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遠い山なみの光
2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの長編デビュー小説『遠い山なみの光』を「ある男」の石川慶監督、広瀬すず主演で映画化。戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスの二つの時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解とくヒューマン・ミステリー。カズオ・イシグロ自身もエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。 -
痴人の愛(2024)
「卍」でタッグを組んだ監督・井土紀州、脚本・小谷香織が再び谷崎潤一郎の原作を映画化。脚本家志望の譲治は、俳優を目指す美しい女性ナオミと出会う。やがて譲治は『痴人の愛』を原作に映画の脚本を書くことになり、執筆に苦戦するなか、ナオミと再会する。出演は、「キャタピラー」の大西信満、「レディ加賀」の奈月セナ、ドラマ『虎に翼』の土居志央梨。 -
箱男
ダンボールを頭から被り、一方的に世界を覗き見る“箱男”になろうとする男を描いた安部公房の同名小説を「almost people」の石井岳龍監督が映画化。1997年に製作が決定するもクランク・イン前日に撮影が頓挫していたが、27年越しに実現した。出演は、「GOLDFISH」の永瀬正敏、「モータルコンバット」の浅野忠信、「ひとつの空」の白本彩奈、「せかいのおきく」の佐藤浩市。第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門正式出品作品。 -
風よ あらしよ 劇場版
大正時代の女性解放運動家・伊藤野枝を描き第55回吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説原作、吉高由里子主演の2022年放送のNHKドラマを映画化。家のための結婚を蹴り上京した伊藤野枝は、青鞜社に入り婦人解放を訴え、波乱に満ちた人生を歩むが……。吉高由里子が主演した2014年NHK 朝の連続テレビ小説『花子とアン』のディレクターを務めた柳川強が演出を手がけ、2016年放送のTBSドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』で第35回向田邦子賞を受賞した矢島弘一が脚本を担当。短くも激しい人生を送る伊藤野枝を吉高由里子が、平塚らいてうを松下奈緒が、野枝の第一の夫であるダダイスト・辻潤を「正欲」の稲垣吾郎が、後のパートナーとなる無政府主義者・大杉栄を「福田村事件」の永山瑛太が演じる。 -
銀河鉄道の父
宮沢賢治を支え続けた父・政次郎と家族の深い愛を描いた門井慶喜の直木賞受賞作『銀河鉄道の父』を映画化。岩手県の花巻で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。農業大学へ進学し、我が道を突き進む賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるが、つい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。父の政次郎を役所広司、賢治を菅田将暉、妹のトシを森七菜が演じた。監督は「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出。 -
幻滅
フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックの『人間喜劇』の一編、「幻滅-メディア戦記」を映画化。19世紀前半、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年が、憧れのパリに出て新聞記者となるが、次第に欲と虚飾と快楽にまみれていく姿を描く社会派人間ドラマ。およそ200年前の物語とは思えないほど、フェイクニュースやステルスマーケティングが蔓延するマスメディアとそれを取り巻く社会は、現代と酷似している。主演には「Summer of 85」のバンジャマン・ヴォワザン、先輩格の新聞記者に「アマンダと僕」のヴァンサン・ラコスト、芸術を信じる作家役にグザヴィエ・ドラン監督、出版業界の大物にジェラール・ドパルデューなど、フランス映画界の新旧実力派がそろった。セザール賞にて作品賞、最優秀助演男優賞、有望新人男優賞を含む最多7冠を獲得。監督は「偉大なるマルグリット」のグザヴィエ・ジャノリ。 -
眩暈 VERTIGO
日本現代詩の先駆者・吉増剛造が、盟友であった故ジョナス・メカスの幻影をニューヨークに追いかけるドキュメンタリー。実験映画界の巨人といわれたメカスの一周忌。吉増は彼が見たアメリカの姿を辿りながら、瞬く間に追悼詩を完成させ、メカスの息子の前で朗読する。監督は「音符と昆布」「幻を見るひと 京都の吉増剛造」の井上春生。 -
ラーゲリより愛を込めて
辺見じゅんのノンフィクション『収容所から来た遺書』を二宮和也主演で映画化。第二次世界大戦終結後、シベリアの強制収容所(=ラーゲリ)に抑留され、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、生きることを諦めず、仲間たちを励まし続けた山本幡男の半生を描く。共演は「大河への道」の北川景子、「流浪の月」の松坂桃李、「桜のような僕の恋人」の中島健人。監督は「とんび」の瀬々敬久。70点 -
天上の花
萩原朔太郎の娘・萩原葉子が1966年に発表した小説『天上の花-三好達治抄-』を原作に「いぬむこいり」の片嶋一貴監督が映画化。昭和初期。朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の末妹・慶子と出会い、恋に落ちる。結婚を認めてもらおうと達治は出版社に就職するが……。出演は「寝ても覚めても」の東出昌大、TV『雪女と蟹を食う』の入山法子。没後80年「萩原朔太郎大全2022」記念映画。 -
あちらにいる鬼
後に出家し、“寂聴”を名乗った作家・瀬戸内晴美と不倫の恋に落ちた作家・井上光晴。そして、2人の関係を承知しながらも添い遂げた井上の妻。その渦中で育った井上の長女で直木賞作家の井上荒野が3人をモデルに執筆した同名小説を廣木隆一が映画化。出演は「空白」の寺島しのぶ、「ミッドウェイ 日本の運命を変えた3日間」の豊川悦司、「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の広末涼子。