解説
知的障害の男とその弟、地下アイドルでデリヘル嬢の3人の若者たちが、どん底の世界からやがてささやかな希望を見つけるまでを描く物語。監督は、本作が長編デビューとなる白石和彌。出演は「ランニング・オン・エンプティ」の小林且弥、「南極料理人」の内田慈、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のウダタカキ、「ロストクライム 閃光」の奥田瑛二など。
ユーザーレビュー
「ロストパラダイス・イン・トーキョー」のストーリー
マンション販売の会社に勤める黒崎幹生(小林且弥)は、実績をあげられず常に上司から叱責を受けていた。ある日、両親を亡くした幹生は、知的障害者である兄・実生(ウダタカキ)と二人暮らしを始める。自分の性欲処理ができない実生のために、ときおりデリヘル嬢を呼ぶ幹生は、秋葉原で地下アイドルとして活動しながら風俗で働くマリン(内田慈)に出会う。自身の部屋さえ持たずに貯金するマリンには、いつか自分だけの島“ファラ・アイランド”を購入したいという夢があった。一方、地下アイドルの取材を続けるドキュメンタリー演出家の酒井は、マリンが実はデリヘル嬢であることをつきとめる。そして彼女が奇妙な関係を続けている実生が10年前、幼女に性的暴行を加えたという過去を知る。酒井は撮影のために、その被害者の父親(奥田瑛二)と実生の再会をセッティングするが、拭いきれない過去の罪から逃げてきたことを幹生は自覚するのだった。そんな中、マリンとの関係も破綻、互いを補うように生きてきた三人はバラバラになってしまう……。果たして彼らは、再会することができるのか。夢に見た理想のアイランドは、どこかにあるのだろうか。だが、それぞれの未来を信じて新たに歩み始めた三人にささやかな奇跡が訪れる……。
「ロストパラダイス・イン・トーキョー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ロストパラダイス・イン・トーキョー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2009 |
公開年月日 | 2010年9月18日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | KOINOBORI PICTURES(制作協力 若松プロダクション=カズモ) |
配給 | SPOTTED PRODUCTIONS |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | ステレオ |
公式サイト | http://lostparadise.seesaa.net/ |
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2010年10月上旬号 | REVIEW 日本映画 「ロストパラダイス・イン・トーキョー」 |