和田聰宏 ワダソウコウ

  • 出身地:福島県岩瀬郡天栄村
  • 生年月日:1977/03/25

略歴 / Brief history

福島県岩瀬郡天栄村の生まれ。本名・和田聡宏(としひろ)。高校卒業後、美容師を目指して上京。専門学校を卒業したのち、美容師として働いていた1999年、塚本晋也監督の映画「バレット・バレエ」のオーディションを受け、合格。エキストラ出演した体験で映画の現場に魅せられ、美容師から俳優へと転身する。アルバイトをしながら役者修業を始め、劇団E.G.WORLDに入団。『アポカリプス・ナウ』99、『すばらしい世界』00、『メトセラの終夜』01などの舞台や、スガシカオのPV『夜空ノムコウ』などに出演し、2003年の中江裕司監督「ホテル・ハイビスカス」に、行き倒れとなっていたところを拾われてホテルの住人となる旅人・能登島役で出演し、個性的なホテルの人々に初めはとまどいながらも次第に馴染んでいく青年を好演した。翌04年、フジテレビ『東京湾景』の準主役に抜擢される。出版社に勤務する裕福な在日韓国人三世のヒロイン・仲間由紀恵と恋に落ちる貧乏青年・和田亮介に扮し、飄々とした佇まいと涼しげな風貌で一躍知名度を上げる。映画は以降、葉山陽一郎監督のホラー「死霊波」05の心霊番組のディレクター役で初主演。田中誠監督「雨の町」06の奇妙な町を取材するルポライター、瀬々敬久監督「刺青・堕ちた女郎蜘蛛」07の自己啓発セミナー社員、行定勲監督「ショコラの見た世界」07の主人公の姉の元恋人、廣木隆一監督「雷桜」10のヒロインの生き別れの兄などで好演し、穏やかな役柄や窮地に追い込まれるキャラクターを演じて輝くことが多い。デビュー作「バレット・バレエ」の現場で知り合った吉田恵輔が監督した「純喫茶磯辺」08では、誠実そうな男性ながら実は性格のねじれた作家を演じ、単なる変態とは括りがたい奇妙な印象を残す。デビューから本名で活動していたが、05年より現在の“和田聰宏(そうこう)”に芸名を改めた。

和田聰宏の関連作品 / Related Work

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  • パリピ孔明 THE MOVIE

    制作年: 2025
    大人気コミックを原作としたTVドラマ『パリピ孔明』の劇場版。現代の日本へ転生した三国時代の天才軍師・諸葛孔明。アマチュアシンガー・英子の歌声にほれ込んだ孔明は、軍師として彼女をサポートすることに。やがて史上最大の音楽バトルフェスに挑むのだが……。TV版で演出を担当した渋江修平をはじめ、向井理、上白石萌歌、ディーン・フジオカ、森山未來といったスタッフ・キャストが再結集。新たに「恋は光」の神尾楓珠、音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカルである詩羽、9人組グローバルグループ・&TEAMが参加。
  • 美晴に傘を

    制作年: 2025
    数多くの映画・ドラマに出演、「八重子のハミング」で長編映画初主演を果たしたバイプレイヤー、升毅の主演映画。升が演じる漁師の元に、亡くなった息子の妻が障がいを抱える娘を連れて訪ねてきたことで、小さな奇跡が起こる。北海道の小さな町を舞台に、大事な人を亡くした家族が共に肩を寄せ合い生きていく姿を丹念に描いた。劇団牧羊犬を主宰し、短編「ルーツ」など映像作品も多々手がける渋谷悠の初長編映画。共演は息子の妻を「泥の子と狭い家の物語」の田中美里、聴覚過敏を持つ自閉症の美晴を「麻希のいる世界」の日髙麻鈴が演じる。
  • 少年(2024)

    制作年: 2024
    CMディレクターとして活動し、1985年にシナリオ『助監督』で第11回城戸賞に入賞を果たした旦雄二が監督した青春ドラマ。1999年国旗国歌法強行採決抗議デモの実景ショットからクランクインし、25年の時を経て追加シーンを加えて完成させた。どこにも居場所がない高校生ジュンは、国旗国歌法成立直後の卒業式でたまたま起立斉唱しなかったことが政治行動と決めつけられる……。2001年にモデルとしてデビュー、本作のクランクイン後に「ロストパラダイス・イン・トーキョー」に出演、「水平線」では長編監督に挑んだ小林且弥が孤独な少年ジュンを演じた。他の共演者はドラマ『GTO』の中村愛美、「プラトニック・セックス」の留奥麻依子。
  • SOUND of LOVE

    制作年: 2024
    2016年に「DRILL AND MESSEY」でPFFエンタテインメント賞を受賞し、『アイのない恋人たち』などのテレビドラマを手掛けてきた新鋭・吉川鮎太が完全オリジナル脚本で挑んだ作品。ASMRの配信を通じて出会った男女の恋の行方を描く。出演は「OUT」の染谷有香、「花束みたいな恋をした」の樫尾篤紀。
  • かくしごと(2024)

    制作年: 2024
    ミステリー作家・北國浩二の小説『嘘』を映画化。認知症の父を介護するため、田舎に戻った絵本作家の千紗子は、事故で記憶を失った少年を助ける。その身体に虐待の痕を発見した千紗子は、少年を守るため、自分を母親と偽り、少年と3人で暮らし始めるが……。出演は「キングダム 運命の炎」の杏、「さかなのこ」の中須翔真、「花腐し」の奥田瑛二。「生きてるだけで、愛。」の関根光才の長編第2作。
  • 朽ちないサクラ

    制作年: 2024
    『孤狼の血』シリーズを手がけた作家・柚月裕子による警察ミステリー小説を映画化。県警広報職員の森口泉が、記者だった親友の変死事件に臨んで自らを責め、独自に真相を追う姿を描く。監督は、『あぶない刑事』シリーズや『夜逃げ屋本舗』シリーズなどの原隆仁監督を父に持ち、「帰ってきた あぶない刑事」の監督に抜擢された原廣利。主人公の泉を「52ヘルツのクジラたち」の杉咲花、警察学校の同期の磯川俊一を『美しい彼』の萩原利久、県警捜査一課の梶山浩介を「福田村事件」の豊原功補、泉の上司で元公安の富樫俊幸を「私はいったい、何と闘っているのか」の安田顕が演じる。

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