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ミシェル・ピッコリの関連作品 / Related Work
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ホーリー・モーターズ
制作年: 2012レオス・カラックス監督が「ポーラX」から13年ぶりに発表した長編新作。朝から深夜まで、白いリムジンでパリ中を巡り、年齢も立場も異なる11の人格を演じるオスカーの1日の旅を描く。主演は、「ボーイ・ミーツ・ガール」以来、カラックスとの名コンビで知られるドニ・ラヴァン。共演は「夏時間の庭」のエディット・スコブ。80点 -
ローマ法王の休日
制作年: 2011選出されたくないという願いもむなしく選ばれてしまった新しいローマ法王が、大観衆へ向けた就任演説直前にローマの街に逃げ出すハートウォーミングなコメディ。監督・脚本は「息子の部屋」でカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを獲得したナンニ・モレッティ。本作に出演もしている。「昼顔」「ここに幸あり」などで知られるフランスの名優ミシェル・ピッコリが、逃げた先のローマで街の人々や彼らの真心などに触れて自らの存在意義を見出していく新法王をチャーミングに演じる。他、「アマチュア」のイエルジー・スチュエル、「イル・ポスティーノ」のレナート・スカルパらが出演。第64回カンヌ国際映画祭正式出品作品。70点 -
アニエスの浜辺
制作年: 2008「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。 -
ここに幸あり(2006)
制作年: 2006突然大臣の職を追われ、仕事と金を失った主人公が、改めて人生の本当の豊かさに気づく。生きていることの幸せを軽やかに描いた人間賛歌。主人公のヴァンサンを演じるのは本作が映画初出演となるセヴラン・ブランシェ。そして名男優ミシェル・ピコリ(「家路」)が、ヴァンサンの母親役を演じている。監督はグルジア出身の名匠オタール・イオセリアーニ。 -
D.I.
制作年: 2002中東紛争を背景に、イスラエルとパレスチナの対立を独自の視点で描く異色コメディ。監督・脚本・主演はこれが日本初公開作となるエリア・スレイマン。音楽は「ロマンスX」のエリック・ティスラン、「ヴィドック」のセリム・アザジ、「ハリー、見知らぬ友人」のウィリアム・シュミット。美術は「キプールの記憶」のミゲル・マルカン、「マドモアゼル」のドゥニ・ルノー。編集は「TAXi」のヴェロニク・ランジュ。共演はTV局レポーター出身のマナル・ハーデルほか。2002年カンヌ国際映画祭審査員賞、国際批評家連盟賞、同年シカゴ国際映画祭シルヴァー・ヒューゴ審査員特別賞、同年ヨーロッパ映画賞最優秀外国映画賞を受賞。 -
ティコ・ムーン
制作年: 1997近未来の月面都市を舞台に、頽廃した独裁者一族と、彼らに追われる臓器提供者の駆け引きを描いたSFサスペンス。監督・原案・脚本は、フランスのバンド・デシネ(BD)と呼ばれる劇画の旗手エンキ・ビラルで、「バンカーパレス・ホテル」(89)に次ぐ監督第2作。共同脚本はダン・フランク。製作はモーリス・ベルナール、クリストフ・マイアー=ヴァイル。製作総指揮はアラン・サントンズ。撮影は「そして僕は恋をする」のエリック・ゴーティエ。音楽はゴラン・ヴォイヴォダ。美術はジャン=ヴァンサン・プゾス。編集はティエリー・ドロクル。録音はジャン=ルイ・ユゲット、フランソワ・グルー、ロビ・ギュファー。衣裳はエステール・ワイズで、劇中の一部の衣裳をヨージ・ヤマモト、立野浩二ら日本人デザイナーが提供しているのも見どころ。主題歌はブリジット・バルドーの『ミスター・サン』。出演は「恋人までの距離」のジュリー・デルピー、舞台俳優として有名な「王妃マルゴ」のヨハン・レイゼン、「オディールの夏」のリシャール・ボーランジェのほか、「ボーマルシェ/フィガロの誕生」のミシェル・ピコリ、「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレ、ビラルとは前作でも組んだ「ロスト・チルドレン」のジャン=ルイ・トランティニャンらベテラン勢が怪演を見せる。ほかに「ギターはもう聞こえない」のヤン・コレット、「野性の葦」のフレデリック・ゴルニーなど。 -
ボーマルシェ フィガロの誕生
制作年: 1996『フィガロの結婚』『セビリャの理髪師』などの劇作家にして、発明家・裁判官・実業家・武器商人、はたまた国際スパイと八面六臂の活躍で知られるピエール=オーギュスト・カロン・ド・ボーマルシェ(1732~99)の半生を描いた時代物。監督は「殺られる」などのフィルム・ノワールで名を挙げ、「Mr.レディMr.マダム」など、娯楽作で知られるベテラン、エドゥアール・モリナロ。製作は「死への逃避行」「しあわせはどこに」のシャルル・ガッソ。脚本・脚色・台詞は、サシャ・ギトリの未完成の原作戯曲を基に、モリナロとジャン=クロード・ブリスヴィルが執筆。撮影はミヒャエル・エップ、音楽は「チャタレイ夫人の恋人」のジャン=クロード・ブティ。美術はジャン=マルク・ケルデュリエ、編集はヴェロニク・パルネ、衣裳はシルヴィー・ド・セゴンザック。主演はエリック・ロメールの常連俳優として、主に名バイプレーヤーとして知られる「愛の報酬」のファブリス・ルキーニ。共演は「深夜カフェのピエール」のマニュエル・ブラン、「哀しみのスパイ」のサンドリーヌ・キベルラン、「シラノ・ド・ベルジュラック」のジャック・ウェベール、「夜のアトリエ」のクレール・ヌブーほか。また、「とまどい」のミシェル・セロー、「美しき諍い女」のミシェル・ピコリ、「百一夜」のジャン=クロード・ブリアリらベテラン勢も顔を見せる。 -
雨上がりの駅で
制作年: 1996自由奔放に生きる19歳の少女が、アルツハイマー症である老教授との奇妙な旅の道連れになることによって、心の成長を遂げていく様を描く人間ドラマ。監督は「エトワール」のピーター・デル・モンテ。製作はエンツォ・ポルチェッリ。モンテとマリオ・フルツナートの原案を、モンテ自身がグーロリア・マラテスタとクラウディア・スバリジャとの共同で脚色。撮影は「親愛なる日記」のジュゼッペ・ランチ。音楽はダリオ・ルカントーニ。出演は「スタンダール・シンドローム」「トラウマ 鮮血の叫び」など、実父ダリオ・アルジェント監督のホラー作品の常連であるアーシア・アルジェント。共演は「百一夜」のミシェル・ピコリほか。 -
リュミエールの子供たち
制作年: 19951895年の“映画誕生”(リュミエール兄弟のシネマトグラフの発表と公開上映)の100周年を祝い、過去一世紀に作られたフランス映画の代表作のべ307本から名場面を抜粋して作られたアンソロジー。監督は「めぐり逢う朝」のアラン・コルノー、「愛を弾く女」「夕なぎ」のクロード・ソーテ、「オディールの夏」「死への逃避行」のクロード・ミレールら現代フランス映画を代表する現役のベテラン監督3人に加え、テレビ・ジャーナリストのピエール・ビヤール、『ル・モンド』紙の映画担当オリヴィエ・バロ、テレビの映画番組のディレクター、ジャン・クロード・ロメール、そしてゴーモン・シネマテークのディレクターで無声映画復元の分野でフランスの第一人者としてマルセル・レルビエの「エル・ドラドオ」、ルイ・フイヤードの「ファントマ」「吸血ギャング団」「ジュデックス」などを復元したピエール・フィリップ、映画助監督のクリストフ・バラティエの合計9名。製作は「ロシュフォールの恋人たち」「ニュー・シネマ・パラダイス」の二枚目スターでコスタ・ガブラスの「Z」以来、プロデューサーとしても活躍が目ざましいジャック・ペラン。音楽は「シェルブールの雨傘」で知られる、「プレタポルテ」を手掛けたジャズと映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。編集はイヴ・デシャン。音声はポール・ベルトー、編集イヴ・デシャンがそれぞれ担当。世界最初の映画スターと言われるパテ社のコメディのマックス・ランデールに始まり、アルレッティ、ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、イヴ・モンタンら日本のファンにも馴染み深い大物からイレーネ・ジャコブ、ヴァネッサ・パラディらまでの古今の大スターに、ミシェル・シモン、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ルノワール、フランソワーズ・ロゼー、マルセル・ダリオ、ルイ・ジューヴェなどの名優たち、それに劇映画監督を世界で最初に名乗ったアリス・ギー・ブラシェに20世紀フランス映画・演劇界最大の巨人サッシャ・ギトリー、ジャン・ルノワールやフランソワ・トリュフォーなどの偉大な映画作家たちが次々と登場する賑やかさはまさに、映画100周年のお祝いにふさわしい。100年の記念とはいうものの構成は年代順ではなく、エンタテインメント志向で「歌」「ギャグ」「キス」といったコーナーや「レ・ミゼラブル」の6度にわたる映画化をまとめて見せるなどなど、テーマに沿って時代を自在に横断する編集が行われている。また「天井桟敷の人々」などの名作のアウトテイクやメイキング映像を見てくれるのは貴重。 -
ランジュ・ノワール 甘い媚薬
制作年: 1994上流階級の貴婦人の過去の謎をめぐるエロティック・サスペンス。監督・脚本は、「白い婚礼」のジャン・クロード・ブリソー。共同製作はジャン・リュック・ゴダール作品や「野生の葦」などの大物プロデューサー、アラン・サルド。撮影は「かごの中の子供たち」のロマン・ヴァンダンで、音楽は「白い婚礼」のジャン・ミュジーがそれぞれ担当。編集はエリック・ロメール作品で知られるブリソー夫人のマリア・ルイサ・ガルシア(本作ではリザ・エレディア名義でマドレーヌ役も演じている)。主演は60年代フレンチ・ポップスのアイドル、シルヴィー・ヴァルタンで、映画主演は約10年ぶり。共演は「ニキータ」「ゴールデンアイ」のチェッキー・カリョ、「美しき諍い女」などのベテラン、ミシェル・ピッコリ、新人アレクサンドラ・ウィニスキーほか。95年「フランス映画祭横浜95」クロージング作品(ちなみに団長はシルヴィー・ヴァルタン)。 -
百一夜
制作年: 1994映画発明百年を祝福するとともに、そのイメージと幻想の制度を挑発的に解体してみせる形而上学的コメディ。監督・脚本はヌーヴェルヴァーグ出身の女性映画作家でフィクションとドキュメンタリーの狭間で独特の映像表現を繰り広げる「ジャック・ドゥミーの少年期」のアニェス・ヴァルダ。製作会社はヴァルダのプロダクション、シネ・タマリスと、「魅せられて」「クラッシュ」など国際的に活躍する独立プロデューサー、ジェレミー・トーマスのレコーデッド・ピクチャーズ。製作総指揮はドミニク・ヴィニェ。撮影はエリック・ゴーティエ、美術はシール・ボアタールとセドリック・シモノー、編集はユーグ・ダルモア、録音はジャン=ピエール・デュレとアンリ・モレルがそれぞれ担当。衣裳はヴァルダの娘で、義父ジャック・ドゥミー監督作品で知られるロザリー・ヴァルダ。出演は映画百年の歴史がそのまま人格と化したシモン・シネマ氏に、仏映画第一世紀記念委員会委員長を務める名優ミシェル・ピコリ、その友人に「愛のめぐりあい」などののベテラン、マルチェロ・マストロヤンニ(96年死去)、ヴァルダとドゥミの子息マチュー・ドゥミー(「カンフー・マスター」)、「そして僕は恋をする」のエマニュエル・サランジェ。本作でヴァルダがオマージュを捧げている相手ルイス・ブニュエルの声(台詞は「記念行事に死を、忘却万歳!」)は、ブニュエル映画の常連で実際に巨匠の声態模写を特技にしている「ナサリン」のフランシスコ・ラバル。豪華なゲスト陣には、アヌーク・エーメ、ファニー・アルダン、ジャン=ポール・ベルモンド、死神役にロマーヌ・ボーランジェ、「冬の旅」でヴァルダと組み、ジャンヌ・ダルクに扮して登場するサンドリーヌ・ボネール、バス・ガイド役でジャン=クロード・ブリアリ、スター然とヘリコプターで登場するアラン・ドロン、豪勢でロマンチックな舟遊びを楽しむカトリーヌ・ドゥヌーヴとロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ハリソン・フォード、ジーナ・ロロブリジダ、ジャンヌ・モローとハンナ・シグラが次々とシモン・シネマ氏を訪問する。またカメオ的な特別出演にはさらにサビーヌ・アゼマ、ジェーン・バーキン、アリエル・ドンバル、スティーヴン・ドーフ、アンドレア・フェレオル、レオナルド・ディカプリオ、ダリル・ハンナ、ジャン=ピエール・レオ、マーティン・シーン、ハリー・ディーン・スタントン、仏国際映画配給公社ユニフランス・インターナショナルの会長ダニエル・トスカン・デュ・プランティエらが顔を揃えている。さらにリュミエール兄弟の「列車の到着」に始まり、無声映画の傑作、トーキー古典時代を経て、現在に至る、映画百年の歴史を彩る様々な映画の抜粋映像が挿入される。 -
サン・スーシの女
制作年: 1982人権擁護委員会の代表である主人公の幼い頃の戦時下での辛苦の体験と現代を交錯させ、ナチスヘの憎悪、養母への慕情などを描く。製作はレイモン・ダノン、監督は「仮面・死の処方箋」「甘くない砂糖」のジャック・ルーフィオ、「昼顔」の原作者ジョゼフ・ケッセルの原作を基にルーフィオとジャック・キルスネルが脚色、キルスネルが台詞を担当。撮影はジャン・パンゼル、音楽は「隣の女」のジョルジュ・ドルリュー、美術はジャン・ジャック・カジオ、衣裳はカトリーヌ・ルテリエ、メイク・アップはジャン・ピエール・エイシェンヌ、主題歌はタリラが担当。出演はこれが遺作に当るロミー・シュナイダー、ミシェル・ピッコリ、ヴェンドリン・ヴェルナー、ヘルムート・グリーム、ジェラール・クライン、ドミニク・ラブリエ、マチュー・カリエール、マリア・シェルなど。 -
パッション(1982)
制作年: 1982映画の製作現場を背景にして、監督、製作者、ホテルの女主人、工場従業員らの交流を描く。監督・編集はジャン・リュック・ゴダール。撮影はラウール・クタール、ヴィデオはジャン・ベルナール・メヌーが担当。出演はイザベル・ユペール、ハンナ・シグラ、ミシェル・ピッコリ、イェジー・ラジヴィオヴィッチ、ラズロ・サボなど。 -
アトランティック・シティ
制作年: 1980ニュージャージー州のカジノの街“アトランティック・シティ”を舞台に、盗まれた麻薬がひきおこす犯罪に巻き込まれた初老の男とひとりの女の出会いと夢を描く。製作はデニス・エロー、監督は「さよなら子供たち」のルイ・マル、脚本はジョン・グアーレ、撮影はリチャード・シュプカ、音楽はミシェル・ルグランが担当。出演は「ローカル・ヒーロー 夢に生きた男」のバート・ランカスター、「さよならゲーム」のスーザン・サランドンほか。 -
シルヴィア・クリステルのピンク泥棒
制作年: 1977「エマニエル夫人」シリーズのシルヴィア・クリステル主演によるエロティックコメディ。42年のパリ。宝石強盗で逮捕されたルネ・ギリエールは精神異常者を装って精神病院に入院。やがてそこも脱走し、警察官のマルカンに匿ってもらうが…。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:フランシス・ジロー 製作:ジャック・エリック・ストラウス 原作:ロジェ・ボルニッシュ 脚本:ジャック・ルーフィオ 出演:シルヴィア・クリステル/ジェラール・ドパルデュー/ミシェル・ピッコリ -
地獄の貴婦人(1974)
制作年: 1974背徳的な快楽にふける貴婦人姉妹と弁護士がまきおこす猟奇事件を描く。製作はラルフ・ボームとアラン・コワフィエ、監督はフランシス・ジロー、脚本はジロー自身とジャック・ルーフィオの共同、原作はソランジュ・ファスケル、撮影はアンドレアス・ヴァインディング、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はクロード・バロウが各々担当。出演はミシェル・ピッコリ、ロミー・シュナイダー、マーシャ・ゴムスカ、アンドレア・フェレオル、モニカ・フィオレンティーニなど。60点 -
最後の晩餐(1973)
制作年: 1973食欲と性欲の二大本能に殉じようとする、生きることに絶望した四人の中年男の奇妙な行動を描く。監督・脚本は「ひきしお」のマルコ・フェレーリ、撮影はマリオ・ヴルピアーニ、音楽はフィリップ・サルドが各々担当。出演はマルチェロ・マストロヤンニ、ウーゴ・トニャッティ、ミシェル・ピッコリ、フィリップ・ノワレ、アンドレア・フェレオルなど。 -
ブルジョワジーの秘かな愉しみ
制作年: 1972ラテン・アメリカの小国の駐仏大使と彼を取り巻くブルジョワたちが飢餓感に陥るプロセスを描く。製作はセルジュ・シルベルマン、監督は「哀しみのトリスターナ」のルイス・ブニュエル、原案・脚本はブニュエルとジャン・クロード・カリエール、撮影はエドモン・リシャール、編集はエレーヌ・プレミアニコフが各々担当。出演はフェルナンド・レイ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・ピエール・カッセル、ビュル・オジェ、ステファーヌ・オードラン、ポール・フランクール、クロード・ピエプリュ、ミシェル・ピッコリなど。60点 -
マックスとリリー
制作年: 1971「ルートヴィヒ 神々の黄昏」「離愁」「追想」などに出演、1982年に43歳で早逝した女優ロミー・シュナイダーの日本劇場未公開作。一匹狼の刑事マックスは、ある日、旧友アベルと出くわし、彼の恋人である娼婦リリーを利用して彼らが強盗を謀るように画策する……。共演は「ホーリー・モーターズ」のミシェル・ピコリ。監督は「すぎ去りし日の…」(70)に続いて、ロミー・シュナイダーとミシェル・ピコリを起用したクロード・ソーテ。Bunkamura ル・シネマほかで開催される『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』にて上映。 -
トパーズ(1969)
制作年: 1969サスペンス映画の巨匠ヒッチコックが、「引き裂かれたカーテン」以来、3年ぶりにメガホンをとった作品。62年のキューバ危機、緊迫化する東西両陣営の背後で暗躍するスパイを描いた作品。製作・監督はアルフレッド・ヒッチコック、共同製作はハーバート・コールマン。レオン・ユーリスの同名小説をサム・テイラーが脚色。撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はモーリス・ジャール、編集はウィリアムス・H・ジーグラーがそれぞれ担当。出演は「アルデンヌの戦い」のフレデリック・スタフォード、「渚のデイト」のダニー・ロバン、「冷血」のジョン・フォーサイス、「夕陽に向って走れ」のジョン・ヴァーノン、「007は二度死ぬ」のカリン・ドール、「昼顔」のミシェル・ピコリ、「夜霧の恋人たち」のクロード・ジャド、その他にフィリップ・ノワレ、ミシェル・シュボールなど。60点 -
黄金の眼
制作年: 1968イタリアで人気爆発のコミックの映画化で超スーパーマンの物語。アンジェラ・ジュッサーニ、ルシアン・ジュッサーニ、ディノ・マイウリ、アドリアーノ・バラッコのストリーを、ディノ・マイウリ、ブライアン・ディガス、チューダー・ゲイツ、マリオ・バーヴァの四人が脚色、「白い肌に狂う鞭」のマリオ・バーヴァが監督したアクション篇。撮影はアントニオ・リナルディ、音楽はエンニオ・モリコーネが担当した。出演は「バーバレラ」のジョン・フィリップ・ロー、「潜行」のマリサ・メル、「めざめ」のミシェル・ピッコリ、アドルフォ・チェリほか。製作は「バーバレラ」のディノ・デ・ラウレンティス。 -
めざめ(1968)
制作年: 1968「女は夜の匂い」で登場したヌーベル・バーグ派のミシェル・ドヴィルがニナ・コンパネーズと共同で脚本執筆し、彼自身が監督した艶笑譚。撮影は「ロシュフォールの恋人たち」のギスラン・クロケで、ブランデーの醸造で名高いヘネシー家の城でロケを敢行、音楽はボッチェリーニ、モーツァルト、ハイドンなどの古典を使い、選曲その他の音楽監督はジャン・ヴィーネ。出演は「昼顔」のカトリーヌ・ドヌーヴとミシェル・ピッコリ、同じく「昼顔」の新人ピエール・クレマンティィ、大女優ミシェル・モルガン、「女は夜の匂い」のオディール・ヴェルソワほか。製作は「シェルブールの雨傘」「幸福」など、今やフランスの名作を一手にひきうけている感さえある女流のマグ・ボダール。60点 -
パリは燃えているか
制作年: 1966ラリー・コリンズとドミニク・ラピエールの原作を、ゴア・ヴィダルとフランシス・フォード・コッポラが共同脚色、フランス語追加台詞をマルセル・ムーシー、ドイツ語追加台詞をグレーテ・フォン・モローが担当、ルネ・クレマンが監督したパリ解放の2週間を描いた大戦裏話。撮影は「悪徳の栄え」のマルセル・グリニョン、音楽は「ドクトル・ジバゴ」のモーリス・ジャールが担当した。なおサウンドはウィリアム・R・サイベル、第2班監督はアンドレ・スマッジ、第2班撮影監督はジャン・ツールニェ、装置・美術はウィリー・ホルト、セットはロジャー・ボルパー、衣裳はジャン・ゼイ、編集はロバート・ローレンス、特殊効果はロバート・マクドナルドがそれぞれ担当した。出演はジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ブリュノ・クレメール、ゲルト・フレーベ、レスリー・キャロン、オーソン・ウェルズ、ピエール・ヴァネック、カーク・ダグラス、クロード・リッシュ、ロバート・スタック、グレン・フォードほか多数。製作はポール・グレーツ。70点 -
ロシュフォールの恋人たち
制作年: 1966「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミーが脚本・監督したミュージカル。撮影はギスラン・クロケ、作詞は監督のジャック・ドゥミー、作曲は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグランが担当した。主なミュージカル・ナンバーは「デルフィーヌとソランジュ姉妹の歌」「マクザンヌの愛の歌」「イボンヌの愛の歌」「キャラバン隊の歌」など十四曲。美術はベルナール・エバン、振付はノーマン・メーン、衣裳デザインはジャクリーヌ・モローとマリー・クロード・フーケがそれぞれ担当した。出演は「反撥」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「スパイがいっぱい」のフランソワーズ・ドルレアック、「パリは燃えているか」のジョージ・チャキリス、「フランス式十戒」のダニエル・ダリュー、「パリのアメリカ人」のジーン・ケリー、「家族日誌」のジャック・ペラン。「獲物の分け前」のミシェル・ピッコリほか。イーストマンカラー、70ミリ・フランスコープ。70点 -
潜行
制作年: 1965ヴィクター・キャニングの小説『ミネルバ城』を、ウィリアム・ゴールドマンとマイケル・レルフ(製作も担当)が共同脚色、「わらの女」のバジル・ディアデンが監督したサスペンス・ドラマ。撮影は「わらの女」のオットー・ヘラー、音楽は「黒い狼」のフィリップ・グリーンが担当した。出演は「ニューヨークの休日」のクリフ・ロバートソン、「バタシの鬼軍曹」のジャック・ホーキンスのほかに、新人マリサ・メル、イギリス劇団の名子役クリストファー・ウィッティなど。60点 -
スタンダールの恋愛論
制作年: 1965スタンダールのエッセイ『恋愛論』を現代におきかえて映画化したもので、脚色は監督のジャン・オーレルと「浮気なカロリーヌ」の原作者として知られるセシル・サン・ローラン。撮影はエドモン・リシャール、音楽はアンドレ・オディールが担当した。出演は「小間使の日記」のミシェル・ピッコリ、「予期せぬ出来事」のエルザ・マルティネッリ、「国境は燃えている」のアンナ・カリーナ、「フィフィ大空をゆく」のフィリップ・アブロン、カナダ生まれの新人ジョアンナ・シムカス、「輪舞」のジャン・ソレルほか。なお、トレーションを松村達雄が担当している。製作は「女と男のいる舗道」のピエール・ブロンベルジェ。 -
七人目にかける男
制作年: 1965推理作家セバスチャン・ジャプリゾの原作を新人コスタ・ガブラスが脚色・監督したスリラー。撮影はジャン・トゥルニエ、音楽はミシェル・マーニュが担当した。出演はイヴ・モンタン、シモーヌ・シニョレの夫婦を中心に新人カトリーヌ・アレグレ、ミシェル・ピッコリ、ジャック・ペランが共演している。製作はジュリアン・ドロード。 -
小間使の日記(1964)
制作年: 1964オクタヴ・ミルボーの原作をジャン・クロード・カリエールの協力を得て「ビリディアナ」のルイス・ブニュエルが脚色、自ら監督した人間ドラマ。撮影は、「フランス式十戒」のロジェ・フェルーが担当した。出演は「マタ・ハリ(1965)」のジャンヌ・モロー、「軽蔑」のミシェル・ピッコリ、「ダンケルク」のジョルジュ・ジェレ、「シベールの日曜日」のダニエル・イヴェルネル、「サレムの魔女」のフランソワーズ・リュガーニュ、ほかにジャン・オゼンヌなど。製作はセルジュ・シルベルマンとミシェル・サフラ。 -
軽蔑(1963)
制作年: 1963アルベルト・モラヴィアの同名原作をジャン・リュック・ゴダールが脚色・演出した愛の真実を追求する人間ドラマ。撮影は「勝手にしやがれ」のラウール・クタール、音楽は「かくも長き不在」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は「真実」のブリジット・バルドー、舞台俳優のミシェル・ピッコリ、「カルタゴの大逆襲」のジャック・パランス、ほかにフリッツ・ラング、ジョルジア・モルなど。2017年9月30日よりデジタル・リマスター版を上映(配給:コピアポア・フィルム)。『軽蔑 60周年4Kレストア版』を2023年11月3日より劇場公開(配給:ファインフィルムズ)。93点- セクシーな
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フレンチ・カンカン
制作年: 1954「河」のジャン・ルノワールが十五年ぶりに故郷パリに帰って製作、監督に当った色彩映画で、”フレンチ・カンカン”成立のプロセスを縫って一八九〇年代のパリが描かれるもの。「テオドラ」のアンドレ・ポール・アントワーヌの原案を、ジャン・ルノワールが脚色し、台辞を書いた。撮影(テクニカラー)は「赤と黒(1954)」のミシェル・ケルベ、音楽は「悪魔のような女」のジョルジュ・ヴアン・パリスである。「筋金を入れろ」のジャン・ギャバン、「寝台の秘密」のフランソワーズ・アルヌール、メキシコ出身のマリア・フェリクス以下、本年度のディスク大賞を得て売出し中のシャンソン歌手フィリップ・クレー・ミシエル・ピッコリ、ジャンニ・ニスポジト、ジャン・ロジェ・コーシモン、アンナ・アメンドラなどが出演するほか、シャンソン歌手のパタシュウ、アンドレ・クラヴォ、ジャン・レーモン、エディット・ピアフが出演、新進歌手のコラ・ヴォオケエルが声だけの出演をしている。 -
リュミエールの映画のはじまり
制作年: 18951895年12月28日、パリ、キャプシーヌ街のグランカフェ地下一階、“インドの間”で行われた世界最初の映画の有料上映会で上映された10本のシネマトグラフ作品を、映画生誕100年を記念してまとめたフィルム。いずれも発明者であるルイとオーギュストのリュミエール兄弟が自ら撮影したとされるフィルムであり、自社の工場から出てくる労働者(「工場の出口」)、オーギュスト夫妻とその子供(「金魚釣り」「赤ん坊の食事」)など、現代でいえばホーム・ムービー的な性格の強い作品も含まれる。なおシネマトグラフがマガジンに入るフィルムの長さの関係で作品は長さは11メートル、約50秒前後(手回しなので多少回転速度は変わる)のワン・ショットで完結すると決まっていた。今回の上映プリントは映画の誕生100年を記念してフランスが国家主体で行っている記念事業“映画の第一世紀委員会”が一般劇場公開用にまとめたもので、同委員会委員長の俳優ミシェル・ピッコリ(「美しき諍い女」「五月のミル」)がナレーションを努めている(日本語版は吹き替え)。ちなみに本作は有料興行としてはシネマトグラフの最初の上映となるが、この年の3月22日にパリの写真産業会館で公開上映され、以後リオン、ブリュッセルなどで6回上映、グラン・カフェの興行な七回目の上映にあたる。(日本語版吹き替え翻訳は山田宏一)
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