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二人の沖縄県知事の闘いの記録。佐古忠彦監督「太陽(ティダ)の運命」
2025年1月22日「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事」の佐古忠彦監督が新たに沖縄現代史に切り込んだ「太陽(ティダ)の運命」が、3月22日(土)より沖縄の桜坂劇場で先行公開、4月19日(土)より東京のユーロスペースほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 真逆の政治的立場ゆえに反目しながらも、国と激しく対峙した二人の沖縄県知事がいた。第4代の大田昌秀(任期:1990~98年)と第7代の翁長雄志(任期:2014~18年)だ。大田は軍用地強制使用の代理署名拒否、翁長は辺野古埋め立て承認の取り消しによって国と法廷で争い、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにした。 二人の《ティダ》(太陽の意。遥か昔の沖縄で首長=リーダーを表した言葉)は、何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのか。相剋の果てに辿り着いた場所、そこから見える国の現在地とは──。不屈の闘争および人間的魅力を、関係者の証言を交えて綴った注目ドキュメンタリーだ。 「太陽(ティダ)の運命」 監督:佐古忠彦 撮影:福田安美 音声:町田英史 編集:庄子尚慶 語り:山根基世 音楽:兼松衆、阿部玲子、澤田佳歩、佐久間奏、栗原真葉、三木深 選曲・サウンドデザイン:御園雅也 音楽制作プロデューサー:水田大介 音響効果:田久保貴昭 プロデューサー:小濱裕、嘉陽順、嘉手納央揮、米田浩一郎、松田崇裕、津村有紀 テーマ曲:「艦砲ぬ喰ぇー残さー」作詞・作曲:比嘉恒敏 劇中歌歌唱:でいご娘 エンディングテーマ演奏:辺土名直子 2025年/日本/日本語/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/5.1ch/129分 琉球放送創立70周年記念作品 制作:琉球放送、TBSテレビ 配給:インターフィルム ©2025 映画「太陽の運命」製作委員会 公式サイト:https://tida-unmei.com -
息子のひき逃げ事件を隠蔽した判事、その判事を追い詰めていく被害者の父、愛する我が子のためにモンスターとなった父親たちのギリギリの攻防を描く韓国ドラマ『YOUR HONOR~許されざる判事~』、がBS10スターチャンネルで日本初放送される。 本作は、アメリカ、ドイツ、スペインなど世界各国でリメイクされている、イスラエル発のヒットドラマ『Kvodo(原題)』を原作としたサスペンススリラー。韓国でも指折りの演技派俳優、ソン・ヒョンジュとキム・ミョンミンの競演、先の読めないスリリングな物語が話題となり、回を重ねるごとに視聴率も上昇、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』以来、注目のプロダクションとなったKT Studio Genieが制作する、2024年のスマッシュヒットだ。 傑作サスペンスが、スピーディかつ韓国らしい味付けでさらにスリリングに! 演出は、これまでもチ・ジニ主演の『サバイバー:60日間の大統領』(2019年)や、日本原作の『紙の月』(2023年)など、海外原作のドラマに韓国らしいエッセンスを加えて昇華させてきたユ・ジョンソンが担当。脚本は、イム・シワン主演の『少年時代』(2023年)が高く評価されたキム・ジェファン、さらに、『フルハウス』(2004年)や『プロデューサー』(2015年)など数々のヒット作を世に送り出してきたピョ・ミンスがクリエイターとして参加するなど、俊英たちがタッグを組んで生まれた作品だ。 ソン・パンホ(ソン・ヒョンジュ)は各方面から一目をおかれる誠実な判事。ある日、息子ホヨン(キム・ドフン)から、ひき逃げ事故を起こしたと告白される。自首させようと警察に向かったパンホだが、被害者がウウォングループ、キム・ガンホン(キム・ミョンミン)会長の次男だと知ると、考えを一変。暴力団あがりで、絶大な権力を握るガンホンの報復からホヨンを守るため、事故の隠蔽を図る。一方、息子を失った悲しみに打ちひしがれるガンホンは、復讐のためあらゆる証拠を集めていた。そんな中、ガンホンの長男サンヒョク(ホ・ナムジュン)もまた、独自にひき逃げ犯を追っていて……。 事故を隠蔽する判事と、彼を追い込む裏社会のトップの戦いという基本設定を踏襲しつつも、ぎゅっと凝縮してよりスピーディーな物語に。さらに、禁断のロマンス、真実を求める刑事や検事の活躍、事件を利用して野望を抱く勢力の存在など、一瞬の気の緩みも許されない展開となっている。さらに、登場人物の過去の因縁など韓国らしい味付けも加わっており、毎回、明らかになる新たな真実に、驚かされることは確実だ。 演技派俳優たちの宴! 迫真の演技で魅せる父性対決! なんといっても必見は、迫真の演技で物語を牽引するソン・ヒョンジュとキム・ミョンミン。 ソン・ヒョンジュといえば、『梨泰院クラス』(2020年)の主人公セロイの父親姿を記憶にしている人が多いだろう。実直な父、平凡で実直な刑事などで人気の俳優だが、本作では、息子を守りたい一心で、それまで守ってきた信念や正義、名誉に背いて、罪を重ねるパンホを熱演。自分を偽り、誰かを傷つける、負の底無し沼にハマった男の闇を見事に演じている。一方、『ロースクール』(2021年)や『六龍が飛ぶ』(2015年)など、クセのある主人公を好演してきたキム・ミョンミンは、元暴力組織を財閥へと成長させた大物経営者ガンホンを体現。8キロも増量し、裏社会のドンらしさを強調している。パンホを徹底的に追い込む姿からは得体の知れない凄みを感じるはずだ。 虚ろな眼差しと鋭い眼光が交差する追われる者、追う者として対決するふたりの父親の攻防、どこから間違っていたのか、なにを正せばよかったのか。子を想う親心はもちろん、苦悩、狂気、その一瞬一瞬の演技を見届けたい。 もちろん、彼らを突き動かす子どもたちの存在も見逃せない。 パンホの息子ホヨンを演じたのは、世界的ヒット作となった『ムービング』(2023年)でブレイクし、現在韓国で放送中の『私の完璧な秘書』も好評と、旬の若手キム・ドフン。ひき逃げ犯でありながら、あろうことかガンホンの娘ウン(パク・セヒョン)と恋仲になるなど、ヒリヒリさせる役柄を繊細に演じる。後半にさらなる見せ場があるので、ぜひ注目してほしい。一方、ひき逃げ犯に自ら制裁を下そうと躍起になるガンホンの長男サンヒョク役にはホ・ナムジュンを抜擢。全身から危険な香りを漂わせる野獣姿で強い印象を残した彼は、本作を放送したチャンネルENA による2024 ENA AWARDS ドラマ部門で、「期待以上賞」が贈られるなど評価も高い。『その電話が鳴るとき』(2024年)『星がウワサするから』(2025年)と出演作が続いており、今後が期待される。いまからチェックしておくのがよさそうだ。 また、『ジョンニョン:スター誕生』(2024年)で男役の花形スターを演じ、そのカッコよさで新たなファンを獲得したチョン・ウンチェが、権力に屈しない検事役として登場する。さらに、真実を求めて突き進む刑事、おこぼれを求める小悪党、勢力拡大をめざす裏社会の人間、野心を抱く政治家など、クセのあるキャラクターが集結。彼らの動きにも注目だ。 文=杉本真理 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=cV0V8LeF70c 『YOUR HONOR~許されざる判事~』(全10話) ★1月23日(木)より毎週木曜日19:45~ ほか ★BS10スターチャンネルにて放送 ★監督:ユ・ジョンソン ★出演:ソン・ヒョンジュ、キム・ミョンミン、キム・ドフン、ホ・ナムジュン、チョン・ウンチェ ほか ⓒ 2024 KT StudioGenie Co., Ltd 公式HP:https://www.bs10.jp/star/drama/yourhonor/1/
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ノルウェーの森に暮らす家族の喪失と再生を追いかけ、第40回サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門で審査員大賞(グランプリ)に輝いた「ただ、愛を選ぶこと」が、4月よりシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 金では買えない豊かさと自由を求め、森で自給自足の生活を送るペイン家。子どもたちは学校へ通うかわりに両親から学び、自然の恵みを浴びながら成長してきた。ところが一家の中心である母が病死し、状況は一変。唯一父と血の繋がらない長女は家を去り、父は実子3人とそれまでの暮らしを守ろうとするものの、家計や教育などさまざまな問題に直面する。初めての学校、なじみのない土地での新生活、そして何より最愛の母の不在──。悲しみと戸惑いの中で、遺された家族はそれぞれ何を思い、何を選ぶのか? 制作のきっかけは、ペイン家の母で写真家のマリアがインターネットで発信していたシンプルで愛にあふれた暮らしに、シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン監督が魅了され、ドキュメンタリー番組を企画したことだった。それが実現する前にマリアが亡くなるという悲劇に見舞われるも、ヤコブセン監督はマリアのメッセージをより多くの人に伝えたいとの思いから、ペイン家の父と子ども4人の撮影を開始。彼らが歩んでいく姿に、マリアが遺した詩的な文章と写真を織り交ぜ、現在と過去が緩やかに行き来するユニークな構成で映画に仕立て上げた。 「ただ、愛を選ぶこと」という邦題は、マリアの詩の一節「just simply choosing love」から採られている。また、ポスタービジュアルにはマリアが撮影した写真を使用。胸を打つ一家の物語に注目したい。 「ただ、愛を選ぶこと」 監督:シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン 出演:ニック・ペイン、ロンニャ、フレイア、ファルク、ウルヴ、マリア・グロース・ヴァトネ 2024年/ノルウェー/ノルウェー語・英語/84分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch 英題:A NEW KIND OF WILDERNESS 原題:Ukjent landskap 日本語字幕:クアーク亮子 字幕監修:青木順子 後援:ノルウェー大使館 配給:S・D・P 宣伝:マジックアワー © A5 Film AS 2024 公式サイト:www.tadaai-movie.com
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『梨泰院クラス』が小瀧望主演&多国籍クリエイター陣により世界初ミュージカル化
2025年1月21日大ブームを巻き起こした『梨泰院クラス』が、チョ・グァンジンの原作ウェブ漫画をもとに、世界で初めてミュージカル化。6月に東京建物 Brillia HALLで上演し(チケット一般前売は5月開始予定)、7月にツアーを行う。 主人公パク・セロイを演じるのは、『ザ・ビューティフル・ゲーム』『DEATH TAKES A HOLIDAY』などミュージカル出演が続く小瀧望。脚本は、『四月は君の嘘』をはじめとした演劇のみならず映画「かぐや姫の物語」(共同脚本)「銀河鉄道の父」など映像でも活躍する坂口理子。歌詞と構成は、『ダーウィン・ヤング 悪の起源』などヒット作を多数手掛ける韓国ミュージカル界の大御所で、美しくドラマティックな歌詞に定評があるイ・ヒジュン。音楽は、ニューヨークを拠点に活動しリチャード・ロジャース賞を受賞、2023年にはミュージカル『K-POP』でアジア系女性として初めてトニー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされた韓国系アメリカ人のヘレン・パーク。そして演出は、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し、硬軟広く話題作を手掛ける小山ゆうな。韓国で最も多国籍な街・梨泰院を舞台にした物語にふさわしく、インターナショナルな才能が集まった。どのような化学反応が起きるのか、注目したい。 なお“セロイヘア”となった小瀧は、梨泰院でビジュアル撮影を行った。そして、同地で原作者チョ・グァンジンが経営する飲食店〈クルバム〉を訪問。氏と初対面して会話を楽しみ、舞台の成功を誓って握手を交わした。 [caption id="attachment_45936" align="aligncenter" width="850"] 原作者チョ・グァンジンと小瀧望[/caption] 〈コメント〉 小瀧望 世界的作品ですので、最初にオファーをいただいた時は「こんな大役を僕に…冗談かな?」と思いましたが、正式にお話を伺って「僕で良ければ、ぜひやらせてください!」と引き受けさせていただきました。 セロイはヘアスタイルが特徴的ですが、実際に“セロイヘア”になってソウルで撮影してみると知らない自分に出逢えたようで、意外としっくりきました。 イソやスアとの関係や、復讐を果たしていきながらも愛を見つけたり、本当にハラハラドキドキする物語です。何度も何度も原作漫画を読み込んで、キャラクターの奥底にある気持ちを考えながらグァンジンさんが描かれた原作に忠実に向き合って役を作り上げていきたいです。セロイは多くを語らない分、一言一言にすごく重みがあり、ついて行きたくなってしまう人。一緒に働く仲間の事を大事にしていて彼らをとても信頼していますし、僕も共演する皆さんと信頼関係を築いていくことが大切だと思っています。 舞台という限られた空間の中で1シーン1シーンを丁寧に演じて、「もう1回観たい」と思っていただけるような作品を作っていきたいです。 チョ・グァンジン(原作) 舞台化の話を聞いて、とても嬉しかったです。ドラマに次いでミュージカルになることは初めての経験ですので、本当に嬉しく思います。 小瀧さんは韓国でも有名でたくさんのファンがいますので、私ももともと存じ上げていました。とてもハンサムな方なのでキャラクターが合うかなと心配でしたが(笑)、実際にお会いして男らしさを感じ、「大丈夫!」と確信しました。パク・セロイは真面目な正義感だけの人物ではなく、逆境の中でしなやかさ・柔らかさを持っている人物です。いろんな顔を持つセロイを小瀧さんの解釈で演じていただき、彼に新たな価値観と魅力を与えていただければと思います。日本で拝見出来ることを楽しみにしています! Story 父(浅野雅博)の仕事の都合で引っ越した高校生パク・セロイ(小瀧望)。転入した学校で同級生のチャン・グンウォン(秋沢健太朗)が酷いいじめを行っているのを見て、思わず殴ってしまう。そのグンウォンは、セロイの父が勤める国内最大手飲食チェーン〈長家〉の会長チャン・デヒ(佐戸井けん太)の長男だった。セロイはわずか1日で退学し、父も会社を辞めることに。 数日後、セロイは気になっていた1日だけの同級生スア(梅澤美波/川口ゆりな)に道で偶然出会い、成り行きで気持ちを打ち明けることに。そこに、父が事故で亡くなったとの知らせが入る。グンウォンが乗ったバイクに轢かれたと分かり、怒りを止められないセロイ。グンウォンに暴力を振るい、刑務所に収監されてしまう。 復讐を誓ったセロイは出所から7年後、働いて貯めた資金をもとに、梨泰院で飲食店を開いていた。そして、彼に興味を持ち追いかけてきた天才でソシオパスのイソ(和希そら/sara)、セロイに人生を救われたヒョニ(土井ケイト)とスングォン(吉田広大)、グンウォンの弟でイソに想いを寄せるグンス(新原泰佑)らと共に、成功を目指して駆け上がっていく──。 ミュージカル『梨泰院クラス』 原作:チョ・グァンジン「梨泰院クラス」(KAKAO WEBTOON Studio) 脚本:坂口理子 歌詞・構成:イ・ヒジュン 音楽:ヘレン・パーク 演出:小山ゆうな 製作:東宝 出演 パク・セロイ 小瀧望 チョ・イソ(Wキャスト) 和希そら/sara オ・スア(Wキャスト) 梅澤美波/川口ゆりな チャン・グンス 新原泰佑 マ・ヒョニ 土井ケイト チェ・スングォン 吉田広大 チャン・グンウォン 秋沢健太朗 パク・ソンヨル 浅野雅博 チャン・デヒ 佐戸井けん太 公式サイト:https://www.tohostage.com/itaewonclass/ -
ミステリーランキング2冠の小説を山田裕貴×伊藤沙莉×染谷将太×渡部篤郎で映画化「爆弾」
2025年1月21日〈このミステリーがすごい! 2023年版〉(宝島社)と〈ミステリが読みたい! 2023年版〉(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で1位となった呉勝浩の同名小説を、キャストに山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎を迎え、「キャラクター」「帝一の國」の永井聡監督により映画化した「爆弾」が2025年公開。超特報映像が到着した。 酔って自販機と店員に暴行を加え、警察に連行された中年男“スズキタゴサク”。霊感が働くという彼は、秋葉原を皮切りに都内各所で爆弾が1時間おきに3度爆発すると予告する。そして刑事たちの問いかけをかわしながら、爆弾をめぐるクイズを出し始めるのだった。スズキタゴサクおよび“爆弾”の正体とは……? スズキと対峙する交渉人・類家役を山田裕貴、爆弾探しに奔走する巡査・倖田役を伊藤沙莉、スズキの過去に迫る刑事・等々力役を染谷将太、類家の上司である清宮役を渡部篤郎が務める。取調室での“謎解きゲーム”と東京中を駆け巡る捜索劇が交錯したミステリー・アクションに注目だ。 https://www.youtube.com/watch?v=SsXKD5CNg6I 〈コメント〉 山田裕貴 撮影は始まっています 原作、完璧でした なんだ、この面白さは…と この完成形を映画に落とし込み 足りないものはないか、 なにか見落としはないか、 と日々戦っています 性善説、性悪説、語り出したら キリがないとは思います 環境によって、自分の心の傷によって 人はいくらでも歪んでいく それを誰かのせいにせず 受け止めて、 乗り越えていけるか… 僕は当て書きかと思うくらい 自分が生きるキャラクターの気持ちに 寄り添ってしまいました この世を憂い、人を信じすぎ 人に悲しんだ そして、自分が自分を生きること、 光にも闇にも嘘をつかない 僕が生きるその人は 人から見れば歪んでいるし、強いのかなと 素晴らしい監督、キャスト、スタッフの皆さんで日々戦っています あとは自分がこのキャラクターを捕まえられるか どうか皆様がこんな世の中に 真心を持って立ち向かおうと想える 希望の作品になりますよう 伊藤沙莉 読みはじめてから その手が止まらず 本当にあっという間に 読み進めてしまいました。 感情がぐちゃぐちゃになりました。 矢吹と倖田のコンビが とても好きだったので 倖田を、演らせていただけることが 本当に嬉しいです。 そんなこと 思っている余裕は 本当は全然ないのですが キャストの皆さんが演じられる 全ての役がどうしても楽しみです。 私はとにかく頑張ります。 私が、すべきことをします。 染谷将太 先行き読めぬ、ヒリヒリとした台本を手にした時、心震えました。そして等々力として、素敵なスタッフ・キャストの皆様とこの大事件に参加させてもらえることの嬉しさを胸に、静かに、そして激しく、撮影に入らせて頂きました。 いつの時代でも、人は悪魔を前にした時、人間の業を考えさせざるを得ないのではないでしょうか?登場人物全員の業が垣間見え、善と悪の欲が炙り出された時、映画館を訪れて頂いた皆さんの業も炙り出されるかもしれません。この刺激たっぷりで濃厚なエンターテインメント『爆弾』を是非楽しみにして頂けたら幸せです。 渡部篤郎 良い作品を作り上げようとする意識が強く感じられる現場であり、緊張感のある日々を過ごす中で心地よい疲労を覚えています。私が演じる清宮は、スズキタゴサクと交渉し対峙する役どころです。キャリアや出自が全く異なる二人の、相容れない空気感を表現できればと思いながら演じています。 本作は素晴らしい原作を基にしたものであり、黒澤明監督の『天国と地獄』のような、高尚なエンターテイメント性に特化した稀有な作品です。本物の映画になるのではないかと確信しています。ぜひご期待ください。 永井聡(監督) 心の中に、誰しもが抱えている爆弾。例えば過去の消したい記憶、或いは隠しているが自分の中に潜んでいる悪意、そういう人間の闇を映した映画にしたいと思いました。役者陣がとても素晴らしい演技をしています。原作の重厚感を表現する為こんなにも役者達と話し合い、掘り下げたのは初めてです。その熱量が伝われば幸いです。何卒。 岡田翔太(企画・プロデューサー) はじめてこの企画を監督に持って行った時、ただ“楽しい”“おもしろい”だけじゃない『本物の映画』を届けたい。 そうお伝えしました。脚本作りも苦労し、何度も意見を交わし合いながら準備を積み上げ、 撮影も日々高次元な議論をしながら進んでいます。 断言しますが、私が1枚の企画書と共に想像していた世界を既に超えています。 これは凄い作品になる、そんな予感をひしひしと感じます。ご期待下さい。 「爆弾」 出演:山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎 原作:呉勝浩「爆弾」(講談社文庫) 監督:永井聡 配給:ワーナー・ブラザース映画 ©表記:呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会 公式サイト:bakudan-movie.jp