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ジャン・ギャバンの関連作品 / Related Work
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リュミエールの子供たち
制作年: 19951895年の“映画誕生”(リュミエール兄弟のシネマトグラフの発表と公開上映)の100周年を祝い、過去一世紀に作られたフランス映画の代表作のべ307本から名場面を抜粋して作られたアンソロジー。監督は「めぐり逢う朝」のアラン・コルノー、「愛を弾く女」「夕なぎ」のクロード・ソーテ、「オディールの夏」「死への逃避行」のクロード・ミレールら現代フランス映画を代表する現役のベテラン監督3人に加え、テレビ・ジャーナリストのピエール・ビヤール、『ル・モンド』紙の映画担当オリヴィエ・バロ、テレビの映画番組のディレクター、ジャン・クロード・ロメール、そしてゴーモン・シネマテークのディレクターで無声映画復元の分野でフランスの第一人者としてマルセル・レルビエの「エル・ドラドオ」、ルイ・フイヤードの「ファントマ」「吸血ギャング団」「ジュデックス」などを復元したピエール・フィリップ、映画助監督のクリストフ・バラティエの合計9名。製作は「ロシュフォールの恋人たち」「ニュー・シネマ・パラダイス」の二枚目スターでコスタ・ガブラスの「Z」以来、プロデューサーとしても活躍が目ざましいジャック・ペラン。音楽は「シェルブールの雨傘」で知られる、「プレタポルテ」を手掛けたジャズと映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。編集はイヴ・デシャン。音声はポール・ベルトー、編集イヴ・デシャンがそれぞれ担当。世界最初の映画スターと言われるパテ社のコメディのマックス・ランデールに始まり、アルレッティ、ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、イヴ・モンタンら日本のファンにも馴染み深い大物からイレーネ・ジャコブ、ヴァネッサ・パラディらまでの古今の大スターに、ミシェル・シモン、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ルノワール、フランソワーズ・ロゼー、マルセル・ダリオ、ルイ・ジューヴェなどの名優たち、それに劇映画監督を世界で最初に名乗ったアリス・ギー・ブラシェに20世紀フランス映画・演劇界最大の巨人サッシャ・ギトリー、ジャン・ルノワールやフランソワ・トリュフォーなどの偉大な映画作家たちが次々と登場する賑やかさはまさに、映画100周年のお祝いにふさわしい。100年の記念とはいうものの構成は年代順ではなく、エンタテインメント志向で「歌」「ギャグ」「キス」といったコーナーや「レ・ミゼラブル」の6度にわたる映画化をまとめて見せるなどなど、テーマに沿って時代を自在に横断する編集が行われている。また「天井桟敷の人々」などの名作のアウトテイクやメイキング映像を見てくれるのは貴重。 -
シシリアン(1969)
制作年: 1969シシリーの秘密結社マフィアの犯罪をめぐって展開されるフィルム・ノワール(暗黒映画)。「ダンケルク」のジャック・ストラウスが製作を担当。監督は「サン・セバスチャンの攻防」のアンリ・ヴェルヌイユ。オーギュスト・ル・ブルトンの原作を、「オー!」のジョゼ・ジョヴァンニ、ピエール・ペルグリ、アンリ・ヴェルヌイユが共同脚色。撮影は「大反撃」のアンリ・ドカエ、音楽は、「ウエスタン」のエンニオ・モリコーネが担当。出演は「パリ大捜査網」のジャン・ギャバン、「ジェフ」のアラン・ドロン、「ベラクルスの男」のリノ・ヴァンチュラ、「天使のいたずら」のイリーナ・デミック、「オー!」のシドニー・チャップリン、「雨あがりの天使」のカレン・ブランゲルノン、アメディオ・ナザーリ、マルク・ポレル、イブ・ルフェーブルなど。70点 -
太陽のならず者
制作年: 1967原作はフランスの有名な〈セリー・ノワール〉の一篇である、J・M・フランの“活動家”で、これをアルフォンス・ブーダールとジャン・ドラノワが映画用に脚色し、「ギャンブルの王様」のジャン・ドラノワが演出を、台詞をアルフォンス・ブーダールがそれぞれ担当した。撮影は「皆殺しのバラード」のワルター・ウォティッツで、音楽は「男と女(1966)」の新進フランシス・レイが受持った。出演者には、「地下室のメロディー」「皆殺しのバラード」に続くジャン・ギャバン、テレビ「アンタッチャブル」のネス隊長ことロバート・スタック、「地獄のランデブー」「貴方にひざまづいて」などに出演し、イタリアのマリリン・モンローと言われるマーガレット・リー、「大列車作戦」のシュザンヌ・フロン、「殺意の瞬間(1956)」のリュシエンヌ・ボガエルなど。製作はレイモン・ダノン。イーストマンカラー、フランスコープ。 -
皆殺しのバラード
制作年: 1966オーギュスト・ル・ブルトンの原作を「地獄の決死隊」のドニス・ド・ラ・パトリエールが脚色・監督した。撮影はウォルター・ウォティッツ、音楽はジョルジュ・ガルバランツが担当。出演は「地下室のメロディー」のジャン・ギャバン、ジョージ・ラフト、「悪のシンフォニー」のナディア・ティラー、「女王陛下のダイナマイト」のミレーユ・ダルク、ゲルト・フレーベほか。 -
冬の猿
制作年: 1966人生の秋を迎えた男の、ある青年との友情と最後のささやかな冒険を描く人間ドラマ。監督は「ヘッドライト」「地下室のメロディー」の名匠アンリ・ヴェルヌイユ。製作はジャック・バー。アントワーヌ・ブロンダンの原作小説を基にフランソワ・ボワイエが映画向けに脚色、台詞は脚本家のミシェル・オディアール。撮影は「希望/テル・エルの山々」の名手ルイ・バージュ。主演はヴェルヌイユとは「ヘッドライト」「地下室のメロディー」で組んだ、フランス映画最大のスター、ジャン・ギャバンと、当時「勝手にしやがれ」で一躍スターダムに踊り出たジャン・ポール・ベルモンド。共演は「審判」「パリの灯は遠く」のシュザンヌ・フロンほか。ビデオ発売のみだったが、ジャン・ギャバン没後20周年を記念し、製作後34年を経て日本初公開となった。 -
地下室のメロディー
制作年: 1963監督はギャバンとベルモンドを組ませた「冬の猿」や「野獣は放たれた」のアンリ・ヴェルヌイユ。主演者には「ギャンブルの王様」のジャン・ギャバンと「太陽はひとりぼっち」のアラン・ドロン。またギャバンの女房に「地の果てを行く」「我等の仲間」でギャバンと名コンビをうたわれたヴィヴィアーヌ・ロマンス。カジノの踊り子でドロンの手管にかかって利用される女ブリジットに「地下鉄のザジ」のグラマー、カルラ・マルリエ、ドロンの義兄ルイにモーリス・ビローが扮している。撮影には「ヘッドライト」のルイ・パージュ、ファンキィなモダンジャズのフィーリングをきかせた音楽は「戦士の休息」のミシェル・マーニュ、そしてシナリオは「殺人鬼に罠をかけろ」のミシェル・オーディアール、これにヴェルヌイユと「現金に手を出すな」の原作者で、暗黒街のスラングの権威アルベール・シモナンが参加している。70点 -
サン・フィアクル殺人事件
制作年: 1959生まれ故郷のサン・フィアクルで起こった殺人事件に挑む警視庁の敏腕警視メグレの姿を描く。製作はクロード・オースール。監督は「太陽のならず者」のジャン・ドラノワ。ジョルジュ・シムノンの小説(創元推理文庫)を基にロドルフ・モーリス・アルロー、ミシェル・オーディアール、ジャン・ドラノワが脚色、撮影はルイ・パージュ、音楽はジャン・プロドロミデスが担当。出演はジャン・ギャバン、ヴァランティーヌ・テシエなど。 -
殺人鬼に罠をかけろ
制作年: 1958フランス探偵小説界で多くの読者をもち、我国にも愛読者の多いジョルジュ・シムノンの、メグレ探偵物の映画化。戦前のデュヴィヴィエ作品「モンパルナスの夜」でアリ・ボールが演じたメグレを、この作品では「赤い灯をつけるな」のジャン・ギャバンが演じる。監督は「ノートルダムのせむし男」のジャン・ドラノワ。ロドルフ・モーリス・アルローと「非情」のミシェル・オーディアール、ドラノア自身の共同脚色に、オーディアールが台詞を執筆し、「抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より」のルイ・パージュが撮影した。音楽はポール・ミスラキ。他の出演者は「赤い灯をつけるな」のアニー・ジラルド、「夜の騎士道」のジャン・ドザイ、「愛の迷路」のオリヴィエ・ユスノ、ジャンヌ・ボワテル、リノ・ヴェンチュラ等。製作クロード・オースール。1986年4月12日からのリバイバル上映の際(「サン・フィアクル殺人事件」と同時上映)に邦題が「パリ連続殺人事件」と改題された。 -
可愛い悪魔(1958)
制作年: 1958「殺人鬼に罠をかけろ」のジョルジュ・シムノンの原作「不幸な場合」を、「赤と黒(1954)」「肉体の悪魔(1947)」のクロード・オータン・ララが監督した作品。功成り名をとげた中年の弁護士と無軌道な小娘の関係をめぐる、情痴と犯罪のドラマが描かれる。脚色は「赤と黒(1954)」「居酒屋(1956)」などで共同執筆しているジャン・オーランシュとピエール・ボストのコンビが受けもち、台詞も同時に手がけている。撮影はジャック・ナトー、音楽はルネ・クロエレック、いずれも「赤と黒(1954)」に参加している人たちである。主演するのは「殺人鬼に罠をかけろ」のジャン・ギャバン、「月夜の宝石」のブリジット・バルドー。その他に「青い麦」のエドウィジュ・フィエール、「宿命」のニコール・ベルジェ、フランコ・インテルレンギ、マドレーヌ・バルビュレ、ガブリエル・フォンタン、ジャック・クランシー等が出演している。製作ラウール・J・レヴィ。2024年9月13日より『ブリジット・バルドー レトロスペクティヴBB生誕90年祭』にて劇場上映(配給:キングレコード)。 -
夜の放蕩者
制作年: 1957夜のパリの暗黒面に巣くうミリュウの世界と、それに対決する警察側の活動を、ジャン・ギャバン扮する警部を中心に描いた、いわゆるフィルム・ノワール作品のひとつ。「火薬に火」のシナリオも手がけている暗黒物作家ジャック・ロベールの原作を「赤い灯をつけるな」のジル・グランジェが監督した。脚色はロベールと、「赤い灯をつけるな」のミシェル・オーディアール、グランジェの共同で、台詞はオーディアールが担当している。撮影は「ヘッドライト」のルイ・パージュ。音楽はジャン・ヤトヴ。「殺人鬼に罠をかけろ」のギャバンに、「忘れ得ぬ慕情」のダニエル・ダリュー、「出口なき犯行」のドイツ出身ナジャ・ティラーが顔を合せ、他に「赤い灯をつけるな」のポール・フランクールや、ロベール・マニュエル、ヘイゼル・スコット等が出演する。製作ポール・ジョリー。 -
レ・ミゼラブル(1957)
制作年: 1957ヴィクトル・ユーゴーの原作を「みどりの学園」のジャン・ポール・ル・シャノワ監督が映画化した作品。脚色はルネ・バルジャヴェルとル・シャノワの共同。撮影をジャック・ナトーが受けもっている。音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス。出演するのは「可愛い悪魔」のジャン・ギャバン、「殺意の瞬間(1956)」のダニエル・ドロルム、ベルナール・ブリエ、フェルナン・ルドウ、セルジュ・レジアニ、アンドレ・ブールビル、シルヴィア・モンフォール、ベアトリス・アルタリバ、ジャンニ・エスポジト、ジミー・ウルバン等。テクニカラー・テクニラマ。オリジナルは217分。 -
罪と罰(1956)
制作年: 1956ドストエフスキーの「罪と罰」を「幸福への招待」のシャルル・スパークが、全く現代風に置きかえた脚本にし、「二百万人還る」のジョルジュ・ランパンが監督した文芸篇。撮影監督は「河」のクロード・ルノワール、音楽は「われら巴里ッ子」のモーリス・ティリエ。主な出演者は「不良の掟」の監督で俳優出身のロベール・オッセンと「野性の誘惑」のマリナ・ヴラディの夫妻を中心に「ヘッドライト」のジャン・ギャバン、「夏の夜は三たび微笑む」のウラ・ヤコブソン、「洪水の前」のベルナール・ブリエ、「快楽」のガビ・モルレ、昨年来日、東宝「裸足の青春」に出演したローラン・ルザッフルなど。 -
殺意の瞬間(1956)
制作年: 1956自分だけが生きるために人を殺すのを何とも思わないような人生の裏面を怖しいまでに鋭く描いた「わが青春のマリアンヌ」に続くジュリアン・デュヴィヴィエ監督作。オリジナルストーリーはデュヴィヴィエが「我等の仲間」で使ったことのある俳優で、作家でもあるシャルル・ドラ及び映画評論家として知られるモーリス・ベッシイの二人と協力して書き、デュヴィヴィエとドラにP・A・ブレアルの三人が脚色と台詞を担当。撮影は「空と海の間に」のアルマン・ティラール。出演者は「その顔をかせ」のジャン・ギャバン、「賭はなされた」のダニエル・ドロルム、「神は人間を必要とす」のジェラール・ブラン、リュシエンヌ・ボガエル、「いとしのカロリーヌ」のジェルメーヌ・ケルジャン、「肉体の悪魔」のガブリエル・フォンタン。 -
首輪のない犬
制作年: 1955“首輪のない犬”とは、親許から離れた寄るべなき子供達のこと。この浮浪児問題に深い関心を持つ新進作家ジルベール・セブロンの小説を、「赤と黒(1954)」のコンビ、ジャン・オーランシュとピエール・ボスト、「禁じられた遊び」のフランソワ・ボワイエの三名が共同で脚色・台詞を担当し、「愛情の瞬間」のジャン・ドラノワが監督。撮影は「現金に手を出すな」のピエール・モンタゼル、音楽は「そこを動くな」のポール・ミスラキ。浮浪児救済の仕事に挺身する少年裁判所判事ラミイに扮する「殺意の瞬間(1956)」のジャン・ギャバンをめぐり、無名の新人達が好演している。他に「現金に手を出すな」のドラ・ドルなど。 -
われら巴里ッ子
制作年: 1955「嘆きのテレーズ」のマルセル・カルネが、パリの下町を背景として人生の哀歓を描いている。「その顔をかせ」のジャック・ヴィオの原案からカルネと「ボルジア家の毒薬」のジャック・シギュールが共同脚色し、台詞はシギュールが担当した。撮影は「女性の敵」のロジェ・ユベール、音楽は「ブラコ」のモーリス・ティリエ。主な出演者は、「その顔をかせ」のジャン・ギャバン、「天井桟敷の人々」のアルレッティ、「泥棒成金」のローラン・ルザッフル、「女の宝」-未輸入-のマリー・ダエムス、「フレンチ・カンカン」のジャン・パレデスなど。なおこの作品では、タイトルに先立ち、イヴ・モンタンによって、シャンソン“パリのバラード”が唄われる。 -
フレンチ・カンカン
制作年: 1954「河」のジャン・ルノワールが十五年ぶりに故郷パリに帰って製作、監督に当った色彩映画で、”フレンチ・カンカン”成立のプロセスを縫って一八九〇年代のパリが描かれるもの。「テオドラ」のアンドレ・ポール・アントワーヌの原案を、ジャン・ルノワールが脚色し、台辞を書いた。撮影(テクニカラー)は「赤と黒(1954)」のミシェル・ケルベ、音楽は「悪魔のような女」のジョルジュ・ヴアン・パリスである。「筋金を入れろ」のジャン・ギャバン、「寝台の秘密」のフランソワーズ・アルヌール、メキシコ出身のマリア・フェリクス以下、本年度のディスク大賞を得て売出し中のシャンソン歌手フィリップ・クレー・ミシエル・ピッコリ、ジャンニ・ニスポジト、ジャン・ロジェ・コーシモン、アンナ・アメンドラなどが出演するほか、シャンソン歌手のパタシュウ、アンドレ・クラヴォ、ジャン・レーモン、エディット・ピアフが出演、新進歌手のコラ・ヴォオケエルが声だけの出演をしている。 -
その顔をかせ
制作年: 1954港町マルセイユを背景とした密輸業者をめぐる活劇映画。監督は、作家から映画界に入りアベル・ガンスなどの助監督をつとめた「奇襲作戦命令」のエドモン・T・グレヴィル。脚本・台詞は「愛人ジュリエット」のジャック・ヴィオ、撮影は「バルテルミーの大虐殺」のアンリ・アルカン、音楽は「チャタレイ夫人の恋人(1955)」のジョゼフ・コスマが夫々担当した。主な出演者は「フレンチ・カンカン」のジャン・ギャバンを始め、「七つの大罪」のアンリ・ヴィダルとアンドレ・ドバール、シャンソンとストリップのエディット・ジョルジュ、「愛人ジュリエット」のジャン・ロジェ・コーシモンなど。仏エリゼー・フィルム製作による。 -
現金に手を出すな
制作年: 1954「肉体の冠」のジャック・ベッケルが一九五四年に監督したパリ下町映画。アルベール・シモナンの小説から、シモナン、「幸福の設計」のモーリス・グリッフ、ベッケルの三人が脚色した。撮影は「妄執の影」のピエール・モンタゼル、音楽は「巴里の空の下セーヌは流れる」のジャン・ヴィーネ。「愛情の瞬間」のジャン・ギャバン、「お尋ね者」のルネ・ダリー、「巴里の気まぐれ娘」のジャンヌ・モロー、「情婦マノン」のドラ・ドル、リノ・ボリニらが出演する。77点 -
快楽(1952)
制作年: 1952「輪舞(1950)」のマックス・オフュルスが、ギイ・ド・モーパッサンの短篇三つ『仮面』『メゾン・テリエ』『モデル』を映画化したオムニバス、一九五二年作品。脚本は「輪舞(1950)」と同じくジャック・ナタンソンにオフュルスが協力している。撮影は「輪舞(1950)」のクリスチャン・マトラと「乙女の星」のフィリップ・アゴスティニの協同、音楽はジョエ・エイオスの担当。主演は「肉体の冠」のクロード・ドーファン、「一日だけの天国」のガビ・モルレ、「美しき青春」のマドレーヌ・ルノー、「肉体の罠」のジネット・ルクレール、「五本の指」のダニエル・ダリュー、「青髭」のピエール・ブラッスール、「夜は我がもの」のジャン・ギャバン、「女ざかり」のジャン・セルヴェ「輪舞(1950)」のダニエル・ジェランとシモーヌ・シモンらオール・スタア・キャストである。、0点 -
愛情の瞬間
制作年: 1952「賭はなされた」のジャン・ドラノワが監督する恋愛心理映画一九五二年作品。オリジナル・ストーリー及び脚色をジャン・ドラノワ、アンリ・ジャンソン(「アンリエットの巴里祭」)、ローラン・ローダンバックの三人が協力、ジャンソンが台辞をかいた。撮影は「七つの大罪」のロベール・ルフェーヴル、音楽は「恋路(1951)」のポール・ミスラキの担当。「落ちた偶像」のミシェル・モルガン、「快楽」のジャン・ギャバン、「愛すべき御婦人たち」のダニエル・ジェランが主演し、ほかにドニーズ・クレール、「リゴレット」のドリス・デュランティ、リア・ディ・レオ、シモーヌ・パリ、「七つの大罪」のロベール・ダルバンなどが助演する。 -
港のマリイ
制作年: 1949「霧の波止場」のマルセル・カルネが「夜の門」に次いで監督した一九四九年度作品。「モソパルナスの夜」のジョルジュ・シムノンの小説から、カルネと「密告」のルイ・シャヴァンスが脚色し、リブモン・ドセエニュが台詞を書いたもので、微妙な男女関係から心理のリアリズムを衝いた作品。撮影は「アンナ・カレニナ」のアンリ・アルカン、音楽は「火の接吻」のジョゼフ・コスマ、装置は最近「愛人ジュリエット」でもカルネに協力しているアレクサンドル・トローネとA・カプリエが担当する。主演は「鉄格子の彼方」のジャン・ギャバンと、我国初登場のニコール・クールセル(七月のランデヴウ)で、他に「獣人」のブランシェット・ブリュノワとキャレット、クロード・ロマン、ルイ・セニエ、ジャーヌ・マルカン、ルネ・ブランカールらが助演する。90点 -
鉄格子の彼方
制作年: 1949イタリア製作者アルフレッド・グワリーニがフランシネックス社の協力によって製作した一九四九年度伊仏提携作品。「自転車泥棒」のチェザーレ・ザヴァッティーニとチェッキ・ダミコがグヮリイニと協力したオリジナル脚本を、「田園交響楽」のコンビ、ジャン・オーランシュとピエール・ポストが潤色・台詞を書き、「海の牙」のルネ・クレマンが監督した。撮影は「宝石館」のルイ・パージュ、音楽はロマン・ヴラドが担当する。「獣人」のジャン・ギャバン、「ホテル・イムペリアル」のイザ・ミランダ、アンドレア・ケッキの他、ヴェラ・タルキ、ロベール・ダルバン、アヴェ・ニンキらが出演する。なお本作品は五〇年度のアカデミー外国映画賞を獲得、クレマンとミランダには夫々四九年カンヌ映画祭で監督、女優賞を授けられている。0点 -
狂恋(1947)
制作年: 1947「淑女の求愛」「焔の女」「天使」のマルレーネ・ディートリッヒが「愛欲」「大いなる幻影」のジャン・ギャバンと顔を合わせる映画で、ピエール・ヴォルフの小説に基いて、作家のピエール・ヴェリが脚色して台詞を書き「六人の最後の者」「若き日」のジョルジュ・ラコンブが監督に当り、「しのび泣き」「悲恋」のロジェ・ユベールが撮影し、「ルイ・ブラス」のジョルジュ・ヴァケヴィッチが装置した。音楽はマルセル・ミルーズが作曲している。助演は「濁流(1947)」「望郷」のマルゴ・リオン、「悪魔が夜来る」「ルイ・ブラス」のマルセル・エラン、「悲恋」「ラ・ボエーム」のジャン・ディード、新顔のダニエル・ジュラン、「六人の最後の者」のリュシアン・ナット、マルセル・アンドレ、ジャン・ダルカント等。 -
夜霧の港
制作年: 1942「スキピイ」「百万円貰ったら」「目撃者」のウィラード・ロバートソンの原作を小説家ジョン・オハラが脚色し、「化石の森」のアーチー・L・メイヨが監督した。撮影は「ターザンの復讐」その他M・G・M作品を手がけたチャルス・クラークの担当フランス映画「望郷」「我等の仲間」などのジャン・ギャバンが渡米して主演し、助演には「生きている死骸」のアイダ・ルピノ、「肉体と幻想」「運命の饗宴」のトーマス・ミッチェル「情熱なき犯罪」のクロード・レインズらがでている。 -
珊瑚礁
制作年: 1939「望郷(1937)」「地の果てを行く」のジャン・ギャバンと彗星的に出現した新人女優ミシェール・モルガンとが主演し、「地の果てを行く」「戦いの前夜」のピエール・ルノワールが共演する映画で、ジャン・マルテ作小説から「地の果てを行く」「我等の仲間」のシャルル・スパークが脚本を執筆し、フランス映画界の古参の一人であるモーリス・グレーズが監督に当たり、「望郷(1937)」「地の果てを行く」と同じくジュール・クリュージェがマルク・フォサールと共に撮影した。音楽はアンリ・トマジが書いている。助演者は「望郷(1937)」のサテュルナン・ファーブル、ルネ・ベルジュロン及びガストン・モド、舞台出のルイ・フロランシー、ジュリアン・カレット、「モンパルナスの夜」のジナ・マネス、ピエール・マニエ、ジェニー・ブリュネー等である。なおクリュージェは演出補佐にも任じている。 -
霧の波止場
制作年: 1938「悪魔が夜来る」のマルセル・カルネが「北ホテル」に先んじて監督したもので、ピエール・マッコルランの小説に基き、「悪魔が夜来る」「幻の馬」のジャック・プレヴェールが、カルネと協力して脚色し、台詞は自身執筆している。撮影はナチ制覇以前のドイツ映画の名キャメラマン、オイゲン・シュフタンで装置と音楽は「北ホテル」と同じく、それぞれアレクサンドル・トローネとモーリス・ジョーベールである、主演は「狂恋」「大いなる幻影」でジャン・ギャバン、「珊瑚礁」でギャバンと共演したミシェル・モルガン「流血の港」「旅路の果て」のミシェル・シモンで「高原の情熱」のピエール・ブラッスール及びレイモン・エーモス、「どん底」のロベール・ル・ヴィギャン、エドゥアール・デルモン等が助演している。80点 -
獣人(1938)
制作年: 1938女性を殺害したくなる発作を持つ鉄道機関士が殺人事件の犯人である人妻に恋したことから起る悲劇を描くサスペンス。監督はジャン・ルノワール。原作はエミール・ゾラ。出演はジャン・ギャバン、シモーヌ・シモンほか。 -
大いなる幻影(1937)
制作年: 1937「南部の人」のジャン・ルノワールが「どん底」(1936)についで監督した仏・RAC一九三七年作品(我邦には昭和十四年に入荷したが、当時の世界情勢により上映保留になっていた)。ストーリーと脚色はルノワールと「しのび泣き」「旅路の果て」のシャルル・スパークの共同執筆で、撮影は「格子なき牢獄」「旅路の果て」クリスチャン・マトラ、音楽は「ジェニイの家」のジョゼフ・コスマが担当している。主なる出演者は「愛欲」「珊瑚礁」のジャン・ギャバン、「帰郷(1928)」「東洋の秘密」「霧笛」などで古から知られているドイツ生れの女優ディタ・パルロ、「犯人は二十一番に住む」「六人の最後の者」のピエール・フレネー、「あらし(1939)」のエリック・フォン・シュトロハイム、「海の牙」「乙女の星」のジュリアン・キャレットなどである。2018年2月3日より川崎市アートセンターにてデジタル修復版を上映(配給:川崎市アートセンター)。80点 -
望郷(1937)
制作年: 1937「シュヴァリエの流行児」に次いで「舞踏会の手帖」の前に作られたジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。アシェルベ探偵作の小説を素材としてデュヴィヴィエが原作者と協力してストーリーを書き、「ジェニイの家」のジャック・コンスタンが脚色、「舞踏会の手帖」「或る映画監督の一生」と同じくアンリ・ジャンソンが台詞を書いた。撮影は「地の果てを行く」「白き処女地」のジュール・クリュージェとマルク・フォサールが担当、音楽は「港の掠奪者」のヴァンサン・スコットとモハメド・イグルブーシャンとが作曲している。主演者は「我等の仲間」「地の果てを行く」のジャン・ギャバンで、「ドン・キホーテ(1933)」のミレーユ・バランを始め、「港の掠奪者」のリーヌ・ノロ、「パリの暗黒街」のガブリエル・ガブリオ、「我等の仲間」のシャルパン、「赤ちゃん」のジルベール・ジル、「ゴルゴダの丘」のリュカ・グリドゥー、「大いなる幻影」のマルセル・ダリオ、「熱風」のフレール及びフランス劇・映画壇の古参サテュルナン・ファーブルが助演している。90点 -
どん底(1936)
制作年: 1936マクシム・ゴーリキーの有名な戯曲の映画化で、フランス第一流の監督として知られているジャン・ルノワールが監督に当たったもの。戯曲の改作にはE・ザミアチンとジャック・コンパネーズが協力し、ルノワール自身「女だけの都」「我等の仲間」のシャルル・スパークと協同で脚色し、台詞を書いた。撮影は「沐浴」のF・ブルガースがジャック・メルカントンと協力し、音楽は「シュヴァリエの流行児」と同じくジャン・ヴィーネが作曲しロジェ・デゾルミエールが演奏指揮した。出演俳優は「我等の仲間」のジャン・ギャバン、「女だけの都」のルイ・ジューヴェ、「禁男の家」のジュニー・アストル、未輸入の「マイエルリンク」のシュジ・プリム、「南方飛行」のジャニー・オルト、「乙女の湖」のウラジミール・ソコロフ、「ゴルゴダの丘」のロベール・ル・ヴィギャン、「外人部隊(1933)」のカミーユ・ベール、歌い手として名あるアンドレ・ガブリエロその他である。64点 -
地の果てを行く
制作年: 1935「にんじん」「商船テナシチー」「白き処女地」と同じくジュリアン・デュヴィヴィエの監督作品で、ピエール・マッコルランの小説に基づき、デュヴィヴィエ自身が「外人部隊(1933)」「ミモザ館」のシャルル・スパークと協力して脚本を書き卸した。主役は「白き処女地」「上から下まで」のジャン・ギャバンと「最後の戦闘機」「戦いの前夜」のアナベラとで、「白き処女地」のロベール・ル・ヴィギャンが重要な役を勤めて助演する。その他の出演者は「巴里祭」「最後の億万長者」のレイモン・エーモス、「最後の戦い」「栄光の道」のピエール・ルノワール、「上から下まで」のマルゴ・リオン、コメディー・フランセーズ座のシャルル・グランヴァル、「巴里の屋根の下」のガストン・モド、レーヌ・ポーレエ、助監督のカストロ・ブランコ等である。キャメラは「白き処女地」「戦いの前夜」のジュール・クリュージェ、が主として当たり、音楽は「商船テナシチー」「白き処女地」のジャン・ヴィーネとローラン・マニュエルとが担当した。スペイン領モロッコに出張撮影し、スペイン外国人部隊の援助を得て撮影された映画である。97点 -
ゴルゴダの丘
制作年: 1935「白き処女地」に次ぎ「地の果てを行く」に先んじて製作されてジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品で、脚本はデュヴィヴィエが僧会会員ジョゼフ・レイモンと協力して書卸した。出演者は「罪と罰(1935)」のアリ・ボール、「地の果てを行く」のジャン・ギャバン及びロベール・ル・ヴィギャン、舞台出身の人気女優エドヴィージュ・フィエール、「白き処女地」のアンドレ・バッケ、「商船テナシチー」のユベール・プレリエ、「栄光の道」のジャン・フォーレ、「地の果てを行く」のシャルル・グランヴァル、舞台から来たリュカ・グリドゥー、ジュリエット・ヴェルヌイーユ其の他で、撮影は「地の果てを行く」「白き処女地」のジュール・クリュージェが主任として当たった。音楽は「ドン・キホーテ(1933)」「母性の秘密」のジャック・イベールが担当している。 -
はだかの女王
制作年: 1934フランスのレヴュウ界の大立物であり黒人の踊り手として歌姫として世界的に名の高いジョゼフィン・ベーカーのトーキー第一回作品で、G・アバチノの原作をカルロ・リムが脚色並びに台詞づけ、「家なき児(1935)」「乙女の湖」のマルク・アレグレが監督に当たった映画。相手役は「上から下まで」のジャン・ギャバンで、その他、新人イヴェット・ルボン、「乙女の湖」のイラ・メエリー、「別れの曲」「泣き笑い千法札」のマルセル・ヴァレ、「外人部隊(1933)」のピエール・ラルケ、ピエール・パロー、等が助演している。撮影はミシェル・ケルベがルイ・ネの協力を得て担任し、作曲はジョルジュ・ヴァン・パリス、ヴァンサン・スコット、アル・ロマンの三人が分担し、そして舞踊振付は「泣き笑い千法札」のフロイド・デュポンが行った。90点 -
白き処女地
制作年: 19341934年度のフランスのシネマ大賞を獲得した名作で、「にんじん」「モンパルナスの夜」「商船テナシチー」に告ぐジュリアン・デュヴィヴィエの作品。ルイ・エモンの名作小説をデュヴィヴィエ自身脚色して、台詞にガブリエル・ボアシー、撮影に「乙女の湖」「夢見る唇」のジュール・クリュージェの協力を得て映画化したもの。主役はコメディー・フランセーズ座付きで「母の手」主演のマドレーヌ・ルノーと「はだかの女王」のジャン・ギャバンとが勤め、これを助けて舞台の老名優シュザンヌ・デュプレ、コメディー・フランセーズ座附きのアンドレ・バッケ、「モンパルナスの夜」「沐浴」のアレクサンドル・リニョオ、「乙女の湖」のジャン・ピエール・オーモン、「居酒屋(1933)」「モスコウの一夜」のダニエル・マンダイユ等の腕利きが共演する外、「巴里祭」のトミー・ブールデル、ル・ヴィギャン、「母の手」のヴァン・ダエル、子役のギャビー・トリケ、カナダの俳優たるフレッド・バリーとジャック・ランジュヴァン等が助演している。音楽は「商船テナシチー」「ジャンヌ」と同じくジャン・ヴィーネがロジェ・デゾルミエールの協力を得て担任した。0点 -
上から下まで
制作年: 1933G・W・パブストが「今日の男性」の前に「ドン・キホーテ(1933)」に次いで監督製作した映画。原作はラディスラス・ブシュ・フェケテの戯曲で、脚色はアンナ・グマイナー、撮影は「アトランティド」のオイゲン・シュフタンがそれぞれ担任した。主演者はフランスで評判のジャン・ギャバンで、「乙女の湖」のミシェル・シモン、「別れの曲」のジャニーヌ・クリスパン、シャンソニエのモーリセエ、の三人が重要な役を勤めて共演する外、「今宵こそは」のマルゴ・リオン、「乙女の湖」のウラジミール・ソコロフ、「M」のペーター・ローレ、「女優ナナ(1926)」のカトリーヌ・エスラン、舞台女優のポーリーヌ・カルトン、ミリー・マチス、モルトン、クリスチアーヌ・ドゥリーヌ等が助演している。音楽は映画中の一曲を除くほかはマルセル・ラテスの担任で、台詞は劇作家ジョルジュ・トレエが執筆した。
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