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ワン・ビンが縫製工場の若者たちを捉えた「青春」、第2部・第3部が同時公開
2025年2月12日ドキュメンタリーの巨匠ワン・ビンが、長江デルタ地域にある町の縫製工場で働く若者たちの日常を捉えた「青春」3部作。第1部は2024年に日本公開されたが、このたび第2部「青春-苦」と第3部「青春-帰-」を、4月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開することが決定した。ポスタービジュアルが到着した。 第2部「青春-苦」は2024年ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品され、3つの賞を受賞。第3部「青春-帰-」は2024年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。「鉄西区」3部作以来のスケールで、一つの場所で一つの時代を捉えた必見作だ。 なお一部の劇場では、第1部「青春-春-」のアンコール上映も予定している。 「青春 -苦-」(第2部) 中国語題:青春 苦 英語題:YOUTH (HARD TIMES) 2024年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/226分(3時間46分)*休憩あり 「青春 -帰-」(第3部) 中国語題:青春 帰 英語題:YOUTH (HOMECOMING) 2024年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/152分(2時間32分) 監督:ワン・ビン 字幕:磯尚太郎 配給:ムヴィオラ © 2023 Gladys Glover - House on Fire - CS Production - ARTE France Cinéma - Les Films Fauves - Volya Films – WANG bing 公式サイト:https://moviola.jp/seishun/ ▶ワン・ビン新作。中国巨大経済圏の小さな町工場で働く若者たちを見つめる「青春」 -
ジャルジャルの福徳秀介の恋愛小説を原作に、冴えない毎日を送る大学生・小西徹に萩原利久、小西が恋に落ちるヒロイン・桜田花に河合優実を迎え、大九明子監督が実写化した「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」。4月25日(金)に全国公開となる本作の予告と本ビジュアルが解禁になった。 本ビジュアルでは、青空の下、微笑み合う小西と桜田が見つめ合うところに、「ずっと、なんてない。知ってたけど、知らなかった。」というキャッチコピーが。その意味するところとは──? また、予告では萩原利久、河合優実、伊東蒼が、前半と後半でがらりと変わった表情をみせ、さらに、劇中で鍵を握るクライマックスを彩る楽曲として、スピッツの「初恋クレイジー」が使用されていることも明らかになった。 https://youtu.be/jjtMa4wZHi4 Story 思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われた。思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。会話が尽きない中、『毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい』と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲う──。 「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」 原作:福徳秀介『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(小学館刊) 監督・脚本:大九明子 出演:萩原利久、河合優実、伊東蒼、黒崎煌代、安齋肇、浅香航大、松本穂香、古田 新太 製作:吉本興業 NTTドコモ・スタジオ&ライブ 日活 ザフール プロジェクトドーン 製作幹事:吉本興業 制作プロダクション:ザフール 配給:日活 ©2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会 ▶「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」安齋肇、浅香航大、松本穂香、古田新太ら豪華俳優陣の出演が解禁
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国内外から高く評価された乃木坂太郎の人気コミックを、堤幸彦監督が柳楽優弥と黒島結菜のW主演で実写映画化した「夏目アラタの結婚」のBlu-ray&DVDが2月5日にリリースされた。日本中を震撼させた連続殺人事件の犯人に結婚を申し込んだ主人公が、事件の真相と愛をめぐって、死刑囚と頭脳戦を展開する、二転三転する展開から目が離せない衝撃の獄中サスペンスだ。 連続殺人犯にプロポーズした夏目アラタの運命は? 3人の男性を殺害した、連続バラバラ殺人事件の犯人・品川真珠(黒島結菜)。逮捕されてから3年が経過したある日、児童相談所の職員・夏目アラタ(柳楽優弥)は、3人目の被害者の息子から、まだ見つかっていない父親の首を真珠がどこに隠したのか聞き出してほしいと頼まれる。拘置所にいる真珠と面会したアラタは、彼女に会いに来た理由を疑われ、とっさに『オレと、結婚しようぜ』とプロポーズしてしまう。苦し紛れの申し出だったが、真珠はそれを喜んで受け入れた。1日20分の面会時間で、距離を縮めていく二人。やがて真珠は、『ボク、誰も殺してないんだ』と衝撃の告白をするが……。 個性的なキャストの演技と、堤監督の繊細な演出が魅力 ほかにも真珠の無罪を信じて力を貸す弁護士の宮前に中川大志、アラタの児童相談所の同僚にものまねタレントの丸山礼、裁判長役に市村正親など、個性的なキャストが揃っている。中でも異色なのが、死刑囚コレクターを名乗る男に扮した佐藤二朗。彼は興味本位でいろんな死刑囚に近づくあぶない男だが、面会すると時には死刑囚の心理に共鳴することがあると語る彼の言葉が、アラタが真珠との向き合い方を変える転機となる。 堤幸彦監督はスタイリッシュな映像美で知られるが、本作では何度も登場する拘置所の面会室の場面を、アラタと真珠のちょっとした仕草や表情、二人を隔てる透明なガラスを小道具としてうまく使い、緊迫感あふれる芝居場にしている。また冒頭で東京拘置所の建物が俯瞰で観ると『×』の文字に見えるが、何度もインサートされる『×』のイメージが、最後にある伏線になっている演出も心憎い。サスペンスとラブストーリーの要素を融合させて、これまでにないエンターテイメント作品に仕上げている。 現場に密着したメイキングをはじめ、見どころタップリの特典映像が満載 今回発売されるBlu-rayには、映像特典が満載。約47分に及ぶ『メイキング映像』には、見せ場となる場面の撮影も含めて、クランクインからクランクアップまで撮影現場に密着。俳優陣の様子やコメントを収録している。歯並びがひどい真珠を、マウスピースをつけて演じた黒島は、しゃべりづらいと言い、柳楽は非現実的だがリアリティのあるものにしたいと抱負を語っている。堤監督の細かい演出風景も収められ、ファンには必見のメイキングだと言える。 ほかにも5種類の『予告編集』、2024年8月に行われたジャパンプレミアのレッドカーペットに登場した主要キャストと監督の様子や9月6日の初日舞台挨拶の模様などを収めた『イベント集』を収録。舞台挨拶で黒島は、撮影中に柳楽からウナギ弁当の差し入れがあったのが嬉しかったと語り、また共演者同士が、互いに質問しあうトークも面白い。もう一つの特典映像として、『ソウル訪問×プチョン国際映画祭密着映像』。この作品は日本に先駆けて、プチョン国際ファンタスティック映画祭でワールドプレミア上映が行われたが、そこに参加した堤監督と柳楽優弥に密着。映像の前半では、二人がソウル市内を観光する姿が映し出され、後半には映画祭での舞台挨拶の様子が収められている。二人は「包帯クラブ」(07年)以来のコンビ作だったが、彼らの仲の良さが伝わってくる楽しい韓国レポートになっている。 文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=Gpo1QIA5iJA&t=1s 『夏目アラタの結婚』 ●2月5日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:7,480円(税込) 【ディスク】<1枚>※本編120分+特典81分 ★封入特典★ ・特製ポストカードセット(3枚) ★映像特典★ ・メイキング映像 ・イベント集 ・予告編集 ・ソウル訪問×プチョン国際映画祭密着映像 ●DVD 価格:4,180円(税込) 【ディスク】<1枚> ●2024年/日本/本編120分 ●監督:堤幸彦 ●原作:乃木坂太郎 ●脚本:徳永友一 ●出演:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、平岡祐太、藤間爽子、佐藤二朗 / 市村正親 ほか ●発売・販売元:VAP ©乃木坂太郎/小学館 ©2024 映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
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その街では人が消える。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート「ガール・ウィズ・ニードル」
2025年2月10日若き鬼才マグヌス・フォン・ホーン監督が、実際に起きた連続殺人事件をモチーフに不穏な物語を紡ぎ、2024年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、2024年ポーランド映画祭最多11冠、そして2025年アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート(デンマーク代表)などを果たした「ガール・ウィズ・ニードル」が、5月16日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイト シネクイントほか全国で公開される。ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。 舞台は第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子のカロリーネは工場のオーナーと恋に落ちるも、身分の違いゆえに捨てられて失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営するダウマと出会うが……。 カロリーネ役を「ビッチ・ホリディ」のヴィク・カーメン・ソネ、ダウマ役を名優トリーネ・デュアホルムが務め、音楽をプース・マリーの名で活躍するフレゼレケ・ホフマイア、撮影を「EO イーオー」「リアル・ペイン~心の旅~」のミハウ・ディメクが手掛ける。漆黒の映像美が誘うゴシック・ミステリーに注目だ。 https://www.youtube.com/watch?v=vdq86YiIYdA マグヌス・フォン・ホーン監督コメント 「ガール・ウィズ・ニードル」は大人のためのおとぎ話です。私は、はるか昔に起こった物語を語る際にこの手法を選びましたが、現代の私たちにとって非常に身近な問題、つまり貧困に陥り苦難を強いられる人々をどう描くかというテーマが含まれています。そしてまた、本作はデンマーク史上最も物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう。 「ガール・ウィズ・ニードル」 監督・脚本:マグヌス・フォン・ホーン 撮影:ミハウ・ディメク 美術:ヤグナ・ドベシュ 編集:アグニェシュカ・グリンスカ 音楽:フレゼレケ・ホフマイア 音響:オスカ・スクリーヴァ 出演:ヴィク・カーメン・ソネ、トリーネ・デュアホルム、ベシーア・セシーリ 2024年/デンマーク、ポーランド、スウェーデン/デンマーク語/123分/1.44:1/モノクロ/5.1ch/PG‐12 原題:Pigen med nålen 英題:The Girl with the Needle 日本語字幕:吉川美奈子 字幕監修:村井誠人 配給:トランスフォーマー © NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024 公式サイト:transformer.co.jp/m/needlemovie/ -
『史上最も恐ろしい映画』『本能的な恐怖を思い出す』とネット上で賛否両論を呼び、多くのメディアが2023年のベストホラームービーに挙げた「SKINAMARINK/スキナマリンク」。“血も涙もない”といった声が続出し、北米中が阿鼻叫喚と化した本作が2月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷・新宿シネマカリテ・池袋HUMAXシネマズほか全国公開する。 本作は、新鋭の映像作家としてキャリアを重ねるカイル・エドワード・ボールの長編監督デビュー作。制作費はわずか15,000ドルにもかかわらず、692館という異例の規模で北米公開され、最終興行収入は約200万ドルという数字を叩き出した。 カイル・エドワード・ボール監督は、『SNS上の口コミで成功した作品だと感じています。反響を目の当たりにした時は、奇妙で不思議な気持ちでした。ただ私のタトゥーを入れた人物を見た時に、恐怖を感じて嫌だと思ってしまったんです。ただ当時のパートナーから、“あなたの事を崇めているわけではなく、作品を気に入ってくれているんだからスゴイよ!”と言われて、納得した経験を思い出しました』と、作品が持つ影響力に驚嘆した公開当時の心境をふり返っている。 https://youtu.be/02I8G-sZTz4 〈コメント〉 こがけん(芸人) オーマイガー!不穏がスクリーンいっぱいに充満している! これは解決や安堵から遠く隔たれたリアルな悪夢。何者かの声に導かれては選択を迫られる展開が、懐かしのホラーサウンドノベルを彷彿とさせる。 どこまでも続く暗闇。 最も根源的な恐怖体験がここに。 近藤亮太(映画監督) くらいのはこわい。 自分の中の「4歳の自分」が怯えだす、もっとも原初的な恐怖感情に、徹底的に訴えかける永遠のような100分間。 ホラー映画はここまできたのだ。 大森時生(テレビ東京 プロデューサー) 『SKINAMARINK/スキナマリンク』は強制的に私たちの記憶に侵入し、たっぷりと時間をかけて延々と逆撫でしてくる。そこに隠場はない。そして夜眠ろうと目を瞑ったとき、続きが始まる Chilla's Art(ホラーゲームクリエイター) コンセプトがよかったです。 子どもの頃の怖かった記憶が蘇り、幼少期にお留守番の経験がある人により刺さる作品だと思いました。 木澤佐登志(文筆家) 観終わってもなお、あの深い闇が脳の一角を侵食し、占拠する──。リミナルスペースやバックルームの意匠を取り入れた、もっとも新しいと同時にもっとも根源的な恐怖【ルビ:ホラー】の形がここにある 小林雅明(シネフィリア) とにかく映画史上最多?の頻度で、室内の壁と天井を捉えたショットが出てくる。ホラー映画なら、悪魔憑きがその上を床の上の如く動き回るけれど、幼い姉と「ホーム・アローン」状態の4歳児ケヴィンには何かが見えるのか、我々観客としても思わず身を乗り出してしまう。しかし、本当に暗くてよく見えない。さらに凝視。そのうち我々は自分がもはや映画館の中にさえいないことに気づかされる。ここはどこだ ! 野水伊織(映画感想屋声優) 子どもの頃、夜更けにふと目を覚ましたら家に誰も居なかったことを覚えている。 母の名を呼んでも泣いても、しんとした部屋にたった一人。 無限にも思える時間の中、パレイドリア効果で部屋中に浮かぶ無数の顔たちに見つめられるあの心細さを、まさかもう一度味わうことになるなんて。 ミミカ・モーフ(ホラー映画紹介Vtuber) これこそ無間地獄 悪い夢の様な映像 観れば観るほど不安になる 嫌な事ばかり想像してしまう そしてその暗闇はだんだんとその正体を形作り 我々の想像すら超えて襲い来る 想像力豊かな方はご注意ください Story 真夜中に目が覚めた二人の子供、ケヴィンとケイリーは、家族の姿と家の窓やドアがすべて消えていることに気づく。取り残された二人は、歪んだ時間と空間に混乱しながら、暗闇に潜む蠢く影と悪夢のような恐ろしい光景に飲み込まれていく──。 「SKINAMARINK/スキナマリンク」 監督・脚本:カイル・エドワード・ボール 出演:ルーカス・ポール、ダリ・ローズ・テトロー 2022年/カナダ/英語/100分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:SKINAMARINK/日本語字幕:高橋彩/配給:ショウゲート/G © MMXXII Kyle Edward Ball All Rights Reserved