清水紘治 シミズコウジ

  • 出身地:京都府京都市
  • 生年月日:1944/02/11

略歴 / Brief history

京都府京都市の生まれ。実家は撮影所がある京都の太秦にあり、父親が大映京都撮影所で働いていた縁もあって、子供の頃から、森一生監督「刑事部屋」56、清水宏監督「霧の音」56、吉村公三郎監督「大阪物語」57などの映画に出演。1962年に府立嵯峨野高校を卒業後、俳優座養成所に14期生として入所する。65年3月に養成所を卒業、同期の佐藤信、吉田日出子らとともに劇団自由劇場を結成し、アングラ演劇界で活躍する。68年に佐藤とともに設立した前衛劇団“黒色テント劇団”を経て、劇団青俳に所属。この頃から、大島渚監督「日本春歌考」67、森谷司郎監督「兄貴の恋人」68などに出演するようになる。中でも、68年の「宵闇せまれば」で組んだ実相寺昭雄監督とは相性が良く、その後も「曼陀羅」71、「悪徳の栄え」88など、たびたび起用された。やがて活躍の場は広がり、市川崑監督「病院坂の首縊りの家」79、黒澤明監督「影武者」80、澤井信一郎監督「Wの悲劇」84などの大作・話題作にも起用される一方、浦山桐郎監督のロマンポルノ「暗室」83では、原作者・吉行淳之介の分身とも言える主人公を演じた。テレビドラマでは、71年の『春の坂道』以降のNHK大河ドラマに数多く出演し、ほかにもフジテレビ『ひとつ屋根の下』93・97、『この世の果て』94、日本テレビ『出逢った頃の君でいて』94、『ギンザの恋』02、TBS『昔の男』01、『メモリー・オブ・ラブ』04などで、悪役から個性的な脇役まで幅広く演じている。子供向けの特撮番組にもしばしば出演し、テレビ朝日『超新星フラッシュマン』86に敵組織のボス役でレギュラー出演したほか、TBS『ウルトラマンダイナ』97の実相寺演出回などで、重厚な渋い演技で作品に風格を加える。OV、舞台出演も多数。67年に結婚し、一女をもうけたが77年に離婚。79年に女優の大谷直子と再婚し、のちに離婚している。

清水紘治の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 電エースカオス

    制作年: 2023
    1989年にビデオマガジンの1コーナーとして始まった特撮ヒーロードラマ『電エース』シリーズの35周年記念作にして初の劇場用作品。気持ちがよくなると身長2000mの巨人に変身する電一。弟・電五十郎の恋愛相談にのっていた一にハリウッド星人が襲いかかってくる。出演はキックボクシング元世界チャンピオンの小林さとし、歌手・お笑いタレントのタブレット純。監督は「日本以外全部沈没」「地球防衛未亡人」などの河崎実。
  • 椿の庭

    制作年: 2020
    大手企業の広告を手掛ける写真界の巨匠・上田義彦の初監督映画。夫を失い、今では亡き娘の忘れ形見である孫娘・渚と共に暮らす絹子。夫の四十九日を終えた彼女が、過去の記憶に想いを馳せ、慈しみながら過ごしていたある日、一本の電話がかかってくるが……。出演は「散り椿」の富司純子、「新聞記者」のシム・ウンギョン、「食べる女」の鈴木京香、「黒衣の刺客」のチャン・チェン。
  • 武蔵 むさし

    制作年: 2019
    史実に基づき、これまで幾度となく小説や映画で描かれてきた「宮本武蔵」とは異なる“本物の武蔵”と武蔵に関わった人物の姿に迫る時代劇。幼い頃から父に鍛えられた新免武蔵は、21歳で京に上る。剣術の名門・吉岡家を手始めに、数々の戦いを重ねるが……。出演は「ピア まちをつなぐもの」の細田善彦、「真田十勇士」の松平健。監督は「蠢動 -しゅんどう-」の三上康雄。
    80
  • 半端

    制作年: 2018
    奇才・いまおかしんじ監督が田口トモロヲ主演で描いた任侠作品。40年間、半端な極道人生を過ごしてきた山城組の佐伯博司は、この世界から足を洗うことを考えていた。しかし、博司の行動をきっかけに川原組と揉めごとを起こしてしまい…。【スタッフ&キャスト】監督:いまおかしんじ 脚本:佐藤稔 音楽:下社敦郎/中村太紀 出演:田口トモロヲ/斎藤歩/清水紘治/布施博
    100
  • 半端2

    制作年: 2018
    奇才・いまおかしんじ監督が田口トモロヲ主演で描いた任侠ドラマ第2弾。山城組の佐伯博司は、親分の黒川に撃たれて瀕死の状態だった。その死に際、博司の脳裏にヤクザになるきっかけを作った“ある出来事”の記憶が走馬灯のように駆けめぐる。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:いまおかしんじ 脚本:佐藤稔 音楽:下社敦郎/中村太紀 出演:田口トモロヲ/斎藤歩/清水紘治/布施博
  • さよならドビュッシー

    制作年: 2012
    第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した中山七里の同名小説(宝島社・刊)を、俳優として活躍するほか「クロエ」が第51回ベルリン国際映画祭に出品され監督としても評価の高い利重剛が映画化。火事により家族を失い自らも大怪我を負った少女が、ピアニストを目指して練習を重ねていくうちに、不可解な事件に巻き込まれていく。主演は「桐島、部活やめるってよ」「貞子3D」の橋本愛。「神童」やテレビドラマ『のだめカンタービレ』で演奏シーンの吹替を担当した人気ピアニストの清塚信也がピアノ教師役を演じている。また、テレビドラマ『新参者』の脚本を手がける一方、音楽家としても活躍する牧野圭祐が利重剛とともに脚本に携わっている。
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