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永島敏行の関連作品 / Related Work
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信虎
制作年: 2021武田信玄の父であり、甲府を開府した信虎の晩年を描く本格的時代劇。信玄によって追放され、京で足利将軍の奉公衆となった信虎。追放より30年の時が流れ、信玄が危篤に陥ったことを知った齢80の「虎」は、武田家存続のため最後の知略を巡らせる――。信虎を演じるのは36年ぶりの主演作となる寺田農。信虎の娘で15歳のお直に谷村美月。榎木孝明、永島敏行、渡辺裕之らベテラン俳優に加え、矢野聖人、荒井敦史、石垣佑磨の若手俳優も参加。また、武田家の映画「影武者」で織田信長を演じた隆大介の遺作となった。監督は「デスノート」の金子修介、音楽に「影武者」などの池辺晋一郎、武田家考証に武田氏研究の第一人者・平山優を迎えたほか、撮影の上野彰吾、衣裳の宮本まさ江、特殊メイク・スーパーバイザーの江川悦子、美術装飾の籠尾和人、VFXスーパーバイザーのオダイッセイなど、日本映画の最高峰のスタッフが結集。武田信玄生誕500年の記念イヤーである2021年日本公開。 -
美しき誘惑 現代の「画皮」
制作年: 2020“九尾の狐”伝説をモチーフにしたヒューマンホラー。大手銀行副頭取の秘書で才色兼備の山本舞子。だが夜は、銀座の高級クラブでホステスとして働き、自分の美しさにふさわしい男を探している。そんなある晩、将来の総理大臣候補といわれる塩村太郎が現れ……。出演は「夜明けを信じて。」の長谷川奈央、「奇跡との出会い。心に寄り添う。3」の市原綾真。監督は「夜明けを信じて。」の赤羽博。 -
種まく旅人 華蓮(ハス)のかがやき
制作年: 2020日本の第一次産業を応援する「種まく旅人」シリーズ4作目。大阪・堺市の銀行員・山田良一のもとに、古郷の金沢でれんこん農家を営む母から、父が脳梗塞で倒れたと連絡が入る。畑を引き継ぐか売却するかの二択を迫られるなか、良一は父の代わりに畑に向かう。出演は、「種まく旅人 くにうみの郷」に続きシリーズ2回目の登場となる栗山千明、「女の機嫌の直し方」の平岡祐太、「SS エスエス」の大久保麻梨子。監督は、「忍ジャニ参上!未来への戦い」の井上昌典。 -
種まく旅人 夢のつぎ木
制作年: 2016第1次産業に携わる人々の暮らしをその土地の風土と共に描く「種まく旅人」シリーズ第3弾。岡山県赤磐市。夢を諦め帰郷した27歳の片岡彩音は、兄の遺志を継いで新種の桃栽培に挑戦する日々。そんなある日、東京から農林水産省の若き官僚・木村治がやって来る。出演は「わたしのハワイの歩きかた」の高梨臨、「団地」の斎藤工、「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」の池内博之、「模倣犯」の津田寛治、「群青色の、とおり道」の升毅、「アイアムアヒーロー」の吉沢悠、「葛城事件」の田中麗奈、「愛を語れば変態ですか」の永島敏行。脚本を「ふしぎな岬の物語」の安倍照雄、音楽を「オーバー・フェンス」の田中拓人が担当。監督は「夕凪の街 桜の国」「東京難民」の佐々部清。2016年10月22日より岡山県先行公開。第29回東京国際映画祭特別招待作品。 -
愛を語れば変態ですか
制作年: 2015劇団ピチチ5を主宰する演出家・福原充則の初監督作品。開店を明日に控えたカレー屋を舞台に、一組の夫婦と珍客が繰り広げる暴走恋愛コメディ。主人公を「きみはいい子」の黒川芽以、その夫を「この世で俺/僕だけ」の野間口徹が演じる。他に、キングオブコメディの今野浩喜、「ナナとカオル」の栩原楽人、Wエンジンの川合正悟(チャンカワイ)、「サード」の永島敏行が出演。50点 -
種まく旅人 くにうみの郷
制作年: 2015瀬戸内海の淡路島を舞台に、農林水産省から出向してきた女性官僚が、確執を抱える兄弟や地元の人々との交流を通じて成長してゆく姿を描いたドラマ。淡路島でオールロケ撮影が行なわれている。出演は、「図書館戦争」の栗山千明、「くちびるに歌を」の桐谷健太、「繕い裁つ人」の三浦貴大。監督は「小川の辺」の篠原哲雄。60点 -
海難1890
制作年: 20151890年に和歌山県で起きたオスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号の海難事故、そして1985年イラン・イラク戦争時にテヘランに残された日本人の救出にトルコが尽力した史実に基づき、日本・トルコ両国の絆や危険を押してでも助けようとする人々を描いた人間ドラマ。エルトゥールル号編とテヘラン救出編の二部で構成される。監督は「利休にたずねよ」が第37回モントリオール世界映画祭最優秀藝術貢献賞に輝いた田中光敏。海難事故に遭遇した医師を「臨場・劇場版」の内野聖陽が演じ、「マイ・バック・ページ」の忽那汐里やトルコ人俳優ケナン・エジェが二役で出演。外務省の後援や、トルコ政府全面協力を受け制作された。80点 -
グランドシネマ 坂東玉三郎 日本橋
制作年: 20142012年12月に上演された坂東玉三郎特別公演『日本橋』を映画化。歌舞伎役者としてだけでなく近代劇や映画など幅広い分野を手がける坂東玉三郎が、長年に渡り多くの舞台に携わってきた齋藤雅文とともに泉鏡花の名作を演出。日本橋の花柳界を舞台に、正反対の性格の二人の芸者と姉のおもかげを追う医学士、腐れ縁の情夫という4人の男女が織りなす人間模様を、泉鏡花ならではの美しさを大切にしながら描く。意地が命の芸者・お孝を坂東玉三郎が25年ぶりに演じるほか、「カミハテ商店」「花物語」の高橋惠子、「一生の?お願い」「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」の松田悟志、「透光の樹」「サード」の永島敏行らが出演。 -
種まく旅人 みのりの茶
制作年: 2011大分県臼杵市を舞台に、東京からやってきた女性が、病に倒れた祖父の代わりに行うことになった緑茶栽培を通じて、人々と交流する姿を描くドラマ。出演は「オムライス」の陣内孝則、「源氏物語 千年の謎」の田中麗奈、「孤高のメス」の吉沢悠。監督は舞台となる臼杵市出身の塩屋俊(「ふたたび swing me again」)。 -
HESOMORI ヘソモリ
制作年: 2011美しい自然の残る福井県越前市の和紙工場を舞台に、現代と1970年代、幕末をつなぐタイムトンネル“へそ”の秘密を守るための闘いを描くファンタジー。出演は、「サード」の永島敏行、ドラマ『Gメン75』の若林豪、「カナリア」の谷村美月。監督は、多くのテレビCMを手掛け、本作が映画初監督となる入谷朋視。 -
花子の日記
制作年: 2011島民よりも牛が多い香川県小豊島を舞台に、日韓の父娘たちの、牛の精子を巡って繰り広げられる珍騒動をコミカルに描くドラマ。監督・脚本は「グラキン★クイーン」の松本卓也。出演は「ヒカリ、その先へ」の倉科カナ、「学校をつくろう」の永島敏行、「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル」の水野美紀、「素敵な夜、ボクにください」の金守珍、韓国出身の歌手SORA。「2010さぬき映画祭」優秀企画賞&準グランプリを受賞した短篇映画「花子の日記~ビーフのキョーフ物語~」を元に製作された。「2011ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」コンペティション部門入選作。2011年6月11日より、香川・ワーナー・マイカル・シネマズ高松にて先行上映、全国順次公開された。100点 -
men’s egg Drummers メンズ・エッグ・ドラマーズ
制作年: 2011ファッション雑誌“men’s egg”&“egg”を題材に「劇場版 エリートヤンキー三郎」の山口雄大監督が映画化。夏祭りを成功させるために、神社の跡取り息子とギャル男が伝説の和太鼓に挑む姿を描く。出演は「スラッガーズ 傷だらけの友情」の前田公輝、「高校デビュー」の古川雄輝、「ある夜のできごと」の高部あい。 -
ゴールデンスランバー
制作年: 2009伊坂幸太郎の同名小説を「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」に続き、中村義洋監督が映画化。首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃避行を描く。出演は「クヒオ大佐」の堺雅人、「なくもんか」の竹内結子、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の吉岡秀隆、「イキガミ」の劇団ひとり、「沈まぬ太陽」の香川照之など。60点 -
人が人を愛することのどうしようもなさ
制作年: 2007都会の闇と男の欲望にまみれどこまでも堕ちていく女を描くねじれた愛憎劇。石井隆監督が「天使のはらわた」以来描いてきたヒロイン[名美]シリーズのエロスと映像世界。主演・名美には、喜多嶋舞が扮する。 -
水に棲む花 ROMANCE OF DARKNESS
制作年: 2005少女漫画家・篠原千絵の同名作を映画化したファンタジー・ドラマ。バスの転落事故で唯一生き残った女子高生が、事故によって不思議な体質に変化してしまう。監督は、「恋骨」の後藤憲治。出演は、「最終兵器彼女」の前田亜季。 -
おにぎり ARCADIA物語
制作年: 2004東洋の「アルカディア」と呼ばれる山形県置賜地方を舞台に、“日本のお米”をテーマにして約2年間に及ぶ長期ロケを敢行して撮り上げた人間ドラマ。名作「津軽じょんがら節」、最近では「親分はイエス様」で知られる斎藤耕一監督が、“生命”の原風景を美しく活写する。 -
THWAY 血の絆
制作年: 2003ミャンマーを舞台に、日本人の「姉」が、第二次世界大戦末期のインパール作戦に赴いた父親とビルマ人女性との間に生まれた「異母弟」を捜し歩き、めぐり逢う愛と感動の物語。ジャーネージョー・ママレーのベストセラー小説「THWAY」を、企画から14年もの長い歳月と、数々の苦労を乗り越えて完成させた日本=ミャンマー合作映画。企画・制作・脚本・監督は「戦争が終わった夏に」の千野皓司。出演は、本作がデビュー作の麻生あかり、チョウトウ、ミョウタンダートン、永島敏行ほか。第28回山路ふみ子文化賞受賞(2004年)、第14回日本映画批評家大賞 奨励賞受賞(2005年)、2004年度シナリオ功労賞受賞。2003年12月5日より、東京・国際交流基金フォーラムにて開催された、2003年日本ASEAN交流年2003&日越外交関係樹立30周年記念「東南アジア映画祭2003」にてプレミア上映。2011年10月13日より、広島県尾道市・福山市で開催された「お蔵出し映画祭2011」にて上映。 -
姐御 ANEGO(2003)
制作年: 2002亡き夫の意志を継ぎ、老舗一家の組長代行となった女の生き様を描いた、映画化3度目となる任侠アクション。監督は「義務と演技」の一倉治雄。藤田五郎の原作を基に、『本気!24 反逆編』の岡芳郎が脚色。撮影を「刑務所の中 DOING TIME」の浜田毅が担当している。主演は「およう」の高島礼子。スーパー16ミリからのブローアップ。 -
Sweet Sweet Ghost
制作年: 2000九州の島を舞台に、ふたりの男子高校生の友情を描いた青春ドラマ。監督は本作が初監督作となる芳田秀明で、自ら脚本も執筆。撮影を「奥様 ひそかな悦び」の志賀葉一(清水正二名義)が担当している。主演は、「39 刑法第三十九条」の大地泰仁、映画初出演の金子統昭と中島ちあき。 -
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
制作年: 2000大怪獣ゴジラと新たな敵、そしてゴジラ消滅に命を燃やす女性戦闘隊員が、三つ巴のバトルを展開するシリーズ第24作。監督は、本作が初監督作となる手塚昌明。脚本は「ゴジラ 2000MILLENNIUM」の柏原寛司と「ゴジラ 2000~」の三村渉の共同。撮影に「草刈り十字軍」の岸本正広が当たっている。主演は「黒い家」の田中美里。70点 -
クロスファイア
制作年: 2000特殊な能力=パイロキネシスを持つ女性が繰り広げる、巨大な悪との闘いと哀しい愛を描いたSFサスペンス。監督は「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」の金子修介。宮部みゆきによる二編のベストセラー小説を基に、「コキーユ 貝殻」の山田耕大と本編デビューとなる横谷昌宏、金子監督が脚色。撮影を「ナビィの恋」の高間賢治が担当している。主演は、「カラオケ」の矢田亜希子、「秘密」の伊藤英明、「たどんとちくわ」の桃井かおり。 -
極道の妻たち 赤い殺意
制作年: 1999内部抗争により殺された夫と義父の為に復讐を誓った極道の妻の活躍を描く、リニューアルした人気極道シリーズの通算第11作。監督は「残侠」の関本郁夫。家田荘子の原作を基に、「蓮如物語」の中島貞夫が脚本を執筆。撮影を水巻祐介が担当している。主演は「ショムニ」の高島礼子と「極道の妻たち 決着」のかたせ梨乃。スーパー16ミリからのブローアップ。50点 -
お受験 OJUKEN
制作年: 1999娘の小学校受験と父親のリストラ、平和な家庭に起こった騒動をコミカルに描くファミリー・ドラマ。監督は「シャ乱Qの演歌の花道」の滝田洋二郎。脚本は「ショムニ」の一色伸幸。撮影を「しあわせになろうね」の栢野直樹が担当している。主演は、「RUN&RUN」の矢沢永吉と「大阪物語」の田中裕子、映画初出演の子役・大平奈津美。 -
MIND GAME(1998)
制作年: 1998多重人格者の青年に翻弄される、ふたりの若き精神科医の心の葛藤を描いたサイコ・ミステリー。監督は、「Shall we ダンス?」などでお馴染みの俳優・田口浩正で、これが監督デビュー作。脚本は大久保智康と田口の共同。撮影を北信康が担当している。主演は「四月物語」の田辺誠一と「Birthday PRESENT」の柏原崇、「Lie lie Lie」の鈴木保奈美。第10回東京国際映画祭ヤングシネマ・コンペティション正式出品作品。 -
修羅がゆく7 四国烈死篇
制作年: 1998四国・土佐を舞台に血みどろの抗争を続ける男たちの極道アクションの第7弾。監督は前作から引き続き小澤啓一があたった。脚本は前作に続き「極道三国志」の板倉真琴が担当。撮影は「極道三国志」の鈴木耕一が手がけている。主演は「借王3」の哀川翔。「極道三国志 総長への道」と同時上映。50点 -
The Works of Tetsuya Nakashima
制作年: 1998「Beautiful Sunday」の中島哲也監督の演出によるビデオ・クリップ集。「Beautiful Sunday」に主演した 尾藤桃子のデビュー曲「Ru Tu True」とCHARAの「光と私」を中島監督が演出した。尚、本作は「Beautiful Sunday」の併映作品として公開された。 -
GONIN2
制作年: 1996たまたま居合わせた宝石店で宝石強盗事件に巻き込まれた5人の女たちが、強盗犯や暴力団に追いつめられながら逆襲していく様を描いた異色バイオレンス・アクション。転落した5人の男たちを描いた95年の「GONIN」のパート2だが、話としては独立した一本である。監督・脚本は前作と同じ石井隆。撮影は「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の佐々木原保志が担当している。主演に「さよならニッポン!」の緒形拳。5人の女たちには、かつての石井作品でヒロイン・名美を演じた女優のうち「死んでもいい」の大竹しのぶ、「ヌードの夜」の余貴美子、「夜がまた来る」の夏川結衣の3人と、「罠(1996)」の喜多嶋舞、「XII-1118_PROMISE_THE_MOON」の西山由海がふんしている。R指定。70点 -
ガメラ2 レギオン襲来
制作年: 1996おなじみ大怪獣ガメラと、宇宙からの異生物レギオンとの壮絶な戦いを描いたモンスター・パニック・ムービーの復活シリーズ第2弾。監督は前作「ガメラ 大怪獣空中決戦」を手がけ好評を博した金子修介。脚本も前作と同じく伊藤和典が担当し、撮影の戸澤潤一、特技監督の樋口真嗣など前作の主要スタッフが再び顔を揃えた。主演は「大失恋。」の水野美紀と「GONIN2」の永島敏行、「LUNATIC」の吹越満。また前作でデビューした藤谷文子が同じ浅黄役で再び出演するほか、長谷川初範、螢雪次朗、渡辺裕之らが前作と同じ役どころで顔を見せている。2016年7月9日より4Kデジタル復元版が劇場公開される。90点 -
ひめゆりの塔(1995)
制作年: 1995第二次大戦中、可憐にして逞しく生きたひめゆり部隊の少女たちの、悲しい青春を描いたドラマ。今回が4度目の映画化となる。監督は「さくら」の神山征二郎。主演は「ヤマトタケル」の沢口靖子。戦後50周年記念作品。青少年映画審議会推薦。1995年5月15日より沖縄・那覇グランドオリオンにて先行上映。76点 -
GONIN
制作年: 1995バブル崩壊で世間からはみ出してしまった五人の男たちが仕組んだ強盗計画の顛末をスタイリッシュな映像で描くバイオレンス・アクション。監督・脚本は今回は名美と村木の愛の物語を離れた「夜がまた来る」の石井隆。撮影は石井とのコンビが冴える佐々木原保志。五人に紛するのは、「プ」の佐藤浩市、「RAMPO」の本木雅弘、「ゴト師株式会社スペシャル」の根津甚八、「EAST MEETS WEST」の竹中直人、「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」の椎名桔平。LD化の際再編集され119分の<特別版>が製作された。また2007年には121分の<REAL EDITION>が製作されている。50点 -
ナスターシャ ドストエフスキー「白痴」より
制作年: 1994ポーランドを代表する巨匠・アンジェイ・ワイダ演出、歌舞伎役者であり舞踏家の坂東玉三郎・主演の舞台劇『ナスターシャ』の映画化作品。ワイダは80年7月、南座で公演された『椿姫』を鑑賞し主演の坂東玉三郎に注目、かつてポーランドで自身が手掛けた『ナスターシャ・フィリポブナ』というドストエフスキーの長編『白痴』をベースにした演劇を、玉三郎主演で作り替えることを思い立った。89年3月その試みは東京下町の小劇場・ベニンサンピットで実現し、国際的にも高い評価を受けた。映画化作品は、94年4月1日~5月31日に催された『TAMASABURO PROUDLY PRESENTS NEW TRIAL CINEMA EVENT 1』(企画=シネマ・イヴェント実行委員会/主催=TOKYO FM/提供=オデッセー)のメイン・プログラムとして初公開され札幌を皮切りに全国で巡回上映され、その後10月29日~11月11日に都内の劇場でロードショー公開された(短編作品『「坂東玉三郎舞踏集」より「稲舟」』併映)。 -
彼女が結婚しない理由
制作年: 1992ブライダル・コーディネーターの母と、婚期を迎えた娘の姿を通して、現代の結婚観をユニークに描く。90年に日本テレビ系で放映されたテレ・フィーチャーの劇場版で、脚本は「悪徳の栄え」の岸田理生が執筆。監督は「ふたり」の大林宣彦。撮影監督は「BEST GUY」の阪本善尚がそれぞれ担当。 -
MISTY(1991)
制作年: 1991姉の死の謎を追及すべく故郷に舞い戻ったひとりのヤクザの姿を描くハードボイルド。原案・脚本・監督は「死霊の罠」の池田敏春。共同脚本は「ふざけろ!」の香川まさひと。撮影は「カレンダーif just now」の喜久村徳章がそれぞれ担当。 -
曼荼羅 若き日の弘法大師・空海
制作年: 1991弘法大師・空海が唐に渡る前後7年の青年時代を描く日中合作の歴史ドラマ。日中国交正常化20周年を記念して製作された。これまで謎とされていた空海の青年時代を軸とした成長譚で、現地ロケと当時を再現した美術などが見応えある。空海にふんするのは、「サード」「帰らざる日々」などデビュー直後の鮮烈な印象がいまだに記憶に残る、「遠雷」「異人たちとの夏」などの永島敏行。共演は「お引越し」の桜田淳子、「山田村ワルツ」の天宮良のほか、日本側から河原崎建三、高橋悦司、栗林綾子、甲斐大策、中国側から、姜黎黎、張豊毅、段岫などが出演。監督は「黄河謡」でモントリオール国際映画祭監督賞を受賞したテング・ウェンジィ。 -
ゴジラVSビオランテ
制作年: 1989大怪獣ゴジラと謎の新怪獣ビオランテの対決を描く。小林晋一郎のゴジラ・ストーリー応募作品を基に、脚本・監督は「花の降る午後」の大森一樹、特技監督は「ガンヘッド」の川北紘一、撮影は「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」の加藤雄大がそれぞれ担当。72点 -
アナザーウェイ D機関情報
制作年: 1988第二次世界大戦末期にヨーロッパへ渡った海軍中佐が軍務遂行か和平工作かの選択を迫られ苦悩する姿を描く。西村京太郎原作の小説『D機関情報』の映画化で、脚本は「おれは男だ! 完結編」の石倉保志が執筆。監督は「竜馬を斬った男」の山下耕作、撮影は赤塚滋がそれぞれ担当。日本・スイス合作。 -
日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群
制作年: 1988永遠の女性像を求めて彷徨う男たちの姿を描く。やまさき十三、さだやす圭原作の劇画「おかしな2人」の映画化で、脚本は「さびしんぼう」の剣持亘と「漂流教室」(潤色)の小倉洋二、大林宣彦と薩谷和夫が共同で執筆。監督は同作の大林宣彦、撮影は長野重一がそれぞれ担当。 -
次郎物語(1987)
制作年: 1987親と子の心のふれあいを描いた古典的名作の映画化。原作は下村湖人の同名小説、脚本は「白い野望」の井手雅人、監督は「きみが輝くとき」の森川時久、撮影は「親鸞 白い道」の山崎善弘がそれぞれ担当。68点 -
時計 Adieu l’Hiver
制作年: 1986グルノーブル冬季オリンピックで活躍した選手同士の間に生まれた娘のフィギュアスケートに賭ける情熱を、肉体の成長に合わせて描く人間ドラマ。脚本・監督はこれが監督デビュー作となる倉本聰、撮影は「野蛮人のように」の前田米造がそれぞれ担当。主題歌は、金子由香利(「時は過ぎてゆく」)。 -
子象物語 地上に降りた天使
制作年: 1986戦争のために軍によって殺されていく動物たちのなかで、辛うじて生き残った子象を守ろうとする人々の姿を描く。脚本は「動乱」の山田信夫、監督は「飛鳥へそしてまだ見ぬ子へ」の木下亮、撮影は「傷だらけの勲章」の安藤庄平がそれぞれ担当。主題歌は、水谷麻里(地上に降りた天使)。 -
キャバレー(1986)
制作年: 1986学生ジャズに訣別し、港町のキャバレー・バンドに身をおく青年が、本物のジャズを求めながら成長していく姿を描く。栗本薫原作の同名小説の映画化で、脚本は「雪の断章 情熱」の田中陽造、監督は「愛情物語」の角川春樹、撮影は「早春物語」の仙元誠三がそれぞれ担当。主題歌は、マリーン(「Left Alone」)。60点 -
ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ
制作年: 1985三島由紀夫の生涯とその文学作品を題材にした、日本とアメリカ合作の伝記的な前衛映画。「美(beauty)」「芸術(art)」「行動(action)」「文武両道(harmony of pen and sword)」の4つのチャプターで構成されている。1985年にアメリカ本国では公開されたが、日本では劇場未公開。 -
湯殿山麓呪い村
制作年: 1984幽海上人の即身仏の謎を解くために発掘しようとした男が巻き込まれる連続殺人事件を描く伝奇ミステリー。山村正夫原作の同名小説の映画化で、脚本は「ダブルベッド」の荒井晴彦と「夕ぐれ族」の佐伯俊道の共同執筆。監督は「人魚伝説」の池田敏春、撮影は「春情夢」の山崎善弘がそれぞれ担当。60点 -
人生劇場(1983)
制作年: 1983東京に出て作家を目指す青年と、周囲の人々の人生を描く。尾崎士郎の同名小説の今回は十三度目の映画化で、脚本は「真夜中の招待状」の野上龍雄と、この作品を三人で共同監督する「蒲田行進曲」の深作欣二、「制覇」の中島貞夫、「未完の対局」の佐藤純彌の共同執筆、撮影は「コールガール」の安藤庄平、「遥かなる走路」の並木宏之、「冒険者カミカゼ」の北坂清がそれぞれ担当。60点 -
幸福(1981)
制作年: 1981妻に去られ二人の子供を育てる刑事と、恋人を殺され報復に燃える若い刑事を主人公に事件が解決される過程で、現代社会における幸福とは何かを描く。エド・マクベインの小説『クレアが死んでいる』を基に、脚本は「古都(1980)」の日高真也と市川崑、「おやゆび姫」の大薮郁子の共同執筆、監督も同作の市川崑、撮影も同作の長谷川清がそれぞれ担当。 -
さらば、わが友 実録大物死刑囚たち
制作年: 1980一度死刑を宣告されながらも、法律闘争によって出所した囚人と、獄中で共に生活した死刑囚たちの姿を描く。終戦後、暫くして、防衛庁に乗り込み数千万円の公金を強奪した、実在の元死刑囚K・Oの体験をもとにした原作の映画化で、脚本は「真田幸村の謀略」の中島貞夫、「原子力戦争 Lost Love」の鴨井達比古、「トラック野郎 熱風5000キロ」の中島信昭の共同執筆、監督も同作の中島貞夫、撮影は「動乱」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。 -
英霊たちの応援歌 最後の早慶戦
制作年: 1979昭和十八年十月十六日戸塚球場で行なわれた最後の早慶戦の後、出陣学徒として散華していった若者たちを描く。東京12チャンネルが開局十五周年を記念して製作。神山圭介の同名の小説の映画化で、脚本は「炎の舞」の山田信夫と「ダイナマイトどんどん」の岡本喜八の共同執筆、監督も同作の岡本喜八、撮影は「青春の門 自立篇(1977)」の村井博がそれぞれ担当。