れから始まるものでの検索結果

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  •   「エドワード・ヤンの恋愛時代」の4Kレストアを記念し、〈エドワード・ヤン監督特集〉が8月18日(金)より千葉県柏市のキネマ旬報シアターで限定開催される。 上映作は、盟友の侯孝賢を主演に迎えた初期作「台北ストーリー」(1985)、それまでと異なるアプローチで描いた「エドワード・ヤンの恋愛時代」(1994)、そして遺作にして集大成「ヤンヤン 夏の想い出」(2000)の3本(「ヤンヤン〜」は35mmフィルムで上映)。台北の街の変貌とともにエドワード・ヤンの軌跡を辿る貴重な機会となる。   「台北ストーリー」 家業を継いだ元野球選手アリョンと、不動産会社に勤めるアジン。幼なじみの二人はなんとなく恋人関係を続けていた。そんな中、勤務先が買収されたことでアジンは解雇されるが……。 監督:エドワード・ヤン 出演:ツァイ・チン、ホウ・シャオシェン、ウー・ニェンチェン 1985年/台湾/119分 ©3H productions ltd. All Rights Reserved   「エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版」 経営する会社の業績がすぐれないモーリーは、婚約者アキンとの仲も不調。親友のチチはモーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとの雲行きが怪しい。そんな折、盗作問題が浮上した舞台演出家のバーディが、モーリーに助けを求めるが……。 監督:エドワード・ヤン 出演:チェン・シャンチー、ニー・シューチュン、ワン・ウェイミン 1994年/台湾/129分 ©Kailidoscope Pictures   「ヤンヤン 夏の想い出」 8歳のヤンヤンは、祖母、両親、姉と台北のマンションで暮している。祖母が脳卒中で昏睡状態に陥ると、家族の空気は一変。母は看病に疲れて家出し、父は昔の恋人と再会、姉は恋に煩う。そんな家族をヤンヤンは冷静に見守り……。 監督:エドワード・ヤン 出演:ウー・ニェンチェン、エレン・ジン、イッセー尾形、ジョナサン・チャン、ケリー・リー 2000年/台湾・日本/173分 ©1+2 Seisaku Iinkai   上映日程 「エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版」 8/18(金)~終了日未定 「ヤンヤン 夏の想い出」(35mmフィルム上映) 8/19(土)・8/20(日) 「台北ストーリー」 8/21(月)~8/25(金) ※上映時間は決まり次第、キネマ旬報シアター公式ホームページで発表 ※4K作品は2Kで上映 【キネマ旬報シアター】 〒277-0842千葉県柏市末広町1-1 TEL:04-7141-7238 (柏高島屋ステーションモールS館1階/JR柏駅、東武柏駅改札より徒歩2分) スクリーン1:160席  スクリーン2:148席  スクリーン3(35mm):136席 公式HP:http://www.kinenote.com/main/kinejun_theater/home/ Twitter:https://twitter.com/kinejun_theater  Instagram:http://instagram.com/kinejuntheater/
  •   「禁じられた遊び」(9月8日公開)主演の重岡大毅(ジャニーズWEST)と、「忌怪島/きかいじま」(公開中)主演の西畑大吾(なにわ男子)。両者が語り合うコラボ動画の第2弾〈西畑大吾の“映画島/えいがじま”〉が解禁された。     6月に公開された第1弾動画〈重岡大毅の“禁じられた映画ショー”〉から立場を変え、今回は西畑がMCで重岡がゲスト。重岡がW主演の一人としてホラーに初挑戦した「禁じられた遊び」についてたっぷり語る。 一足先に鑑賞した西畑から「めっちゃ怖かった」という感想が飛び出すと、重岡は「よっしゃ!」と大喜び。そして、ファーストサマーウイカが演じた “祓えない・倒せない・何度でも蘇る” 美雪の凄さ、中田秀夫監督のアドバイス、作品テーマの《嫉妬》へと話題が及ぶ。 さらに「(魔法の呪文である)エロイムエッサイムを唱えて蘇らせたいものは?」という質問では、重岡・西畑の貴重な青春時代が垣間見え、ファンは見逃せない。     「禁じられた遊び」  出演:橋本環奈、重岡大毅(ジャニーズWEST) 堀田真由、倉 悠貴、正垣湊都、猪塚健太、新納慎也 ・ MEGUMI、清水ミチコ、長谷川 忍(シソンヌ)、ファーストサマーウイカ 監督:中田秀夫 企画・プロデュース:平野隆 プロデューサー:小杉宝、岡田有正、大脇拓郎、田口雄介  脚本:杉原憲明 配給:東映 PG12 ©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会 https://kinjirareta-asobi.jp/ @kinjirareta_asb(https://twitter.com/kinjirareta_asb)
  •   巨匠エドワード・ヤンの青春群像劇「エドワード・ヤンの恋愛時代」(1994)が、4Kレストア版で8月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかで全国公開される。また同監督作「牯嶺街少年殺人事件」(1991)が、8月11日(金・祝)より1週間限定で、TOHOシネマズ シャンテにて上映中だ。 8月11日には「エドワード・ヤンの恋愛時代」と「牯嶺街少年殺人事件」の一挙上映イベントで、「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督と「あのこは貴族」の岨手由貴子監督によるトークショーが行われた。     20代前半に初めて見たエドワード・ヤン作品が「ヤンヤン 夏の想い出」(2000)だったという濱口監督。同作について「素直におもしろいと思えるエドワード・ヤン作品であり、僕にとってのエドワード・ヤン映画の入り口になってくれた作品、そして映画好きになっていくうえでの入り口にもなった作品」だと述べた。 エドワード・ヤン作品の入り口は「牯嶺街少年殺人事件」だったという岨手監督は「とにかくすごいものを見た(と思った)。でもレンタルしたVHSで見たのであまりよく見えなくて分からない部分もたくさんありました。でもとにかくすごいことだけは分かる、という映画体験でした。『恋愛時代』は『牯嶺街少年殺人事件』ほどの衝撃はなかったけど、見返すごとに年々好きになっていくというか、大人になるにつれて、エドワード・ヤン作品のなかでも好きな一作になりました」と語る。   [caption id="attachment_28429" align="aligncenter" width="850"] 「エドワード・ヤンの恋愛時代」 © Kailidoscope Pictures[/caption]   自身の作品づくりに与えた影響について、濱口監督は「映画を撮るうえで、だんだん影響を受けていくのを感じます。いちばんはカメラの置き方、視点の見つけ方ですね。どこにカメラを置いたら豊かになるか、『映画にならないな』と思いながら暮らしているこの街の、どこだったら映画になるのか。ヤン監督の作品は、空間のなかで人物が生きていて、空間そのものが人物の構造にも影響を与えている。人間関係だけじゃなくて、街自体を描くことを自分の映画でもやりたいなと思っています」 岨手監督は、「おこがましい話ですが、実は『あのこは貴族』は『恋愛時代』をかなり意識して作った作品です。都市のなかで、登場人物たちが明らかに東京でしかありえない人間関係、暮らしをしていて、その街に馴染んでいるのではなく、どこか浮遊している感覚だったり、ちょっとした摩擦や亀裂が登場人物たちと街のあいだに生まれていることを表現できないだろうかと考えた時に、『恋愛時代』が参考になりました」   [caption id="attachment_28432" align="aligncenter" width="850"] 「牯嶺街少年殺人事件」 ©1991 Kailidoscope[/caption]   4Kレストア版で再見しての印象について、濱口監督は「(はっきりと)見えるようになりましたよね、みんな顔が分かる(笑)。実は『牯嶺街少年殺人事件』と『恋愛時代』は出演俳優が共通しているんですけど、数年前の『牯嶺街少年殺人事件』のデジタル・リマスター版と、今回の『恋愛時代』4Kレストア版を見てようやくそれが分かりました。また声もとても印象に残りましたね。喧嘩をしているシーンの痛い感じや、暗い場面での親密な二人だけの空間で発せられる声が如実に描かれていて、前に見た時よりすべてが自分の心に届くような気がします」 岨手監督は「前にDVDで見た時は、単純に見えなくて登場人物を混同していました(笑)。そのくらい全然違う印象でした。歩道橋で義理の兄が一人で下を眺めるシーンがあるのですが、DVDで見た時はあまり印象に残ってなかったんです。でも今回レストア版であのシーンを見たとき、『あっ、この映画は基本二人、カップリングで構成されているんだ』と気づき、一人になる瞬間が鮮烈に感じられたんです。二人でいるのに何か気持ちが寄り添えきらない人たちのカップリングがずっと描かれるからこそ、一人になった時ポジティブな気持ちではないはずなのに、どこか清涼感を感じる気がしました」 最後に濱口監督は「大学院の時に大視聴覚教室で『牯嶺街少年殺人事件』を見て、自分の映画人生が変わった瞬間だった。こんな映画が存在するのか、と。世界そのものが映っているという感覚をもちました。それがいま自分が映画をやるモチベーションになっています」、岨手監督は「『牯嶺街少年殺人事件』も『恋愛時代』もわかりやすい映画ではないが、よく分からなかったらもう一度見ていただけたらと。何回も見るうちに自分の脳内解釈も変わってくるし、人生観も変わってくる。そういった体験をさせてもらえること自体が、私は映画を見る一つの価値だと思います」と会場に語りかけた。     「エドワード・ヤンの恋愛時代」 監督・脚本:エドワード・ヤン 出演:ニー・シューチュン、チェン・シァンチー、ワン・ウェイミン、ワン・ポーセン 原題:獨立時代 英題:A Confucian Confusion 1994 年/台湾/1:1.85/5.1ch/129 分 字幕翻訳:樋口裕子 日本語字幕協力:東京国際映画祭 配給:ビターズ・エンド ▶︎ 「エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版」予告編と濱口竜介監督のコメント到着
  •   『面白南極料理人』『賭けからはじまるサヨナラの恋』などのドラマ作品を手掛けてきた有働佳史監督が、蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作の共演で、崖っぷちの女優と若手ディレクターが居場所を見つけるまでを描いた「女優は泣かない」が、12月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。     スキャンダルで女優の仕事を失った梨枝は、ドラマ部を志望する若手ディレクターの咲と共に、“女優が生まれ故郷の熊本で素顔を見せる” 密着ドキュメンタリーの撮影に渋々ながら臨む。それぞれ女優復帰と部署異動を願う崖っぷちの二人は衝突し、家族の問題や才能の限界など厳しい現実に直面。それでも過ちやコンプレックスを乗り越え、自身の居場所やルーツを発見していく──。 コロナ禍で撮影中断に見舞われながらも、“故郷の熊本・荒尾で撮る” という執念のもと、企画立案から実に6年をかけて完成させた有働監督。これが初の長編映画となる。   〈コメント〉 蓮佛美沙子 「こんなに面白い作品のオファーをもらえるなんて、なんて幸運なんだろう」。脚本を読み終わった瞬間にそう思い、「絶対にやりたい」とマネージャーさんに興奮しながら連絡した時のことを、今でもよく覚えています。 本当に、宝物のような日々でした。映画の神様に祝福されているような、たくさんの奇跡と出会いました。 この映画がたくさんの人に届きますように。そして、タイトルの意味を、梨枝のあと一歩の覚悟を、受け取ってもらえますように。心から願っています。 伊藤万理華 咲として、蓮佛さん演じる梨枝を追い続けた日々でした。 熊本の広大な景色を背に、どうしようもないめちゃくちゃな、ほぼ喧嘩の掛け合いがずっと楽しかったです。 慣れないカメラの重さで常に腕が筋肉痛でしたが、撮影中はそれも忘れるくらい夢中になって撮り続けていました。 カメラ越しで見た梨枝の強さと弱さ、凛としたあの横顔がずっと頭から離れません。美しかったです。 上川周作 地元のタクシー運転手で蓮佛さん演じる園田梨枝の同級生・猿渡拓郎(さるたく)役を演じました。 さるたくは少しお節介な所がありますが人懐っこくて純粋で明るくて。 撮影が終わった今でもさるたくと友達になりたいな、と思うくらい親しみを感じていました。 現場は熱量がとても高く、みんな一丸となって撮影することができました。 沢山のみなさまに、スクリーンでご覧いただけたら嬉しいです! 有働佳史監督 元々、地元で映画を撮るために始めたこの仕事でしたが、色々と遠回りをしてしまい、だいぶ時間がかかってしまいました。その間、幾度となく心が折れかけましたが、地元の皆さんや、キャスト、スタッフ、また仕事では直接関わっていない友人たちの力を大いにお借りして、なんとか大望を実現することができました。 この映画は、スキャンダルで仕事を失った「女優・梨枝」が、テレビ局の「AD・咲」とともに、地元で復帰仕事のドキュメンタリー撮影に挑みながら、人生のリスタートを切るという内容です。 コロナ禍を経て、不要不急という言葉が定着しました。エンターテインメントの世界は、それこそ、不要不急の代名詞のように扱われてきました。結局は、たかがエンターテインメント。無くてもいいものかもしれません。しかし、それでもエンターテインメントの可能性を信じ、この仕事に「命」をかけている人間たちがいます。 この映画を通して、そのことを少しでも多くの人に知って頂ければ嬉しいですし、リスタートを切ろうとする人の背中を押す一助になれたら本望です。 また、本作は、エンターテインメント制作の裏側を通して「人生のリスタート」を描きつつ、同時に、誰しもが抱える「仕事と家族、どちらが大事なのか?」という普遍的な命題もテーマにしています。 「どこかの誰かの物語」ではなく、「いつかの自分の物語」として、様々な境遇の人々に楽しんで頂けるものを作ったつもりです。 是非とも、一度劇場に足を運んで頂けますと幸いです。   「女優は泣かない」 監督・脚本:有働佳史 出演:蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作 配給:マグネタイズ 配給協力:LUDIQUE ©2023「女優は泣かない」製作委員会 公式サイト:http://www.joyuwanakanai.com
  •   バンド・デシネ作家バスティアン・ヴィヴェスの『年上のひと』を原作に、新鋭シャルロット・ル・ボン監督が少年と少女の “忘れられないひと夏” を描き、第75回カンヌ国際映画祭監督週間に出品、第58回シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)を受賞した「ファルコン・レイク」が、8月25日(金)より渋谷シネクイントほかで全国順次公開。著名人コメントとイラストが到着した。     コメント(順不同・敬称略) よその家族の旅にまざったみたいに親密な映像。自然界の光と音、暗闇と静寂がすばらしい! 微妙な年齢の子供たちにだけ見える世界の姿があることを、ひさしぶりに思いだした。 ──江國香織(小説家) 形作られる前の若き2人が、寄り添う姿が痛々しくもとても良かった。2度と無いであろう、かつての自分の心情を思い出し、胸がギュっと熱くなりました。 ──MEGUMI(女優/プロデューサー) 大人でもなく、子どもでもなく。そのあわいを揺蕩う少年少女の放つ光は、危うく、儚く、美しく。繊細な彼らの心の動きが、16mmのフィルムで仄暗くノスタルジックに切り取られる。おとなになるって、なんて残酷なんだろう。 こんな不穏で不安で眩しい夏を、忘れられるわけがない。 ──宇垣美里(フリーアナウンサー/女優) 避暑地の湖畔、自然の豊かさと漂う不穏の中で 子どもと大人の間にいる2人の「閉じ込めてしまいたい夏」を見た気がしました。 ──たなかみさき(イラストレーター) [caption id="attachment_28397" align="aligncenter" width="850"] たなかみさき氏イラスト[/caption] ひと夏の青年の淡い恋、などではなく 生と死 ここに自分の身体や心が在るということは 一体どういうことなのだろうと 見えない湖のなか彷徨うような夏だった ──枝優花(映画監督・写真家) 特別な関係だからこそ生まれるコミュニケーション。 地面から数センチ浮いているような気持ちや、目をこらしても何ひとつ見えない真っ暗な心の距離。 まだなにものでもない若さを持て余しながら過ごすヴァケーションが焼き付いた青春映画。 ──川辺素(ミュージシャン/ミツメ) 美しく甘酸っぱい、青春映画……そう思っていたら、たちまち鳥肌が止まらなくなるような衝撃のラストが待ち受けていた。開いた口も塞がらないまま見届けながら、いままでの2人の会話を反芻して、すべてがそのラストまでの伏線だったことを思い知る。 多かれ少なかれ、人は誰でも子どもから大人へ成長するときには痛みを伴うもの。自分にとってはどんなものだったか。今一度、思い出してみたくなった。 ──瀬戸あゆみ(モデル/Dear Sisterhoodディレクター) 男の人と結婚して、男の子を育てて、もしかしてと少しわかってきたことがあった。この映画を観ながらそれが確信に変わりかけていたところに、そんな感受性では消化させてくれないというホラー体験をさせてもらった。 これこそが、この少年たちの夏の追体験なのかもしれません。こんな映画体験初めてでした。美しい夏で終わらせてくれよ。 ──青柳文子(俳優/モデル) 白黒の乾いた筆致で描かれた原作の世界が、ロケーションを変え、まるで別の感触の作品に生まれ変わった。 16ミリフィルム撮影のニュアンスに富んだ緊張感ある映像が、少年と少女の孤独と連帯を鮮やかに浮き立たせる。 ──原正人(フランス語翻訳家) 湖畔の水面を撫でる風が、暗闇に浮かび上がるシーツの白さが、思春期特有の仄暗い官能を運んでくる。 少年と少女の間に生まれる、恋とも友情とも言えない絆の行く末が鮮烈だ。 ──山崎まどか(コラムニスト) 思春期に特有の、恋や性や、未知のものへの憧れ、戸惑い。 そして誰にでも訪れる、少し背伸びした季節との別れ。 その最後の瞬間が、これほどまで儚く、切なく描かれるなんて。16mmフィルム、スタンダードサイズの映像は、この物語をただの甘美な青春劇にはしない。 ──門間雄介(ライター/編集者) 「幽霊は水辺に出やすい」と俗にいうが、これは避暑地の湖畔を舞台にした、恋と夏のゴーストに魅入られた少年と少女の物語。ピクチャレスクなシーンがジグソーパズルのようにすべてはまったラストシーン、背中に冷たい汗が一筋ツーッと走った。 ──青野賢一(文筆家/選曲家) 湖畔のコテージ、年上の人、背伸びして飲むワイン。バカンス映画らしいモチーフが揃っていても、どこか手触りが違う。 この映画には大人たちがこれまで見ないふりをしてきたものが映り込んでいるのだ。 わたしたちはきっと、子ども期を経て大人になることを受け入れるまでの猶予期間、危うかったあの頃の幻影をいつまでも追い続けている。それに気がついたとき、背筋は冷え鼻の奥にツーンと刺激が走った。 深入りしてはいけないような、初めての感覚だった。 ──奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)     Story もうすぐ14歳の少年バスティアン(ジョゼフ・アンジェル)は、母(モニア・ショクリ)の友人ルイーズのもとでひと夏を過ごすため、一家でケベックの湖畔にあるコテージへ。そして自然に囲まれた日々の中、ルイーズの娘であり、メランコリックで大人びた3つ年上のクロエ(サラ・モンプチ)に惹かれていったバスティアンは、彼女を振り向かせようと幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くが……。   © 2022 – CINÉFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI 配給:パルコ ▶︎ 恋が何かも知らない、思春期のひと夏。シャルロット・ル・ボン監督「ファルコン・レイク」

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