚構の境界が曖昧になる心理劇の行方に注目したい。   https://www.youtube.com/watch?v=RHg9QRAcD9o   Story 1948 年、『ニューヨーカー』誌上に発表した短編「くじ」が⼀⼤センセーションを巻き起こした後、新しい⻑編⼩説に取り組んでいたシャーリイ(エリザベス・モス)はスランプから抜け出せずにいた。着想の元になったのは、ベニントン⼤学に通う18 歳の少⼥が突如として消息を絶った未解決の失踪事件。部屋に引きこもってばかりいるシャーリイの状況を変えようと、⼤学教授である夫のスタンリー(マイケル・スタールバーグ)は、助⼿のフレッド(ローガン・ラーマン)と妻のローズ(オデッサ・ヤング)を居候として呼び寄せる。初めは気難しいシャーリイの態度に挫けそうになるローズだったが、交流を続けるうちに⼆⼈の間には奇妙な絆が芽⽣えていき……。   「Shirley シャーリイ」 監督:ジョセフィン・デッカー 脚本:サラ・ガビンズ 原作:スーザン・スカーフ・メレル(『Shirley』未邦訳) 撮影:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン 美術:スー・チャン 編集:デヴィッド・バーカー ⾐装:アメラ・バクシッチ ⾳楽:タマール=カリ ⾳楽監督:ブルース・ギルバート、ローレン・マリー・ミカス キャスティング:ケリー・バーデン、ポール・シュニー 出演:エリザベス・モス、マイケル・スタールバーグ、ローガン・ラーマン、オデッサ・ヤング 2019 年/アメリカ/英語/107 分/アメリカン・ビスタ/原題:Shirley/字幕翻訳:橋本裕充 配給・宣伝:サンリスフィルム © 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved 7月5日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー 【公式サイト】 https://senlisfilms.jp/shirley 【公式X】https://twitter.com/shirleymovie_jp 怪奇作家を執筆に向かわせたものは──。エリザベス・モス怪演「Shirley シャーリイ」
  • 宇宙人ヒロインとツンデレ総裁によるラブコメディの続編『恋した彼女は宇宙人2』。DVD-BOX1の本日5月8日(水)リリースに合わせ、中国版予告編がYouTubeで20時より公開される。     2021年、地球に暮らすケプトン星人の柴小七は、ツンデレ総裁の方冷と愛を貫きゴールイン。ところが挙式の最中に宇宙船が現れ、ウェディングドレス姿のまま中に吸い込まれた柴小七は、ケプトン星の法に反して自由恋愛したことで有罪に。 本来は流刑となるはずが、代わりに柴小七に与えられたのは、方冷が開発したケプトン星人を惑わすホルモンエキスを奪う任務だった。こうして柴小七は、方冷に騙されて結婚したという偽の記憶を植えつけられて再び地球に向かう。すると途中で事故が発生し、図らずも時を超えて彼女が到着したのは、方冷と知り合う1年前の2018年の世界だった。真実を知らない柴小七と未来を知らない方冷は再び出会い、恋の第2章が始まる──。     主人公カップルはもちろん、脇役も人気の本作。カメの姿だったAI秘書は、続編では可愛らしい女の子となって現れ、方冷の弟と微笑ましい恋をする。また、今回も柴小七の面倒を見る姉御肌の店長は、方冷の友人の医師とフォーリンラブ。さらに、『ロマンスの方程式』『妄想カレシは夢殿下!?』で注目度上昇中のワンイェン・ルオロンが、ヒロインに許されぬ恋心を抱く見守り男子を演じるのも見どころだ。 DVD-BOX1の特典には、主役二名のインタビューを収録。シーズン1が気になった方は、期間限定第1話無料公開をチェックされたい。まずます盛り上がるストーリーから目が離せない。   『恋した彼女は宇宙人2』 DVD-BOX1 5月8日発売 DVD-BOX2 6月5日発売 DVD-BOX3 7月3日発売 (DVDレンタルは5月3日、配信は7月3日開始) ▶︎ 詳細はこちら 出演:ワン・ペン(万鵬)、シュー・ジーシェン(徐志賢)、ワン・ヨウチュン(王宥鈞)、チェン・イーシン(陳怡馨)、ワンイェン・ルオロン(完顔洛絨)、チャン・モン(張萌)、シュー・ヤーシン(書亜信) 監督:ガオ・ツォンカイ(高琮凱) 発売・販売元:ポニーキャニオン ©2022 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd.
  •   沖縄戦の戦没者の遺骨を40年にわたり掘り出してきた具志堅隆松さんの活動を追ったドキュメンタリー「骨を掘る男」が、6月15日(土)より東京のポレポレ東中野、大阪の第七藝術劇場、京都の京都シネマで、6月22日(土)より沖縄の桜坂劇場ほかで公開。本予告編と著名人コメントが到着した。     激戦地だった南部を中心に、今も3000柱近くの遺骨が眠るとされる沖縄本島。これまでにおよそ400柱を掘り出した具志堅さんは、自らを“ガマフヤー”と呼ぶ。ガマは沖縄の自然壕、フヤーは掘る人を意味する。 砕けて散乱した骨、茶碗のかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡……。見つけた断片から、兵士か民間人か、どのような最期を遂げたかを推察し、思いを馳せ、弔う。掘ってみるまで埋まっているかはわからない。それでも掘り続ける行為を具志堅さんは、観念的な慰霊ではなく《行動的慰霊》だと言う。 監督は沖縄出身でこれが劇場長編デビュー作となる奥間勝也。自身が生まれるはるか以前に沖縄戦で亡くなった大叔母には、会ったことがない。具志堅さんの遺骨収集に同行し、沖縄戦の膨大なアーカイブ映像に目を凝らし、大叔母の生きた痕跡を探す奥間は、繰り返し自問する。「出会ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」。──沖縄の歴史と今を見つめた注目作だ。   https://www.youtube.com/watch?v=Jf4tukjNYvk   〈コメント〉 具志堅さんは、湿った土の中から 残された遺骨を、遺留品を、素手で掘り出してゆく この人は兵隊、この人はおじいさん こっちはお母さんで、こっちは幼い子ども 土色に染まった骨のかけらをくっつけるようにして ひとりひとりの輪郭を浮かび上がらせてゆく そして、これは、わたしの想い及ばない人のために 名前も遺骨も残せなかった人たちのこともまた 同じように悼む ──瀬尾夏美(アーティスト、詩人) 具志堅隆松さんという稀有な人物を導き手に、「失われた時」を探求する記念すべき傑作。遺骨と遺影をめぐる深い思索の末、まだ映像にどんな力が残されているかが触知される。本作を見た後は、沖縄の大地の見え方が決定的に変わってしまうだろう。 ──三浦哲哉(映画研究者) ベルが鳴り、暗転した瞬間、劇場がガマになる。あの湿気を含んだ土の匂い。汗ばむ澱んだ空気。ひんやりした地面の感触。掬い上げられる日を待ち焦がれていた死者たちの時間が,スクリーンから沁み出してくる。 「ああ、ようやく見つけてくれましたね」 「ここに娘も居るんです。どうぞ名前を呼んでやってください」 具志堅さんのアンテナに同期し、観客も聞こえないはずの声を聞き、見えないはずのものを共に凝視する体験。これは映画館でしか起きない魔法だと思う。 ──三上智恵(映画監督、ジャーナリスト) ガマに埋もれたままの骨は「国」に見捨てられて、80年近く地中深く眠る。その骨を40年以上堀り続ける。その「行動的慰霊」行為を5年間撮り続ける。まだ骨が埋もれている土は、米軍新基地建設の埋立工事に使われる。 過去・現在・未来の多層な時間も「埋め込まれ」たこの映画は、だから、「埋められて」見えない骨と時間の意味を問う。 ──太田昌国(民族問題研究家) 砂利とも人間ともつかない土をあてもなく掘り続ける、終わりなき追悼の作業。 暗闇の中、ささやくように骨に語りかけながら冷たい沈黙をすくい上げるガマフヤーの姿に畏怖の念を抱いた。 生きても死しても踏みつけられるのが弱者の定めなのか。そんな条理が認められていいはずない。 ──キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティ) どのカットのどのディテイルも、どの言葉も、どの編集の機微も、すべてがゆるがせにできない 尊厳をたたえている。たしきてぃくみそーれー。助けてください。シーンを追う私の眼は、洞窟 の中のガマフヤーのそれになる。死者とともにあるのでなければ、私たちは品位を保ちえないの だ。冒頭からエンドロールまで、涙が流れ止まない。こんなドキュメンタリーを、私は知らな い。 ──池田香代子(翻訳家) 沖縄戦での遺骨混じりの土砂を海に投げ入れてまでして、巨大な軍事基地をつくろうとしている 〈奴ら〉がいる。 その軍事基地が再び戦死者の遺骨を生み出す。民間人、軍人を問わず。戦死者の遺骨の無限再生 産。 言っておくが、他のどの土地の土砂を使おうとも、戦死者を生み出すことには変わりはない。 ガマフヤーの具志堅さんの渾身の手作業は、着実に〈奴ら〉の足元を突き崩している。 ──金平茂紀(ジャーナリスト)   奥間勝也監督メッセージ 具志堅さんはひとりで黙々と土を掘っている。最初はそう思っていた。しかし、どうやらそれは違ったようだ。具志堅さんは、まるで自分が誰かに見られているような感じで掘っていることに気づいた。 沖縄で遺骨収集を続けていれば、何回かに一回は遺骨が出てくる。掘り出した骨を見ながら具志堅さんといくつか言葉を交わすと、やがて、無言で骨を見つめる時間がやってくる。しかし骨は何も語ってはくれない。見続けていると、見ている私たちを骨が見返してくるように感じるときがある。「あぁ、これか」と思った。 だから具志堅さんは自分がとるべき行動をとり続けるのだし、私はこの映画を作りきったのだろう。どうかあなたにも見てほしい。     「骨を掘る男」 撮影・編集・監督:奥間勝也 整音:川上拓也 カラリスト:田巻源太 音楽:吉濱翔 共同製作:ムーリンプロダクション、Dynamo Production 製作:カムトト 配給:東風 2024/日本・フランス/115分/5.1ch/DCP/ドキュメンタリー ©Okuma Katsuya, Moolin Production, Dynamo Production 公式サイト:https://closetothebone.jp/

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