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福永壮志監督がアイヌ文化を継承した家族を見つめる「アイヌプリ」
2024年11月2日「アイヌモシㇼ」(2020)「山女」(2023)の福永壮志監督がアイヌ文化を受け継ぐ家族に迫り、第29回釜山国際映画祭ワイドアングル部門ドキュメンタリー・コンペティションと第37回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に出品された「アイヌプリ」が、12月14日(土)よりユーロスペースほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 北海道・白糠町に暮らす天内重樹(シゲ)は、現代人としての日々を送りつつアイヌプリ(アイヌ式)を実践し、伝統的なマレㇷ゚漁(鮭漁)の技法や文化を息子の基樹に伝えていく──。 音楽を手掛けたのは、アイヌの伝統楽器トンコリ演奏の第一人者でもあるOKI。荘厳な大地で、ルーツを大事にしながら生きる家族の物語に注目したい。 https://www.youtube.com/watch?v=D6X_VE4-fVA 「アイヌプリ」 監督:福永壮志 出演:天内重樹、天内愛香、天内基輝、天内芳樹 プロデューサー:エリック・ニアリ、福永壮志 撮影:エリック・シライ 編集:出口景子、川上拓也 音楽:OKI 配給:NAKACHIKA PICTURES 2024/カラー/DCP/5.1ch/82分 ©2024 Takeshi Fukunaga/AINU PURI Production Committee 公式サイト:ainupuri-movie.jp -
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督が、分断の末に内戦が勃発した架空のアメリカを描いた「シビル・ウォー アメリカ最後の日」が全国で公開中。主人公のジャーナリストたちに“赤いサングラスの男”が詰め寄る緊迫シーンのメイキング映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=jmt4OmaknhE 連邦政府から19州が離脱し、テキサスとカリフォルニアが組んだ“西部勢力”と政府軍による武力衝突が始まったアメリカ。権威主義的な大統領にインタビューすべく、ニューヨークからワシントンDCに向かっていたジャーナリストチームは、大量の死体を埋葬している兵士たちに遭遇して窮地に陥る。「我々はアメリカ人です」と弁明すると、銃を持った“赤いサングラスの男”は訊いてきた──「どの種類のアメリカ人だ?」 この兵士を演じたのは、主演キルステン・ダンストの夫であるジェシー・プレモンス。当初キャスティングされていた俳優の都合がつかず、キルステンを通じて出演をオファーされたという。フィクションなのか“明日の現実”なのか、衝撃の物語を見届けたい。 ©2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved. 配給:ハピネットファントム・スタジオ ▶︎ 分断されたアメリカで内戦勃発。A24製作の大ヒット衝撃作「CIVIL WAR」(原題) ▶︎ 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」アレックス・ガーランド監督来日決定&場面写真公開
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“悪魔憑き”が拡大する世界の運命は? シッチェス映画祭で受賞「邪悪なるもの」
2024年11月1日“悪魔の憑依”が伝染していく世界での狂乱を描き、2023年のシッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀長編映画賞に輝いたオカルトホラー「邪悪なるもの」が、2025年1月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。 悪魔に憑依されて身体を腐らせる現象が拡大している世界。古くから伝わる7つのルールに則って、そうした“悪魔憑き”を適切に処理しなければ、世界は終わるという。ある日、ペドロとジミーの兄弟は村外れで変死体を見つけ、さらに近隣の住民が身内の“悪魔憑き”を隠していることに気付く。そこでルール通りに対処しようとするが、伝承を信じない人々の無謀な行動により、一帯は“悪魔憑き”で溢れ返ってしまう──。 https://www.youtube.com/watch?v=j4KJPDGB8-4 メガホンを執ったのは、ギレルモ・デル・トロ製作によるハリウッドリメイク決定で話題を呼んだ「テリファイド」のデミアン・ルグナ。家族を守るべく、悪が蔓延したアルゼンチンを彷徨っていく主人公たちの運命に注目だ。 「邪悪なるもの」 監督・脚本:デミアン・ルグナ 音楽:パブロ・フー 撮影:マリアノ・スアレス 出演:エセキエル・ロドリゲス、デミアン・サロモン、シルビナ・サバテール、エミリオ・ボダノビッチ 2023年/アルゼンチン、アメリカ/スペイン語/カラー/シネスコ/5.1ch/100分 字幕翻訳:金関いな レイティング:R15+ 原題:Cuando acecha la maldad 英題:When Evil Lurks 配給:クロックワークス © 2023 Digital Store LLC 公式サイト:https://klockworx.com/movies/jaakunarumono/ -
没後10年を映画&TVドラマ& CMで振り返る、高倉健の魅力!
2024年11月1日[caption id="attachment_43148" align="aligncenter" width="1024"] 『没後10年「高倉健に、なる。」~映画俳優 205本の人生~』※特別番組[/caption] 日本映画史に輝くスタア、映画俳優・高倉健が世を去って10年。その節目の年に、日本映画専門チャンネルでは総力特集『没後10年 高倉健劇場』と題して、高倉健が出演した205本の映画からセレクトした作品をはじめ、CM、TVドラマ、ドキュメンタリー番組を、11月から来年5月まで放送する。 「幸福の黄色いハンカチ」や素顔が見えるCM集を放送! [caption id="attachment_43146" align="aligncenter" width="1024"] 「昭和残俠伝 破れ傘」[/caption] 高倉健は『東映ニューフェイス』2期生として東映へ入社し、1956年に映画デビュー。60年代に「日本俠客伝」、「昭和残俠伝」の二大シリーズを中心に任俠映画スタアとして人気を集め、並行して作られた現代アクション「網走番外地」シリーズでも注目を浴びた。1976年に東映を退社してからは、ジャンルの枠を超えた日本映画界を代表する名優として活躍し、映画「あなたへ」(2012年)を遺作に、2014年11月10日、83歳で亡くなっている。 [caption id="attachment_43422" align="aligncenter" width="1024"] 「幸福の黄色いハンカチ」[/caption] 特集の幕開けとなる11月には、東映を辞めた高倉が初めて山田洋次監督と組んだ「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)の〈4Kデジタル修復版〉が、TV初放送される。刑務所から出所した男が、若い男女と旅の道連れになり、妻が待っているかもしれない夕張市まで北海道を車で縦断する、ロードムービーの傑作だ。妻への想いを胸に秘めて旅する主人公を高倉健が見事に演じ、それまでの任俠スタアのイメージを払拭した代表作である。高倉と絡む若い二人を演じた武田鉄矢、桃井かおりも魅力的。 [caption id="attachment_43147" align="aligncenter" width="1024"] 俳優 高倉健 CM集 レナウン『シンプルライフ』[/caption] [caption id="attachment_43423" align="aligncenter" width="1024"] 俳優 高倉健 CM集 日本生命『ロングラン』[/caption] [caption id="attachment_43424" align="aligncenter" width="1024"] 俳優 高倉健 CM集 ネスレ日本『ネスカフェ ゴールドブレンド』[/caption] また『俳優 高倉健 CM集』も特集の目玉。東映退社後、高倉健はさまざまな企業CМに出演するようになったが、今回はその中からレナウンの『シンプルライフ』12本(1978~84年)、日本生命の『ロングラン』13本(1984~88年)、ネスレ日本の『ネスカフェ ゴールドブレンド』3本(1986~87年)が放送される。主にヨーロッパでロケして、旅先で高倉が人と触れ合う姿をショートストーリーのように描いた『シンプルライフ』、シリーズを通して使われた「不器用ですから、どうか幸せで。」というキャッチコピーによって、“高倉健=不器用な男”というイメージを定着させた『ロングラン』、無類のコーヒー好きとしても知られる高倉が一杯のコーヒーを味わう姿を映し出した『ネスカフェ ゴールドブレンド』。いずれもスクリーンのかっこいい“健さん”とはまた違った人間的な温かさが伝わってくる、素の高倉健が垣間見えるCM集になっている。 他にも11月には、約30年の年月をかけて青函トンネル工事を実現させた、国鉄の技師に高倉が扮した大作「海峡」(1982年)の〈4Kデジタルリマスター版〉、さらには関係者の証言や貴重な映像を交えて高倉健の魅力に迫る特別番組『没後10年「高倉健に、なる。」~映画俳優 205本の人生~』を放送する。 任俠スタア・高倉健の代表作と、名編「鉄道員(ぽっぽや)」が登場 [caption id="attachment_43151" align="aligncenter" width="1024"] 「鉄道員(ぽっぽや)」<4Kデジタルリマスター版>[/caption] 12月からの特集も、注目作が目白押し。映画では名匠・マキノ雅弘監督と組んで、高倉健が悪辣なやくざに立ち向かう俠客に扮した任俠シリーズの決定版「日本俠客伝」から、第2作「日本侠客伝 浪花篇」(1965年)【※12月放送】と第5作「日本侠客伝 雷門の決斗」(1966年)【※1月放送】が登場。さらに、藤純子演じる“緋牡丹のお竜”が活躍するシリーズに高倉が客演した「緋牡丹博徒 二代目襲名」(1969年)【※2月放送】、池部良扮する風間重吉と名コンビを組んで、仁義に命を懸ける男・花田秀次郎を演じた「昭和残俠伝」シリーズの最終作「昭和残侠伝 破れ傘」(1972年)【※4月放送】もお目見えする。また北海道の原野を舞台に、西部劇タッチのアクションが展開する「網走番外地」シリーズの第5作「網走番外地 荒野の対決」(1966年)【※5月放送】。高倉の最優秀主演男優賞をはじめ、日本アカデミー賞主要部門を総なめにした名編「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年)【※3月放送】の〈4Kデジタルリマスター版〉も放送される。 貴重なTVドラマの主演作、ドキュメンタリーは必見! [caption id="attachment_43152" align="aligncenter" width="1024"] 『これから~海辺の旅人たち~』[/caption] 滅多に観られない作品として目を引くのが、TVドラマとドキュメンタリー作品。高倉健はその生涯に、TVドラマは5作品しか出演していない。今回はそのうちの2本を放送する。『これから~海辺の旅人たち~』(1993年)【※12月放送】は、海辺の老人ホームへ新たに入居した高倉演じる主人公と、老いを迎えた人々との触れ合いを描いている。芦田伸介、加藤治子、田中裕子と共演者も豪華な、日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門の最優秀賞に輝く秀作だ。 [caption id="attachment_43155" align="aligncenter" width="1024"] 『刑事 蛇に横切られる』[/caption] 早坂暁が脚本を担当した『刑事 蛇に横切られる』(1995年)【※2月放送】は、最後のTVドラマ主演作。息子のように思っていた警官を刺殺された刑事が、犯人を絞り込んでいく。自分の刑事人生を回想しながら、信念を持って生きる男を高倉が演じている。こちらも鈴木京香、田中好子、小林稔侍、寺田農、谷啓と、共演陣が充実している。 [caption id="attachment_43154" align="aligncenter" width="604"] 『むかし男ありけり』[/caption] 『むかし男ありけり』(1984年)【※1月放送】は作家・檀一雄の晩年の足跡を、高倉健が取材していくドキュメンタリー。檀一雄が1年ほど滞在したポルトガル・サンタクルスや、終の棲家となった福岡県・能古島を訪れた高倉健が、現地の人から檀一雄の思い出を聞き取り、その人生に想いを馳せていく作品だ。檀一雄は旅と共に生きた作家だが、高倉自身、1本の映画の撮影が終わると世界中に旅して、自分の中に積もった映画への熱を冷ましていく漂泊の人でもあった。どこか通じ合う二人の精神性が、透けて見える興味深いドキュメントになっている。俳優としてだけではなく、人間・高倉健の一面にもスポットを当てた今回の特集で、知られざる健さんの魅力に浸ってみてはいかがだろう。 文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 『没後10年 高倉健劇場』 11/8 (金) よる9:00スタート 放送作品 【11月】 「幸福の黄色いハンカチ」 (1977) TV初 監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝間義隆 原作:ピート・ハミル 出演:高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢、渥美清 『俳優 高倉健 CM集』 レナウン『シンプルライフ』(1978-1984) 日本生命 『ロングラン』(1984-1988) ネスレ日本『ネスカフェ ゴールドブレンド』(1986-1987) ★高倉健がこれまで出演した企業CMの中から珠玉の作品をセレクトして放送。アパレルメーカーのレナウンによる男性向けブランド『シンプルライフ』のCMをはじめ、高倉健の代名詞となった「不器用ですから」のセリフが登場する日本生命『ロングラン』のCM、「珈琲が好きです。」のセリフが印象深いネスレ日本『ネスカフェ ゴールドブレンド』のCMを計28本、約22分にわたり放送。 「海峡」<4Kデジタルリマスター版>(1982) 監督:森谷司郎 脚本:井手俊郎・森谷司郎 原作:岩川隆 出演:高倉健、三浦友和、森繁久彌、吉永小百合、大谷直子、大滝秀治、笠智衆 ★「日本沈没」や「八甲田山」といった大作を監督してきた森谷司郎が、青函トンネル工事を実現させた人々の奮闘を描き、高倉健・吉永小百合の共演でも話題を呼んだ作品。 『没後10年「高倉健に、なる。」~映画俳優 205本の人生~』 出演:老川祥一、岩鍋孝春、佐藤圭子、佐藤忠幸、宮越精一、嶋宮勤、宮本正典、宮本富子、紅谷愃一、築城則子、山本修、藤木祥子、張景生、角谷優、伊藤淳子、野中深雪、三浦功美子、小田貴月 ★高倉健が亡くなってから、10年。10月~11月には没後10年展「高倉健に、なる。」と題した特別展も催されており、日本映画専門チャンネルでも、在りし日の高倉健さんに思いを馳せる特別番組を放送。関係者による証言や、貴重な映像を交え、“高倉健の永遠なる魅力”に迫る。さらに、没後10年展「高倉健に、なる。」が開催されるまでの舞台裏も追った充実の内容でお届け。 【12月】 「日本俠客伝 浪花篇」(1965) 監督:マキノ雅弘 脚本:野上竜雄、村尾昭、笠原和夫 出演:高倉健、八千草薫、藤山寛美、村田英雄、鶴田浩二 ★高倉健の人気を決定づけた、東映任俠映画シリーズの一本。大阪港を舞台に任俠道を踏みにじる悪辣博徒一家に、高倉健と鶴田浩二の名優二人が立ち向かう痛快作。 『これから~海辺の旅人たち~』(1993・TVドラマ) 脚本:寺内小春 演出:富永卓二 出演:高倉健、田中裕子、樹木希林、吉行和子、芦田伸介ほか ★海辺の老人ホームで老いを迎える人々の姿を通して、誰にも訪れる老いを描くドラマ。 日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門最優秀賞受賞。 【1月】 「日本俠客伝 雷門の決斗」(1966) 監督:マキノ雅弘 脚本:野上竜雄、笠原和夫 出演:高倉健、藤純子、村田英雄、藤山寛美、島田正吾 ★浅草を舞台に、堅気の芝居小屋の妨害をするやくざを相手に大立ち回り!マキノ雅弘監督が人情と笑い織り込んだシリーズ屈指の快作。 『むかし男ありけり』(1984・TVドキュメンタリー) 演出:木村栄文 出演:高倉健 ★直木賞作家であり、“最後の無頼派作家”と呼ばれた檀一雄の晩年の足取りを、ポルトガル・サンタクルスから終の棲家となった福岡・能古島へと、高倉健が自ら取材していく唯一のドキュメンタリー。 【2月】 「緋牡丹博徒 二代目襲名」(1969) 監督:小沢茂弘 脚本:鈴木則文 原作:火野葦平 出演:藤純子、待田京介、大前均、広瀬義宣、高宮敬二、長門裕之、嵐寛寿郎、遠藤辰雄、清川虹子、高倉健 ★高倉健が脇を固め、藤純子が主演を務めた傑作任俠シリーズ「緋牡丹博徒」の一作! 火野葦平の原作『女俠一代』をもとに鈴木則文が脚色した。 『刑事 蛇に横切られる』(1995・TVドラマ) 作:早坂暁 演出:重光亨彦 主題歌:高倉健 出演:高倉健、田中好子、紺野美沙子、鈴木京香、石原良純 ほか ★過酷な人生に誇りと信念をもって生きる刑事の姿を、作・早坂暁、主演・高倉健で描く。 【3月】 「鉄道員(ぽっぽや)」<4Kデジタルリマスター版>(1999) 監督:降旗康男 脚本:岩間芳樹、降旗康男 撮影:木村大作 出演:高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、吉岡秀隆、安藤政信、平田満、志村けん、小林稔侍 ★高倉健が約20年ぶりに東映作品への出演を果たし、数々の賞に輝いた名作。日本アカデミー賞を総なめにした感動の人間ドラマ。 【4月】 「昭和残俠伝 破れ傘」(1972) 監督:佐伯清 脚本:村尾昭 出演:高倉健、安藤昇、北島三郎、星由里子、待田京介、山城新伍、檀ふみ、池部良、鶴田浩二 ★高倉健が仁義に命を懸ける人気任俠シリーズ「昭和残俠伝」の最終作。鶴田浩二、安藤昇、池部良、北島三郎、星由里子、檀ふみ等、多彩なキャストが入り乱れて波乱の群像劇が展開する。 【5月】 「網走番外地 荒野の対決」(1966) 監督・脚本:石井輝男 出演:高倉健、田中邦衛、田崎潤、杉浦直樹、待田京介、嵐寛寿郎、由利徹 ★雄大な北海道の原野を舞台に、高倉健が颯爽と馬にまたがり縦横に駆け巡る!豪華俳優陣が脇を固めて、人間と馬と自然がアクションと詩情溢れるドラマを展開する東映人気シリーズの一作。 ▶日本映画専門チャンネルの公式HPはこちら -
富野由悠季・著『映像の原則 改訂二版 』11月5日発売!
2024年11月1日『機動戦士ガンダム』などの作品で、半世紀以上にわたって映像業界の第一線で活躍してきた富野由悠季による映像演出技術書『映像の原則』、その最新版である『改訂二版』が、富野監督の誕生日である11/5に小社より発売される。 『映像の原則』の初版発行は2002年。その後2011年に富野監督が全面的な加筆・修正を行った『映像の原則 改訂版』を発行し、これまで20年以上にわたるロングセラーとして版を重ねてきた。 そして今年、『改訂版』から実に13年ぶりに、富野監督による手直しや新規原稿を加えた『改訂二版』が登場。時代に合わせたアップデートのみならず、映像作品、エンタテインメントの本質について考えるための新規書き下ろし原稿も収録。またこれまでは紙版のみの発売だったが、電子化を望む多くの声に応え、電子書籍版も同時発売する。 お求めは全国の各書店、および各ECサイトにて。 ・KINEJUN ONLINE SHOP https://www.kinejunshop.com/items/93845208 ・amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4873768888 【書誌データ】 出版社:キネマ旬報社 著者:富野由悠季 発売日:2024/11/5 言語:日本語 ムック:338ページ ISBN:978-4-87376-888-5 本体価格:1,800円(電子書籍版1,600円) 税込価格:1,980円(電子書籍版1,760円) ■改訂二版誕生の背景について 先日SNSで発表しました11/5発売の新刊『映像の原則 改訂二版』につきまして、各方面より沢山の反響をいただいております。誠にありがとうございます。せっかくですので、本書が誕生した背景を富野監督ファンの皆さまに少しだけお伝えしたいと思います。 数ヶ月前のことになりますが、『映像の原則 改訂版』の重版について富野監督にご連絡差し上げた際、監督から、いまの世代に向けた手直しを加えたい旨のご意見をいただいたことがきっかけで本書は出来上がりました。 このお申し出を受け、当初は言葉遣いの修正など若干の手直しを加えて『改訂版』のまま重版(第9刷)する想定でした。しかしお戻しいただいた修正対象箇所を見てみると、富野監督は大変お忙しい身でありながら、単に文体を修正するだけに留まらず、新規原稿をいくつか追加してくださっていました。 これらの新規原稿を追加した『改訂版』として予定通り「重版」することも検討しましたが、「第9刷以降は内容が追加されている」本になってしまうと読者の皆さまはもちろん、流通や書店の方々にも混乱を来す可能性があるため、表紙デザインも区別がつくように変えた新刊『改訂二版』とすることを富野監督にご提案し、ご了承いただいた次第です。 よって今回の『改訂二版』は、2002年の初版に全面的な加筆・修正を行った2011年の『改訂版』の時ほど大幅に内容が変わっているわけではありません。とはいえ、実に13年ぶりに富野監督による手直しや新規原稿を加えたアップデート版ですので、ぜひ幅広い方々にお読みいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 制作:キネマ旬報社