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山崎裕の関連作品 / Related Work
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逃走(2025)
制作年: 2025半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した東アジア反日武装戦線の元メンバー、桐島聡の闘いを描く社会派ドラマ。重要指名手配犯・桐島は、日雇い仕事を転々としながら逃亡を続けていた。2024年、70歳の桐島は末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間を彷徨う。主人公・桐島を「罪の声」の古舘寛治、若い頃の桐島を「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の杉田雷麟が演じる。1960年代後半から70年代初頭に若松孝二作品の脚本を量産、その後、日本赤軍に身を投じ、27年間日本を離れて帰国、活動を再開した「REVOLUTION+1」の足立正生監督が自らの半生と重ね合わせ、桐島の苦悩と決意を描き出す。 -
大いなる不在
制作年: 20232024年第67回サンフランシスコ国際映画祭コンペティション部門最高賞グローバル・ビジョンアワードに輝いた、森山未來主演の人間ドラマ。卓は幼い頃に自分と母を捨てた父の元に行くと、父は認知症で別人のように変わり、父の再婚相手は行方不明になっていた。監督は、長編デビュー作「コンプリシティ/優しい共犯」で2018年第19回東京フィルメックスコンペティション部門観客賞を獲得した近浦啓。卓を森山未來が演じ、卓の父を演じた藤竜也が2023年第71回サン・セバスティアン国際映画祭シルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。サン・セバスティアン国際映画祭ではサン・セバスティアンの文化財団アテネオ・ギプスコアノが独自の視点で選ぶアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞している。 -
春の画 SHUNGA
制作年: 2023名だたる浮世絵師たちが情熱を注ぎ江戸時代に流行した、性的な交わりを描く春画の魅力に迫るドキュメンタリー。100点以上もの春画や国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる性と生を見つめる。喜多川歌麿の『歌満くら』、鳥居清長の『袖の巻』、鈴木春信の『風流艶色真似ゑもん』、ヨーロッパのコレクター秘蔵の『春画幽霊図』などバラエティーに富んだ傑作の数々が全編無修正で登場。森山未來と吉田羊が朗読で参加した、葛飾北斎の有名な“蛸と海女”の絵を含む『喜能会之故真通』をアニメーション化した映像も挿入される。監督は、映文連アワード2015 部門優秀賞を受賞した『詩人・榎本櫻湖の“冬の旅”』をはじめ数々のドキュメンタリー作品を手がけてきた平田潤子。画家の横尾忠則、現代美術家・会田誠、美男画で知られる木村了子らが出演。 -
ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄 完全版
制作年: 2022日本を代表する芸術家・岡本太郎は「日本人とは何か?」「自分自身とは何か?」を問い続け、その答えを求めて、まだ米軍統治下にあった沖縄を1959年と1966年に訪れた。この二度にわたる「岡本太郎の沖縄」への旅をたどり、そこに現在の沖縄の風景を重ね合わせ、日本と沖縄を見つめ直すドキュメンタリー。雑誌編集や大学職員を経て、ドキュメンタリー映画の企画・製作を行なう葛山喜久監督が、半世紀以上前に岡本太郎が撮影した同じ場所と同じ人を訪ねる。2018年製作、19年に全国公開された「ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄」に、さらに取材を重ねて再構成・再編集した完全版。 -
ゆめのまにまに
制作年: 2022東京・浅草六区に実在する大正ロマンいっぱいの古物店「東京蛍堂」を舞台に、人と時間が交差していく日々を描いた物語。少し変わった店主と店番の青年、そして大切な何かを探して店に集まる人々。骨董品に囲まれた店内で時空を超えて人や物が出合い、かなわぬ想いが結ばれる……? 監督・脚本は2018年の長編映画「船長さんのかわいい奥さん」で初監督デビュー後、2020年「あのこは貴族」の助監督を経て、本作で長編2作目となった張元香織。主演は『メンズノンノ』専属モデルとしてデビュー後、俳優・フォークシンガーとして活躍する新鋭、こだまたいち。物語の鍵を担う真悠子役に本作が映画本格デビューとなる千國めぐみ。村上淳、中村優子、三浦誠己、渋川清彦などが所属する俳優や音楽家のマネージメント会社・ディケイド設立30周年記念映画。 -
アクターズ・ショート・フィルム2
制作年: 2022開局30周年を迎えたWOWOWが、俳優たちと立ち上げたショート・フィルム・プロジェクトの第2弾。人気俳優の青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子の5人が、自身も出演した上、原作なしのオリジナル脚本で各々25分以内の短編を監督した。出演は「ソワレ」の村上虹郎、「TOKYO TELEPATH 2020」の琉花、「MOTHER マザー」の奥平大兼、「ちょっと思い出しただけ」の伊藤沙莉、「すばらしき世界」の役所広司、「チチを撮りに」の柳英里紗、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」の三浦貴大。 -
芸術家・今井次郎
制作年: 202160歳の人生を生きた芸術家、今井次郎の創作の秘密に迫るドキュメンタリー。作曲家、ミュージシャン、造形作家、パフォーマーなど、既存の枠組みにとらわれない活動を続けた今井の足跡と存在を、莫大な資料や過去の音源・映像、関係者インタビューで解き明かす。2012年に悪性リンパ腫となった今井は、死に至る半年間の入院生活のなかで、病院食を使った「ミールアート」などをSNSで発信し続けた。2021年にはそれらが『今井次郎病院作品集』として出版され、彼のユニークな才能にいま注目が集まっている。監督は今井とは劇団『時々自動』で知己となった青野真悟と大久保英樹。「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎 90 歳」「沖縄スパイ戦史」などの橋本佳子がプロデューサーを務めた。 -
東洋の魔女
制作年: 20211964年東京オリンピックで圧倒的な強さを見せ金メダルを獲得、”東洋の魔女”と呼ばれた女子バレーボール日本代表チームを取り上げたドキュメンタリー。日本中を熱狂させたチームの軌跡と、80代に差し掛かり今なお若々しく人生を謳歌する彼女たちの姿を追う。監督は、「オリンピア52 についての新しい視点」(2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭にて上映)などアスリートたちに焦点を当てる映像作品を手がけてきたジュリアン・ファロ。撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当している。フランス映画祭2021 横浜上映作品。 -
ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄
制作年: 2018日本を代表する芸術家・岡本太郎の二度に渡る沖縄への旅を振り返るドキュメンタリー。「日本人とは何か?」「自分自身とは?」と問い続けた芸術家・岡本太郎は、その答えを求めて1959年と1966年、沖縄を訪れた。そこで彼が目にしたものとは……。監督を務めたのは、雑誌編集や大学職員を経て、ドキュメンタリー映画の企画・製作を行なっている葛山喜久。2018年10月27日より沖縄・桜坂劇場ほか順次公開。 -
柄本家のゴドー
制作年: 2017人気俳優として活躍する柄本佑・時生兄弟による演劇ユニット“ET×2”が、父・柄本明を演出に迎えて上演する不条理劇『ゴドーを待ちながら』の稽古場の様子を捉えたドキュメンタリー。演出家と俳優の関係を超えた、厳しさと暖かさに溢れる時間を記録する。撮影・演出は、「トルソ」の山崎裕。94点- 考えさせられる
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東の狼
制作年: 2017なら国際映画祭NARAtive2016作品として制作された、奈良県東吉野村が舞台のドラマ。絶滅したとされるニホンオオカミはまだいると信じる猟師のアキラ。取り憑かれたように狼狩りをしに森の奥深くへ入る彼は、狼の姿にかつての恋人の亡霊を重ねる。監督は「THE SWIMMING POOL」でなら国際映画祭2014審査員特別賞を受賞した、ハバナ出身のカルロス・M・キンテラ。「光」などを監督、なら国際映画祭エグゼクティブディレクターを務める河瀬直美がプロデュースする。主演は「お父さんと伊藤さん」の藤竜也。第4回なら国際映画祭にてワールドプレミア。第30回東京国際映画祭『TIFF マスタークラス』河瀨直美監督スペシャルトークイベント内にて特別上映。 -
島々清しゃ(しまじまかいしゃ)
制作年: 2017沖縄の離島を舞台に、音楽が人と人とを繋いでゆくひと夏の物語。耳が良すぎて少しの音のズレさえも頭痛のタネになってしまう小学生のうみは、コンサートのために東京からやって来たヴァイオリニストの祐子と出会い、頑なに閉ざしていた自分自身を解放していく。監督は「転がれ!たま子」の新藤風。脚本・音楽監督を「楽隊のうさぎ」の磯田健一郎、撮影を「永い言い訳」の山崎裕が担当。出演は「湯を沸かすほどの熱い愛」の伊東蒼、「百円の恋」の安藤サクラ、「アレノ」の山田真歩、「下衆の愛」の渋川清彦。第29回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門上映作品。70点 -
FAKE(フェイク)
制作年: 2016オウム真理教の内部に迫った「A」「A2」の森達也監督が、共作「311」を経て15年振りに撮ったドキュメンタリー。ゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守氏の自宅で取材しその素顔を追いながら、社会に瀰漫する時代の病をあぶり出す。撮影は、「海よりもまだ深く」の山崎裕。60点 -
スティーブ・ジョブズ 知られざる男の正体
制作年: 2015スティーブ・ジョブズの人生と複雑な人間性に迫ったドキュメンタリー。2011年10月5日に逝去したジョブズと縁のある人物へのインタビューなどを織り交ぜ、彼が成し遂げた創造と革命の軌跡をたどり、人間的暗部を探っていく。スティーブ・ジョブズの人間的暗部に迫ったドキュメンタリー。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:アレックス・ギブニー 製作総指揮:ギャビー・ダービーシャ/ステイシー・オフマン 撮影:サム・ペインター/山崎裕 出演:スティーブ・ジョブズ90点 -
フタバから遠く離れて 第二部
制作年: 20142011年の東日本大震災に続く福島第一原発事故により、故郷から遠く離れた埼玉県の高校へ避難することになった福島県双葉町の人々の姿に迫ったドキュメンタリー第2弾。避難後の9カ月間を追った前作に続き、本作ではその後3年間の様子を記録した。監督は前作に続いて舩橋淳(「桜並木の満開の下に」)が務める。 -
ひろしま 石内都・遺されたものたち
制作年: 20132011年10月14日から2012年2月12までカナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)人類学博物館で開催された女性写真家・石内都の写真展の模様を記録したドキュメンタリー。広島の被爆をテーマにした写真展に「ANPO」のリンダ・ホーグランド監督が密着。撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当する。 -
フタバから遠く離れて Nuclear Nation
制作年: 20122011年3月11日の東日本大震災後、福島第一原発の事故により、町全体が丸ごと移住した福島県双葉町の9ヵ月間に密着したドキュメンタリー。監督は「谷中暮色」の舩橋淳。エンディングテーマ曲“for futaba”を「ラストエンペラー」の坂本龍一が書き下ろしている。80点 -
ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳
制作年: 2012日本の戦後を見つめた伝説の報道写真家、福島菊次郎の姿を追ったドキュメンタリー。監督は『ガイアの夜明け』など、テレビを中心に活躍する長谷川三郎。朗読を「道 白磁の人」の大杉漣、撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当した。 -
俺たちに明日はないッス
制作年: 2008もやもやとした17歳の童貞たちの情けない恋模様を描いた青春ストーリー。「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督が、さそうあきらの同名漫画を映画化。脚本は「リンダ リンダ リンダ」の向井康介。出演は、「フレフレ少女」の柄本時生、「シャカリキ!」の遠藤雄弥(D-BOYS)、「風の外側」の安藤サクラほか。 -
大丈夫であるように Cocco 終らない旅
制作年: 20081997年にデビューし圧倒的なパフォーマンスで日本の音楽シーンに躍り出た後、絵本の執筆や『ゴミゼロ大作戦』など様々な活動でもその才能と行動力を示してきたシンガー・Cocco。彼女のデビュー10周年の全国ツアーと、故郷・沖縄での日常を記録したドキュメンタリー。監督は「歩いても 歩いても」の是枝裕和。 -
みんな、はじめはコドモだった「タガタメ」
制作年: 2008朝日放送新社屋完成記念事業の一環として製作された短編オムニバス。“こども”をテーマに「闇の子供たち」の阪本順治、「パッチギ!」の井筒和幸、「悲しき天使」の大森一樹、「フラガール」の李相日、「血と骨」の崔洋一という5人の監督がメガホンをとった。出演は「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市、「ダイブ!!」の光石研、「memo」の高岡早紀など。 -
裸の夏 The Naked Summer
制作年: 2007舞踏家・麿赤兒が主宰する大駱駝艦。その夏合宿の模様を描いたドキュメンタリー作品。監督は数々のテレビ番組や映画のプロデューサーを務めてきた岡部憲治である。 -
カナリア(2004)
制作年: 2004カルト教団から保護された少年と孤独な身の上の少女が繰り広げる、再生への旅を描いた人間ドラマ。監督・脚本は「帰ってきた刑事まつり/地を這う十字剣刑事」の塩田明彦。撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当している。主演は、「半落ち」の石田法嗣と映画初出演となる『ほんとにあった怖い話/窓にうつる少女』の谷村美月。第79回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第7位、第60回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞(石田法嗣)受賞、日本映画エンジェル大賞受賞、Tokyo FILMeX 2004 特別招待、文化庁支援作品。72点 -
誰も知らない
制作年: 2004実際に起きた事件をモチーフに、母親に捨てられた4人の幼い兄妹がアパートの一室で人知れず生き抜いていこうとする姿を描いたドラマ。監督・脚本は「帰ってきた刑事まつり/はぐれちゃった刑事」の是枝裕和。撮影を「沙羅双樹」の山崎裕が担当している。主演は、映画初出演となる『クニミツの政』の柳楽優弥、新人の北浦愛、木村飛影、清水萌々子。第78回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位、日本映画助演女優賞(YOU)、日本映画新人男優賞(柳楽優弥)受賞、第59回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、録音賞、スポニチグランプリ新人賞(柳楽優弥)受賞、第57回カンヌ国際映画祭男優賞(柳楽優弥)受賞、第47回ブルーリボン賞作品賞、監督賞受賞、第29回報知映画賞作品賞受賞、第28回日本アカデミー賞優秀助演女優賞(YOU)受賞、第28回山路ふみ子賞福祉賞(是枝裕和)受賞、第26回ヨコハマ映画祭日本映画2004年ベストテン第3位、最優秀新人賞(柳楽優弥)受賞、日本映画ペンクラブ賞会員選出ベスト5日本映画第2位、芸術文化振興基金助成事業作品。75点 -
沙羅双樹
制作年: 2003「萌の朱雀」(97)で、カンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞する鮮烈なデビューを飾り、続く「火垂(ほたる)」(00)では生と死の物語を四季を通じて織りあげた河瀬直美監督が、三たび故郷の奈良を舞台に描く。主人公の俊を演じるのは、奄美大島出身のストリート・ミュージシャンの福永幸平。俊の幼馴染み・夕(ゆう)には、1000人を超えるオーディションから選ばれた兵頭祐香。ほか生瀬勝久、樋口可南子、そして監督の河瀬直美が俊の母親、礼子役で女優としても出演。音楽をUAが担当している。16ミリからのプローアップ。2003年6月21日奈良・奈良観光会館地下劇場/大阪・シネ・リーブル梅田にて先行上映。 -
DISTANCE(2001)
制作年: 2001無差別殺人を犯したカルト教団の実行犯の遺族が、過去と向き合う姿を描いた人間ドラマ。監督・脚本は「ワンダフルライフ」の是枝裕和。撮影を「Der Ausflug 遠足」の山崎裕が担当している。主演は、「ちんちろまい」のARATA、「金髪の草原」の伊勢谷友介、「BROTHER」の寺島進、「アカシアの道」の夏川結衣、「風花」の浅野忠信。第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門参加作品。第16回高崎映画祭最優秀作品賞、最優秀助演男優賞(遠藤憲一)、最優秀助演女優賞(夏川結衣)受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。63点 -
ワンダフルライフ(1999)
制作年: 1999天国への入口で、人生を振り返り一番印象的な想い出を選択する死者たちと、彼らの手助けをする人々の交流を描いたファンタジックな人間賛歌のドラマ。監督は「幻の光」の是枝裕和。脚本も是枝監督自らが執筆。撮影を「肉筆浮世絵の発見」の山崎裕が担当している。主演は、モデル出身のARATA。98年度トロント映画祭出品、第46回サン・セバスチャン映画祭国際映画批評家連盟賞受賞、第16回トリノ映画祭最優秀脚本賞受賞、第20回ナント三大陸映画祭グランプリ受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。66点 -
略称連続射殺魔
制作年: 1969昭和44年に製作されたまま、公開されることのなかった幻の風景映画。正式なタイトルは、「去年の秋 四つの都市で同じ拳銃を使った四つの殺人事件があった 今年の春 十九歳の少年が逮捕された 彼は連続射殺魔とよばれた」である。彼とは、勿論あの永山則夫だ。映画のスタッフは、永山の足跡を忠実に追って日本列島をロケしてまわり、香港にまでも律儀に行く。カメラは、永山が眺めたであろう風景をただただ撮るだけである。撮影期間は44年8月~11月。編集・録音は44年12月、完成は44年12月。製作費950万円。この映画が5年間公開されなかったのは、足立・岩淵・野々村・山崎・松田・佐々木の6人のスタッフが、創り手と受け手の回路はかれら6人の内部で完結していると考えたからである。永山則夫の足跡を知るためには、鎌田忠良の『殺人者の意思』が参考になる。鎌田はこの映画のスタッフのよきチューナーであった。スタッフ側からのこの映画に対する発言は、松田政男『風景の死滅』、足立正生『映画への戦略』に収録されている。
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