笹野高史 ササノタカシ

  • 出身地:兵庫県津名郡一宮町(現・淡路市)
  • 生年月日:1948/06/22

略歴 / Brief history

兵庫県津名郡一宮町(現・淡路市)の生まれ。中学時代から映画俳優への夢を抱き、日本大学芸術学部映画学科へ進学するが、1968年に中退。劇団自由劇場に裏方として入団し、72年の『ヴォイツェク』で初舞台を踏んで本格的に俳優として活動を始める。79年初演の『上海バンスキング』では、トランペット吹きのバクマツ役を演じて注目される。82年に自由劇場を退団。舞台だけでなく映像ジャンルでも起用されるようになり、83年の松林宗恵監督「ふしぎな國・日本」で映画初出演する。85年、渥美清の推薦で山田洋次監督「男はつらいよ・柴又より愛をこめて」に起用され、以後のシリーズにさまざまな役柄で出演。西田敏行主演の「釣りバカ日誌」シリーズ88~09にも、三國連太郎扮する社長の運転手役でレギュラー出演した。小柄で愛敬のある容姿を活かし平凡な庶民から卑怯な悪役まで幅広い役どころで評価を高め、自ら“ワンシーン役者”と自称する名脇役に。「男はつらいよ」以外でも山田監督作品では常連となり、2006年の「武士の一分」では、木村拓哉扮する下級武士に仕える中間・徳平を飄々とした味わいで好演、キネマ旬報賞、毎日映画コンクール、日本アカデミー賞など数多くの助演男優賞に輝いた。山田のほか、マキノ雅彦(=津川雅彦)、佐々部清、三木聡らの作品でも重用される。テレビドラマの出演も多く、NHK大河ドラマ『新選組!』04、『天地人』09、テレビ朝日『時効警察』06・07、『交渉人/THE NEGOTIATOR』08・09、TBS『新参者』10などで印象深い助演を見せる。舞台出演も多数あり、歌舞伎俳優として“淡路屋”の屋号も持つ。42歳の時に17歳年下の劇団研究生と結婚。4人の息子たちはいずれも子役として活動している。

笹野高史の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 35年目のラブレター

    制作年: 2025
    60代から夜間中学に通い読み書きを学んだ男性の実話を、落語家・笑福亭鶴瓶の主演で映画化した人間ドラマ。文字の読み書きができない西畑保は、どんな時も寄り添い支えてくれた妻・皎子へ感謝のラブレターを書きたいとの思いから、夜間中学に通い始める。監督は、「今日も嫌がらせ弁当」やドラマ『ドラゴン桜』など数々の作品を手がけてきた塚本連平。西畑保を笑福亭鶴瓶が、妻の皎子を『あなたの番です』の原田知世が演じ、青年期の西畑保をアイドルグループWEST.の重岡大毅が、皎子を「夜明けのすべて」の上白石萌音が演じる。
  • ババンババンバンバンパイア

    制作年: 2025
    奥嶋ひろまさによる同名人気漫画を「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の吉沢亮主演で実写映画化。銭湯で働く森蘭丸、その正体は450歳のバンパイア。究極の味わいである“18歳童貞の血”を求める蘭丸は、銭湯の一人息子・立野李仁の純潔を見守る日々だったが、その安寧に危機が訪れる。共演は「ブルーピリオド」の板垣李光人、「ミステリと言う勿れ」の原菜乃華。監督は「一度死んでみた」の浜崎慎治。
  • 僕らは人生で一回だけ魔法が使える

    制作年: 2025
    鈴木おさむが原作・脚本を務める青春映画。緑豊かな自然に囲まれた小さな村を舞台に、摩訶不思議で切なく優しい物語が描かれる。
  • 嘘八百 なにわ夢の陣

    制作年: 2023
    中井貴一×佐々木蔵之介W主演によるコメディ「嘘八百」シリーズの第3弾。大物狙いで空振りばかりの目利き古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔。そんな骨董コンビの前に一攫千金のお宝が現れる。それは太閤秀吉の幻の茶碗「鳳凰」であった。共演は、関ジャニ∞の安田章大、「窓辺にて」の中村ゆり。監督は前2作に続き、武正晴が担当する。
  • 映画 ネメシス 黄金螺旋の謎

    制作年: 2023
    探偵事務所ネメシスを舞台にした広瀬すず、櫻井翔出演のTVドラマの劇場版。ネメシスに、誘拐されたペットの犬の捜索という超高額依頼が舞い込む。アンナと風真は早速調査を始めるが、アンナの前に“窓”と名乗る男が現れ、次々と仲間が危機に晒されていく。監督は、「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠。脚本は、『アンフェア』シリーズの原作者・秦建日子。「アンダードッグ」の勝地涼、「闇の歯車」の中村蒼らドラマ版のメンバーに加え、「Fukushima 50」の佐藤浩市が新キャストとして出演。
  • 湯道

    制作年: 2023
    「土竜の唄」の生田斗真主演、「おくりびと」の脚本を手がけた放送作家の小山薫堂が企画・脚本を担ったコメディドラマ。父が遺した銭湯を畳みマンションに建て替えようとして店に戻った史朗だったが、入院した弟に代わり数日間銭湯を切り盛りすることになる。湯道とは、小山薫堂が提唱した、入浴の価値を改めて見出し、茶道や華道のようにひとつの道へと昇華させようというもの。監督は、『HERO』シリーズや「マスカレード」シリーズを手がけてきた鈴木雅之。うだつが上がらず実家に戻ってきた兄・史朗を生田斗真が、銭湯まるきん温泉を営む弟の悟朗を濱田岳が、まるきん温泉で働くいづみを橋本環奈が演じる。
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