永田雅一の関連作品 / Related Work

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  • 長い鼻

      「白い山脈」と同じスタッフが、インドへ半年余にわたってロケした、インド象の一族が登場する、長編動物劇映画。
    • 神秘の国インド

      「長い鼻」撮影のためインドに長期滞在した今村貞雄監督以下のスタッフが、インド各地の珍しい風物や習俗を撮影した5巻ものである。古い歴史を持つこの国は、東洋と西洋に与える影響の大きさからいって、文化発達史を研究する上に重要な宝庫である。また新しいインドは世界の平和を保つ新勢力の盟主たる国だ。この作品は旅行者の気軽さで見て廻ったものにすぎないが、美しいカラー撮影は名所絵葉書よりはるかに楽しく、多くの興味と価値がある。マハーバリブラモの遺跡やヒンズー教の寺院カジュラホなどに大志ボンベイ大学や新しい近代建築物、ガンジス河でのヒンズー教徒の水浴という古い習慣に対してネール首相臨席の祝祭典のパレードという新興独立国らしい新生面が対照的に出現する。
    • 命を賭ける男

      「遊侠五人男」の八尋不二のオリジナル・シナリオを、同じく「遊侠五人男」の加戸敏が監督、「江戸っ子祭」の牧田行正が撮影した娯楽時代劇。主演は「忠臣蔵(1958)」の長谷川一夫、「天竜しぶき笠」の山本富士子、「旅は気まぐれ風まかせ」の市川雷蔵、「愛河」の川口浩。ほかに浦路洋子、近藤美恵子、田崎潤などが出演。色彩は大映カラー。
    • 愛河

      富田常雄の平凡連載小説の映画化。「弥次喜多道中記」の笠原良三が脚色し、「母(1958)」の田中重雄が監督、「悲しみは女だけに」の中川芳久が撮影した。出演者は「忠臣蔵(1958)」の川口浩、若尾文子、川崎敬三、菅原謙二、「ふり袖纏」の角梨枝子、他に北原義郎、三宅邦子、柴田吾郎、穂高のり子など。色彩は大映カラー。
    • 天竜しぶき笠

      「忠臣蔵(1958)」の共同脚本を執筆した渡辺邦男と松村正温のオリジナル・シナリオを、「忠臣蔵(1958)」の渡辺邦男が監督する股旅映画。撮影も同じく「忠臣蔵(1958)」の渡辺孝。主演は「忠臣蔵(1958)」の鶴田浩二、山本富士子、梅若正二。岩井半四郎、浜世津子、美川純子、清水元らが助演。色彩は大映カラー。
    • 忠臣蔵(1958)

      大映創立十八年を記念して作られた忠臣蔵。渡辺邦男、八尋不二、民門敏雄、松村正温と四人で共同執筆した脚本を「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の渡辺邦男が監督、渡辺孝が撮影をそれぞれ担当した。出演は内蔵助の長谷川一夫を筆頭に、鶴田浩二、菅原謙二、山本富士子、京マチ子、市川雷蔵、根上淳、淡島千景、三益愛子、川口浩等々のオールスター・キャスト。色彩は大映カラー。
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    • 氷壁

      朝日新聞連載の井上靖の同名小説の映画化。「悲しみは女だけに」の新藤兼人が脚色し、「暖流(1957)」のコンビ増村保造が監督、村井博が撮影した。主演は「春高楼の花の宴」の山本富士子、上原謙、「母(1958)」の菅原謙二、「江戸っ子祭」の野添ひとみ。その他、川崎敬三、山茶花究、浦辺粂子などが出演している。色彩は大映カラー。大映ビスタビジョン方式。
    • 母(1958)

      「母つばめ」の笠原良三のオリジナル・シナリオを、「東京の瞳」の田中重雄が監督、「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」の高橋通夫が撮影した母性愛映画。主演は「くちづけ(1957)」の三益愛子、「有楽町で逢いましょう」の京マチ子、菅原謙二、「大都会の午前三時」の根上淳、川口浩「東京の瞳」の船越英二など。ほかに、見明凡太朗、小野道子、角梨枝子、川上康子、志村喬、若尾文子、鶴田浩二、三宅邦子、山本富士子らが大挙助演。
    • 江戸っ子祭

      「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」の共同執筆者の一人小国英雄のオリジナル・シナリオを、「有楽町で逢いましょう」の島耕二が監督し、「銭形平次捕物控 八人の花嫁」の牧田行政が撮影した時代劇。主演は「遊侠五人男」の長谷川一夫、「有楽町で逢いましょう」の川口浩、「白い悪魔」の野添ひとみ。ほかに林成年、角梨枝子、中村鴈治郎など。色彩は大映カラー。
    • 春高楼の花の宴

      小説新潮に連載された川口松太郎の『王女の琴』の映画化「鳴門秘帖(1957)」の衣笠貞之助が脚色監督した。脚色には相良準も加わり、撮影担当は「駐在所日記」の渡辺公夫。主演は「柳生武芸帳 双龍秘劔」の鶴田浩二、「東京の瞳」の山本富士子、「有楽町で逢いましょう」の小野道子。助演は芥川比呂志、滝沢修、上原謙、穂高のり子、南左斗子など。
    • 遊侠五人男

      オール読物所載の川口松太郎の原作を八尋不二が脚色、「雪の渡り鳥」の加戸敏が監督した股旅もの。撮影は「森の石松(1957)」の武田千吉郎。主演は「雪の渡り鳥」の長谷川一夫、「月姫系図」の市川雷蔵、阿井美千子、田代百合子、「清水港喧嘩旅」の勝新太郎、「桃太郎侍(1957)」の木暮実千代。それに梅若正二、中村玉緒、近藤美恵子、黒川弥太郎。色彩は大映カラー。
    • 銭形平次捕物控 八人の花嫁

      野村胡堂の原作を「地獄花」の伊藤大輔が脚色し、「不知火頭巾」の田坂勝彦が監督した銭形平次捕物シリーズ作品。撮影は「鬼火駕篭」の牧田行正。主演は「雪の渡り鳥」の長谷川一夫、山本富士子、「新しい背広」の八千草薫。ほかに川上康子、阿井美千子、黒川弥太郎、榎本健一、三田登喜子、楠トシエなど。色彩は大映カラー。
    • 東京の瞳

      明星に連載の川口松太郎の小説を原作に「誓いてし」の舟橋和郎と「九時間の恐怖」(共同脚本)の星川清司が脚色、「真昼の対決」の田中重雄が監督した恋愛メロドラマ。撮影は「地上」の中川芳久。主演は「夕凪」の若尾文子、「地上」の川口浩、「雪の渡り鳥」の山本富士子、「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」の船越英二、根上淳、「肌色の月」の千田是也。それに川崎敬三、叶順子、八潮悠子など。色彩は大映カラー。
    • 日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里

      かつて雑誌『少年倶楽部』に連載された山中峯太郎の『敵中横断三百里』の映画化。「どん底」のコンビ、黒澤明と小国英雄が共同で脚本を書き「稲妻街道」の森一生が監督、「青空娘」の高橋通夫が撮影した。主演は「青空娘」の菅原謙二、「暖流(1957)」の根上淳、船越英二、品川隆二、「花嫁立候補(1957)」の川崎敬三。ほかに北原義郎、高松英郎、石井竜一、柳永二郎など。
    • 地上(1957)

      大正初期の作家島田清次郎の同名小説を原作に「美徳のよろめき」の新藤兼人が脚色、「夜の蝶」の吉村公三郎が監督した文芸篇。撮影は「地獄花」の中川芳久。主演は「くちづけ(1957)」のコンビ川口浩と野添ひとみ、「太夫さんより 女体は哀しく」の田中絹代、「夜の鴎」の佐分利信、「ひかげの娘」の香川京子。ほかに川崎敬三、月田昌也、三宅邦子、新人安城啓子、小沢栄太郎、信欣三など。色彩は大映カラー。
    • 雪の渡り鳥

      長谷川伸の同名戯曲の映画化で、いわゆる鯉名の銀平を主人公とした股旅時代劇。同じ原作からこれまで衣笠貞之助によって「鯉名の銀平」(昭和八年)「月の渡り鳥」(二十六年)と二度も映画化されている。今回は「鳴門秘帖(1957)」の共同脚色者の一人、犬塚稔が脚色、「赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼」の加戸敏が監督した。撮影は「三日月秘文」の竹村康和。主演は「鳴門秘帖(1957)」の長谷川一夫(前作「月の渡り鳥」と同じ銀平の役)同じく山本富士子、「森の石松(1957)」の黒川弥太郎と阿井美千子、そのほか志村喬、小堀明男、清水元など。色彩は大映カラーで、大映初の「大映スコープ」版。
    • 冥土の顔役

      面白倶楽部連載の島田一男の原作を「透明人間と蠅男」のコンビ、高岩肇が脚色、村山三男が監督したスリラー活劇。撮影は「夜の蝶」の宮川一夫。主演は、「地獄花」の鶴田浩二、「誓いてし」の川上康子、「透明人間と蠅男」でデビューした毛利郁子。ほかに角梨枝子、高松英郎、穂高のり子、南左斗子、丸山修、見明凡太朗など。
    • 青空娘

      “明星”連戴、“ラジオ東京”連続放送劇である源氏鶏太の原作小説を「くちづけ(1957)」のコンビ白坂依志夫が脚色、増村保造(監督第二回)が監督した、一人の娘の物語。撮影は「九時間の恐怖」の高橋通夫。主演は「夕凪」の若尾文子、「穴」の菅原謙二、「稲妻街道」の品川隆二、「真昼の対決」の八潮悠子、「夜の蝶」の穂高のり子、川崎敬三、「愛すべき罪」の藤田佳子、「幻の馬」の子役岩垂幸彦など。色彩は大映カラー。
    • 鳴門秘帖(1957)

      大正十五年、大阪毎日新聞に連載された吉川英治の原作『鳴門秘帖』はこれまで度々映画化され、戦後も同じ大映が「甲賀屋敷」として長谷川一夫、山田五十鈴主演、衣笠貞之助監督で撮っているが今回も同じ衣笠貞之助が監督している。脚本は「稲妻街道」でコンビの衣笠と犬塚稔が書き、「大阪物語」の杉山公平が撮影した。主演は「銭形平次捕物控 女狐屋敷」の長谷川一夫。「稲妻街道」の市川雷蔵、「真昼の対決」の山本富士子「夕凪」の淡島千景、「赤銅鈴之助 新月塔の妖鬼」の林成年。色彩は大映カラー。
    • 真昼の対決

      小説倶楽部所載の「激情」から「銭形平次捕物控 女狐屋敷」の小国英雄が脚本を書き、「永すぎた春」の田中重男が監督「ふるさとの灯台」の渡辺公夫が撮影した大映ビスタビジョン、大映カラーで描くアクション・ドラマ。主演は「妻こそわが命」の菅原謙二、「夜の蝶」の山本富士子、八潮悠子、川崎敬三、「誘惑からの脱出」の角梨枝子、「危険な英雄」の志村喬、「ふるさとの灯台」の北原義郎。ほかに倉田まゆみ、東山千栄子、村田知英子、見明凡太朗、岸輝子、清水元、石黒達也、佐々木孝丸など。
    • 銭形平次捕物控 女狐屋敷

      野村胡堂の原作を「忘れじの午後8時13分」の小国英雄が脚色し、「刃傷未遂」の加戸敏が監督した。撮影は同じく牧田行正。主な出演者は「源氏物語 浮舟」の長谷川一夫、「怪猫夜泣き沼」の阿井美千子、「南蛮寺の佝僂男」の林成年、「弥太郎笠(1952)」の木暮実千代、「妻こそわが命」の若松和子、「残月講道館」の小野道子。ほかに黒川弥太郎、近藤美恵子、堺駿二、南左斗子、山茶花究、小堀明男、矢島ひろ子など。大映ビスタビジョン第三作。色彩は大映カラー。
    • 夜の蝶

      銀座の酒場に生きる女たちの激しい執念とペーソスを描いた“中央公論”所載の川口松太郎の小説を映画化した文芸篇。「流れる」の共同脚色者の一人、田中澄江が脚色し「大阪物語」の吉村公三郎が監督した。撮影は「朱雀門」の宮川一夫。主演は、「源氏物語 浮舟」の山本富士子、「地獄花」の京マチ子、「永すぎた春」の船越英二、「湖水物語」の近藤美恵子、八潮悠子、「曙荘の殺人」の川上康子。ほかに山村聡、小沢栄太郎、穂高のり子、芥川比呂志など。
    • 誘惑からの脱出

      原田光夫の原案を、「午後8時13分」の須崎勝弥と「女の肌」の島耕二が脚色し、同じく島耕二が監督、「女の肌」の高橋通夫が撮影した、大映ビスタビジョン現代劇第一作。主演は、「女の肌」の根上淳、「妻こそわが命」の若尾文子、「永すぎた春」の川口浩、「残月講道館」の高松英郎。ほかに角梨枝子、月田昌也、苅田とよみ、見明凡太朗など。色彩は大映カラー。
    • 弥太郎笠(1957)

      子母沢寛の原作を、「二十九人の喧嘩状」の八尋不二が脚色。監督は「朱雀門」の森一生、撮影は「大江戸人気男」の本多省三。主演は「二十九人の喧嘩状」の市川雷蔵、「曙荘の殺人」の木暮美千代、「赤胴鈴之助(1957)」の浦路洋子、「地獄花」の柳永二郎。ほかに、矢島ひろ子、夏目俊二、清水元、石黒達也など。白根一男と鈴木三重子が主題歌を吹き込んでいる。色彩は大映カラー。
    • 地獄花(1957)

      大映のビスタビジョン色彩映画第一作。(画面比率はタテ1対ヨコ2)。室生犀星の原作、『舌を噛み切った女』を「刃傷未遂」の伊藤大輔が脚色、監督、「忘れじの午後8時13分」の中川芳久が撮影した。主演は「おしどり喧嘩笠」の鶴田浩二、小堀明男「女の肌」の京マチ子、市川和子、ほかに南左斗子、柳永二郎、山村聡、舟木洋一など。
    • 永すぎた春

      婦人娯楽部連載の三島由紀夫の同名小説の映画化。婚約前の若き男女の恋愛とモラルを描く。「朝の口笛」の白坂依志夫が脚色、「駅馬車襲わる」の田中重雄が監督した。撮影は「朝の口笛」の渡辺公夫。主演は「満員電車」の川口浩、船越英二、「朱雀門」の若尾文子、「湖水物語」の八潮悠子、北原義郎。ほかに川崎敬三、角梨枝子、見明凡太朗、沢村貞子など。色彩は大映カラー。
    • 源氏物語 浮舟

      源氏物語「宇治十帖」に登場する浮舟をヒロインにした北条秀司の同名戯曲の映画化。「朱雀門」の八尋不二が脚色、「月形半平太(1956)」の衣笠貞之助が監督した。撮影は「母白雪」の竹村康和。主演は「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の長谷川一夫、「朱雀門」の山本富士子、市川雷蔵、「女優(1956)」の乙羽信子、「大阪物語」の中村鴈治郎、中村玉緒、三益愛子。ほかに夏目俊二、柳永二郎、浪花千栄子、浜世津子、橘公子など。色彩は大映カラー。
    • 女の肌

      西南戦争を背景に数奇な運命に操られる女の哀しさを描いた川口松太郎の原作を「慕情の河」の松田昌一が脚色し、「慕情の河」の島耕二が監督するメロドラマ。撮影は「いとはん物語」の高橋通夫。主な出演者は「踊子」のコンビ京マチ子と淡島千景、「忘れじの午後8時13分」の根上淳、ほかに北原義郎、潮万太郎、市川和子、南左斗子など。
    • 忘れじの午後8時13分

      前作「午後8時13分」に続いて同じく“平凡”所載菊田一夫原作「忘れじの午後8時13分」を「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の小国英雄が脚色し、「極楽島物語」の佐伯幸三が監督するメロドラマ。撮影は「続・銀河の都」の中川芳久。主なる出演者はコンビ「駅馬車襲わる」の根上淳と同じく川上康子、「大番」の加東大介、「朝の口笛」の品川隆二、ほかに北原義郎、三島雅夫、高松英郎、浜口喜博など。
    • 朱雀門

      川口松太郎の原作「皇女和の宮」(朝日新聞連載)より「新・平家物語 静と義経」の八尋不二が脚本執筆、「あばれ鳶」の森一生が監督した悲恋メロドラマ。撮影は「夜の河」の宮川一夫。主な出演者は「慕情の河」の若尾文子、「大阪物語」の市川雷蔵、「続・銀河の都」の山本富士子、「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の夏目俊二、「一夜の百万長者」の舟木洋一、ほかに東野英治郎、小沢栄、柳永二郎、滝花久子、三宅邦子など。
    • 大阪物語(1957)

      井原西鶴の『日本永代蔵』『当世胸算用』『萬の文反古』などのエピソードから故溝口健二が原作を書き依田義賢が脚色、これを溝口監督が手がけるところ、同監督の急逝により「四十八歳の抵抗」の吉村公三郎が変って監督する。撮影担当は「月形半平太(1956)」の杉山公平。主な出演者は「編笠権八」の市川雷蔵、「信号は赤だ」の勝新太郎、林成年、「嵐の中の男」の香川京子、「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の小野道子、「君を愛す」の三益愛子など。
    • 白い山脈

        ディズニーの長篇記録映画“自然の冒険”シリーズを配給する大映が、これに刺戟を受けて製作した日本アルプスの動植物の生態を描く長篇記録映画。製作者には永田雅一が自ら当り、戦後、「仔熊物語」などの動物映画を発表した今村貞雄を隊長とする十三名の大映日本アルプス撮影隊が二年間の努力の末、完成した。長野県大町市の山岳博物館が指導に当り富山大、信州大の動植物学者も情報提供など指導、協力した。
      • 踊子

        情痴の世界を描いて比類なき永井荷風の原作から「流れる」の田中澄江が脚色、「霧の音」の清水宏(1)が監督、「第三非常線」の秋野友宏が撮影を担当する。主な出演者は「世にも面白い男の一生 桂春団治」の淡島千景、「いとはん物語」の京マチ子、「スタジオはてんやわんや」の船越英二、「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の阿井美千子、ほかに藤田佳子、田中春男、穂高のり子など。
      • いとはん物語

        北条秀司の名古屋おどり“いとはん”より、「あこがれの練習船」の成澤昌茂が脚色、大映決入社第一回の伊藤大輔が久方ぶりに監督する文芸篇。撮影は「午後8時13分」の高橋通夫。アグファカラーの第二作。主な出演者は、「八月十五夜の茶屋」の京マチ子、「眠狂四郎無頼控」の鶴田浩二、「四十八歳の抵抗」の小野道子、「誰かが殺される」の矢島ひろ子、「高校生と殺人犯」の市川和子、「母白雪」の入江洋佑、「リンゴ村から」の梅若正義、「愛の海峡」の鶴見丈二、ほかに東山千栄子、加東大介、浦辺粂子のヴェテラン陣。
      • 銭形平次捕物控 まだら蛇

        御存じ銭形平次捕物控、大映カラーによって描く娯楽時代劇。野村胡堂の原作から伊藤大輔監督が脚本をかき、「逢いぞめ笠」の加戸敏が監督、「月形半平太(1956)」の牧田行正が撮影を担当する。主な出演者は「月形半平太(1956)」の長谷川一夫、「鬼姫競艶録」の美空ひばり、「君を愛す」の山本富士子、「霧の音」の木暮実千代、「あばれ鳶」の黒川弥太郎、ほかに堺駿二、山茶花究など。
      • 新・平家物語 静と義経

        吉川英治原作「新・平家物語」の今回は第三部。一代の名将源義経と絶世の佳人静御前との哀切きわまりない悲恋を大映カラーで描く。脚色は「曽我兄弟 富士の夜襲」の八尋不二、監督は「滝の白糸(1956)」の島耕二、撮影は「夜の河」の宮川一夫の担当である。主な出演者は、「日本橋」の淡島千景、「月形半平太(1956)」の菅原謙二、「天上大風」の香川京子、「四十八歳の抵抗」の船越英二、「続花頭巾」の勝新太郎、「霧の音」の上原謙、「月形半平太(1956)」の三益愛子、「午後8時13分」の水戸光子、他に浜口喜博、進藤英太郎、千田是也、見明凡太朗、永田靖、市川小太夫、羅門光三郎、東山千栄子。歌舞伎の中村鴈治郎が大映契約第一回出演する。
      • 霧の音

        相愛の男女が、三年目ごとの中秋名月に、信州高原の山小屋に再会を約しながら、遂に結ばれることなく終る愛情の悲劇。北条秀司が新国劇のために書下した戯曲から「祇園の姉妹」の依田義賢がシナリオ執筆、「母を求める子ら」の清水宏(1)が監督する。撮影は「折鶴七変化 (前後編)」の相坂操一。主な出演者は、「裸足の青春」の上原謙、「月形半平太(1956)」の木暮実千代、浜世津子、「午後8時13分」の藤田佳子、「愛の海峡」の川崎敬三、「弥次喜多道中」の江島みどり、他に柳永二郎、坂本武、見明凡太朗、浦辺粂子、浪花千栄子のヴェテラン陣。
      • 四十八歳の抵抗

        平凡なサラリーマンが十九歳の少女に魅せられて、現代の倫理と四十八歳の肉体に抵抗してゆくというロマンスグレーの心理を描く。石川達三の読売新聞連載小説を「のんき夫婦」の新藤兼人が脚色、「夜の河」についで吉村公三郎が監督する。撮影は「あさ潮ゆう潮」の中川芳久。主な出演者は「月形半平太(1956)」の山村聡、「嵐(1956)」の雪村いづみ、「日本橋」の若尾文子、川口浩、船越英二、「愛の海峡」の小野道子、他に杉村春子、村田知英子、石黒達也、三津田健などのヴェテラン。
      • 午後8時13分

        盲目の乙女由比子をめぐって、熱血青年譲二との甘くせつない純愛メロドラマ。“平凡”連載、文化放送連続放送劇菊田一夫の原作を「蜘蛛巣城」の小国英雄と「男の魂」の須崎勝弥が共同で脚色、「あさ潮ゆう潮」の佐伯幸三が監督、「母を求める子ら」の高橋通夫が撮影を担当する。主な出演者は「スタジオは大騒ぎ」の根上淳、「月形半平太(1956)」の川上康子、「あこがれの練習船」の北原義郎、三田隆、「愛の海峡」の藤田佳子、高松英郎、その他水戸光子、加東大介、三島雅夫、藤原釜足、柳永二郎、見明凡太朗など。色彩は日本最初のアグファ方式による大映カラー。
      • 月形半平太 花の巻 嵐の巻(1956)

        月さま雨が……お馴染の行友李風原作、月形半平太の大映カラーによる再映画化。脚本は衣笠貞之助と「折鶴七変化 (前後編)」の犬塚稔、「火花」に次いで衣笠貞之助が監督、「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」の杉山公平と「怪猫五十三次」の牧田行正が共同で撮影を担当。主な出演者としては「逢いぞめ笠」の長谷川一夫、三益愛子、「日本橋」の山本富士子、「弥次喜多道中」の市川雷蔵、久々の京マチ子、「惚れるな弥ン八」の菅原謙二、「あこがれの練習船」の川口浩、矢島ひろ子、「不知火奉行」の勝新太郎、林成年、三田登喜子、「スタジオは大騒ぎ」の川上康子、八潮悠子、高松英郎、「恋すれど恋すれど物語」の大河内傳次郎、「女囚と共に」の木暮実千代、「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」の黒川弥太郎、「忘れえぬ慕情 Printemps_a_Nagasaki」の山村聡、その他千田是也、山形勲、田崎潤、石黒達也など。
      • 日本橋(1956)

        妖しくも美しい女の恋の執念を描いた泉鏡花の名作を大映カラーにより再映画化。脚色は、「処刑の部屋」の和田夏十、監督も同じく市川崑、撮影は「魔の花嫁衣裳 (前後篇)」の渡辺公夫。主な出演は「鶴八鶴次郎」の淡島千景、「夜の河」の山本富士子、「涙」の若尾文子、「惚れるな弥ン八」の船越英二、「鶴八鶴次郎」の柳永二郎、「スタジオは大騒ぎ」の品川隆二、その他岸輝子、浦辺粂子、潮万太郎など。
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      • 夜の河

        伝統を誇る京染の世界に材を採り、一筋の恋に人生の真実を求めて生きる女の姿を描いた沢野久雄の原作を「女囚と共に」の田中澄江が脚色し、「嫁ぐ日」の吉村公三郎が監督、「赤線地帯」の宮川一夫が撮影を担当。主な出演者は「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」の山本富士子、阿井美千子、「婚約三羽烏」の上原謙、「惚れるな弥ン八」の小野道子、「スタジオは大騒ぎ」の川崎敬三、市川和子、他に夏目俊二、舟木洋一、星ひかる、山茶花究、東野英治郎、小沢栄など。
      • 銭形平次捕物控 人肌蜘蛛

        野村胡堂原作、銭形平次捕物控の大映カラー色彩による映画化である。江戸神田祭を背景に展開される刺青連続殺人事件。脚色は「宝島遠征」の小国英雄、監督は「刑事部屋」の森一生、撮影担当は「柳生連也斎 秘伝月影抄」の杉山公平。主な出演者は「鼠小僧忍び込み控」の長谷川一夫、「花頭巾」の市川雷蔵、山本富士子、阿井美千子、「折鶴七変化 (前後編)」の黒川弥太郎「滝の白糸(1956)」の近藤美恵子、「魔の花嫁衣裳 (前後篇)」の矢島ひろ子、ほかに堺駿二、夏目俊二、中村玉緒、入江たか子など。
      • 滝の白糸(1956)

        戦前戦後を通じいくたびか映画化された泉鏡花の名作を今回は色彩で描く。泉鏡化の原作を川口松太郎が劇化したものから島耕二が脚色「残菊物語(1956)」に次いで監督した。撮影は「残菊物語(1956)」の長井信一。時代考証には島耕二作品「金色夜叉」「馬賊芸者」の木村荘八が当る。主な出演者は「新婚日記 嬉しい朝」の若尾文子、「月の紘道館」の菅原謙二、「東京犯罪地図」の苅田とよみ、「現金の寝ごと」の近藤美恵子、キングレコードの若原一郎、その他沢村貞子、滝花久子、星ひかる、光岡龍三郎、見明凡太朗、潮万太郎等のベテラン陣。色彩は大映カラー。
      • 火花(1956)

        「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」の衣笠貞之助と、「見合い旅行」の相良準が共同で脚本を書き、同じく衣笠貞之助が監督。舞台をサーカスにとって、恋と友情の葛藤を描く。撮影は「宇宙人東京に現わる」の渡辺公夫。主な出演者は、「四人の誓い」の鶴田浩二、「浅草の灯」の根上淳と多々良純、「恋と金」の山本富士子、「東京犯罪地図」の高松英郎と船越英二、「しゃぼん玉親爺」の八潮悠子、「高校卒業前後」の市川和子など。なおシバタ・サーカスが総出演で協力している。
      • 残菊物語(1956)

        名優尾上菊之助の悲恋を描いた村松梢風原作の再映画化。今回は大映カラー総天然色で製作される。(前作は昭和十四年、溝口健二監督、花柳章太郎・森赫子主演、同年キネマ旬報邦画ベスト・テン第二位入賞)。前作同様、依田義賢が脚色を担当し、「虹いくたび」の島耕二、長井信一が監督、撮影を、それぞれ担当した。主な出演者は、「銭形平次捕物控 死美人風呂」の長谷川一夫、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人 (夫婦御円満の巻)」の淡島千景、「浅太郎鴉」の黒川弥太郎と市川小太夫・「腰元行状記」の阿井美千子、「東京犯罪地図」の見明凡太朗など。歌舞伎俳優の市川寿美蔵、嵐三右衛門、沢村訥升が特別出演している。
      • 赤線地帯

        「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」の共同脚色者の一人、成澤昌茂の脚本を、「新・平家物語」の溝口健二が監督、「俺は藤吉郎」の宮川一夫が撮影を担当した。主なる出演者は「虹いくたび」の若尾文子、京マチ子、川上康子、「母ふたり」の三益愛子、「幸福はあの星の下に」の木暮実千代、「大当り男一代」の進藤英太郎、「東京犯罪地図」の菅原謙二、「剣豪二刀流」の加東大介など。
        80
      • 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女

        週刊朝日連載の吉川英治の原作を「新・平家物語」の成澤昌茂、辻久一、「婦系図 湯島の白梅」の衣笠貞之助が共同脚色し、同じく衣笠貞之助が監督、「藤十郎の恋」の杉山公平が撮影を担当した。主なる出演者は「俺は藤吉郎」の長谷川一夫、「新女性問答」の京マチ子、「見合い旅行」の山本富士子、「くちづけ(1955)」第三話の高峰秀子、「虚無僧変化」の大河内傳次郎、「あばれ振袖」の進藤英太郎、「虚無僧変化」の黒川弥太郎など。色彩は大映カラー。
      • 珠はくだけず

        五人の兄妹と実業家の令嬢をめぐる恋愛メロドラマ。雑誌『平凡』連載の川口松太郎の小説を「獅子丸一平」の松山善三が松田昌一と共同脚色し「娘の人生案内」の田中重雄が監督、「東京暴力団」の長井信一が撮影を担当した。主なる出演者は「母笛子笛」の三益愛子、船越英二、「講道館四天王」の菅原謙二、「浅草の鬼」の根上淳、藤田圭子、「長崎の夜」の市川和子など。画家岩田専太郎が色彩監修に当る大映カラー。
      • 新・平家物語

        週刊朝日連載の吉川英治作「新・平家物語」を「楊貴妃」の依田義賢、成澤昌茂と辻久一が共同脚色し同じく溝口健二が監督にあたる大映カラー天然色映画。撮影は「天下を狙う美少年」の宮川一夫が担当、色彩は画家和田三造が監督した。主なる出演者は「踊り子行状記」の市川雷蔵、「あすなろ物語」の久我美子、「哀しき富士の白雪よ」の林成年、「リオの情熱」の木暮実千代、「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」の進藤英太郎、「幻の馬」の千田是也、新派の大矢市次郎など。
      • 幻の馬(1955)

        「お嬢さん先生」の島耕二と「皇太子の花嫁」の長谷川公之とが共同で執筆したオリジナル・シナリオを、島耕二が監督する大映カラー映画。撮影は「「春情鳩の街」より 渡り鳥いつ帰る」の高橋通夫、音楽は「悪魔の囁き」の大森盛太郎と島耕二の担当による。出演者は「娘の縁談」の若尾文子、「薔薇いくたびか」の北原義郎、見明凡太朗のほか、少年騎手の遊佐晃彦、本職の二本柳、山田騎手、荒木調教師などである。
      • 藤十郎の恋

        菊池寛の原作から「楊貴妃」の依田義賢が脚本を書き「花ざかり男一代」の森一生が監督する。撮影は「楊貴妃」の杉山公平、音楽は「おえんさん」の斎藤一郎の担当。「つばくろ笠」の長谷川一夫、「楊貴妃」の京マチ子、「あした来る人」の小沢栄、「八州遊侠伝 源太あばれ笠」の柳永二郎、「伊太郎獅子」の三田登喜子、猿之助劇団の女形市川松蔦などが出演する。
      • 楊貴妃

        大映と香港のショウ・ブラザース社との合作による大映カラー総天然色映画で、永田雅一、ランラン・ショウが製作に当る。白楽天の『長恨歌』にもとずいて香港の脚本家陶秦が書いたものを「七つの顔の銀次」の川口松太郎、「舞妓三銃士」の依田義賢、「明治一代女」の成澤昌茂が共同で書き直し、「近松物語」の溝口健二が監督に当り、撮影には「千姫(1954)」の杉山公平が当る。中国の時代考証家廬世候が美術の水谷浩と協力している。出演者は「春の渦巻」の京マチ子、「愛のお荷物」の山村聡、「浮雲」の森雅之、「お嬢さん先生」の南田洋子「近松物語」の小沢栄、「女給」の山形勲のほかに霧立のぼる、村田知英子、阿井美千子、進藤英太郎、石黒達也、杉村春子、村瀬幸子、信欣三などである。
      • 薔薇いくたびか

        小山いと子の原作を「次男坊判官」の衣笠貞之助と相良準が共同で脚色し、「川のある下町の話」の衣笠貞之助が監督にあたる。撮影は「火の驀走」の渡辺公夫。出演者は「月に飛ぶ雁」の若尾文子、「暁の合唱(1955)」の根上淳、「お嬢さん先生」の南田洋子、「麝香屋敷」の長谷川一夫、「楊貴妃」の京マチ子、「火の驀走」の山本富士子、「幸福を配達する娘」の菅原謙二、船越英二のほかに市川雷蔵、勝新太郎、林成年、村田知英子、市川和子、矢島ひろ子、三益愛子などのオールスター出演である。
      • 螢の光(1955)

        『平凡』連載の川口松太郎の原作を「新しき天」の笠原良三が脚色、「緑の仲間」の森一生が監督する大映カラー・総天然色映画。撮影は「火の女」の長井信一、音楽は「若い人たち」の伊福部昭。出演者は「勝敗」の若尾文子、菅原謙二、「真白き富士の嶺(1954)」の市川和子、「荒城の月(1954)」の船越英二ほか、東山千栄子、滝花久子、三宅邦子、矢島ひろ子、八潮悠子などである。
      • 近松物語

        近松門左衛門作の『大経師昔暦』を川口松太郎が劇化(オール読物所載「おさん茂兵衛」)し、それをもととして「忠臣蔵(1954)」の依田義賢が脚本を執筆、「噂の女」の溝口健二が監督に当る。撮影も同じく宮川一夫で、音楽は「千姫(1954)」の早坂文雄の担当。出演者は「銭形平次捕物控 幽霊大名」の長谷川一夫、「母の初恋」の香川京子、「君待船」の南田洋子、「新しき天」の小沢栄のほか、進藤英太郎、田中春男など。
        90
      • 千姫(1954)

        永田雅一の製作になるイーストマン・カラーの時代劇で、今後は大映カラーと称する。「花の白虎隊」の八尋不二の脚本を、「愛染かつら(1954)」の木村恵吾が監督する。撮影は「死美人屋敷」の杉山公平、音楽は「君死に給うことなかれ」の早坂文雄の担当である。出演者は「浅草の夜」の京マチ子がヒロインの千姫を演ずる外、「月よりの使者(1954)」の菅原謙二、「花の白虎隊」の峰幸子、小町瑠美子、三田隆、花柳武始、市川雷蔵、「鉄火奉行」の大河内傳次郎、「人生劇場 望郷篇 三州吉良港」の山形勲など。
      • 月よりの使者(1954)

        「金色夜叉(1954)」に次ぐイーストマン・カラー総天然色映画。久米正雄の原作を「学生心中」の八住利雄が脚色している。監督は「花のいのちを」の田中重雄、撮影は「金色夜叉(1954)」の高橋通夫。出演者は「知らずの弥太郎」の山本富士子、「慕情」の菅原謙二、「浅草の夜」の若尾文子、根上淳「春琴物語」の船越英二のぼか沢村美智子、八潮悠子、村田知英子、細川ちか子、高松英郎など。
      • 山椒大夫

        森鴎外の原作(大正五年一月“中央公論”発表)を「唐人お吉」の依田義賢、「鯉名の銀平(1954)」の八尋不二が再解釈を加えて脚色、「祇園囃子」の溝口健二が監督にあたった。撮影宮川一夫、音楽早坂文雄と溝口作品のレギュラー・スタッフの他、建築考証に日本古建築専攻の藤原義一、衣裳考証に「西鶴一代女」その他に協力した上野芳生が加わっている。「恋文(1953)」の田中絹代、香川京子、新派の若手花柳喜章、「にごりえ」の三津田健、「にっぽん製」の菅井一郎、「心臓破りの丘」の清水将夫、「男の血祭」の進藤英太郎などが出演。
      • 金色夜叉(1954)

        永田雅一製作になる大映第二回天然色映画(イーストマン・カラー)。尾崎紅葉の原作を川口松太郎が劇化し、「にっぽん製」の島耕二が脚本・監督を担当している。撮影は高橋通夫、色彩技術は横田達之の担当。出演者は「花の三度笠」の山本富士子、「落花の門」の根上淳、「心の日月」の菅原謙二、「鯉名の銀平(1954)」の浦辺粂子、などである。
      • 地獄門

        イーストマン・カラーによる大映第一回総天然色映画で製作は永田雅一、菊池寛の原作「袈裟の良人」を「大仏開眼」の衣笠貞之助が脚色し、監督している。撮影は「浅間の鴉」の杉山公平、音楽監督を「続思春期」の芥川也寸志、美術監督を伊藤熹朔がそれぞれ担当している。出演者は「花の喧嘩状」の長谷川一夫、「あにいもうと(1953)」の京マチ子、「砂絵呪縛(1953)」の黒川弥太郎、香川良介、小柴幹治、「夕立勘五郎」の石黒達也、「南十字星は偽らず」の千田是也、「薔薇と拳銃」の田崎潤など。
        80
      • 雨月物語

        上田秋成の「雨月物語」九話のうち「蛇性の婬」「浅茅が宿」の二つを採って自由にアレンジした川口松太郎の小説(オール読物)を原型として、川口松太郎、依田義賢が共同脚色した。製作の永田雅一、企画の辻久一、共に「大仏開眼」のトップ・スタッフ。監督、撮影は「お遊さま」以来のコンビ溝口健二と宮川一夫である。早坂文雄、伊藤熹朔がそれぞれ音楽・美術面の総監督にあたり、風俗考証を甲斐荘楠音、舞及び謡曲の指導を観世流の小寺金七がする。キャストは「大仏開眼」の京マチ子、水戸光子、「煙突の見える場所」の田中絹代、「妖精は花の匂いがする」の森雅之などの他俳優座の小沢栄、青山杉作が出演する。第13回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。
        90
      • 大佛開眼

        昭和二十七年度芸術祭参加作品として大映京都撮影所に於て社長永田雅一の指揮の下に製作、企画には松山英夫企画調整部長と辻久一が共同で当っている。原作は長田秀雄の戯曲で昭和十六年新協劇団によって上演され評判となったものである。脚色は「武蔵と小次郎」の八木隆一郎で、「修羅城秘聞 双龍の巻」の衣笠貞之助が監督に当り、「振袖狂女」の杉山公平が撮影している。配役は「勘太郎月夜唄」の人、長谷川一夫、「美女と盗賊」の京マチ子、「すっ飛び駕」の大河内傳次郎、黒川弥太郎、「怪談深川情話」の水戸光子、「暴力」の日高澄子、「利根の火祭」の坂東好太郎やその他多彩な助演陣である。
      • 源氏物語(1951)

        大映が創立十周年記念映画として永田雅一自ら製作者となり、企画課長松山英夫の企画、谷崎潤一郎監修、池田龜鑑校閲の下に、脚本は新藤兼人、演出は吉村公三郎、大映「自由学校(1951 吉村公三郎)」に次ぐコンビである。撮影は「緑の果てに手を振る天使」の杉山公平。出演者は「折鶴笠」の長谷川一夫、「海の花火」の木暮実千代、「牝犬」の京マチ子、「愛妻物語」の乙羽ね信子、「ひばりの子守唄」の水戸光子、「奴隷の街」の堀雄二、「逢魔が辻の決闘」の大河内傳次郎などの外に、相馬千恵子、長谷川裕見子、東山千栄子、滝沢修、本間謙太郎、菅井一郎、進藤英太郎等。
      • 晴小袖(1940)

        【スタッフ&キャスト】製作:永田雅一 原作:川口松太郎 構成:溝口健二 脚本:依田義賢 監督:牛原虚彦 撮影:吉田清太郎 台詞:阿木翁助 音楽:万城目正 美術考証:木村荘八 舞台考証:寺門静吉 出演:花柳章太郎/柳永二郎/森赫子/森静子/梅村蓉子
      • 祇園の姉妹(1936)

        日本映画の黎明期を代表する巨匠・溝口健二監督が、名女優・山田五十鈴主演で描いた人間喜劇。封建社会に従順な姉・梅吉と、批判的で独立心の強い勝気な妹・おもちゃの対比を通し、日本社会に色濃く残る封建的性格をあぶり出し、人間の愚かさを描いた傑作。オリジナルは90分強であったが現存フィルムは一部が欠落した69分。
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