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本名はIlynea Lydia Mirrenova。父はロシア人。サウスエンド・オン・シーで育った。幼い時から演劇に興味を持つ。家族の勧めで教員養成の学校に入るが、演劇熱が高まって中退。65年、オールド・ヴィックでクレオパトラに扮して舞台にデビュー。67年にRSCに入団した。69年に南海を舞台にした「としごろ」で本格的に映画デビュー、グラマラスな裸身を披露した。72年にはパリのインターナショナル・センター・オブ・シアター・リサーチに学んだ。舞台は『令嬢ジュリー』『マクベス』『ハムレット』『かもめ』などにヒロイン役で出演している。ケン・ラッセルの「狂えるメサイア」（72）、「オー！ラッキーマン」（72）、「カリギュラ」（80）などで反逆児的イメージで売り、80年代に入って映画に積極的に出演するようになった。84年北アイルランドを舞台にした「キャル」でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞。北アイルランドなまりは当時同棲していたアイルランド出身の俳優リーアム・ニーソンに指導を受けた。89年ピーター・グリーナウェイの「コックと泥棒、その妻と愛人」では、“妻”ジョージーナ役に扮し、妖しい美しさをみせた。BBCの「第一容疑者」シリーズで女性警部テニスンを演じて好評を得る。「ホワイトナイツ・白夜」（85）のテイラー・ハックフォード監督と同棲して、アメリカのロサンジェルスに住んでいるが、ヨーロッパで撮影される作品に出ることが多い。
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